Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

「日本人はだから好きなんです」という人をがっかりさせない為に

2013年09月30日 | 異文化

これは今までも思っていたことですが、今月のファビオさんの一件、そして時々観光スポットで見かけたり、道をたずねたりしてくる外国人に接したことがあって、日本にやってくる(基本は一人旅の)外国人と、一人旅でやってくる外国人を支援したいという日本人を、結び付けたいな・・・と思っています。
 

私は、若い頃から外国人に道を尋ねられやすく(英語が堪能に見えるわけでもないはずなので、『警戒されないタイプ』なんでしょうね。旅行で行ったロンドンでも、地元民とみられる女性に郵便局の場所を聞かれました。)、高校生の頃、サンフランシスコから来たアメリカ人親子旅行者に、「銀座まで歩いていきたい」と言われ、説明がうまくできなくて、神田界隈から一緒に銀座まで歩いてしまったことがありました。
 

このあとも、何人かが友人や家族が一緒にいても、道を聞かれるのは私。ということで、困っていそうな外国人を見つけると、自分の方から先に「何かお手伝いできますか?」と声をかけるようになり、1人旅で写真を撮っている外国人を見ると、「(あなたの)写真をとりましょうか?」と声をかけるようになりました。
 

今、『おもてなし』と言う言葉がブームのようですが、『おもてなし』というより『おせっかい』とでも言うか。
 

(『おもてなし』にあたる”hospitality” は80年代フィリピン観光局が自国売り込みに使っていたと記憶しています。『おせっかい』と一言で表す単語は思いつかないのですが、なにかあるんでしょうか。)
 

と、話を元に戻しますと、こんなこともあって、先週、『外国から日本にやってくる外国人で、手助けが必要な人と、興味がある日本人(双方が先に友人になることが条件)』の募集をかけたところ、8名ほどの外国人と、4名の日本人の方からお返事をもらいました。
 

しかし、実際、外国人の中で具体的に日本への旅行を決め、人物的に問題なさそうなのは2名のみ。彼らには日本人を紹介。
 

他の残りの外国人は、旅行の手助けではなく、「あなたと友人になりたい」と書いてきたがほとんどで、ただ唯一、20代のインド人男性がは神奈川在住で、「仕事で日本にやってきたけど、日本語がわからない。日本語を教えてほしい。」という内容。
 

彼には、「自治体によっては外国人に日本語を教えるボランティアグループがあります。あなたの住んでいる○○市にも5つありますから、こちらのメールアドレスに連絡してみてはいかがでしょうか?無料ですし(初回テキスト代として500円)、お友達もできるでしょう。連絡でうまく話が通じなかったら、またご連絡ください。」

と返事。
 

このインド人青年は、「日本人はだから好きなんです」と大変ありがたがってくれました。(このセリフ、外国人の口から良く聞きます。)
 

さてさて、こうしたボランティアグループ、自治体によっては市役所、社会福祉協議会、もしくは国際交流協会がバックについて活動していますが、この○○市の日本語教室の案内およびスケジュール表、英語版がありません。
 

もちろん、こうした日本語教室で学ぶ外国人の多くが英語を母国語としない人たちだから作らないのかもしれませんが、『日本語がわからない外国人のための日本語教室案内』が、日本語オンリーって、どういうことなのでしょうか。
 

そういえば、私がボランティアセンターで働いていたときも、市の日本語教室のスケジュール表は日本語のものしかなかったので、私が英語の表のチラシを作ったことがありました。

(現在も市のHPでは日本語の案内しかありません。)
 

日本語教室のボランティアさんたちは、必ずしも英語がしゃべれる人たちばかりではないですが、それでも英語ができる人は少なくないでしょうし、日本語教室の人ができなくても、たとえば市に登録しているボランティアさんや国際交流協会の人には、英語が堪能(場合によっては、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語等ができる人も)な人がいるはずなので、彼らに協力を求めれば良いだけだと思います。

穿った考え方をすると、「実は日本語ボランティアの数が少ないから、多くの外国人が押しかけないように、英語や他国語によるチラシやHPをつくらない」ということも考えられますが、これがアタリなのか・・・。
 

いずれにしても、「少子化の日本に移民を受け入れる」という政治家や識者は多いですが、海外からやってきて、言葉がわからずに孤立してしまう外国人が今もたくさん日本にいることを、彼らには考えて欲しいと思います。
 

(中国残留孤児の方などでも困っていた方がいらっしゃいました。)
 

外国人のお客様(=お金のある人)に『おもてなし』もよいですが、『現在国内にいる外国人』が住みやすいように、していく方が先ではないでしょうか、ね。 

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ファビオさんの災難を忘れがたい想い出に変えてくれた友人達へ

2013年09月25日 | 友人・知人

イタリアから日本に来ていたファビオさんは、先週無事に帰国しました。

このファビオさんはとても気の優しい、シャイな男性で、私のペンフレンドです。

彼の英語力は私よりはるかに上なのに、メールや話をするときよく、「英語が上手でなくてごめんなさい。もっと勉強しなければ・・・。」と言う人です。

私には、ファビオさんのほかにルイジさんという30代後半のイタリア人のペンフレンドもいますが、このルイジさんは気が優しいのはファビオさんと同じですが、対照的に社交的な人。

(2人とも、偶然同じトリノにすんでいるので、昨年秋のトリノ旅行で二人を引き合わせました。)

この2人は、今や、私にとって彼らは歳の離れた弟か、甥のような存在で、2人とも随分前から日本に旅行をすることを夢描いていました。

そして今回は、ファビオさんが来日。

実のところ、ファビオさんに関しては、イタリア国内でさえあまり旅行したことがない、知らない人と話すことが苦手、英語が苦手、ということもあって、来日の実現の話を聞いたときは、少し心配しましたが、後になって、彼は昨年の私と夫の旅行の後にトリノに仕事で来ていた日本人(イタリア語堪能)と友人になり、その人が日本でのスケジュール管理等や面倒を見てくれると言うことになっていることを知り、安心しました。

