Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

志賀原発・被災者の受け入れ要請を

2024年01月07日 | 原発・核・311

能登半島の地震では、辛うじて原発事故がありませんでしたが、昨年の夏にはこんな判断をしていました。

志賀原発近くの「断層O」活動性なし 原子力規制委 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

原子力規制委員会は14日、北陸電力が再稼働を目指す志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)に関する安全審査の会合を開いた。原発敷地から約1キロメートルの場所にある「断層O(オー)」について、北陸電側が活動性がないとする調査結果を示し、規制委も「総合的に判断して後期更新世(約12万〜13万年前)以降の活動は認められない」とし、活断層ではないと評価した。

(後略)

この状態で能登半島が「安全」と普通は思えないでしょうに。

石川・能登半島で大地震の前兆現象が起きている?周辺で続いている異常な現象とは… (youtube.com)

 

1月6日0時5分の5分のニュース。

志賀原発 外部電源一部トラブル 漏出の油量は当初発表の5倍超 | NHK | 令和6年能登半島地震

北陸電力は石川県志賀町にある志賀原子力発電所について、地震によって設備が損傷し、外部から電気を受ける系統が一部使えなくなっているトラブルについて、依然、復旧の見通しは立っていないと説明しました。敷地内で地盤が沈下するなど新たな被害も見つかったものの、いずれも安全上の影響はないとしています。

志賀原発では今月1日の地震により、1号機と2号機で外部から電気を受けるために使われている変圧器2台の配管が壊れて、絶縁や冷却のための油が漏れ出し、一部の系統が使えなくなっています。

北陸電力はこのうち、2号機の変圧器から漏れた油の量について、当初およそ3500リットルと発表していましたが、5日開いた会見で、推計に誤りがあり、実際にはおよそ1万9800リットルにのぼったと発表しました。

また、新たに2号機の別の変圧器1台でも、配管の隙間からおよそ100リットルの油が漏れ出していることが確認されたと発表しましたが、外部から電気を受けるために使われるものではないということです。

変圧器から漏れた油は5日正午ごろまでにほとんどを回収したものの、どのように復旧させるかは、これから具体的に検討するということで、依然、復旧のめどは立っていないとしています。

北陸電力によりますと、志賀原発は長期間停止していることから、保安上の規定では、外部から電気を受ける系統は1系統確保されていればよいとされているということで、現在も複数の系統で電気を受けていることなどから、使用済み燃料プールの冷却など安全上重要な機器の電源は確保されているとしています。

このほか、5日までに発電所内のすべての重要設備について目視で点検を行った結果、1号機の原子炉建屋の周辺など少なくとも4つのエリアで、コンクリートで舗装された地面に数センチから最大35センチの段差や地盤の沈下が見られたということですが、北陸電力はいずれも安全上の影響はないとしています。

 

さて、大地震-放射線漏れで逃避する必要がなかった点では今回の被災者の方々は「最悪」を免れていたかもしれません。しかし、大雪が降る地域の1月。ライフラインが壊れていて、これでは地震で助かっても命を落とす人が出てきます。石川県知事や岸田首相は、被災者を県外でも受け入れることを早急に要請しているのでしょうか。

今ニュースを拾っても、被災者受け入れ表明しているところの記事は、これしか見つかりません。

能登地震の被災者受け入れ表明、岐阜・高山市などが住宅無償提供 自治体や民間団体の支援本格化(岐阜新聞Web) - Yahoo!ニュース

被災者受け入れへ都営住宅100戸程度用意 使用期限当面6か月 | NHK | 令和6年能登半島地震

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原子力発電も水不足で(水温の高さでも)稼働停止するって知っていました?

2022年08月20日 | 原発・核・311

Alps Slow Lifeのヒロコさんの動画からー

【熱波水不足】世界の水源アルプスの湖も水位激減。このまま行くと水不足のみならず水力発電にも影響出る恐れ - YouTube

水力発電だけでなく、原子力発電にも影響を与えるようです。

停止するのは困りますが、無理やり動かして冷却装置が使えなくなったとしたら・・・

 

猛暑で原子炉を冷やせない! 地球温暖化の影響が原発の稼働にも及び始めた | WIRED.jp

 

スイスアルプスの氷河の雪解け水が集まってローヌ川となり、やがて世界でも工業化が進んだ水路へと姿を変える。南仏から地中海沿岸へと流れるローヌ川の冷たい水はボイラーに送られ、冷却液としてパイプを通り、最後は農業用水として使われるのだ。

そして多くは原子炉へと向かう。1970年代以降、ローヌ川とその支流はフランスの原子力エネルギーの約4分の1を支えている。

(中略)

そして干ばつですでに川の水位が下がっていたこともあり、ローヌ川の水温は役目を果たすには高くなりすぎていた。水生生物が死んでしまうほど熱い水はさらに下流へと流して冷やさない限り、原子炉の冷却に使うことは不可能なのである。

こうして、フランス電力(EDF)がローヌ川と、南部にある第2の主要河川のガロンヌ川沿いにある原子力発電所の稼働を停止したのは数週間前のことだった。これはもはや珍しいことではない。18年と19年にも、干ばつと暑さで同じように停止している。

 

このような夏期の発電量の減少と故障やメンテナンスで稼働しなかった原子炉があったことで、フランスの原子力発電所の発電量は50%近くも減少した。

(中略)

加速する気候変動と原発への影響

現時点では、水温の上昇が原発の発電量の減少の主な原因となっている。ローヌ川やガロンヌ川だけでなく、米国のテネシー川や多くの原発がある沿岸部の海でも水温は上昇しているのだ。

北欧の原子力発電所でも、海水温が高くなりすぎて炉心を安全に冷却できなくなり、操業の一時停止や減産を余儀なくされたことがある。米国のコネティカット州にあるミルストン原子力発電所では、暑い夏の日は冷却水の温度の上限が一定レベルになるまで、過去10年にわたって規制当局が何度も操業を停止していた。

猛暑や暴風雨による停電は比較的少ないことから、気候変動による混乱がエネルギー生産に与えている影響は小さい。EDFでの影響は年間生産量の1%未満だ。しかし、気温が上昇し続ければ、その影響も大きくなる。

