Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

イラン地震、日本政府の支援

2012年08月31日 | 国際協力・プロジェクト

イランの地震に対する日本政府からの支援は以下のとおりになったようです。

仮設住宅などもっと早く決定すべきだったと思いますが、とはいえ、これも(米国と敵対する)イランの援助のためにいろいろ苦心してくださった方、そして「イランの被災者に救済を」と声を上げた一人一人の成果でしょう。(緊急援助隊等人的援助を行ったのはトルコ外3カ国だけの模様。金額で争うわけではないですが、換算支援額は日本がトップクラスかも。

外務省プレスリリース

イラン北西部における地震被害に対する緊急無償資金協力 (2012824日)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/8/0824_02.html

1.本24日(金曜日),我が国政府は,イラン北西部における地震被害の被災者支援のため,9千万円を上限として,仮設住宅の購入に必要な緊急無償資金協力を行うことを決定しました。

2.イランでは,811日(土曜日)に北西部東アゼルバイジャン州においてマグニチュード64の地震が発生しました。震源近くの多くの村で建物が倒壊し,現時点で少なくとも308名が死亡,4500名が負傷し,被災者は約15万人で,その内7万人以上が避難生活を送っていると報じられています。

3.我が国は,東日本大震災に対するイランの支援に深く感謝しており,イラン政府の要請を踏まえ,我が国とイランとの伝統的な友好関係にも鑑み,被災者に対する人道的支援のため,同国に対し今回の緊急無償資金協力を行うこととしました。これにより,今回の地震に際し,イランに対しては,既に実施した1800万円相当の緊急援助物資の供与と併せ,総額1800万円までの支援を実施することになります。

【参考】イラン北西部における地震被害に対する我が国の支援

我が国は,イランにおける今回の地震被害に対し,同国政府からの要請を受け,817日(金曜日),1800万円相当の緊急援助物資(簡易トイレ・シャワー100台)の供与を行うことを決定し,22日(水曜日),イラン側に引き渡しました。

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日本国民にとっての天皇陛下とは

2012年08月30日 | 社会(歴史・都市計画含む)

天皇制、天皇陛下について、本日の産経ニュースに興味深いものがありましたので、リンクを貼り付け付けます。

高崎経済大学教授・八木秀次 日本人の怒り理解できぬ韓国人http://sankei.jp.msn.com/world/news/120830/kor12083003290001-n1.htm

韓国の李明博大統領が、「(天皇陛下が)韓国を訪問したいのなら、独立運動で亡くなった方々に対し心からの謝罪をする必要があると(日本側に)伝えた」と発言したことについて、韓国メディアの記者から取材を受けた。

 ≪天皇を最高政治権力者と誤解≫

 東日本大震災の被災地や、被災現地を訪問された天皇皇后両陛下について取材した経験から、李大統領の発言は竹島や慰安婦の問題とは次元の異なる、触れてはならない日本人の神聖な部分に触れたような思いがする、解説してほしい、という趣旨であった。

(中略)

大統領発言は日本人が普段は意識していないにせよ心の内では一番大事にしている神聖な部分を汚してしまった、と私は指摘した。日本には、多くの国民が天皇のために大事な生命を捧げて来た歴史があり、先の大戦がそうだった。日本人は韓国人と違って、感情を表に出さず、感情の起伏も激しくない。大統領発言は、その大人しい日本人を決定的に怒らせたのではなかったか、と述べた。

(続きはリンクからどうぞ)

(一部の人にはひんしゅくを買いそうですが、)私は今上天皇・皇后および皇太子の人柄に好意を持っているという単純な理由で、天皇家に対して今な肯定的立場です。

なので、この教授が言うような思い入れはありません。

しかし、日本には確実にこういった人たちがいるということの再確認、また、李大統領の天皇についての発言について韓国の記者がこうした取材(気遣い)をしたということが、印象に残りました。

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東アジア、品格のある政治家の出現を乞う

2012年08月29日 | 国際・政治

ふと知人に、

「同じ竹島や韓国の領土問題でも、海外メディアの注目は尖閣諸島に。そして話は全部中国が中心になってしまう-ということは、韓国の一部の人々にしてみれば不満で、それを受けて「韓国大統領の発言等は(国内向けだけでなく)世界アピールに使いたかった」ってこと、あると思いますか?」

と質問してみたら、「(その可能性は)あるかもしれませんね」と肯定されました。以下はそれに対して私が書いた返事です。

「ありがとうございます。

基本的に私は、東アジアの混乱は、「日本の戦後処理の失敗と、他の東アジア蔑視」が原因、という多くの西側メディアと同じなんですが、中国政府と韓国政府の比較をしてみると、対応についてはあまりに韓国が大人気ない。

日本の右寄り政治家、知識人や右翼(ネット右翼含む)にも問題があるのは歴然としていますが。

竹島の重要度は、資源が絡んできている尖閣諸島の問題より軽視されても仕方ないのですが、尖閣と竹島がワンセットになって騒がれるほど(つまり、竹島が影に隠れるほど)に、韓国にはストレスになる。

(元々韓国はどうでもよいようで中国が嫌いな石原都知事ではありますが、その辺も計算にいれているのでしょうか・・・ないかな。)

韓国のほうはなかなかおさまらないかもしれませんね。

(そして韓国と中国の反日が連動してしまいます。)」

「中国政府が現在は大人の態度はとっている」というのは、「韓国に比べて感情的に物事を進めていない」ということだけで、「中国の主張がすべて正しい」という意味ではありません。しかし、中国政府が落ち着いて見える分、日本の出方が対比されてしまいます。

この尖閣、竹島問題について、別の知人が、

「こんなときだから、政府はしっかりしてほしいし、できないなら早く交替してほしい」ということを呟いていたので、

「それに対処できそうな政治家が、与党にも野党にもいないのが問題ですね。自民党総裁選に、安倍氏が名乗りを上げているようですが、昔の失態があるのに、よくできますよね。」と返事をしてしまいました。

