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映画『メトロポリス』が作られてから約100年-19(トリノの地下空間) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
の関連として-
私はダンテの『神曲』を読んだことはありませんが、『神曲』が「教養」と結びつけられることに不思議に思ってきました。ダンテは、地球中空説を信じる人たちにとって、特別なものだと思うからです。
Wikipediaを観ると、『神曲』が脚光を浴びたのは、20世紀初めからのよう。
神曲 - Wikipedia
『神曲』(しんきょく、伊: La Divina Commedia)は、13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリの代表作である。
地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る[1]、全14,233行の韻文による長編叙事詩であり、聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられる。イタリア文学最大の古典とされ、世界文学史上でも極めて重きをなしている。
(中略)
文学的評価
『神曲』は、世界文学を代表する作品として評価は定着しており、西洋において最大級の賛辞を受けている。「世界文学」を語る際にはほぼ筆頭の位置に置かれ、古典文学の最高傑作、ルネサンスの先蹤となる作品とも評されている。特に英語圏では『神曲』の影響は極めて大きく、部分訳を含めれば百数十作にのぼる翻訳が行われ、膨大な数の研究書や批評紹介が発表されている。ダンテ文献を多く蔵するアメリカのコーネル大学図書館では、ダンテ関連の文献だけで4冊の目録が作成されているほどという。日本における『神曲』の受容も、西洋からの翻訳紹介から始まったこともあって、基本的にはこの流れを汲む。
『神曲』は、執筆当時から様々な毀誉褒貶を受けていた。ダンテとほぼ同時代に活躍したボッカッチョは、深くダンテに傾倒し、最初の崇拝者となった。彼は『神曲註解』や『ダンテ礼賛』を著してダンテを顕彰し、後には『神曲』の講義も行っている。一方で、ダンテによって地獄に堕とされた人々の子孫や関係者たちは、当然ながら『神曲』を快く思っていなかった。また、ダンテの正義、倫理観に反する者は、たとえ教皇であろうと容赦なく地獄に堕として責め苦に遭わせたため、この点を反教的と批判する者もいた。
また今日の評価からすると驚くべきことかもしれないが、ルネサンスが終わりかけに入る頃、ダンテも『神曲』もほとんど言及がなくなる。後輩格のペトラルカやボッカッチョがその他ヨーロッパ文学に与えた影響に比べると明らかに寂しい。例えばフランスの古典主義文学は完全に『神曲』を無視して成立している。
19世紀初頭、イタリアのロマン主義詩人アルフィエーリは、イタリアにおいて『神曲』はほとんど読まれていないと語り、スタンダールもイタリアでダンテは軽蔑されていたと書いている。ゲーテはこの作品の偉大さを理解していたものの、その苛烈な表現に不快感を示し、批判している。19世紀半ばからロマン主義運動とナショナリズムが高揚するにつれて、ダンテは注目されることになり再び読まれ研究されることとなった。そして20世初めにホフマンスタールやT.S.エリオットら詩人や作家によって、半ば神格化されて今日の評価に至るのであり、永続的な高評価を受けてきたわけではないことに留意する必要がある。
『神曲』の中には様々な書物からの引用がある。中でも聖書が最も多く、次にアリストテレスやウェルギリウスなどの哲学や倫理学、詩が多用されている。また、当時の自然科学における天文学、測量学などの知見を素材として論理的・立体的に構成されていることから、中世における百科全書的書物であるとも評価される。さらに聖書の伝説、ギリシャ神話やローマ神話の神々や怪物も多数登場し、古典文学の流れを引く幻想文学の代表作とも言えよう。実際、その幻想的な内容と豊饒なイメージから、後述するように数々の文学や芸術作品に大きな影響を与えてきた。『神曲』の持つファンタスティックな描写は、現代のSFやファンタジーの源流の一つともみなされている。
『神曲』の地位をあげた人たちすべてが「地球空洞説」を支持していたわけではないと思うのですが、地球空洞説の英語版wikipediaから、欧米部分について述べてあるところのGoogle翻訳を貼り付けます。
Hollow Earth - Wikipedia
Google翻訳:
地球中空とは、地球が完全に空洞であるか、実質的な内部空間を含んでいるという概念です。 17世紀後半にエドモンド・ハレーによって特に示唆されたが、この概念は最初は1740年にピエール・ブーゲーによって暫定的に否定され、次にチャールズ・ハットンによって1774年頃にシーハリオン実験で決定的に証明された。 この理論は 19 世紀半ばまで、特にジョン・クリーブス・シンムス・ジュニアやジェレマイア・N・レイノルズによって時折擁護されていましたが、この時点ではそれは一般的な疑似科学の一部であり、もはや科学的に実行可能な仮説ではありませんでした。