こうして日本へやってきた彼。

そんな彼とは日本で2日間会うことを約束していたので、「ファビオさんとどこに行こうか?」と思いをめぐらしていたところ、突然彼から、「友人から突然、僕の面倒を見れなくなったと言われてしまった。僕は一人ぼっちになってしまう。」とメールが飛び込んできました。これは日本にやってきて3日目。

このドタキャンの真相はわかりませんでしたが(ま、仕事もあるし、元からずっとは面倒を見るのは無理でしょう。)、ファビオさんがパニックになっているのがわかりました。(私のフィンランドの友人は屈強の男性ですが、彼でさえ「ロシアに出張に行ったとき、言葉が読めない、通じないで、まるで子どものように不安だった」と言っていましたが、内気で気が弱いファビオさんは本当に不安だったでしょう。)

とはいえ私は約束している二日間以外は予定がある・・・、慌てて、ルイジさんのペンフレンドになってくれている日本人女性2人に連絡をしたところ、この女性2人はの突然の連絡にもかかわらず、快くファビオさんの東京案内を引き受けてくれました。

(1人は、ファビオさんともメールを交換していましたが、回数が少なかったようです。)

この土壇場のお願いを皆にしたは良いけど、ファビオさんはネット接続がうまくいかなくてメールの返事が遅い、おまけに彼は携帯を持っていない上ホテルや公衆電話からも電話をかけてこない、ホテルを連絡もなしに変更、イタリア語ができる彼の友人が再びスケジュールを管理しだしたかと思えば、また彼をほおりだすかすっぽかす・・・てんやわんやでした。

それでも何とか調整がつき、私が連絡した翌々日の火曜日はSさんが新宿、原宿界隈を案内(打ちあわせは前日夜中)、木曜日は私と息子、私の仲間が上野から皇居を案内し夕食会(これは最初から予定)、金曜日はKさんが浅草案内(待ち合わせが決定したのは直前)、土曜日は、私と夫、別の友人Aさんと鎌倉案内(実は鎌倉に来るかもしれなかった、ファビオさんのイタリア語ができる友人がこなくなったため、英語が堪能のAさんを前日に誘い、お付き合いいただきました。)。

ドタキャンで不安を味わった災難もありましたが、彼を気遣い、心からのおもてなしをしてくれたSさん、Kさん、Aさんは、災難をも彼にとって忘れられない想い出に変えてくれたようです。もちろん、忙しい中時間を割いてくれた仲間達も貢献してくれました。

ありがとうございました。

追記:ファビオさんの災難を私から聞いていていたルイジさんから、「ファビオはどうだった?」と昨日メールがありました。

この話を彼に伝え、「今度はあなたの番ね」と書いたところ、「うん、次は僕だよ!」と。

皆様、今度は突然にはならないので、宜しくお願いします。

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ヘイトスピーチ騒動の正体は・・・

2013年09月24日 | Nationalism

922日、ヘイトスピーチをはじめ、人種、国籍などあらゆる差別に反対するデモ「差別撤廃 東京大行進」が、東京・新宿で開かれました。約2000人が参加。

このデモに参加した『ヘイトスピーチに反対する会』がこのように書いています。

ヘイトスピーチに反対する会

922日『差別撤廃東京大行進』での宣伝妨害への抗議行動

http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-120.html

(前略)

正午、新宿中央公園の入り口にある歩道橋の近辺で、私たちはビラ配布を開始しました。在特会の暴力に徹底的に反対すること、それと同時に在特会を生み出している歴史的・社会的背景を問題にし、とりわけ日本に植民地支配や侵略戦争の責任を果たさせることの必要性を参加者に訴えたのです。

開始10分ほど経つと、運営スタッフの一人が「ヘイトスピーチに反対する会ですね?何をしているんですか?」と声をかけてきました。「ここでビラをまいています」と答えると、「ここでする分には構わない」とのことだったので、私たちは運営側の了解のもとにビラまきを続けました。

その時、5,6名のスーツ姿の男たちが突然乱入してきたのです。彼らは、口々に「うるせーんだよバカ!」「カス」「許可証出せ」などと叫び、マイクを奪い取いとろうとし、メガホンのコードを引き抜こうとしたばかりか、参加者の腕につかみかかるなどしたのです。あなたたちは誰ですか?と問いかけたところ、男たちは「おれたちはレイシストをしばき隊・男組だ」と答えたのです。私たちは運営の了解をとっていることを彼らに伝え、ビラまきの何が問題なのかと問いました。ところが彼らは大声で「やめろやめろ」「オイオイオイ!」などと罵倒や脅迫を続けるだけで話を聞きません。

これに対して運営側は「男組」らの暴行を止めようともせず、あろうことか「もめ事になっているんだからやめてくれ」と、こちらに責任転嫁をする始末です。あまつさえ会場外で行っていた私たちのビラ配りを「主催とは関係のないビラです、受け取らないでください」と妨害まで始めたのです。

「会場外でビラを配布することに関知しない」とウェブサイトで周知していたのは主催者です。だから私たちは、その条件にのっとってビラ配りをしていました。にもかかわらず、「男組」からの暴行と運営側からの妨害を受けるいわれは微塵もありません。とはいえ、理を尽くした私たちの説明をまったく受け入れない状態になったので、私たちは集会そのものを混乱させるよりはと思い、その場を離れました。

私たちのビラまきに暴力的に介入して妨害行為を働いた「レイシストをしばき隊・男組」は、815日の靖国神社に反対するデモに対して、在特会とともに妨害の先頭に立っていた集団です。そのような集団がこの大行進の運営に深く入り込んでいることが、今回の混乱を引き起こした原因なのです。