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戦争責任の所在

2012年08月28日 | 戦争・紛争

現在の尖閣、竹島騒動、とうとう在中国日本大使館の車の旗がもぎ取られる事件に発展してしまい、肝を冷やしました。

欧米のメディアは、韓国と中国の行動について懸念を表明しながらも、「日本が戦後処理を怠ったのが大元の原因」とするものが多いように思えます。

そして、今回の事件が石原都知事が発火点とする論調のものもあります。

(私もそう思います。だいたい石原都知事は「原発問題は都が口を挟むことではない」と言いながら、尖閣の一連行動、その前はワシントンに出かけていくなど、ダブルスタンダードも甚だしい。現在もまた揉め事をおこそうとしていますが、何故これが許されるのでしょうか。)

さて、ところで戦後処理といえば、近頃戦争の責任について考えることがありました。

これは、現在GYAOで放映している映画(元は米国のTVミニシリーズらしい)『ヒットラー』(Hitler: The Rise of Evil (2003) Directed by Christian Duguay)をざっと観ていて、「戦争の責任はヒトラーやナチスだけにあったのか」と改めて考えたことからでした。

以前からアメリカ人の友人ティムさんが抱いている「日本は何故昭和天皇に責任を取らせなかったのだ。これは、東京電力のトップが責任を取らないのと同じことか。米国だったら、間接的な責任でも、トップが取るのが当たり前」(私がさえぎるので、実は彼はここまで明確には言っていませんが、今までの文通全体を通して、彼はこの疑問を私にぶつけたくてうずうずしているのがわかります。)という疑問と、ドイツ人のトーマスさんとドイツと日本の歴史教育についての比較もまた頭の中で渦巻きます。

昭和天皇についての戦争責任について、事実関係がわからないのではっきりは言えませんが、私は彼の『間接的責任』はもう明らかなので、罪があったとは思います。そして、当時開戦に反対していた人たちがA級戦犯として処刑されていったことを考えれば、昭和天皇が罪をまったく問われなかったことはおかしかったのではないか、とも思います。(ただ、第一次世界大戦のドイツを照らし合わせても、天皇制廃止が良い結果を招いたとも思えません。)

ただ、戦争責任については、これはもう、「軍事衝突が起きる前からの空気作りに加担したすべての人たち責任」というのが私の考えであり、今回のことでも、それは変わりません。

戦後の人たちに戦争責任を問うべきなのかどうかはわかりませんが、少なくとも、被害を与えた側が謙虚にならなければならないのは、これを人間同士の話に置き換えてもわかると思います。

さて、戦争責任といえば、以下の話も-

今年3月に私が訪問したイタリアボローニャ県のグリッツァーナの村は、第二次世界大戦末期にドイツ兵による大虐殺があったマルツァボットという村の近郊です。

ここに住むイギリス人のマリアさんと一緒にcafeでコーヒーを飲んでいるとき、グリッツァーナに移住してきているというドイツ人の写真家がマリアさんに挨拶をしてきました。

にっこり笑いながら写真家に簡単な挨拶を返しながら、マリアさんは、「ここには、他の国から移住してきているアーティストがたくさんいるの」と、私たちに説明してくれました。

実際、マリアさんもイギリスから移住してきていたし、そのときにお世話になったラスさんというマリアさんの友人もイギリス人の装飾デザイナー(現在はイタリア人のご主人と営んでいるB&Bが本職)。

今は昔から地元に住んでいる人に混じってと外国人移住者とが暮らす平和なこの村ですが、戦争当時はドイツ兵に占領され、(記憶に間違いなければ)このマリアさんのお宅もドイツ人が使っていたといいます。(家は、16世紀の大きな農家の家)

帰りに駅まで送ってくれるマリアさんがボソッと呟きました。

「マルツァボット同様、この土地でも多くの人がドイツ兵に殺されたんだけど、今ではたくさんのドイツ人が住んでいるわ。・・・たくさん居すぎる。」

-マルツァボットの大虐殺についての2007年の裁判はドイツ側の傍聴者はいなかったらしいですが、「ドイツは、周辺国への戦後処理、教育は日本より勝っていますが、イタリアに対しての誠意はちょっと欠けているのではないか」と思えます。

20071月、Kamenokoさんの阿修羅投稿から:

http://www.asyura2.com/07/war87/msg/910.html

憎しみは被害者側は何年たっても忘れず、加害者側がそれを軽く扱うことは、憎しみを受け継がせるだけでしょう。(当事国以外から観ても、理不尽に思われるのだと思います。)

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領土問題も明治以来の脱亜論から

2012年08月26日 | 社会(歴史・都市計画含む)

領土問題や、歴史認識は、その国の教育が国民にしてきた教育が作りだすものでしょう。

だからこそ領土も戦争も、敵対している相手と合意することはないのですが、「何故、これほど敵対しあうのか」ということを、考える余裕が必要だと思います。

以下、フィナンシャルタイムズの記事をJBpressから。

JBpress (2012824)

日本と中国と「歴史問題」の遺産 (Financial Times

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35959

日本の民主党は3年前に政権を取った時、外交政策を抜本的に見直すことを約束した。民主党は、米国に対する「過度な依存」や中国との緊張関係に対処することで、米中両国との関係を再調整したいと考えていた。

 当時の鳩山由紀夫首相の言葉を借りるなら、米国一極支配から多極化しゆく世界の中で、日本はアジアが「基本的な生活空間」であることを再発見するはずだった。

(中略)

領土や歴史教科書、戦争記念碑、漁業権、埋蔵石油を巡る論争はその一部にすぎない。すべての問題の根底にあるのは、日本の戦時中の行為と(少なくとも近隣諸国の目からすれば)日本が自らの行為をきちんと悔い改めていないことだ。

 日本が特に中国、より一般的にはアジアとの間で抱える問題は、第2次世界大戦よりも前にさかのぼる。この事実は問題解決を一段と困難にするため、実に残念なことだ。

 1885年、日本の新聞に「脱亜論」と題した匿名の社説が掲載された。1万円札に描かれている元武士の近代化論者、福沢諭吉が執筆したとされる社説は、中華思想の世界を退け、西洋の学問を受け入れるよう主張した。