(中略)

気候変動の影響を受ける原子力発電

気候変動に対抗する上で有効な炭素排出量の少ない発電方法として、原子力は最も安定的に発電できる方法と考えられている。風力や太陽光発電などは天候の影響を受けやすい。それらが天気に恵まれず発電できないときの援軍として呼ばれるのが原子力発電なのだ。とはいえ、原子力も独自の気候変動リスクを抱えている。

(中略)

フランスの規制当局は今年の夏は長くなると予想している。暑さが過ぎても水位の低い状態が続けば、数週間から数カ月にわたって電力の供給が減る可能性があるという。

このまま水位が下がり続ければ、フランスでは今後の数カ月さらに電力の供給を減らさざるをえなくなる。そして頼みの綱は大量の冷たい雨だけになると、EDFは説明している。

 

追記:

そういえば、2019年に書いた記事

フランスロワール川、ローヌ川沿い原発のトリチウム流出-フランスの一部の地域の「腕がない赤ちゃん」 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

で紹介したクリュアス原子力発電所で、こんなことがありました。

クリュアス原子力発電所 - Wikipedia

2009年12月2日、フランス電力は4基の原子炉のいずれかに接続している冷却系に事故が発生したと推定した内部緊急計画を発動する。事態は原子炉冷却システムで使用する冷却水をローヌ川から取水していたが、破片など異物混入のため冷却水の取水が中断される。原子力安全局は事態解決後に内部緊急計画を解除し国際原子力事象評価尺度レベル2に分類した。この事件は「冷却源全損失」を呼ばれた。

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榊原英資の21世紀予測・ITER”New Normal”

2020年12月26日 | 原発・核・311

2009年に書いたブログ

ITERと第4世代核兵器開発 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

冒頭に、

榊原英資氏が、「クルマは安全、健康、環境のキーワードすべてに反する。だから自動車の時代は終わった。GMの破綻はその象徴だと私は捉えている。」

「20世紀型はモノの民主主義の時代だった。21世紀は環境、自然、安全、健康に移って行く。これはある意味資本主義の成熟みたいなもの。」というようなことを言っていました。

と書きました。

榊原英資氏の『モノから環境、自然、安全、健康』という読みは当たっていましたが、ただ、環境、自然、安全、健康で『資本主義の成熟』は望めないことがよくわかってきました。

モノを売ってもうけられなくなったから、モノでないものを売ろうとしても、普通は売れません。

だからこそ、CSR, ベーシックインカム、SDGsという言葉が主流にする必要があったのではないか、地球温暖化問題も予防医療も、マスメディアにより人々を洗脳しなければならないのではなかったか。(地球温暖化も医療も議論の余地があっても、都合の悪い意見や情報は消されてしまう。)

20世紀までは「問題があるときは問題を解決する方法を考える」だったのが、21世紀には「問題が起こった時は社会を変えよう」にかわり、資本家が労働者を減らすことだけに必死になり、(特に医療関係で)本来「資本主義社会」にあった「個人の自由」「選択の自由」が狭められていった-そういうふうに物を見る人もほとんどいなくなったようにも思え。

 

ところで上記ブログ記事はITERのことを書いています。

久しぶりのITERを検索したところ、こんな記事がありました。

ITER's New Normal | Learning from the COVID-19 experience

(前略)

Not long after the 16 March lockdown across France, many at ITER began to notice the unanticipated benefits of the lockdown: less time spent commuting; greater capacity to multitask; more reliance on electronic processes; and, for many functions, a net increase, rather than a drop-off, in productivity.
 
Staff-wide surveys confirmed these results. Director-General Bernard Bigot asked for a team to be set up, led by Chief Strategist Takayoshi Omae, to review the data, consider more innovation, and develop a forward-thinking plan to incorporate the lessons learned into a longer-term approach that would endure beyond the pandemic: a "New Normal" for the ITER workplace.
 
On 1 October, following a two-month trial period marked by more surveys and analysis, the ITER New Normal was officially launched. ITER Organization staff now telework up to three days per week, based on the mutual assessment of the individual and the line manager to optimize the work outcome. Flexibility is built in to accommodate job functions ranging from accounting and recruitment to oversight of construction and assembly. Online meetings and digitalized signatures and processes are becoming the standard, rather than the backup approach. A weekly ITER Bulletin keeps everyone informed of news and progress; in fact, many staff members say they feel more connected and better informed than in pre-COVID times.
 
The pace of ITER assembly remains as intense and focused as always. But the New Normal has brought unexpected benefits, extending to environmental friendliness and improved quality of life. To sum up, less paper and petrol, equal or better productivity, and a smarter workplace.
 
 
ほぼGoogle翻訳:
 
3月16日のフランス全土での封鎖から間もなく、ITERの多くの人々は、封鎖の予期せぬ利点に気づき始めました。通勤に費やす時間が減りました。マルチタスクへのより大きな容量;電子プロセスへのより多くの依存;また、多くの機能では、生産性が低下するのではなく、純増します。

スタッフ全体の調査により、これらの結果が確認されました。ベルナール・ビゴ事務局長は、チーフストラテジストの大大前 敬祥大前隆義氏が率いるチームを立ち上げ、データをレビューし、さらなるイノベーションを検討し、学んだ教訓をより長期的なアプローチに組み込むための前向きな計画を立てるよう求めました。パンデミックを超えて耐える:ITER職場の「ニューノーマル」。 10月1日、さらに調査と分析が行われた2か月の試用期間の後、ITERニューノーマルが正式に打ち上げられました。

ITER組織のスタッフは、作業結果を最適化するための個人とラインマネージャーの相互評価に基づいて、現在、週に最大3日在宅勤務しています。経理や採用から建設や組立の監視に至るまでの職務に対応する柔軟性が組み込まれています。オンライン会議とデジタル化された署名とプロセスは、バックアップアプローチではなく、標準になりつつあります。