私たちは、このような集団を集会の運営に関わらせている理由について、集会の実行委員会に説明を求めたいと考えています。さらに、この集会の賛同者のみなさんには、今回の暴行、ビラまきの妨害についてどのように考えるのかを明らかにしてもらいたいと考えています。そして差別と暴力に反対する立場から、この集会に参加したみなさんには、「レイシストをしばき隊・男組」を用いた暴力を容認したまま反差別運動の将来がありうるのか、考え議論していただきたいと思います。

2013922日 ヘイトスピーチに反対する会

今まで、新大久保でヘイトスピーチをする嫌韓の人たちだけを『悪玉』扱いしてきましたが、実はこの『悪玉』を退治しようとするグループの中にも、『善玉』だけではなく、『悪玉』がいるようです。

この団体は、『レイシストしばき隊・男組』。

確かにこの中には在日の韓国人の人もいるようではありますが、実は『ヘイトスピーチ組の在特会』とこのグループ、根が同じで、ともに暴力団や右翼が絡んでいると言う話も。

新大久保でのヘイトスピーチ騒動で一番困るのは新大久保の住人達となりますが、この騒動をありがたがる黒幕がいるのかもしれません。



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少年の命を救った中国人青年と2001年新大久保で命を落とした韓国人青年

2013年09月21日 | Nationalism

先日の台風で増水した川でおぼれていた小学生を助けた中国人青年がいました。

産経新聞 (2013918日)

「何も考えず飛び込んだ」中国人留学生、川に流された男児を救出

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/684783/

抜粋:

厳さんは16日午後5時ごろ、淀川河川敷をジョギング中、「助けて!」という男児の声を聞き、「何も考える暇もなく」川に飛び込んだ。男児を抱えて4回ほど岸に上げようとしたが、自らも流されそうになった。

 このためいったんは自分だけ岸に上がり、流される男児を横目に河川敷をしばらく追走した。その後、駆けつけた人が持っていたロープを腰に巻き付け、もう一度川に飛び込み、木に引っかかっていた男児を右手で抱え、左手で水をかいて岸に上がったという。

彼に橋下市長が感謝状を送ったそうです。

産経新聞 (2013921日)

「日中の信頼関係深めた」橋下市長が少年救助の中国人男性に感謝状

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130921-00000519-san-soci

この中国人留学生厳俊(イエンチュイン)(26歳)さんにとっては、おぼれているのが日本人だろうと中国人だろうと、関係なく助けたと思います。

だから彼は「日中の信頼関係を深めるため」に飛び込んでいたわけではないですが、それでも、やはり橋下氏と同じ感想を持った人は多かったでしょう。

さて、このニュースを見たときに頭に浮かんだのが、2001年にあった新大久保駅乗客転落事故。

この年の1月、新大久保駅で泥酔した日本人男性がプラットフォームから線路に落ち、それを助けようと線路に飛び降りた男性二人も一緒に電車に撥ねられ、亡くなりました。

この、救助をしようとして巻き込まれた男性の1人は日本人カメラマン男性カメラマン関根史郎さん(当時47歳)、もう1人は李秀賢(イスヒョン)さん(同26歳)。

このときの李さんも、転落したのが何国人であろうととっさに助けに飛び込んだと思います。

今、新大久保のデモや、ネット右翼の品のない嫌韓、嫌中の書き込みを見るたびに、このの事件を思い出し、むなしくなります。

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SNSがタダで利用できる訳

2013年09月18日 | 

私は海外文通をしている人の相談にのることがあるのですが、先月1人の女性から、

「海外の男性3人と数週間メールを取り交わしているけど、彼らが私を勝手にGoogle+に加えてしまったようで、自分の名前を検索するとGoogle+の自分のページがでてきてしまいます。彼らに自分の名前を消してくれるようにメールで抗議しましたが、彼らが削除してくれない場合、私はどうしたらよいでしょうか。」

というような内容のメールが届きました。

「友人同士でもない赤の他人3人が同時に同じことをするかしら・・・・。」

と、思いながらちょっと調べてみると、現在はgmailアカウントを作るとき、項目チェックをはずさないと、勝手にGoogle+のページができ、公開されてしまうとか。

この女性には知り合って間もない相手にフルネーム公開をする危険性も話し(今回は濡れ衣で相手が気の毒)、この相談が載っている知恵袋のリンクを送りました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13108578213

(解決法は、ベストアンサー参照)

さて、SNSですが、最近はなくなりましたが、フェイスブックやマイスペース他、国の内外の友人などの名前で、フェイスブック作成、お友達申請を促すメールが届き(しかも、1人から何度も)、迷惑していたことがあります。

1人の友人の名前で届いたときは、私があまり人に公開していないメールアカウントにそのお誘いが届いたので、「フェイスブックのリストからはずしてほしい」とすぐ連絡をしました。

この連絡を受けた友人は、大変驚き、恐縮しました。彼女はそんなお誘いメールを送ったこともないし、そういうものが送られてしまうことも知らなかったからです。

このときも調べてみてわかったのは、フェイスブックを作るときに、項目のチェックをはずすことで、これは避けられるとのこと。

この友人や友人、知人の何人かは、そのチェックをはずさなかったため、自分が以前メールを交わしたことがある人全員にお誘いメールが送られてしまったのです。

(この友人と私のメールのやり取りは通常はフリーメールアカウントでやり取りしています。彼女が自分のフェイスブックを作る数日前に一度だけ、違うメールアカウントからメールを転送。その履歴がフェイスブックに渡ってしまったというのは、恐ろしいことです。)

以下のコラムには、「既にそのSNSに登録している人をリストアップして」と書いてあります。

私は一切SNSには登録していないので、最近はフェイスブックのシステムも変わったのかもしれません。

が、SNSに興味が無い人や嫌いな人、SNSとはなんたるか、を知らない人にとっては、下手をするとリアルな友人に不信感を抱かせてしまう恐れがある恐れがあるのは変わりません。

そしてSNSについて・・・「タダより怖いものはない」と改めて思います。(私はコラムの結論に疑問。)

ニューズウィーク (2013917日)

フェイスブックに友達を売ってない?