 こうした考え方が1868年の日本の明治維新の基礎だった。すなわち、侵入してくる欧米列強の植民地略奪から日本を守ることを目的とした大規模な近代化プログラムだ。

 日本はやることなすことにおいて、他国を侵略する慣行も含めて、西洋人の真似をした。これは残忍で悲劇的な結果を招いた。第2次世界大戦終結後、日本は西側陣営に残った。当初、米国の占領下に置かれた日本は、それ以来ずっと、軍を維持したり厳密に独立した外交政策を追求したりする権利を奪われ、米国との属国関係が続いている。

 日本が戦時中に何をしたのか十分理解している日本人は大勢いる。多くの日本軍兵士が勇敢にも、戦時中の残虐行為について口を開いた。日本政府は戦時中の行為について、数えきれないほどの場面で謝罪してきた。しかし、日本はいくつかの理由から、ドイツほど完全に「歴史問題」に取り組むことができなかった。

 1つは、その名の下に戦争が戦われた天皇が、その座にとどまったことだ。そして、もう1つは、戦後にアジアが冷戦の凍結状態に陥ったことだった。イデオロギーによる分断について和解できる見込みはほとんどなかった。冷戦が後退していくと、歴史に関する不快な問題が、ぬかるみから再び頭をもたげた。

(中略)

摩擦がどう収まるのか、なかなか分からない。唯一の長期的な解決策は、欧州連合(EU)の線に沿った、何らかの形のアジアの政治共同体だろう。これは敵対関係にあった国々を制度的に結束させる取り組みになる。

 しかし、向こう数年間、あるいは数十年のうちに、そうしたプロジェクトが勢いを増す見込みは、まさにゼロだ。150年前にアジアを去った日本は、容易に戻る手段がないことに気づかされている。

この記事には違和感を持つ箇所もありますが、

「日本政府は戦時中の行為について、数えきれないほどの場面で謝罪してきた。しかし、日本はいくつかの理由から、ドイツほど完全に「歴史問題」に取り組むことができなかった。」

というところは、確かであると思います。

それだからといって、東アジアの国が反日的教育をしても良いわけではないですが、しかし、そうした教育をする原点はここにあるのではないでしょうか。

さて、ところで、欧州の人々のなかには、「その国の国民」としての誇りと、「欧州人」としての自覚があります。

しかし、日本人の多くは「東アジア人」とくくられることに対して拒否反応を示す人は多いように思えます。(これは中国や韓国、台湾でも同じなのでしょうか。)

明治維新以来、「脱亜論」から抜けられない日本人がまだまだいるのか・・・。

参考:

『ドイツ人が考える日本のタブー』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20091203

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フランクフルト空港のヴァイオリン没収事件、アメリカ人親子の心の傷

2012年08月25日 | 異文化

Japan Today に、フランクフルト空港のヴァイオリン没収の記事がありましたが、

German customs demand $475,000 for Japanese musician's violin

http://www.japantoday.com/category/national/view/german-customs-demand-475000-for-japanese-musicians-violin

その中のコメントに、以下のようなものがありました。

I read this article yesterday at a German language website, I live in Germany, and a number of the comments were in support of customs whether it was simply a solidarity ploy or not, I don't know. I personally thought it was absurd.

I've never been stopped in such a situation but my son was, when he was returning to the US. He was 14 at the time, and got tagged because of "something suspicious" in his backpack. He was terrified as all these stern looking people come over. They didn't allow me near though he was special needs, large for his age but mental age is lower, and didn't speak German. It was all over Groundon. You know him? A Pokémon that my son had a plushie of, which is his security toy. They laughed then, too, but my son was understandably traumatized believing they were going to take both him and his toy away.

Of course, no apologies, no acknowledgement. They shove it in a bag, barely looked at him or me and carried on. Most don't care about you personally, that's for sure. As a former officer myself, I know you do see so many people daily, you do/can become more dismissive to humanity and human needs and concerns but sometimes its completely over the top. Germany is becoming far more strict, overly stern and arbitary in such situations than its usual bureaucratic, to the letter and beyond, just-have-to-count-to-ten self. I'm comparing ten years ago when I first came back to Germany, to today's nonsense. Anytime you have to deal with an official office here, that's just how it goes.

これは、ドイツ在住のアメリカ人の人のもので、ドイツでこの方が見たウエブサイトニュースでは、税関を支持する人が多いこと、そして、ご自分の息子さん(おそらく知的障害があり)が空港で荷物検査に引っかかったことが書いてあります。

この息子さんが14歳のとき、荷物検査で彼のリュックサックがひっかかりました。この息子さん、体こそ14歳にしては大きかったものの、精神的には幼く、もちろんドイツ語も理解していません。

親であるこの投稿者が近くに行くことを職員は認めず、荷物を調べだし、結局不審物と思われたものは、彼のポケモンのおもちゃ。

職員達は笑いながら、ことを理解しないでおびえている息子さんに荷物を返したようです。

当然誤りもせず、説明もなく、この息子さんと親である投稿者を見つめながら・・・それは人を人としてみていないような態度。

これは、10年前の出来事のようですが、この投稿者と息子さんはこの体験を忘れることはない-だから、ドイツのこの非人道的、官僚主義が変わってくれることを強く願っているのでしょう-ヴァイオリンの事件のなり行きを見つめながら。

追記:ちなみに、このJapan Todayに寄せられているコメントの多くは、「今回の事件はドイツ税関がおかしい」とするものです。

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子どもの喧嘩も度を過ぎれば

2012年08月24日 | 国際・政治

朝鮮日報に以下の記事が載っていたようです。

日本が米国に竹島のことを報告はしても、米国に竹島の件を協力要請をしたかどうかまでは決め付けられないと思いますが、一応参考まで。

(ところで、韓国は米国に報告はしにはいかないのでしょうか。)

朝鮮日報(2012824日)

独島:日本、米高官にICJ提訴への協力を要請

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120824-00000431-chosun-kr

外務省の当局者が米国の高官と会い、独島(日本名:竹島)問題の国際司法裁判所(ICJ)提訴に関する日本側の立場を説明し、協力を要請した。領土問題をめぐり、米国を組み入れようとする日本側の試みが続いているわけだ。