毎週のITERBulletinは、ニュースと進捗状況をすべての人に知らせます。実際、多くのスタッフは、COVID以前の時代よりもつながりがあり、情報に通じていると感じていると言っています。 ITERの組み立てのペースは、いつものように激しく集中しています。しかし、ニューノーマルは、環境への配慮と生活の質の向上にまで及ぶ、予期しない利益をもたらしました。要約すると、紙とガソリンの削減、生産性の同等以上、そしてよりスマートな職場です。

(上に書いてある大前氏は、ITER計画 最高戦略責任者。日系大手通信会社(中国で新規事業開発+南インドで現法経営管理/事業再生)→米系戦略コンサルティングファーム(イノベーション戦略/R&D戦略)を経て現職)

 

コロナウィルスのパンデミックで『ニューノーマル』という言葉は時々目にしますが、このように、「コロナウィルスパンデミックのベネフィット」として堂々と戦略として使う様になったのも、21世紀だからこそ、ですか。

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2012年〜2014年福島と近県5県で周産期死亡率が15.6%も上昇していた

2019年12月04日 | 原発・核・311

2017年4月の「情報スクランブル」に、このような記事がありました。

(エルネオス 情報スクランブル 2017年4月号)
http://www.elneos.co.jp/1704sc1.html

 

福島で「周産期死亡増」、医学誌掲載論文の衝撃

東日本大震災による福島原発事故から6年。原発周辺の立ち入り禁止も多くが解除されたが、今後心配されるのが放射線被曝の健康への影響だ。子供の甲状腺がんの増加が次第にはっきりしてきたことに加え、医療専門家向けの医学雑誌「メディシーン」のインターネット版に発表された論文が衝撃的だ。

 題名は「日本における死産、周産期死亡および乳幼児の死亡─2001年から2015年にかけてのトレンド分析」。大阪の小児科医らのグループ「医療問題研究会」のメンバーとドイツの生物統計学者ハーゲン・シュアブ博士らが共同で発表した。

 論文は、厚労省の統計を基に分析したところ、01年から順調に減少していた妊娠22週から生後1週までの周産期の死亡率が、原発事故から10カ月後の12年から事故周辺地域で突然増加しているという。放射線被曝が強い福島とその近隣5県(岩手・宮城・茨城・栃木・群馬)では、15.6%も死亡率が上昇。その傾向は14年まで続き、15年以降は減少に転じている。つまり、事故10カ月後から2年間、流産や出産直後の赤ん坊の死亡率が上がったということだ。

 日本全体の周産期死亡は若干の増減はあるものの、年々減少してきた。それが、一定の期間だけ15.5%以上も増加するというのは、医学統計上明らかな変異があることを意味する。千葉・東京・埼玉では6.8%の増加がみられ、その他の地域では増加していないことから、周産期死亡の主な原因に放射線被曝が考えられると結論付けている。チェルノブイリ後のドイツなどの調査でも、同様な結果が認められたという。

 この現象は、津波や地震による影響がなくなる10カ月後から起きており、安易な楽観論は禁物だとわかる。厚労省や政府は福島の健康被害にもっと真剣に向き合うべきではないか。

 

これって、大手メディアは報じていましたか?

「福島および他の被災地で周産期死亡が増えたのは、放射能汚染ではなく、ストレスから」という言い方もできるとは思いますが、被災地ではない地域-関東、特に東京、千葉、埼玉でも周産期死亡が増加となると、「ストレスから」とは言えないのではないでしょうか?

大手メディアが報じなくても、当然上昌広氏がこの発表を知らなかったということはないですよね。

上昌広氏と福島
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/105cd9498437fdcf113a76318bfec3a6 

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フランスロワール川、ローヌ川沿い原発のトリチウム流出-フランスの一部の地域の「腕がない赤ちゃん」

2019年06月21日 | 原発・核・311

全文コピペはしてはいけないと思うのですが、リンク内に文字化けもあります。文字化けしていないところも文字化けすると読めなくなるので、全文貼り付けさせてもらいました。

(アンダーラインは私が引きました。)

フランスのダンピエール原子力発電所付近(オルレアン近郊)からナントまで、のロワール川でハイレベルのトリチウムが検出されたそうです。 

Teller Report(2019.6.18)
In Saumur, an "unusually high" radioactive contamination of the Loire
https://www.tellerreport.com/news/2019-06-18---in-saumur--an-%22unusually-high%22-radioactive-contamination-of-the-loire-.H1_Bg9L1S.html 

The Association for the Control of Radioactivity in the West (ACRO) announced on Tuesday an "abnormally high" radioactive "contamination" of the Loire in Maine-et-Loire, "downstream of five nuclear power plants". 

The Association for the Control of Radioactivity in the West (ACRO) announced on Tuesday an "unusually high" radioactive "contamination" of the Loire at Saumur, Maine-et-Loire, "downstream of five nuclear power plants" . 

The presence of tritium (radioactive hydrogen) is almost systematic both in the river and in drinking waters.In January 2019, the concentration in the water of the Loire has reached 310 Bq / L, alert laboratory based in Hérouville-Saint-Clair, near Caen in a joint communique with the Réseau Sortir du nucléaire. 

Contaminated river water at each sampling since December

"Is this due to an incident? The Loire Vienne Zéro Nucléaire collective and ACRO alert the authorities and request an investigation to determine the origin of this exceptional value," add the associations. 

On the Loire, "the tritium is present on nearly 400 km, betand Nantes", adds ACRO in its analysis report of samples taken from December 2017 to May 2019. 

 In Châtellerault, "on the river and consumer waters have been contaminated with tritium each month since December, up to 50 becquerels per liter (Bq / L), the Civaux nuclear power plant is responsible for this, "they say. they. 

#Saumur. The concentration of #radioactive hydrogen is increasing in #Loirehttps: //t.co/4KexkbiUC7 via @courrierouest

- ACRO (@__ACRO__) June 18, 2019 

A lack of data on the carcinogenic effects of tritium? 

According to the Institute for Radiation Protection and Nuclear Safety (IRSN), "the public health code sets a reference quality of 100 Bq / L for tritium, which does not represent a health limit but a threshold that, when is exceeded, involves a complementary investigation to characterize the radioactivity of the water ". And the World Health Organization recommends "a guideline value of 10,000 Bq / L for tritium in drinking water, to be considered in case of permanent consumption of water". 