http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2013/09/post-3046.php

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に登録するとたいてい、「友達を探す」機能を使うかと尋ねられる。アドレス帳の中から、既にそのSNSに登録している人をリストアップしてくれる──実に便利な機能に思える。氏名やメールアドレスを一人ずつ入力して検索するのはひと苦労だ。

 そこで、あなたは「イエス」のボタンをクリックする。そして、表示されたユーザーの中からSNS上でつながりたい人を選択する。これで、その相手に友達申請が送られる。

 実はこの過程で、あなたはアドレス帳の中の友人や同僚のメールアドレスと電話番号の情報をSNSの内部データベースにごっそり贈呈したことになる。運がよければ、SNSの社員は、あなたより慎重に友人たちの個人情報を扱ってくれるだろう。

 しかし残念ながら、そういうケースばかりではない。朝の6時に上司から義理の母親に至るまで、アドレス帳に載っていた全員に携帯メールを送り付けるかもしれない。

 あるいは、アドレス帳の情報を自社の内部データベースと照合し、既に登録している友人がそのSNSに教えずにいた電話番号やメールアドレスを割り出し、データベースに追加する可能性もある。

 もっとひどい場合は、そのSNS上で友人とつながっている全ユーザーに、その友人の秘密の電話番号やメールアドレスが知られてしまう状況をつくり出しかねない。

 これは、この1年間フェイスブックで起きていたことだ。意図的な漏洩ではなかったが、システムの不具合により、「ダウンロード・ユア・インフォメーション」機能を通じて約600万人の連絡先がほかのユーザーに知られる可能性があった。

 6月にセキュリティー情報サイトの「パケットストーム」がこの問題を指摘。フェイスブックは謝罪し、不具合を修正した。

本人には削除要求権なし

 グーグルやフェイスブック、アマゾンといったオンライン企業に登録した個人情報が100%安全だとは、今や誰も思っていないだろう。だが、友人や同僚があなたの個人情報をSNSに登録しているとは、あまり気付いていないのではないか。

 SNS界では、そのようにして記録された個人情報を「シャドウ・プロファイル」と呼ぶ。シャドウ・プロファイルに関しては不条理な点がある。もし、あなたが自分の同意なしに電話番号やメールアドレスがフェイスブックのシャドウ・プロファイルに登録されていることを知っても、あなたにはそれをどうすることもできない。

 あなたが電話番号やメールアドレスを友人に教え、友人がそれを自分のアドレス帳に記せば、それはその友人の個人情報だ。そして、友人がアドレス帳へのアクセスをフェイスブックに許せばその情報はフェイスブックのものになる。あなたが削除を求めても、フェイスブックは応じない。あなたの情報でない以上、あなたには削除を要求する権利がないからだ。

 フェイスブックは、個人情報を盗むためにこういう仕組みをつくったわけではない。ユーザーへのサービスのつもりだ。実際、このシステムがあるおかげで、友人同士がフェイスブック上でお互いを探しやすくなっていることは間違いない。

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新大久保のヘイスピーチを正当化する人からのコメント

2013年09月16日 | Nationalism

先日、嫌韓の人から、

『『新大久保の痛い人達』に立ち向かう人は最初10名、今2500名』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20130817

に、コメントを頂きました。

「その2500人って在日外国人ではなく、生粋の日本人が集まっていると思ってるの??

そもそも、どうしてこうなったのか知っていますか?

あなたの発言は、一貫して左寄り。中立でもない。

あなたがデモをゆるせないのは、対外イメージを守りたいだけのようですね。情けない。

韓国側に全然非がない無いと言いたいみたいですね。

帰化した日本人が、日本人のふりをして、日本が悪いといいふらす。

このブログがまさにそう。

日本人なら、わざわざこういう問題を、個人レベルで外国人に説明なんてしないよ。
そうしてるのは、韓国人でしょ。

あなた、日本人が逆に韓国でどれだけ差別されてるか知ってるの??韓国に住んだことがないとわからないよ。

中学生や子供に日本人とわかると理不尽に差別用語をなげられる現実をしってるの???
全て日本が悪いと教えられた世代なのか、呆れる。

老害だ。

このデモは、わざとこういう風にしているんです。なぜこんなに怒っているのか、誰に対して怒っているのか。

左派には到底わかりませんよ。 デモは日本人の意思でもある。」

実のところ、ブログの管理人には、ブログを読んでいてくれる人がどういうキーワードでブログにたどりついたのかがわかります(その人のパソコンのセキュリティ対策や使った検索サイトによります。)。

それから判明するに、この人は海外文通に興味がある人のようだったこともあり、私は、

「××さん、興味深いご意見、ありがとうございました。

新大久保でヘイトスピーチをしている人たちって、そういう考えを持っているんですね。新大久保ではなくて韓国に押しかけて文句を言ったほうが効果的ではないでしょうか?

ところで海外文通に興味がおありのようですね。良いお友達を作ってください。」

とだけ、返事をしました。

まあコメントの内容はともかくとして、「この人にとっては嫌韓も、ある種の宗教の教義の一つみたいなものなのだな」と、その真剣さは伝わってきます。

また、私は自分が左寄り(右翼の人々にしてみれば、『極左』にしか見えないでしょうね。)であるのは認めます。しかし、物事は一面だけで判断できないことを知っており、なおかつ懐疑的人間であるので、なるべく反対意見の記事や意見を読むように心がけています。

特に昔からの友人、知人のなかにも保守的、右翼的の人もいますが、彼らには宗教的盲目さはないので、その会話を通して学ぶことは多々あります。

(最近30代前半の知的な右翼的男性と知り合いメールを交わしていますが、彼と話していると、彼らのような若者の「右翼的思想を持つようになったプロセス」に納得させれられたりしますし、彼は下手な右翼的政治家などより冷静で論理的です。)

さて、実はこの新大久保のブログにコメントが寄せられたあと、英国人社会学者のD氏に、このブログのリンクを送りました。

彼は、

「ありがとうございます。面白い記事でした。2500人に増えたのは善玉のほうでしょうね.悪玉のほうの数は分かりますか?