 外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長は22日(現地時間)、米国ワシントンDCでホワイトハウスのダニエル・ラッセル国家安全保障会議(NSC)アジア担当補佐官および国務省のカート・キャンベル次官補(東アジア・太平洋担当)と相次いで会談し、独島問題をICJに提訴することにしたと説明した。

 杉山局長は会談直後、日本メディアの取材陣に対し「米国側に“国際法に依拠して問題を解決しなければならない”という立場を表明した。米国側は、一般論としながらも“国際紛争は平和的な手段で、国際法に依拠し解決すべきという日本の考えを支持している”と語った」と伝えた。

 しかし杉山局長は、日本のICJ提訴方針に対する米国の具体的な反応については言及を避けた。

 独島問題に関する米国の公式な立場は「領土問題についてはどちらの側にも立たない」というものだ。ビクトリア・ヌランド国務省報道官は最近フィリピンで、独島問題をめぐり日本の記者から質問攻勢を受けた際「二つの同盟国が、共に問題をうまく解決していくことを望む」とだけ語った。

 しかし日本は、独島問題や中国との間で尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立が起こる度に、米国から日本の立場を支持する発言を引き出すための努力を続けている。

 尖閣問題については、米国政府から「尖閣諸島も日米安保条約の対象」という発言を引き出し、また米国と共に、尖閣諸島など離島が攻撃された場合を想定した共同訓練も実施することとした。

ところで、米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」で、以下のような論文が載ったようです。(韓国ではなく、相手は中国ですが。)

産経ニュース(2012822日)

「日中海洋戦争でも日本有利」 米専門家が「尖閣」軍事衝突分析「兵器や要員の質で上位」

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120822/chn12082211080002-n1.htm

こういうのを真に受けて「戦争で勝てるなら、武力衝突だ!」なんて言い出す愚かな人はいないと思いますが、戦争が大好きな人たちは確かにいます(特に不況時は)。

今のところ、韓国と日本のやり取りを見ていると「子どもの喧嘩」を見ているようですが(http://news.livedoor.com/article/detail/6884880/)、

両国とも面子に拘るなら、責任と品格を持ってやって欲しいと思います。

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台湾総統がICJ提訴言及・東アジアはいがみ合うのではなく

2012年08月23日 | 国際・政治

820日に、『尖閣諸島問題-中国・台湾がICJ提訴提案してきたとしたら』http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120820

を書きましたが、とうとう台湾が、ICJ提訴に言及しました。

中央日報(2012823日)

台湾総統「釣魚島問題でICJに行くべき」…自縄自縛の日本

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120823-00000007-cnippou-kr

抜粋:

韓国政府を相手に「独島(ドクト、日本名・竹島)問題を国際司法裁判所(ICJ)に提訴する」と攻勢をかけた日本政府が台湾政府の介入で自縄自縛の危機にさらされている。台湾の馬英九総統が21日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題をICJなどで取り上げなければならないと明らかにしたためだ。

台湾メディアによると馬総統はこの日、NHKとのインタビューで日本が独島問題をICJに付託しようと韓国政府に提案したことを挙げ、「釣魚島問題を同じ方式で処理する機会があるかもしれないが、国際法ないし平和的方法で紛争を解決しなければならない」と話した。馬総統のインタビューは東中国海で中国・台湾・日本による領有権紛争が激しくなる中で出てきたもので関心を引いた。馬総統は、「日本はこれまで釣魚島領有権紛争が存在するという事実を認めなかった。これを再び否定するならば釣魚島問題はさらに複雑になりかねない」と警告した。

だが、日本メディアは馬総統の「ICJ提訴」発言に対し一切言及しなかった。NHKは馬総統とのインタビュー記事に「行動の自制が重要」という見出しをつけ、「馬総統が尖閣諸島を巡る主張の違いによって日本との関係が悪化することは避けたいという立場を強調した」と紹介した。

馬総統はこの日のインタビューで漁業権問題に言及し、台湾政府の立場を明確に表現したと台湾メディアは伝えた。馬総統は、「釣魚島近海は100年以上前から台湾人の主な漁場だった。日本が台湾漁民の操業問題を解決してくれない以上、より多くの衝突が発生するだろう」と警告した。これまで台湾政府は台湾と日本の漁業協定を通じ漁業権問題を解消しようと主張してきた。馬総統は「日本との領土紛争のために中国と連係するつもりはない。国際法順守と平和解決という原則により処理されなければならない」と線を引いた。

おそらく、前政権も竹島問題を『寝た子』にしていたのは、こうなることがわかっていたからでもあるでしょう。(それが、単なる問題先送りに過ぎずとも。)

それにしても、820日の上記エントリー他、尖閣、竹島のものを、韓国から検索して(人によっては翻訳ソフトを使って)読んでくれている人がいるようです。

「東アジアと日本がいがみ合うことで得られるものはない」という気持ちを持っている人たちが日本にもいる-それは韓国、中国、台湾でも同様だと思います。

ネット右翼に代表される言葉がその国の国民感情だと思わずに、『勝ち負け』ではなく、多角的、そして長期的な視野でものを見る人が増えることを望みます。

(馬総統の発言は、「尖閣諸島を本気でICJ提訴をするつもりではなく、東アジアの混乱を収めるつもりでの発言」である気がしますが、いかに。)

※台湾は国連加盟国でないので、ICJ提訴するのは難しいようです。

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堀米氏のヴァイオリン、German Officialismは山賊行為と紙一重

2012年08月23日 | 海外ニュース・できごと

ベルギー在住の著名なヴァイオリニスト堀米ゆず子さんのヴァイオリンが、フランクフルト空港で没収され、関税と罰金合わせて3800万円の支払いをしないとヴァイオリンを返さないとされている事件、ドイツ本国や欧米のメディアではあまり取り上げられていないようです。

German Officialismの異常さは、身をもって体験しているので、ひたすら堀米さんには同情してしまいます。

フランクフルト空港での私の経験からも、彼女が税関に呼び止められ、大切なヴァイオリンを職員にひっくり返されたり、あちこち触られて抗議していたのではないかと思います。