According to the Institute, technical arm of the nuclear policeman, tritium levels "usually observed" in surface waters are, outside any source of tritium emission, from 1 Bq / L to a few Bq / L. This rises to "from a few Bq / L to several tens of Bq / L downstream of nuclear power stations", and "from a few tens to a few hundred Bq / L around certain installations (CEA centers of Marcoule and Valduc, Orano site of the Hague) ". 

At #Saumur, downstream of the five nuclear power plants on #Loire and #Vienne, there is an almost systematic presence of #tritium in the river and drinking water. In January 2019, the concentration in the water of the Loire reached 310 Bq / L. # Nucléairehttps: //t.co/jlWT5Z2D0e 

- ACRO (@__ACRO__) June 18, 2019 

In a report requested by the National Association of Local Nuclear Information Commissions, a CNRS scientist concluded in 2010 that the "radiation protection authorities" "underestimated" the "toxicity" of tritium, the only radioelement whose permitted releases increase in France. Moreover "lack of data" on "carcinogenic effects of tritium (...) is blatant", according to this report.


(ナントといえば、数年前にたまたま出会ったフランス人男性(エネルギー専門家)がナント在住。奥様がアレバで働いていると言っていました。

ナントには、原発を含む研究機関が集結していると思いますが(筑波のようなもの?)そうしたところからトリチウムが流出した可能性はないのでしょうか?)

 

ナント市近郊、ブルターニュ地方の村で、2007年から2015年に渡って、サリドマイドの様な障害を持つ赤ちゃんが7人生まれています。 

「腕のない子どもたち」が生まれる原因は? フランス健康省の怠慢
By プラド夏樹氏
https://news.yahoo.co.jp/byline/puradonatsuki/20181217-00107911/ 

フランスでは、この秋、先天性横軸形成障害(上腕あるいは前腕から末梢が欠損している疾患)を持った子どもたちが、ある特定地域に集中して生まれていることがメディアで発表され、国民を動揺させている。 

(中略) 

2009年から2014年にかけてフランス北部のエン県で7人の新生児が先天性横軸形成障害を持って生まれた。いずれもドリュイラ村を中心として17km以内で生まれた新生児だ。なぜこの地域だけに7人も集中したのだろうか?

この実態を知ったローヌ・アルプス地方の先天性障害登録機関(REMERA)という先天性障害の研究機関は、健康省管轄下にある国民健康局(Agence nationale de sante publique)に報告し、2011年から警鐘を鳴らしていた。しかし、国民健康局は手をこまねくばかりだったという。

2014年、ロワール・アトランティック県、ナント市の近く、人口約1800人のムゼイユ市で2007年から2008年にかけて生まれた子どもたちのうち3人が、同じく先天性横軸形成障害をもっていることが報告され、ようやく国民健康局は重い腰をあげた。

そうこうしているうちに、2015年、ブルターニュ地方のモルビハン県、ギデル市では2011年から2013年にかけて4人の子供が同じ障害を持って生まれたことがわかった。この地域で唯一の産院がある国立ロリオン市病院も、ブルターニュ地方の先天性障害登録機関も、誰も、長い間、アクションを起こそうとしなかった。そして、先天性横軸形成障害を持った子どもの親たちもだ。 

(後略) 

記事には、ローヌ・アルプ地方でも同様の障害を持つ子供が2009年~2014年に7人生まれていると書いてあります。 

この障害を持った子どもがでたアン県(エン県)があるローヌ・アルプ地方は、ロワーヌ川の水源があるアルデシュ県がありますが、このアルデシュ県には、(ロワーヌ川ではなく)ローヌ川にトリチウムを輩出させた原発があり。 

ウィキペディア
クリュアス原子力発電所
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%82%B9%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80 

抜粋:

1999年1月28日、作業員2人の避難の結果として放射性物質が排出された。この事故は国際原子力事象評価尺度レベル1に分類された。2004年初頭には定期検査で地下施設からトリチウムを検出した。NGO団体「CRIIRAD」はアルデシュ県一般評議会議長に詳細を要求し、クリュアス=メッス地方情報評議会議長も事態の再現を防ぐため、規制するため所内にピエゾメーターの設置を実現させる。 

2009年12月2日、フランス電力は4基の原子炉のいずれかに接続している冷却系に事故が発生したと推定した内部緊急計画を発動する。事態は原子炉冷却システムで使用する冷却水をローヌ川から取水していたが、破片など異物混入のため冷却水の取水が中断される。原子力安全局は事態解決後に内部緊急計画を解除し国際原子力事象評価尺度レベル2に分類した。この事件は「冷却源全損失」を呼ばれた。 

更に言えば、アン県自体にも原発があり、これもローヌ川沿い、そして2003年には軽度の放射線漏れ事故を起こしています。 

ウィキペディア
ビュジェ原子力発電所
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%A5%E3%82%B8%E3%82%A7%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80 

14名の障害赤ちゃんを産んだ母たち、お父様たちの職歴や、ロワール川、ローヌ川との関係を調べてほしいものです。 

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東海村臨界事故の被害者も研究対象だったのでは?・その後の放医研、そして前川和彦医師

2018年09月13日 | 原発・核・311

活断層がなくても怖い泊原発・1999年東海村臨界事故の被害者は
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/cd6fc669c7236beb02bb99515c0773b9
 

で紹介させてもらった、NHKドキュメンターの書き起こし記事の後半を。 

ブログ「風の谷」
NHKスペシャル 被曝治療83日間の記録 〜東海村臨界事故〜 (2001年)
https://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/a4ff2290232f8573e9d639dda089c729
  

(前略) 

被曝59日目 

この日、前川医師はいつも通り午前7時ごろ回診を始めました。その直後、モニターを見た前川医師が大内さんの病室に駆け込みました。

心臓が突然停止したのです。  

前川医師「これはまずいってことで、急いで大内さんの治療室、部屋に入って、そこまで行きますとすぐに心臓、心肺蘇生って言うんですけども、心臓マッサージをはじめるんですが・・・」  