とにかく大正の大地震の時に、韓国人が井戸を毒しているといううわさが普及して、韓国人が大量に殺された時から大分進歩しいましたね。」

と返事をくれました。

私は彼にこう答えました。

「韓国人のヘイトスピーチは、実は新大久保だけではなく、大阪や川崎等、別の場所でもあります。なので、人数の把握は難しいのですが、新大久保については、今は「善玉の方が悪玉より多い」と聞きます。

6月末のものですが、一つ参考として:

http://www.47news.jp/47topics/e/244552.php

また、「オリンピック誘致のため。一時期悪玉がデモを中止していた」ということもあるので、今後、どうなっていくのか、というところだと思います。」

「ヘイトスピーチに立ち向かう人の人数2500名」というのですが、これが新大久保の一日のデモ参加人数であるのか、どうやってこの数字が出てきたのか、私には不明です(上のコメントをくれた嫌韓の人は、「2500名が反ヘイトスピーチのデモ数」と認めているようですが。)。

そうであっても、「反ヘイトスピーチの人はすべて生粋の日本人ではない」「韓国人に向けたヘイトスピーチは日本人の意思」という人たちより、反ヘイトスピーチのデモ隊の人数が多いのは不思議ではない、と思えます。

(論理的的右翼系の人は、こうしたヘイトスピーチをどう思っているのでしょうか?)

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ビルの隙間の日本家屋-旧市街のない美しい国(?)

2013年09月12日 | 社会(歴史・都市計画含む)

現在、イタリアの友人のファビオさんが来日中です。

昨日は彼と東京を散策しましたが、夕方、御茶ノ水駅近くのニコライ堂が見える裏通りを歩いていると、ビルの隙間に大正もしくは昭和初期に立てられたような、瓦屋根、黒っぽい外壁の古い住居が一軒あるのが見えました。斜め裏側は、大きな建物を壊したあとのようで更地。

80年代バブルの頃の地上げ屋攻勢は激しかっただろうによく生き抜いてきたものだ。その後ろはバブルの頃に建てられた建物を壊した跡かしら。しかしまあ、日本って『旧市街』を残すと言う発想はないのか・・・」

などと、今も人が住んでいるであろう家を眺めている私の横で、ファビオさんはその家を写真に収めていました。

今週末はファビオさんを鎌倉に案内するつもりです。コラムには鎌倉のことも書いてありますが、「取り返しのつかないことをしている」という本来日本人が出すべき声の代弁をしてくれている、フランス人ジャーナリストのコラムがありましたので、貼り付けます。

ニューズウィーク (2013910日)

「建築のジェノサイド」に気付かない日本

By レジス・アルノー

http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2013/09/post-726.php

鎌倉を世界文化遺産に登録しないように──ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関イコモス(国際記念物遺跡会議)がそう勧告したことを受け、松尾崇・鎌倉市長と黒岩祐治・神奈川県知事は会見で無念さをにじませた。

 鎌倉市当局は中世の都市としての「物的証拠が不十分」と指摘されたことを認め、私にこう説明した。人類の遺産として保護する価値があると世界に認めてほしいのは、鎌倉を取り囲む山々とその麓に点在する寺院や遺跡だ。そこに日本独自のサムライ文化があると自分たちは考えているが、イコモスにはその意図が十分伝わらず、「武家の古都」とする根拠が不十分だと判断された、と。

 黒岩知事は今回の勧告に「目の前が真っ暗になるような衝撃を受けた」と語った。こんな妥当な判断に衝撃を受けているようでは、知事の体が心配になる。そもそも県の誇る珠玉・鎌倉がじわじわ破壊されていることに気付かなかったとしたら、あまりに無自覚だ。

 シャネル日本法人の社長で作家でもあるリシャール・コラスは長年鎌倉で暮らし、この古都をこよなく愛しているが、あえてこう苦言を呈する。

「鎌倉の素晴らしい日本家屋の多くがこの10年ほどで姿を消した。良くてもあと30年で完全に失われるだろう。醜悪な近代的建築物の中に埋もれる大仏とわずかの寺社以外には、日本の古都の面影は消し去られ、鎌倉はディズニーランドのような作り物の観光地になる。だから、ユネスコは鎌倉の世界文化遺産登録にノーを突き付けたのだ」

悲劇に気付かない政治家たち

 コラスは鎌倉で、地元の名匠たちの手になる伝統的な日本家屋を建てた。本来ならこれは日本人がやるべきことだ。

 鎌倉市当局は文化遺産を守るために最大限努力をしてきたと言う。都市計画や景観保全の条例を導入し、建物の高さや屋上の看板、外壁の色を規制するなど法的措置を講じてきた、と。

 だが、実態はどうか。実例を挙げよう。鎌倉市は地元住民の強い反対にもかかわらず、観光客が集まり、商店が軒を並べる由比ガ浜通りに葬儀場を建てることを許可してしまっている。

 美しい日本の街並みが急速に失われつつあるのは鎌倉だけではない。京都ではこの30年ほど、「建築のジェノサイド」ともいうべき暴挙が行われてきた。取り壊された町屋はざっと10万軒に上る。おまけに昨年には、憩いの場である梅小路公園の真ん中に巨大な水族館が建てられた。サンディエゴにあってもマルセーユにあってもおかしくないような水族館を、よりによってなぜ京都に建てたのか。

 東京はもはや暮らしやすい都市ではなく、「洗練された平壌」を目指しているようだ。まるで行進する軍隊のように超高層ビルが整然と立ち並ぶ都市である。私が住む新宿区富久町はかつては2階建ての家々が並び、木立が目をなごませる住宅地だったが、今では55階建ての超高層マンションが完成しようとしている。