その時点で気が気ではなかったでしょう。(「傷がついたら、後で賠償請求する」とでも言って欲しい。)

ヴァイオリンのパスポートとやらを提携し忘れたこと、これは確かに彼女のミスでしょうが、「ヴァイオリニストが、愛器を密売する」などということがありえないことは、普通の人ならわかるはずです。(堀米氏は翌日、家から証明書(ヴァイオリンのパスポート?)を空港に持っていったけど、返還を拒否されたらしい。)

こんなことが、たとえば中国や途上国で起これば、国の内外でもっと大きく報じただろうに・・・本当に、一刻も早く堀米さんのもとにヴァイオリンが(税金や罰金を払おうことなく)戻されることを願います。

欧米の弱小メディアの記事で、「仕事で使うなら返還」と言う声も紹介されていますから期待はしているのですが、どうなりますか。

http://www.thelocal.de/society/20120822-44499.html

しかしまあ、10月にまたフランクフルト空港を利用する私、また変な職員にぶち当たらないとよいのですが・・・。

(税関に関しては、「私よくわからないから申告します。皆調べて」って、フランクフルトの税関に押しかけたら、よいかもしれません。)

参考:

German Officialism

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120517

フィレンツェのホテルとフランクフルト空港でついたため息

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120328

空港でのできごと

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20071124

消えたトーマスさん宛の郵便物、ドイツの郵便事情

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120620

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争う国土、失われた国土

2012年08月22日 | Nationalism

「領土問題とこれは違う」と言う人もいるかもしれませんが、「福島原発で放射能汚染などを起こして、人が住めなくなったり、作物をとることができなくなった土地を作ってしまったこと、これからも作る可能性があること」についても、私たちはもっと関心を向けるべきですね。

(上小30山さんのブログから)

『尖閣諸島の問題が思い浮かんできた』

http://js30.at.webry.info/201208/article_13.html

抜粋:

今、日本の国土は、原発事故によって、放射能によって占拠されている土地が、福島県に大量にある。「尖閣諸島」のように人も住めないような土地ではなく、美しく、自然や文化あふれる土地が、多分尖閣諸島よりも広く放射能によって占領されてしまった。この先何年も。

  また、日本各地で、今まで美しく耕されていた農地が荒廃したり、鳥獣にあらされたりして人々は退却して、多くの山間地や水田地帯は、いわば国土が失われていく状態である。

  その面積たるや、どのくらいに当たるだろうか。

  そして、今年、地元紙などでも大きく取り上げられていたが、外国資本による「地下水」の権利の買収問題なども思い出される。

  本当に国を愛する、ということなら、現在の日本が陥っている、身近な国土の状態をどうしていくか、という事の方が「尖閣諸島」や「竹島」をどうするか、より、ずっと重要な問題であると私は思う。

※上小30山さん、許可を得ず転載させてもらっています。お許しください。

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さちえさんの旅行記(英国編)

2012年08月20日 | 旅行

さちえさんの旅行記後編です。

彼女が旅行を楽しめたのは、Gさんのおかげもありますが、いつまでも好奇心と感受性を大切にしているからですね。

彼女のメールはいつも楽しみですが、今回のような旅行記を読ませてもらうたび、彼女のような人と知り合えたことに感謝します。

(英国編)

ベルギーからイギリスへの旅行の続きを書こうと思います。 早く書かないと記憶がだんだん薄れていきそうです。 

2時間のフェリー乗船の後、とうとうイギリスのドーバーへ到着。 ここから車の運転は右から左側通行に変わります。よくGは混乱しないものだと感心しました。

お天気は雨が降ったり、たまに晴れたりと変わりやすい天気でした。 雨が降ると寒いくらいでした。でも、晴れればやはり気持ちの良いお天気になりました。

まず、車をコッツウォルズに走らせました。 私はこの度の旅行で湖水地方へ行きたいと思っていましたが、何と神経痛になってしまい、無理をするのはよそうという結論になり長年行きたかったコッツウォルズに行くことに決めました。

ベルギーのブルージュへ行ったときにはこんな美しい町は見たことはないと思っていましたが、コッツウォルズの家々や建物はベルギーのそれらとは随分違い、背の高い建物はなく家も背が低く小さな家が多かったです。 蜂蜜色の壁のかわいらしい家が並んでいました。

ブルージュでは建物も大きくその美しさに圧倒されましたが、コッツウォルズの町はそのかわいい家や町の静かな雰囲気になぜか心落ち着きました。 

たまたまでしょうか観光客もそれほど多くなく私は静かで時間が止まってしまったようなその町がとても好きになりました。 

おそらくこの度の旅行の中で一番好きな場所だったと思います。

その日はB&Bに泊まりました。 若い夫婦が経営されていましたが、都会のほうからコッツウォルズが気にいりわずか数ヶ月前に宿泊施設の経営を始めたとか。

朝はイングリッシュブレックファストかシリアル、またはスモークサーモンから朝食を選ぶことができました。 

イギリスは田舎に行くと至る所に遊歩道がつくってあるのだとGが言ってました。私たちはその遊歩道をあちこち二人で歩きました。小さな川のせせらぎや、小さな橋がそこにかかっていて、その川の両側に木が植えられていて、御伽噺の中を歩いているような気持ちになりました。

私はGにお願いしてそのB&Bでもう1泊することとなりました。1泊した後次の朝、二人で遊歩道をまた散歩しました。その後 シェイクスピアの生誕地ストラトフォード、アポン、エイボンへ車を走らせました。学生時代の専攻が英文学だった私はこの地にもいつか行きたいとずっと思っていました。地図をみて、コッツウォルズからそれほど遠くなかったので、行くことに決めました。 

ストラトフォードは随分観光地化されていて私はちょっとがっかりしました。 道路などはきれいに整備され、とてもたくさんの土産屋が軒を連ねてました。

あと観光客で一杯で静かな所かと想像していましたが、随分違っていました。

着いた時間が遅かったのであまり周れませんでしたが、有名なエイボン川は見れましたよ。シェイクスピアの家はとても古いものでしたが、きれいに保管され一つ一つの部屋が小さくかわいらしい家でした。 English gardenがとても素敵で花がとてもかわいらしく咲いていました。 やはり夏のヨーロッパは花がきれいで、良いですね。