大内さんの心臓は、いったん動き始めたものの再び停止、再開と停止を3度繰り返しました。分刻みで心臓マッサージと強心剤の投与が行われました。  

前川医師「何が起こったんだろうということもちょっとわからなかったですし、心臓もどってくれっていうことを念じて、マッサージをしたりみんなの手配をしたりして、全員集合したんですけど・・」  

1時間ほどして、大内さんの心臓は自らの力で、再び鼓動を始めました。 

看護師「やっぱり戻った時は、ほっとしました・・・本当にその時は何も考えられなくて 一生懸命戻って欲しいってと思うことばっかりだったんで・・・戻った瞬間は大内さんが戻ってくれたと思ってほっとしました」 

しかし、心臓が一時的に止まったことによって、脳、腎臓など全身の臓器が深刻な影響を受けました。大内さんの症状が急速に悪化していきました。 

大内さんは家族の呼びかけにも応えなくなりました。機械と薬に支えられて生きていました。  

前川医師「自分自身はもちろん長い経過の中でとくに終わりの方にいたっては、もう治療やめたほうがいいんじゃないかなと思ったと思います。 しかしなんといっても大内さんの場合、ご家族の方々が最後の最後まで希望を捨てられなかったというのが、私たちを支えてくれた一番大きな原動力となったと思います・・・」

面会に訪れた家族の言葉です。 

母は息子の名前を呼びかけました・・  「頑張ってね」
父は耳元で語りかけました・・     「最後まで頑張るんだ」  

(中略) 

前川医師「今回のことで感じるのは、やっぱり、人間の作ったものは、一歩間違うととんでもないことになるなと、そのとんでもないこともほんとに我々一介の医師がなんともしようがないと、たとえどんな最新の技術や機器を持ってしても、とってもとっても太刀打ちできない破滅的な影響をもたらすんだなということは実感しました・・・」  

大内さんとの出会いは、前川医師にとって大きな転機になりました。

この春、前川医師は定年を迎え、病院を去りました。これからは被曝治療の体制づくりに取り組もうと決意しています。  

「逝ってしまった人たちは戻ってくることはありません。逝ってしまった人たちに今度はありません。」 

前川医師の元に届いた大内さんの奥さんからの手紙です。  

「とても悲観的な考えなのかもしれませんが、原子力というものにどうしてもかかわらなければならない環境にある以上、また同じような事故が起きるのではないでしょうか。しょせん人間のすることだから、という不信感は消えません。それならば原子力に携わる人たちが、自分たち自身を守ることができないのならば、むしろ主人たちが命を削りながら教えていった医療の分野でこそ、同じような不幸な犠牲者を今度こそ救ってあげられるよう祈ってやみません・・・」  

もし、私の夫、息子が、大内さんと同じ状態であって、助かる見込みもないのであれば、私は安楽死をする方を間違いなく選びます。
多分、多くの方がそうするのではないかと思います。 

助からない命といわれても、それで少しでも希望があるのであれば、治療を続けることを願うと思いますが、大内さんの場合は違いました。 

この事故のあと、前川医師はご家族に「助かる見込みはない」「日に日に悪化する」ことを告げたのでしょうか? 

ご家族はそれを知った上で、「延命」を望んだのでしょうか。 

この東海村臨界事故の死亡者は二人、重傷者は一人。被曝者は600名以上といわれていますが、少なくとも死亡者、重傷者は現地の総合病院から放医研に運ばれて、外の病院に移されたようですし、実質東海村と近辺住民の健康データも集められたようでもあります。

この事故後、放医研は独立行政法人化。 

アンダーライン部分のようなことを言っていた、前川医師は、原発御用学者とまでささやかれるほどになっています。 

goya wiki
前川和彦氏
https://www50.atwiki.jp/goyo/pages/756.html 

抜粋: 

「日本財団主催のシンポジウム「福島原発事故“誰にでもわかる”現状と今後」(4月5日)で
講師を務めた放射線災害医療の権威・東大の前川和彦名誉教授は
「今のレベルで一般住民が健康被害を受けることはまずない」とした上で
「原子力発電を続けるしかあるまい」と私見を述べた。
「戦争直後のレベルの電力供給で日本人が我慢できるなら別ですが」」 

「前川和彦は完全御用になってるよw
低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループのメンバーで
児玉さんをねじ伏せようと必死でかなり引いた。
動画があるだろうから見てみて。」

 参考: 

ウィキペディア
放射線医学総合研究所
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E7%B7%8F%E5%90%88%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80 

Radiation EmergencyMedical Assistant Team
東海村臨界事故への対応
http://www.nirs.qst.go.jp/rd/rem/remat/history/toukai.html 

東海村ウラン加工工場臨界事故に関する放医研報告書
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA50336062 

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活断層がなくても怖い泊原発・1999年東海村臨界事故の被害者は

2018年09月11日 | 原発・核・311

リテラ
北海道地震にかこつけホリエモンらが「泊原発を再稼働させろ」の大合唱!
でも泊原発下には活断層も
http://lite-ra.com/2018/09/post-4235.html 

活断層の問題がなくとも泊原発は・・・
ホリエモンたちは、「プルト君」という動画をつくるような北電
を信用しているのでしょうかね。 

(↓動画が消される可能性がありますので、お早目にご覧ください) 

頼れる仲間
https://www.youtube.com/watch?v=WoAXpM94f2k

泊原発のデータ改ざん事件ももみ消されてままでしたか・・。 

藤原節男さんのケース-原発業界の“Responsibility”とは
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/207af2108faa0ce287d5990fc37f76fe
 

藤原節男氏の東京新聞の記事
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/a68062598d622b6d8ad8d15535932376 

こちらは2001年の東海村臨界事故の被害者の治療の記録のNHKドキュメンタリ―を書き起こしてくださっているものです。 

北電の動画を見てからどうぞ。 

ブログ「風の谷」
NHKスペシャル 被曝治療83日間の記録 〜東海村臨界事故〜 (2001年)
https://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/a4ff2290232f8573e9d639dda089c729
 