 こういう建物を建てる会社の経営陣は、高層建築が規制されている田園調布のような高級住宅地に住んでいる。よその地域の暮らしや文化を破壊して、自分たちは優雅に暮らすというわけだ。

 日本は「クールジャパン」と称して、独自の文化を盛んに世界に売り込んでいるが、独自の文化を本気で守る気はなさそうだ。今の政府は自国の伝統に誇りを持つことを旗印に掲げている。安倍晋三首相は「美しい国、日本」をつくると誓った。ならば、歴史的・文化的に価値ある地域を不動産開発から守るべきだが、政府はそうした努力を怠っている。

 このままでは美しい日本は跡形もなく消え去り、日本を訪れる外国人旅行者はがっかりするだろう。悲劇としか言いようがない状況だが、日本の政治家はその重大さに気付いていないようだ。

なお、コラムに登場しているリシャール・コラス氏と中国人作家シャンサ氏の

『午前4時、東京で会いますか?』(ポプラ社)

http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80003640

はお薦めですので、是非読んでみてください。

参考:

『無料航空券バラマキより効果があること』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20111107

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オリンピック-マドリードからのお祝いメールと福島

2013年09月09日 | 友人・知人

2020年、東京オリンピック決定。

昨晩は早速、マドリードのベゴーニャさんから

「おめでとう!」

とメールが。

「ははは、マドリードからありがとう。

あなたは半分日本人ね。

でもね、私は個人的にはオリンピック、東京に決まってほしくなかったのよね。

オリンピックでバロセロナとアテネの財政悪化の原因の一つとなったことも気になるし、福島や被災地を第一になんとかしなきゃいけないし、今だって汚染水は垂れ流し・・・。(実は、オリンピック開催も、思わずIAEAの圧力かとも思ってしまう私)」

と私。

ベゴーニャさんは、

「本当言うとね、私もマドリードに決まったとして、それが良かったかどうかはわからないのよね。まあ、実のところ、マドリードの多くの人ががっかりしたわけではないとは思うわね。

でも、私、東京の場合は「決まってよかった」と思えるわ。

福島事故のあとだから、東京がいろいろな建設や整備プロジェクトで盛り上がること自体が、人を元気づけると思うの。

ちょうど、先週私は福島の写真展に行ったの。そこの写真はほとんどがすばらしいものだったんだけど、一つ、とても印象に残った写真が。

(お父さんが3歳前後の女の子をひざに乗せ、2人で海に向かって手を合わせている写真が貼り付け)

This father and daughter are praying few days after the disaster in a beach of this area, the image touches very deeply my heart now that we are praying for peace in the world (not USA military incursion in Syria) 」

と。

そういえば、

「東京は福島から250km離れているから大丈夫」

と無神経な言葉を言ったりしていた安倍首相ですが、福島に取り組む国際公約、本気で取り組んでほしいです。

まずはそろって海外に移住した元東電役員達を、日本に呼び戻すことから初めてほしいですね。

(法に問われないのも納得がいきませんが、それにしても彼らが日本を離れて暮らしているのって、なぜでしょう?)

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コミュニティと日本人-ドイツのくにこさんからのメール

2013年09月05日 | 友人・知人

私には、広島のさちえさんほか兵庫、そしてドイツに姉妹のように感じる日本人ペンフレンドがいます。

この、ドイツ在住のくにこさんからのメールには(にも)興味がある話が多いですが、最近彼女から届いたメール、彼女から許可を得ましたので、転載させてもらいます。

これは、彼女が私の先日のブログ『"NYのセルツァーマン"に驚いたさちえさん』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20130830

を読んでから下さったものです。

「セルツァーマンのビデオ見せてもらいました。

興味深かったです。NYでもそういう仕事が残っているのですね。

ドイツも先進国ではあるけれど、マルクトと呼ばれる市場が至る所にあって、うちの近くでも週に一度マルクトが開かれて、野菜、果物、魚、パン、チーズ、肉などなど対面で買う事が出来ます。

これも昔からの伝統が残っているということなのかなと思いました。

日本ではこういうは殆ど見かけないように思います。

ところでゆかりさんのブログのコミュニティの話を読んで・・・

ドイツも移民を多く受け入れている国なので、トルコ、中国、ベトナム、ロシア、アラブ等の民族コミュニティはしっかりしているようです。

ネットで読んだことがあるのですが、ドイツに何十年住んでも母国語しか話せない人もいる、それでも生活していけると。

それはその人たちがコミュニティの中でだけ生活していても何も不自由しないということなのでしょう。

今はドイツも移民問題が大きく取り上げられているようなので、ドイツでずっと住むつもりの人は、、ドイツ語レベルを求められるため、語学学校に行って試験を受けることが必須になっていますが。

もちろんドイツには各地に日本人会というものがあります。

でも、ちょっと面白いと思ったのは、日本人はあえて団体の中に入って行こうと思う人は少ないのかも、ということです。

というのは、ドイツに住んでいる日本人は個人的に日本人の友達を求めることはあっても、日本人の団体は避けるということです。やはりめんどうくさいことはきらいと思っている人が多いのかもしれません。

そして、これは私がネットで見ていたりして感じていることですが、日本人で海外(この場合はドイツ)に住んでいる人達は、いくつかのグループに意識せずとも分類されているのではないかと感じます。

一つは私みたいな、夫の駐在で来て一時的に滞在する日本人家族。

一つは夫(又は妻)がドイツで就職してずっとドイツですむかも知れない日本人家族。

ドイツ人と日本人のカップル、夫婦。

そして、留学やワーキングホリデーで来ている人。

これは本当に私見ですが、私みたいな駐在にくっついて来ている人達は、他のワーホリで来ている人、国際カップルの人達、永住予定の日本人から、あまり受け入れられていないように感じます。

(中略)

日本人は他の国の人達とは考え方が少し違うようですね。

多分自分たちの国に背景があるのでしょう。

(後略)」

これに対して私の返事は以下:

「(前略)

