今年6月26日に書いた、
Wedge Infinityのパスカル・ヤン(都内大学)教授の記事とWedge Infinityの読者ターゲット
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d673c39f2662bdec281ac9c2ca586aea
に、昨夜みきさんというお若い方から、
「はじめまして。
yahooのニュース欄に、山本氏(ヤン氏)の記事が掲載されており、本日、知らずに読み始めました。
自分の日本語力が落ちてきているのかと思うくらい、真意が分かりにくい文章に、驚きました。
そして、途中何度か段落を読み返しながら、最後まで山本氏のパリについての文章を読みました。
なぜ日本人なのに、わざとこういうペンネームにするのか理解できません。
責任逃れをしたいから、本名を出したくないのでしょうか?
自分の発言に責任が持てないのであれば、最新のニュースや国際事情を知りたいyahooニュースの欄に記事を載せたり、雑誌の記事を書く必要はなくて、彼の個人のブログで十分だと思いました。
(中略)
山本氏はご自分があたかも様々な国に住んでいたようにかかれていますが、実際に滞在されたのはフランス語が通じる欧州や英語の通じる場所だけで、偏っていると思います。また、長い間、居住しないと分からないそれぞれの国の文化事情はたくさんあります。たかだか数年の留学やビジネス関係の出張では、本当の姿は見えてこないのです。
欧州や英語圏だけでなく、東南アジアにも、長く滞在している私からしてみると、祖国(日本国籍ですよね?彼は?)を見下したような文章を書く人は、信用が出来ません。
冷静に考えてみたら、アメリカで『ジジババ』と、そんな言葉を発した日には、おそらく、PTだという抗議の電話やメールが大学やご本人宛に届くか、ニュースになりそうです。」
これに対し、私はこうコメントを返しました。
「はじめまして。
私がこのブログ記事を書いた6月の時点でネット検索しても山本氏のJPはヒットしなかったので、おそらく彼がご自分のHPのプロフィールに「パスカル・ヤン氏のペンネームで執筆」と書き加えたのは(フォントが本文と違います)、6月〜9月の間だったのではないか、と思っています。
みきさんは「山本氏はなぜ(外国人の名の)ペンネームを使うこと」を疑問視されていますが、私は彼が外国人のペンネームを使う事より、「教授職の山本氏はあれほど読者を馬鹿にした文体の文章を書きながら身元を明かした理由」と「そのタイミングの意味」の方を知りたいです。
山本氏がパスカル・ヤン氏の名前で書いているのは今のところ「Wedge Infinity]」だけだと思うのですが、このWedge社の記事は基本的には「保守系」「政府のご用達(親米)」の記事がほとんどです。そこに「変な日本語の左寄り外国人識者(ネット右翼によると「左派」=「非国民」「自虐」)の記事」。
穿った考え方をすれば、“パスカル・ヤン氏”の記事は、「外国人の識者」と「左派」を貶めるのに役立つし、Wedge Infinityも注目が集まる - こう思うので、私は彼の記事(Yahoo外、記事が転載されているもの)は一切読まないようにしています。
帝京大学が山本氏を教授に迎えていることについては、私たち第三者は何もいえないのではないでしょうか。
そこの学生さんたちが気の毒ではありますが。」
パスカル・ヤン氏こと山本博幸氏のHPはこちらです。
http://yamamoto-hiroyuki.com/
(私はパスカル・ヤン氏で山本氏が書いているものを6月以降はもう読んでいませんし、山本氏が本名で書いたものについては一切興味がないので読んでいませんので、私のコメントは的外れであるかもしれません。
ただ、パスカル・ヤン氏が「元祖外国人成り済まし-イザヤ・ペンダザンとポール・ボネ-の成りそこない」というのは間違いなさそうです。
(元祖たちは素性を明かして注目を浴びる必要もなかったですね。それに対し平成版は・・・))
さて、山本氏の話から少し離れて-
私はみきさんのコメントの中の、
「欧州や英語圏だけでなく、東南アジアにも、長く滞在している私からしてみると、祖国(日本国籍ですよね?彼は?)を見下したような文章を書く人は、信用が出来ません。」
という部分を読んで、元ペンフレンドであった、フランス人のMさんのことを思い出してしまいました。
Mさんのことは、
ルワンダの悲劇はルワンダに終わらず