その後シェイクスピアの妻だったアン ハザウェイの家も見ました。 時間が遅かったので残念ながら家の中までは入れませんでした。わらぶき屋根のとても素敵な家でした。

庭がここも花がきれいに植えられていました。

イギリス人は古いものを大切に使うとよく言われますが、コッツウォルズでもひとつ間違うととても汚い古い家を玄関や家の周りに上手に花を植えたり飾ったりしてとてもセンスよくアレンジして使っているように思いました。使い捨ての好きな日本人には見習わなければいけない事がたくさんあるとその時に感じました。

ストラトフォードから又、コッツウォルズに戻り、もう1泊。次の日にはGが行きたいと言っていたWalesに向かいました。 

ここは牧草地帯が特に多く羊や馬を多く見ました。 ウールが多く生産されています。 質の良い肩掛けやひざ掛けがそれほど高くない値段で売っていて欲しかったのですが、間違いなくスーツケースが一杯になるので今回は諦めました。

いくつか古城を訪れましたが、ほとんどのものが原型をとどめていません。Gはイングランドが破壊したのだと言ってました。 本当にイングランドは悪いことをしたものだと言ってましたけどね。それでも、今でもその威厳はそのままで、ここはキッチンだったとか美しい部屋だったのだとか想像を色々かき立てられました。

その日の晩はWalesB&Bに泊まりました。車で山の中を20分くらい走ると丘の上にありました。 それは景色の美しい場所にあって、どこまでも続く草原が一望できました。

そこのお母さん、70歳くらいだと思います。 まぁ、おしゃべり! あまりの早口で私は彼女の英語がほとんど聞き取れないほどでした。 それでもにこにこしてとてもフレンドリーな女性でした。一人暮らしをしていて、その家の一間がサンルームになっていてそこへ色々な花の鉢植えが植えられてました。そのサンルームから見える景色が一番の贅沢だと彼女は言ってました。

そこで一晩泊まり、次の日の朝、そのB&Bにはもう一人来客があり彼はイングランドのKENTから来ていた40歳代の男性でした。Gと3人で朝食を食べながら色々楽しいおしゃべりができました。 彼の息子さんが日本に交換留学したことがあって、色々な国を旅したけど好きな国がスリランカと日本だと言うそうです。 それを聞いて彼もぜひ日本に行ってみたいと言ってました。こんな日本から遠くの国で日本のことをほめてもらえるとやはり嬉しいものです。 自分は夏季休暇を10週間とっていると信じられないようなことを言っていました。 私が2週間の休暇でここへきていると言うと、そんなに短いのか?って驚いてました。 2週間でさへ日本人はなかなか休暇をとるのは難しいのだと伝えましたけどね。 

その日、そのB&Bを後にして、山の中を車で彼の住んでいたNorthamptonに向けて走りました。 丘の上に広がる牧草地帯。 馬、羊、牛などが放牧されていて車から降りるとすぐそこに動物たちがいました。 看板には犬の散歩は必ずリースをつけること、もし、そこに放牧されている動物を脅かすようなことがあれば犬でさへ射殺されることがあると注意書きがありました。 本当に放牧されているその動物たちがストレスがたまらないように、保護された地域でした。 高台から見える平原(牧草地帯や畑)はどこまでも続いていて狭い日本では決して見られない美しい景色でした。

(中略)

Northamptonで一泊。 その後またフェリーでドーバーからフランス、そしてベルギーへと戻りました。 

(中略)

最後に行ったのがブリュッセル。 ここへは彼の町から列車で行きました(車だと駐車場に困るそうです)。 お天気の良い日でしたが、なんと列車の中は冷房がありません。本当に暑くて息苦しいほどでした。 日本だとクーラーがガンガンかかっている季節ですけどね。

さすが都会のブリュッセル。楽しい店がたくさんあって、買い物には面白い場所かと思います。 それと様々国からの観光客がいました。 ベルギーらしい美しい建物が建てられているグランプラス。ここは世界遺産に登録されています。 改めてベルギーの建物の荘厳さに圧倒されました。店やカフェでは皆店員さんやウェートレスの人たちが英語を話すので買い物や食事を食べたり、お茶をしたりするときに困ることはありませんでした。

小便小僧は思ったよりずっと小さくかわいらしかったです。 驚いたのはそこへも信じられないくらい多くの中国人観光客が来ていました。 中国人(一部でしょうけど)は今や本当にお金持ちになりましたね~

このたびの旅行で残念だったのは美術館へ行けなかったことです。 博物館へはいったのですが、時間が足りませんでした。 私は絵画を見るのが好きなので次回はぜひ行きたいです。 

イギリス旅行中に一番困ったのはやはり食事がオイリーだったことです。 最初の数日は大丈夫でしたが、4-5日もたつと胸やけがしてきました。 fish & chipsも油で揚げたfish と ポテトだし、白身の魚も半端なく大きい! 最後にはGに私はもう揚げ物はほしくないからそうでないものを注文してとお願いしました。 何がほしいのか?と聞かれて、それ以外はステーキのような肉しかなく、最後はサラダばかり食べていました。 ベルギーにはスモークした魚や魚介類もあったので、ベルギーの食事のほうがヘルシーだと思いました。

旅行中の食事は本当に大切ですよね。 楽しみの多くを占めますものね。

イギリスではマフィンとイングリッシュティー、それにスウィーツは絶品でしたけどね。

この度の旅行はGがいなければできない旅行でした。 そういう意味で彼にはとても感謝しています。

(終わり)

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さちえさんの旅行記(ベルギー編)

2012年08月20日 | 旅行

友人のさちえさんが7月のベルギーとイギリス旅行についての報告メールをくれました。

あまりに生き生きと書かれているので、彼女に無理を言って私のブログへ転載をOKしてもらいました。

一部分、カットしてありますが、皆様どうぞ。

(ベルギー編)