東京大学附属病院救急部集中治療室。1年半前、ここで世界でも前例のない治療が行われました。およそ30年にわたり救急医療に携わってきた前川和彦さんです。

前川医師はそのときはじめて大量の放射線を浴びた被曝患者と出会いました。 

ニュース 「株式会社JCO東海発電所の被曝並びに事故につきまして3名が被曝をして・・・」 
東海村の核燃料加工施設で起きた臨界事故では、二人が大量の放射線を浴びて亡くなりました。

日本の原子力施設の事故ではじめての犠牲者となった大内久さん。浴びた放射線は、一般の人の年間許容量のおよそ2万倍にも達していました。

大内さんの治療を行った医療チームです。最新の医療技術をすべて投入し、未知の治療にのぞみました。  

(中略) 

東大病院 事故発生当日  

その日、救急医療が専門の前川医師のもとに事故発生の一報が届いたのは昼過ぎでした。

前川医師「東海村で何か起こったらしいということを聞いたもんですから、テレビを見まして、それで初めて東海村で何か大変なことが起こったということを知りました。最初ちょっとやっぱり、大変なことかなということをうかがわせたのは、放医研に運び込まれた時に、テレビのニュースなんか見ますと、放医研の人たちが完全に防護服を着て、防護マスクをして、搬入されてるっていうところを見たものですから、ひょっとするとかなりの汚染があるのかなということは疑いました」 

大量の放射線を浴びた大内さんは、最新の治療を受けるため東大病院に移されました。被曝医療の専門家グループで中心的な役割を果たしていた前川医師が医療チームのリーダーになりました。 

前川医師「大内さんが浴びられたと推定される線量っていうのは、これはもう致死的であるということは誰の目でも明らかだったと思います。とは言え、その時点で目の前にいらっしゃる大内さんは非常にお元気ですし、どこから見ても高線量の被曝をされたっていう印象はないぐらいのお元気な方ですから、できるだけのことはやろうと・・」 

初めて受け入れる被曝患者は看護師たちの想像とは全く違っていました。 

看護師「先生が下から上に連れてきてICUの中で会ったんですけど、そのまま個室にストレッチャーで普通の入院患者さんみたいに入ってきて、1日で一気に日焼けをしちゃったぐらいの赤さを帯びてて、手がすごい腫れてて、そっちが痛いっていうふうに言ってて・・」

看護師 「死なずに済むというか、退院できる状態になるんじゃないかなってその時は思いました・・」 

(後略)

 全文リンクからどうぞ。

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ル・モンド・ディプロマティークの記事・福島の“非常に貴重なデータ”に群がる人々

2018年09月02日 | 原発・核・311

ル・モンド・ディプロマティーク
福島原発事故から7年——日常になりつつある悲劇
フィリップ・パトー・セレリエ(Philippe Pataud Célériér)
訳:川端総子
http://www.diplo.jp/articles18/1808-04Fukushima.html 

(前略) 

2011年以降、6万人以上の人々が福島原発内の作業に携わった。毎日およそ6000人の労働者がメルトダウンを起こした原子炉3基の解体作業に従事している。最たる困難は、コリウム(炉心溶融物)の場所を突き止め、制御下に置くことだ。高放射性物質であるコリウムは、メルトダウン進行中に金属物質と核燃料が溶融して生成されたものだ。 

2018年1月には東電が炉心内の画像数点を公開した。そこにはコリウムが福島第一原発2号機の原子炉格納容器を突き破っている様子が示され、このマグマ状の物質は、原発最下層にあるコンクリート製の土台部分——太平洋に流れ込む地下水をこの有害物質が汚染しないようにするための最終防護壁——を侵していた。 

 日本の、あるいは国際的な公式の報告書は、この大惨事による健康被害が重大でないように矮小化している。特に癌患者数の増大については、包括的な一斉検診が行われたせいだとしている。フランス国立科学研究センター研究員で日仏会館・国立日本研究所協力研究員の浅沼=ブリス・セシル(都市社会学)は、2011年以来、現地へ足を運んでいるが、不安を払拭させようとするこうした意見に疑問を呈する。[訳注2]福島の子供たち約38万人を対象に行われた疫学調査では、すでに197人に甲状腺癌が見つかっている。浅沼=ブリス・セシルによれば「除染作業や原発見学ツアーはある重要な目的に対応したものです。

つまり、地元住民を安心させ、故郷の村で生活を再開させるという目的です。そのためには許容線量の基準値を上げることすら構わないと考えて、政府は早くも2011年の4月からそれを実践しています」という。一般国民の許容線量は[年間]1ミリシーベルトから、平時の原発労働者の基準だった20ミリシーベルトへと引き上げられ、その一方で福島原発で働く作業員の許容線量については状況が切迫していくに応じて当初は100ミリシーベルトへ、次いで250ミリシーベルトへと引き上げられた。 

(中略) 

それでもまだ帰還したがらない避難者(避難者16万人のおよそ3分の1)を「説得」しようと、2017年3月31日、日本政府は[自主避難民に対する]住宅無償提供を打ち切った。彼らはこの支援のおかげで汚染地域の外で暮らせていたが、それが打ち切られたのだ。その結果、成人男女・子供合わせて約2万7000人が帰還を余儀なくされている。 

 その他の戦略はもっと陰険だ。そのことは、被災者に呼びかけられた“レジリエンス[訳注3]”という言葉が証明している。「福島エートス・プログラム」は、住民たちに、汚染された場所でどうやって暮らすかを指南した。同じ目的の学校用マニュアルが配布され、汚染地域でとれた生鮮食品の販売を促進し、まだ証明されていない除染の有効性を訴えるためのテレビ・キャンペーンが行われた(8)。このキャンペーンの推進者によれば、地元住民にとって「放射能恐怖症」、あるいは故郷喪失による心の痛みに起因するストレスに比べれば、放射能で汚染された環境そのものは有害ではないという(9)

以下は、飯舘村のある村民の証言だ。「人は大丈夫だと言う。危険区域にさえ行かなければいいと! 山にも行けないし、川にも近寄れない。右にも左にも行かれない……。ここでどうやって生きて行けというんだ?(10)」。2018年3月3日付の福島民報は、あの悲劇以来、2211人が自殺したり、介護や医薬品の不足のせいで亡くなったと指摘し、悲惨な生活環境を伝えている。
 