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/27f926adcba6b111a72e26858805b648
に書きました。
ここで冒頭に
「先月からメールを交換、他のペンフレンドたちともメールをシェアするようになったフランス人のMさんですが、何でもないこと(彼女以外にはなぜ彼女がそんなに怒るのかわからないような内容。)で急に怒り出して私や他の友人を戸惑わせることがあったので、メール交換のストップを申し入れました。」
と書きましたが、彼女の怒り出した大元は私が引用したこの「Sinking Boat」という笑い話です。
「沈みかけた船に乗った、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、イタリア人、フランス人、そして日本人の客を海に飛び込ませようとした船長、
アメリカ人には「飛び込めば、あなたはヒーロー(英雄)」、
イギリス人には「飛び込めば、あなたは紳士」、
ドイツ人には「飛び込むのが“決まり”」、
イタリア人には「飛び込めば、女性にもてるぞ」、
フランス人には「飛び込むな」、
そして日本人には「皆飛び込んでいるぞ」。」
これは私が、「“国民性”国民を一括りにするのはナンセンスにしても、皆で同じでいることで安心したり、長いものに巻かれろタイプの人が日本には多いとは思う」と話したときに引っ張り出したものでしたが、この笑い話を読んだMさんは「フランス人を馬鹿にするのか!」と急に怒り出してしまいました。
それで「フランス人を馬鹿にする?いいえ、私はむしろ日本人の弱点をうまくついているなと思って、この笑い話を引用しただけです。でも確かにこうしたステレオタイプの笑い話は趣味が良いとは言えず、お気に障ったのならごめんなさい」と謝ると、
彼女は「私はどんなことがあっても、自分自身の国を悪く言う人は嫌いだ。信用しない。」と言って、そこから突然脈略もなく、自分(達)がルワンダに行って、ルワンダ人のために命を懸けてきた話をしだしたのでした。
(その前に皆で話していたことや、彼女の直前の言葉と脈略はなかったけど、彼女は「フランス人は命をかけて多国人を助けてきた。あなたやほとんどの国がしなかったことを我が国ではやった。」と言いたかったのでしょう。)
彼女のこの様子には外のシェア仲間もあっけにとられました(ただ、戦争体験者の一人は驚きませんでした。)。
みきさんは「祖国を見下すようなことを言う(書く)人は信用できない」と言っていて、「祖国を卑下、批判する人は信用できない」というのとはちょっとニュアンスが違うと思います。
しかし、私に頂いたコメントやヤン氏の記事の転載サイトのコメントを見る限りですが、このヤン氏(山本氏)に対して批判のほとんどは、「日本を馬鹿にしている」というようなものが多いようです。
その批判者達にはヤン氏が日本人だと未だにわかっていなくて「外国人が日本人の悪口を言った」と怒っている人、ヤン氏の素性を知って「日本人なのに外国人のふりをして日本を卑下するなんて!」という人、それぞれいるのだと思います。
正直に言うと、私はこの現象はフランス人のMさんがThinking Boat”というに怒り出したときと同じ戸惑いを感じると同時に(いや、それでもこういう類の笑い話は、良く知らない相手とするのは良く無い事だと実感しましたが)、それこそ、Wedge社の狙い通り、と思えてしまいました。
ところで、嘗て「ここが変だよ日本人」という、外国人が日本について「おかしい」と思う事を議題に挙げて討論する番組がありました。
ウィキペディア
ここが変だよ日本人
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E3%83%98%E3%83%B3%E3%81%A0%E3%82%88%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA
Youtubeでも今番組を視聴することができますが、これに今の若い人はどう反応しますか・・・興味があります。
(この番組の発言すべてが出演者独自のものではなく、ある程度(日本人が書いた)シナリオの様なものがあったのではないか、と思いますけど、ね。
今は外国人に「日本はすごい」と言わせる番組ばかりですが、結局は昔も今も、日本には外国人(特に欧米系)にどうみられているのかを知るのが好きな人が多いようです。)