毎日暑い日が続いていますね~  私はヨーロッパのあのカラッとした暑さが懐かしいです。  関空におりたとたん賑やかな蝉の声とムワッとした暑さで体中の毛穴から汗が吹き出る感じがしまいした。 おまけにあまりの湿気で息苦しいくらいでした。 今は体も慣れてきましたけど・・・。

私の出発は7月12日でしたが、最初の1週間は雨が多く、寒かったです。向こうで着ようと思っていた夏用のワンピースなどはほとんど袖を通すことがありませんでした。

その代わり、もしもの為に持っていていたハイネックのシャツや娘に借りていった長めの紺のコットンのジャケットが活躍しました。色の配色も考えて持っていっていなかったので、写真の中でもちょっと変な格好にみえるかもしれません。

Gの家まで、アムステルダムから列車でアントワープまで2時間、そのご乗り換えて彼の住んでいる町まで20分かかりました。着いたころはクタクタでしたが、何といっても日が長く9時半くらいまで明るいので、着いてもしばらかく外で楽しめるような明るさで本当に長い1日でした。彼の町は田舎町で写真にもあるように裏の牧地に馬が毎日放し飼いされているような所で、馬や牛は本当によく見ました。馬は競技用とかではなく飼い主が乗馬教室などを開くのに飼っているそうです。それで、何となく馬ものんびりしているように見えました。

次の日は彼の町を散策しました。本当に小さな町でこれといって特徴はありませんが、写真にあった公園は静かで良かったです。野生の鳥やうさぎがいたりして、お天気が良い日はここでのんびりできたら最高!って思いましたよ。

その後ベルギーのアントワープ、そしてブルージュというところへ行きました。ベルギーは北部と南部に分けて、北部がオランダ語(そこをフランダース地方と呼ばれています。 フランダースの犬のフランダースはここから来たのだと知りました)、南部はフランス語です。ベルギー語というものはありません。アントワープもブルージュもかわいい家が印象的でした。特にブルージュは美しい町で感動しました。町の中を運河があって、そこをGと小さな船に乗って観光しました。そのときたまたま船を待っているときに横に座った白人のおばあちゃんが(おしゃれで上品な感じの方でした)私に話しかけてきて-はじめは何を言ってるかよくわかりませんでしたが(G曰くフランス語訛りの英語だったようです。でも、ベルギー人でした) 日本の津波のことを心配してくれていました。 ニコニコしてとても素敵な女性でした。

4日目にはwaterloo.  ゆかりさんはwaterlooの戦いをご存知かと思います。それはそれは広い平原でここでそんな大きな戦いがあって多くの人が命を落としたんだって、タイムスリップしたような感じでした。その戦いがなされた場所を(かなりのがたがた道でしたが)車で回りました。かなり時間がかかりました。

次の日にはフランスの国境付近の町へ行きましたが、さすがにフランスに近くなると町の趣が変わってきました。 Gはフランス語もオランダ語も話せるので旅行で困ることはありませんでした。彼曰くそれほど流暢ではないと言っていましたが、困ったときに道を聞いたり、店で買い物ができるレベルくらいは話していました。

(中略)

イギリスへはベルギーからフランスへ入り、そこからイギリスのドーバーまでフェリーに乗りました。 2時間ほどの船旅です。 列車でドーバー海峡のトンネルを通れば20分で行けるそうです。 フランス側で出国、イギリスへ入国の手続きをすませ、乗船しました。

大きなフェリーでしたが、イギリスへ着く少し前に船の揺れを感じました。(たいした揺れではありませんでしたが)  冬はやはり船の揺れはもっとあるそうです。 

イギリス旅行の話は長くなるのでまた、書きますね。 それでは、また時間をみつけて後半を書きます。

(英国編に続く)

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Be cool!

2012年08月20日 | 国際・政治

右寄りの産経新聞にしては中立的です。(政府の意向か)

中国、台湾、韓国、過激な部分がクローズアップされますが、「対抗して尖閣諸島に上陸」なんてくだらないことをする前に、(オリンピック事件について大人の対応をした)日本サッカー連盟を見習って欲しいですね。

産経新聞 (2012820日)

竹島・尖閣不法上陸 韓国メディアからは懸念の声も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120820-00000521-san-int

韓国の李明博大統領が島根県の竹島(韓国名・独島)に、香港の活動家らが沖縄県の尖閣諸島(中国名・釣魚島)に相次いで不法上陸した。中韓メディアにはこの行動を支持する論調があふれたが、李大統領による「天皇謝罪発言」まで飛び出した韓国では経済も含めた日韓関係の冷却化を懸念する声も出始めた。台湾は尖閣への主権を主張する一方、「(地域の)内輪もめは中国の突出を許す」と“警告”もしている。

 ■日本側の挑発が原因/環球時報(中国)

 中国共産党の機関紙、人民日報傘下の環球時報は17日、「保釣(釣魚島の主権を守る)運動の輪を全世界に広げよう」と題する寄稿記事を掲載し、世界各国に居住する華僑や中国人を動員して、各地の日本の大使館、総領事館に抗議することなどを呼びかけた。筆者が中央政府官庁である商務省研究院の唐淳風氏であるため、中国当局の考えを反映した可能性もある。

 唐氏は記事の冒頭で、尖閣問題で自衛隊出動の可能性に言及した野田佳彦首相を批判した。「外交交渉問題を武力抗争に昇格させたいと日本が考えるならば、中国はいつでも受けて立つ」と強気な姿勢を示す一方で、「日本との軍事対抗は目的ではなく、いかに釣魚島の主権を早く取り戻すかが重要だ」と読者に冷静な対応を呼びかけた。

 尖閣諸島を「戦争によって日本に奪われた中国の領土」と定義し、同諸島に対する日本の実効支配は「違法」と決めつける。

 これまでに中国や香港などで起きた「保釣運動」の盛り上がりは、ほとんどが日本側の挑発を受けたものとの見方を示したうえで、尖閣を取り戻すためには、過去の「保釣運動」の方法を見直す必要があると強調した。