 2017年9月22日、裁判で東電に対し福島原発事故の賠償責任を認める判決が出た[訳注4]。だが、国は責任を免れた。これで政府は「原子力による真の被害に国民が気づかない」ように虚偽の情報を流すことができるようになっていくだろう、と浅沼=ブリス・セシルは断言する。 

人体が許容できる線量の基準値に対する疑問と混乱を広めることを狙った説得手法、その中心に据えられているのが「無知の生産」だ。政府と原発推進派は影響力を増している。 

(後略) 

翻訳者の方の注意書きも参考にして、全文リンクからお読みください。 

さて、本文にでてくる、「福島エートス・プログラム」について私は知らなかったので調べてみました。 

ETHOS IN FUKUSHIMA
http://ethos-fukushima.blogspot.com/ 

日本語より英語が先。

海外に向けた発信・・・と思ったら、IAEAやWHOのために日本財団が後援している団体の一つのよう・・に思えます。

日本財団
福島ダイアログ 7年で20回
チェルノブイリの教訓など共有
ICRP主導・貴重な経験・知識蓄積
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/1158

ICRP(国際放射線防御委員会)はウィキペディアから。

ウィキペディア
国際放射線防御委員会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E9%98%B2%E8%AD%B7%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

国際放射線防護委員会(こくさいほうしゃせんぼうごいいんかい、英: International Commission on Radiological Protection、ICRP)は、専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う民間の国際学術組織である。ICRPはイギリスの非営利団体(NPO)として公認の慈善団体であり、科学事務局の所在地はカナダのオタワに設けられている。 助成金の拠出機関は、国際原子力機関や経済協力開発機構原子力機関などの原子力機関をはじめ、世界保健機構、ISRや国際放射線防護学会(International Radiation Protection Association; IRPA)などの放射線防護に関する学会、イギリス、アメリカ、欧州共同体、スウェーデン、日本、アルゼンチン、カナダなどの各国内にある機関からなされている。

「慈善団体」!?

2011年5月28日のJBpressの記事に、医師である上昌広氏(東京財団のフェローでもあり)の、

「非情に貴重なデータなのだから、欲しいなら高いお金を取って買ってもらえばいい。被災者のためです。そのお金の一部で福島を再生させるのです。原子力に関する国際会議などは、必ず福島県で開くようにする。世界中のお金と頭脳を福島県に集めるのです。」

という意見が書かれていました。

彼(彼ら)の目的の一つ、「国際会議を福島で開く」は小規模ながら達成できたようです。

福島のデータは政府や大学が、日本財団などに支援された団体によって集めていることでしょうが、それを今「売っている」のかはわかりません。

売っていたとして、それは福島の被災者の元に届いているのか。
たとえ、被災者の元に届いていたとしても、それが自分達や自分の家族たちがモルモットとなる代償としてのものだったら・・・彼らはどう思うでしょうか。

参考: 

フクシマと日本財団
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/a76c0569461ff1ece4a7c8afbaf072ee

上昌広氏と福島
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/105cd9498437fdcf113a76318bfec3a6

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原爆被害者は「被爆者」であり「被曝者」

2018年08月09日 | 原発・核・311

先のブログ記事で、「被爆二世」と書いていた菊池誠氏を批判した文章がありましたが、私の方が勘違いをしていました。

原爆被害者のことを「放射線被害の面」でみるときは、「被曝者」を使うと思い込んでいました。

先のブログは修正しましたが、勘違いをさせてしまった方がいらしたかもしれないので、毎日新聞の解説から-

「被爆」と「被曝」の違い
https://mainichi.jp/articles/20110808/mul/00m/040/007000c
 

抜粋: 

原爆の日 戦争を知らない世代が増えています。原爆の恐ろしさはしっかりと伝えていきたいですね。 被爆者の方々も高齢化しているし、東京電力福島第1原発の事故もありました。広島・長崎からのメッセージには注目しておきたいところです。 原爆の被害に遭った人たちは「被爆」。同じ「ひばく」でも、原発事故では「被曝(ひばく)」です。 ”へん”が違っているだけで分かりづらいですね。二つを混同した文章も見かけます。この違いを解説しましょう。

 二つの言葉の意味から。 「被爆」は爆撃、特に原水爆の被害を受けること。そして「被曝」は放射線にさらされることです。「爆」は爆弾や爆撃の爆、「曝」は曝(さら)されるという意味で使われています。 広島と長崎では、被爆した状況により「直接被爆」と「間接被爆」の二つに分けています。 

「直接被爆」は、原爆爆発時に爆心地付近にいて、光線や爆風、放射線を受けた場合に使われます。 一方の「間接被爆」は、原爆投下後2週間以内に爆心地から約2キロ以内に立ち入ったり、原爆被害者の球宴や遺体の処理に当たったりした場合、また「直接被爆」「間接被爆」した人の胎児と定義しています。

 「間接被爆」は、爆撃ではなく、原爆が爆発したことによって発生した放射性物質の被害を指しています。

放射線にさらされる「被曝」には「外部被曝」と「内部被曝」の2種類があります。「外部被曝」とは、放射性物質がハッする放射線を体外から受けることで、「内部被曝」」は体内に取り込まれた放射性物質から放射線を受けること。 

まあ、自己正当化するわけではないですが、広島、長崎の原爆直接被害を受けた直接被爆者は、「被爆者」であり「被曝者」。
「間接被爆者」は、本当は「被曝者」。 

ABCCが原爆被爆者を研究してきたのは、彼らが「(爆弾の)被爆者」ではなく、「(放射線)被曝者」であったからですよね。 

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日本に核兵器は必要?・核兵器を保有せずとも原発を狙えば同じ効果

2017年09月10日 | 原発・核・311

外国人の友人達と北朝鮮危機の意見交換をしていて私が送った記事に、 

Fox news - 
Would Japanese nukes stop North Korean aggression? Tokyo taboo weakens amid NK testing
http://www.foxnews.com/world/2017/08/02/would-japanese-nukes-stop-north-korean-aggression-tokyo-taboo-weakens-amid-nk-testing.html 