(中略)
古代、地球内部の地下の土地の概念は、神話、民間伝承、伝説の中に登場しました。 地下領域の概念は議論の余地があるように見え、ギリシャの冥界、北欧のスヴァルタルファヘイムル、キリスト教の地獄、ユダヤ教のシェオルなど、起源または死後の「場所」の概念と絡み合うようになりました(カバラ文学で内部地球について詳細に説明されています) 、ゾハルやヘセド・ラヴラハムなど)。
地下領域の考えはチベット仏教の信仰にも言及されています[1][2]。 チベット仏教の伝統の一話によると、地球の内部にシャンバラと呼ばれる古代都市が存在します。 古代ギリシャ人によると、地表の下には冥界への入り口である洞窟があり、その中にはラコニアのタイナロン、アルゴリスのトロエゼン、テスプロティアのエフィア、ポントスのヘラクレア、エルミオニの洞窟などがありました。 [3]
トラキアとダキアの伝説では、ザルモクシスと呼ばれる古代の神が住んでいる洞窟があると言われています。 メソポタミアの宗教には、「マシュ」の山にあるトンネルの暗闇を抜けた後、地下庭園に入った男の物語がある。
ケルト神話には、「アイルランドの地獄の門」としても知られる「クルアチャン」と呼ばれる洞窟の伝説があり、そこから奇妙な生き物が出てきて地表に現れる神話上の古代の洞窟です。 また、アイルランドのドニゴール州ステーション島にある洞窟を巡礼し、地球内部を煉獄の場所へと旅した中世の騎士や聖人の話もある[7]。 北アイルランドのダウン県には、トンネルが地下のトゥアハ・デ・ダナンの土地に通じているという神話がある。
(中略)
中世、古代ドイツの神話では、アイゼナハとゴータの間にあるいくつかの山が内部地球への入り口を持っていると考えられていました。
ロシアの伝説によれば、古代シベリアの部族であるサモエド族は、地球の中に住むために洞窟都市にやって来たという[13]。
イタリアの作家ダンテは、14 世紀の有名な作品『インフェルノ』の中で空洞の地球について描写しており、天からルシファーが落下したことで、それまで固体で球状だった地球に巨大な漏斗が出現し、その反対側に巨大な山が出現しました。」 煉獄」。
ネイティブアメリカンの神話では、古代マンダン族の祖先はミズーリ川の北側の洞窟を通って地下の土地から現れたと言われている[14]。 アリゾナ州のシーダークリーク近くのサンカルロス・アパッチ・インディアン居留地にあるトンネルに関する話もあり、このトンネルは地球の内側から謎の部族が住む土地につながっていると言われている[15]。
また、イロコイ族の古代の祖先は地球内部の地下世界から現れたと信じられている[16]。 ホピ族の長老たちは、グランドキャニオンに冥界に通じるシパプの入り口が存在すると信じている [17] [18] 。 ブラジルのパリマ川沿いに住むブラジル系インディアンは、自分たちの祖先は太古の昔に地下から現れ、多くの祖先は今も地球の中に残っていると主張している。 インカの祖先はペルーのクスコの東にある洞窟から来たと考えられている[19]。
(後略)
上記のアンダーラインを引いた部分について-
”アイゼナハ”は、2008年にフランクフルト駐在の友人とその家族に、パリに駐在中の友人と一緒に連れて行ってもらいました。
アルザスの宮廷ユダヤ人Josel of Rosheimとマルティン・ルター - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
この町に行くことを選んだのは私で、理由の一つは、前年に連れて行ってもらったフランスアルザスの山の上のお城や修道院の印象が強くて、ドイツの山の上のお城ヴァルクトブルク城が距離的によさそうだったことから。
ユネスコ世界遺産 ヴァルトブルク城(ドイツテューリンゲン州) (youtube.com)
いずれにしても、山中のお城や修道院はミステリアスです。
スペインPeñaranda近郊の修道院とアルザスのモン・サン・オディール修道院の動画 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
ところで、『神曲』の熱烈なファンだったボッカチオが住んでいたチェルタルドは2012年に行きました。
この町に行ったのは、「フィレンツェから行きやすい古い町」としてGoogleマップで適当に見つけたところで、ボッカチオ目当てとかではありませんでした。
新型コロナウィルスと“デカメロン”の国イタリア・ボッカチオが住んでいたチェルタルド - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
仮置き:
●ケルトを旅する~北イタリアからローマ、マルタへ 【芦屋】 - 朝日カルチャーセンター☆ブログ (goo.ne.jp)
ケルトへの旅(前編)【H】 | 総合文学ウェブ情報誌 文学金魚 ― 小説・詩・批評・短歌・俳句・音楽・美術・骨董・古典・演劇・映画・TV (gold-fish-press.com)
ケルトへの旅 (後編)【H】 | 総合文学ウェブ情報誌 文学金魚 ― 小説・詩・批評・短歌・俳句・音楽・美術・骨董・古典・演劇・映画・TV (gold-fish-press.com)