 その具体策としては(1)第二次世界大戦で、日本から侵略を受けた韓国や東南アジアなどの被害国に呼びかけ、領土問題でともに日本への批判を強める(2)欧米諸国のメディアに寄稿記事や広告を掲載してもらい、中国の尖閣での主権をアピールする(3)世界中の華僑や中国人を総動員して、各地の日本の在外公館に抗議する-などだ。

 記事は「保釣運動の輪を世界中に広げることは、一連の日本の挑発行為に対する最高の反撃になるだろう」と結論づけるなど、攻撃的なトーンに終始した。(北京 矢板明夫)

報復に利益はない/朝鮮日報(韓国)

 李明博大統領の竹島不法上陸を「大韓民国の大統領が大韓民国の領土を訪問したに過ぎない」(朝鮮日報)としている韓国メディアだが、「慰安婦」「歴史歪曲(わいきょく)」問題と絡めた日本非難一辺倒の論調だけでなく、今後の両国関係を憂慮する見解も出始めた。

 11日付の同紙社説は、日本は憲法改正によって核兵器保有の道を開く意向をにじませているとの見解を披露しつつ、「現在実効支配している尖閣諸島周辺で中国と一触即発の危機に直面しているほか、ロシアとは北方四島の領有権をめぐり対立を続けるなど、(日本は)東アジアでの時代錯誤で反平和的なトラブルメーカー」と批判した。

 そのうえで李大統領の上陸は「『日本国内での動きにくぎをさしておくべきだ』との判断に基づくものと考えられる」と評価した。

 しかし、その後、国際司法裁判所(ICJ)への提訴の動きや経済などへの波及が懸念され始めると、日本批判の立場は維持しつつも、微妙にトーンが変わってきた。

 16日の「独島・慰安婦問題で行き詰まる韓日両国の未来」と題した社説では、両国の緊張が高まっている背景には「日本がやるべき、あるいはできるはずのことをやらなかったことに対する韓国民の不満がある」と、日本が原因との見方を強調しているものの、韓国政府に対しても「『言いたいことを言うだけが外交だ』と単純に考えてはならない」と努力を促した。

 また、17日の社説では、通貨危機などの緊急時に外貨を融通しあう日韓通貨スワップ協定の見直しが検討されていることなどを取り上げ、日本にとって韓国は、中国、米国に次ぐ貿易相手国であり、「韓日間で経済報復措置が相次げば、どちらにとっても良いことはない」と指摘している。(ソウル 加藤達也)

対中包囲網崩壊を危惧/聯合晩報(台湾)

 尖閣諸島への主権を主張し、「領土問題では一歩も譲らない」としてきた台湾だが、今回は馬英九総統提唱の「東シナ海平和イニシアチブ」に沿い、香港の抗議船の台湾寄港を阻止、台湾の抗議船の出港も事実上、差し止めた。

 与党・中国国民党寄りとされる有力紙、聯合報系列の聯合晩報は16日付の解説記事「進退窮まる台湾」で、「小島の主権争い」のために、地域のバランスが崩れ、対中包囲網が崩壊しかねないと、アジア全体を見渡す視点で危惧を示した。

 同紙は「アジア・太平洋への回帰」を宣言した米国にとって、日本、韓国、台湾は、フィリピン、ベトナムなどとともに、対中包囲戦略の重要なパートナーであり、「内輪もめは北京(中国)に包囲網を突破する機会を与える可能性がある」と指摘する。

 その一方で、中国もまた米国との衝突を避けるために自制しており、米中2強は、それぞれの事情と思惑の中、漁夫の利を得ようと行動を控えている、と現状を分析した。

 台湾については「中国と連携して反日のレッテルを貼られることを恐れる余り、怒りを飲み込んで声を出せずにおり、韓国のような強硬姿勢をとれない」と微妙な立場にあることも示唆した。

 記事は、台湾外交部(外務省に相当)が、尖閣問題で「私の解決法」などと題する作文募集を発表したことも取り上げ、台湾の発信力の限界を象徴している、と自嘲気味に指摘した。

 一方、台湾の保守系有力紙、中国時報の系列紙の旺報は17日付社説で、台湾が太平島を実効支配する南シナ海の南沙(英語名・スプラトリー)諸島などの問題と絡め、「何もしなければ、国際社会から無視される」と主張した。(台北 吉村剛史)

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尖閣諸島問題-中国・台湾がICJ提訴提案してきたとしたら

2012年08月20日 | 国際・政治

辻雅之さんという方が書いている解説がわかりやすいので貼り付けます。

尖閣諸島問題の基礎知識(2003年)

http://allabout.co.jp/gm/gc/293247/

サンフランシスコ講和会議に中国、台湾が出席しないまま「サンフランシスコ条約締結」というのが問題だったと、今も私は思います。

(尖閣諸島は米軍基地をおかなければ、米国には日本のものだろうと、中国のものだろうと、どうでもよいことでしょうし。)

ICJ提訴は、中国の力が強くなったことと、中国と台湾の2カ国から提訴提案する可能性も0ではなくなってきたと思いますが(ただし、中国にとってはこれを提案すると、ベトナムやフィリピンの領有問題も提訴する流れになるのがネックか。また、実効支配しているところが有利なのも計算はしているでしょう。台湾は国連加盟国でないので、単独での提訴は障害が多い。)、そうなった場合、日本政府はどう応じるのでしょうか。

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東日本大震災で受けた恩-イラン大震災救援を 2

2012年08月17日 | 国際協力・プロジェクト

12日に書いたブログ、『東日本大震災で受けた恩-イラン大地震救援を』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120812

を読んでくれている方が多いようです。

検索しているキーワードから、多くの人が「イランの救援、募金はどうなっているの? 他の国に災害があったときはしているのに。」と思っているのがわかります。

上記記事にルリさんと橋本ツネオさんという方々からコメントを頂きましたが、これを外交関係の仕事をしている知人に転送したところ、「関係者に迅速な支援をお願いした」と連絡をくれました。

日本の仮説住宅がイランに必要とされているようですし、本当に利害関係抜きで、政府には動いてほしいです。

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