さてさて、コミュニティのお話、大変考えさせられました。

実は、こんなにコミュニティの話をしている私ですが、ゆるーいコミュニティの必要性は感じても、実は馴れ合いでやっている町内会とか、○○会、これらは私はできれば入りたくないです。

日本のコミュニティというのは、お民族や宗教の結束、共通項が少ない為か、若干ゆがんで、「皆と同じことをしなければいけない、変な上下関係がある」という縛りがきついように思えます。

海外で日本人が日本人の会と距離を置きたがる人は、おそらく、そういう点を嫌うこともあると思います。反対に、ドイツや米国の移民国家のコミュニティの結束が強いのは、いわゆる『(マイノリティという)弱者』『(仕事をとってしまうという意味で)嫌われる人たち』だから故、なのかも。

(海外在住の日本人も嘗ては『嫌われ者』に属していたからコミュニティの結束が強くなければやっていけなかったところがあるけど、今は立場が強くなって、結束が無くてもやっていけるようになったということかな。)

そういえば、以前文通を少しやっていた欧州で暮らす国際結婚の日本人男性が、「中国人、韓国人は同国人同士仲が良いのに、日本人はなんだか嫌いあっているようだ」というようなことを言っていました。

(中略)

一般的に、駐在員で来ている人達の生活レベルは高いので、他から観ればやはり『勝ち組』。それをさける日本人がいるのは事実でしょうね。

(中略)

まあ、コミュニティがあってもなくても、「助け合いを自然に」「人間同士のふれあいを楽しむ」、そんなのが、理想なんですけどね。

(後略)」

外国に住んでいる日本人だけでなく、海外旅行で別の日本人旅行客とすれ違って、「また、日本人だ」と嫌そうに言う日本人旅行者もいますが、これも日本人特有でしょうか。

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『安全地帯』にいる人にとってのシリア空爆

2013年09月04日 | 戦争・紛争

シリアの米国への軍事行動が始まると知って、国を脱出したシリア人家族が、「軍事行動を行うといったから、家を棄てて逃げてきた。もう、国に引き返せない」と嘆いている記事を見ました。

フランスでは、オランド大統領夫人が、

「一母親として、シリアの子ども達が毒ガスで犠牲になるのは耐えられない」と発言。

しかし、米国の空爆でシリアの子ども達が命を落としたり足を失ったりするのは、耐えられるようです。

(上記の家族の場合は、シリアの動乱、『空爆』騒ぎで生活や人生を台無しにされた人たちであるのであまり非難はしたくないですが、)『安全地帯』にいる人たちは、無責任なことを言えます。

以下、酒井啓子氏のコラム、リンクと全文貼り付けさせてもらいます。

ニューズウィーク(201393日)

シリアとイラクのアナロジー

By 酒井啓子氏

http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2013/09/post-725.php

米軍によるシリア軍事攻撃のカウントダウンが始まった。

 8月21日にアサド政権側が化学兵器を使った証拠がある、として、オバマ政権はシリアへの軍事攻撃を行う用意がある、と主張した。とはいえ、イギリスでは議会が対シリア攻撃を否決し、オバマ自身も議会に諮らざるを得ない状況。国際世論も消極的だ。

 その背景に、イラク戦争での失敗が指摘される。大量破壊兵器の恐怖を煽ったあげくに強行されたイラク戦争では、米英など外国兵4800人以上の死者を出す泥沼が、わずか二年前まで続いていたからだ。アフガニスタンではまだ進行中で、2010年に700人以上の外国兵の死を経験して以降も、毎年400500人は命を落としている。アフガニスタン攻撃とイラク戦争は、国際社会に「中東での軍事介入は割にあわない」という教訓を残したはずだ。

 イラク戦争とのアナロジーは、探せばいろいろと見つかる。米政府がいつも強弁する「独裁政権は大量破壊兵器を使う」という主張の胡散臭さに加えて、「現地の市民に対する人道的配慮」が口先だけな点も似ている。独裁政権を倒すのに、空爆などの軍事攻撃を行っても、結局は市民生活を破壊するだけだ、というのは、イラク戦争のみならず、それ以前の散発的な米軍の対イラク空爆でも証明済みだろう。

 その意味では、今回のシリア空爆(予定)は、1998年クリントン政権が行った、数日間の限定的なイラク空爆のほうが似ているかもしれない。周辺にせっつかれて「独裁政権に鉄槌を下す」ことを決心したものの、とても大規模な戦争を実行する用意も決意もなく、「敵の軍事施設を叩くだけ」として、アリバイ作り的な空爆を決断。だが2月に攻撃を予定しながら当時のアナン国連事務総長の仲介で止められて、諦めきれずに同年末に実行した、「砂漠の狐」という作戦だ。

 600回以上も爆撃し、イラクの指揮系統や軍事拠点を攻撃した、というのが米軍側の発表だったが、重要な軍事、政治施設は市民生活の真ん中にあるのがこうした政権の政策なので、「軍施設」を攻撃したはずが公共施設や住居を破壊するハメになる(少なくともイラクはそのように宣伝した)。モニカ・ルインスキー事件と重なっていたことも空爆の片手間感を高め、クリントン政権はただ、評判を落としただけだった。

 あまり指摘されないが実は重要な類似点に、国外に亡命した人たちと国内に残っている市民の認識ギャップ、という問題がある。イラクのフセイン政権打倒に米軍を引っ張り出そう、と最初に考えたのは、米英に亡命中のイラク人知識人たちだった。米軍が出ていけば花束を持って歓迎されるから、と吹き込んだのは、フセイン政権を倒して新政権の座に着きたかった在外の反体制派たちだった。米軍は、イラクに入って初めて、その言葉がウソだったことに、気が付く。フセイン政権が倒れたことにはイラク人の多くが歓喜したのだが、それは米政府を歓迎することでは、全くなかった。

 シリアへの軍事攻撃(予定)にイギリスが参加しないとしたこと、オバマが議会に諮ると言ったことに対して、幻滅を隠せないシリア人がいる。在英シリア人作家のロビン・カッサーブは「(イラク戦争のせいで)ジェノサイドを遅らせるための、シンボリックな意味での空爆すらできなくなるとは!」と嘆き、アメリカのヒューストンでは100人ほどのシリア系アメリカ人がオバマ支持のデモを繰り広げる。

 世界中で「戦争反対」の声が沸き起こるなかで、「アメリカは行動せよ」と軍事行動を支持するデモを行っているのが攻撃される国出身の人たちだというのは、皮肉なことだ。遠く離れた故郷で起きていることに胸を痛めて、欧米在住の移民二世、三世が国内在住の人々の何倍も、政権に対する怒りを募らせる。彼らは、欧米社会に共感を得やすい言葉、ロジックで自国の悲惨を訴え、自分たちでどうにもならない運命を、超大国に変えてほしいと思っている。

 それは彼らの純粋な思いからくるものなのだろうが、それを利用して国際社会の数多なる主体が介入したときに、最終的にどのような結果をもたらすのか、誰が見通しているのか。アメリカをイラク戦争に引きずり込んだのは、カナアーン・マッキーヤという在米イラク人作家の「沈黙と残酷」という感動的な本だったが、戦後イラクに入ったマッキーヤは、現実を目にして茫然とし、「イラク戦争は間違いだった」と悔恨した。

 国を離れてアサドの暴虐を訴えるシリア人の声は、か弱い。だが蝶の羽ばたきが現地に届いたときに戦争になるのは、痛ましい。

さて、ところでこの軍事行動、本当は英国も米国と足並みをそろえる予定でした。

そこで、採決を・・・となったとき、閣僚10名が採決を棄権。この投票はわずか13票差で否決されたものだから、キャメロン首相はかんかんで、閣僚を更迭すると息巻いていました。

(結局は、「ベルが聞こえなくて、投票にいけなかった」「家族の理由で投票にいけなかった」という閣僚たちの言い訳を承認。)

日本では、党の意見に反対したものは、除名や罰則。

これだったら、中国が少数の指導者が国の将来を決めているのと実質代わりはないですね。

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『マルスは幸福の名の下に支配するだろう』-マルスの犬の日本

2013年09月01日 | 国際・政治

日本は、本当に米国の言いなりです。

毎日新聞 (201391日)

<岸田外相>米国務長官と電話協議 シリア対応で連携一致

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130901-00000000-mai-pol

岸田文雄外相は31日夜、米国のケリー国務長官と電話で約20分間協議し、化学兵器使用疑惑のあるシリアの情勢改善と正常化に向け日米が緊密に連携する考えで一致した。米国やフランスが軍事攻撃へ最終調整を進めるなか、支持表明を検討している日本政府は「大義名分」探しに苦慮。政府内では支持表明に慎重論も根強く、米側の説明を踏まえて軍事攻撃の正当性をさらに精査する構えだ。

協議は日本側から要請した。ケリー氏は岸田氏に対し、30日の自身の声明や限定的な軍事攻撃を検討している米国の立場を説明。岸田氏は「日本は化学兵器が使用された可能性が高いと考えている」と指摘し、シリア情勢悪化の責任はアサド政権にあるとの見解を伝えた。ケリー氏は歓迎の意向を示した。

 ただ、軍事攻撃の時期などについて、岸田氏は記者団に「オバマ大統領も最終判断していない」と語るにとどめた。

 安倍晋三首相は米仏が攻撃に踏み切れば側面支援したい考え。自民党の石破茂幹事長は31日、「(米国から)説明を受け、国民に説明できるのであれば時を置かずに支持することが必要だ」と後押しした。

 しかし、米国が攻撃の根拠とする報告書について、「決定的な証拠はない」(日本政府高官)と疑問視する声も残る。英国の攻撃参加断念で米仏の「突出」が目立つ一方、英仏以外の欧州や中東では攻撃に否定的な声が多い。米国などが国連安全保障理事会の決議なしで攻撃に踏み切った場合、安倍政権の態度表明が批判にさらされる可能性もあり、政府はなお情報の収集・分析に懸命だ。【吉永康朗、影山哲也】

米国ではシリア攻撃の支持率は9パーセント。「シリアで起こっていること、黙っていられない」と嘯いてるオバマ大統領、ごり押しするのは、ネオコンへの面子やイスラエルのためでしょう。

リビア、マリと好戦的なフランス政府も米政府を支持していますが、フランスは武器で儲けたくてしょうがないのでしょうか。そして旧統治国としてアピールしたいのか。

アフガニスタンをめちゃくちゃにし、大量破壊兵器が無いのにイラクに侵攻しこれまた国を破壊したままの米国。

米国は劣化ウランを使おうと、民間人を誤爆しても、責任を取らされない。

だから、証拠がなかろうと後がめちゃくちゃになろうと、ロシアや中国だけでなく、同盟国のドイツやイタリアが反対、英国やカナダが及び腰でも、米国は聞く耳も持ちません。

「中国から日本を守らなければ」と勇ましいことを言ったり、よその国で戦える国に日本をしたがっている勇ましい人が今日本にたくさんいますが、そんな仮想敵国などと戦うことは非現実的。むしろ、現実的なのは、改憲をして「米政府の正義(というより、利益)」の為の戦いに巻き込まれて死ぬ(政治家や、彼らの家族以外の)日本人。

また、アフガニスタンでも、マリでも日本はたくさんお金を拠出していますが、『増税』『福祉切捨て』もなんのその、シリアへの攻撃や戦後処理にも、日本政府はまた喜んでお金を差し出すことでしょう。(そして、日本人や日本もテロの標的となります。)

本当の『売国奴』って、こういうことなのではないでしょうか。

参考:

フランスの戦争に日本は12,000万ドル、米国9,600万ドル拠出

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20130129

911とアフガン・イラク・パレスチナの人たち

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20110914

税金は誰のもの?アフガニスタン記事を読みながら

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20100701

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