があったため、
「北朝鮮に対抗して、日本は核兵器を持つ方がよいのではないか」
という意見を書いてきた友人がいました。 

実は、もう昔から私の周りには「日本は核を持つべき」という考えに傾いている人、実際にそう信じる人達がいます。 
彼らの意見は尊重すれど、私は反対。

ロナルド・ドーア氏と新著『日本の転機』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/c/8f55c1aed6f835cc16ee49b3cc20a316 

Nuclear Sharingにも反対の立場。 

Nuclear Sharing
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/332aa49bef09b8a9c922dfbb082351d7 

今も基本的に意見を変えていない私ですが、米国政府にうんざりな私は時々「日本が独自に核を持ったらどうなるだろうか」と考えることもでてきました。 

揺らぐ気持ちの整理がてら、外国人の友人にはこう返事をしました。 

「コメントありがとうございました。

私としては、基本的に日本が核兵器を持つべきではないと思っています。

ただ、米国はじめ、核兵器を持っている国が持たない国に「核兵器を持つな」とは言うのはおかしい-それがたとえ北朝鮮であろうと-とも思います。 

私が「日本が核兵器を保有すべきではない」と思っている理由は、 

①日本は唯一の被爆国であり、日本がすべきは核を持つことよりほかにあると考えるから。 

⓶日本が核を持つ場合、そのテストや古いものの処理する場所がないから。

(国土の広い国、砂漠などがある国ではない、フランスなどは、自国外で水爆実験などもしてきているわけですけど、イギリスなどはどうしたのでしょう?) 

です。 

その国が核兵器を持つか持たないかを、他国や国際社会(実際は欧米)が決めると言うことについての反発ですが、あなたは南アが嘗て核を持っていたことを知っていますか?

これは、国際社会は南アを白人が支配していた間は核兵器保有を認めていましたが、黒人がリーダーとなったとたん彼らが核兵器を持つことを危険視。そして放棄。 

南アが核放棄した理由
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/855cd9d5d738ecf954615c064230ec6a) 

この話が100%本当であるとは思いませんが、それでもそういう面があったのは確かでしょう。
これはやはりおかしいと思います。 
(韓国は70年代に核兵器を持とうとしましたが、米国に反対されて挫折。)

ま、日本の様にあちこち原発を持った国であれば、北朝鮮が核兵器を持たずとも、そこを攻撃されればおしまい。 

北朝鮮も原発を持っているので、そこを狙えば、核兵器で攻撃するのと同じと言えるかもしれませんけど・・・まあ、数は日本の比ではないですけどね。 

ともかくも、核兵器を持ちたがったり、武器を押し売りされたりするよりも、まともな為政者は『頭』を使うでしょう。」 

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福島の森林火災での放射性物質拡散について〜週刊プレーボーイの記事

2017年05月16日 | 原発・核・311

今月初めに、

福島の森林火災による放射性物質飛散(藤原節男さんのメール転載)
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/86febe966490f292ff3dd6c5cc00404a 

福島の森林火災による放射性物質飛散-危険の有無の判断は個々人がするものでは?
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/f5b17660fa4ee36580829a605555b808
 

を書きましたが、今朝は以下の記事が配信されてきました。 

(上記の後者のブログ記事に書いたとおり、私は放射性物質拡散について、「実際のところ拡散があるないは自分の判断で」と思っていますので、藤原さんのメールは一つの考え方として転載しています。) 


【福島県浪江町十万山での山火事】【シェア拡散待望】
福島の山火事で“放射性物質拡散”はデマ? 
大手メディアの危うい報道姿勢
週刊プレイボーイニュース 2017年5月14日(日) ⇒
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170514-00084720-playboyz-soci

 帰還困難区域内にある福島県浪江町の十万山(じゅうまんやま、標高448.4m)で4月29日に起きた山火事は12日間燃え続け、5月10日午後にようやく鎮火した。焼失面積は50ヘクタール以上。人が立ち入れない区域だけに消火活動も難航した。

 火災の大きさと同時に今回、クローズアップされたことがある。それは山火事で放射性物質が飛散するかどうかだ。ことの発端は、和歌山県の地方紙「紀伊民報」の5月2日付のコラム。知人から届いたというメールを紹介する形で浪江町の山火事について、こう書かれている。

『放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射性物質が飛散し、被ばくの懸念がある。(中略)政府も全国紙も、この現実に、あまりにも鈍感過ぎるのではないか』

 浪江町の一部は、今年3月31日に避難指示が解除され、住民が戻ってきている。もし、山火事が原因で住民が被曝をしたら大変だと注意を促した内容だ。

 ところが、この記事に読売新聞と産経新聞が反応した。読売の記者は、8日の内堀雅雄・福島県知事の定例会見で「紀伊民報に掲載されたコラムは、一部の方々にとっては不愉快な内容だ。(紀伊民報は)新聞協会に加盟している報道機関なので、何か対応する考えはあるのか?」と質問。知事が「県がやることは正確な情報発信に尽きる」と答えると、さらに別の読売の記者が「紀伊民報には対応していく必要があると考えられないか?」と畳みかけた。

 また、産経新聞は5月8日夜の電子版で「福島・浪江の火事でネットにデマ情報『放射性物質拡散』雁屋哲さんや地方紙も言及」と題する記事を載せ、「一部地方紙はコラムで『放射性物質飛散』の可能性を指摘。実際は裏付けのない誤った情報だったが、福島県が火消しに動かざるを得ない状況となっている」などと述べた。

 産経新聞が記事の中で、放射性物質が飛散しているのがデマだとする根拠はふたつ。

 ひとつは『火災現場近くの3ヵ所に設置されている可搬型の放射線監視装置(モニタリングポスト)では、現在、空間線量率に大きな変動はない』こと。もうひとつは『福島県の担当者が、周辺環境に影響が及んでいる事実は一切ない』と話していることだ。

 だが、いずれも正確な根拠とは言い難い。まず、福島県が火災現場近くの3ヵ所に放射線監視装置を設置したのは火災発生から1週間後の5月5日。それなのに、どうやって火災前後の空間線量率を比べられるのか?

 さらに福島県は5月9日、放射線監視装置の置かれた3ヵ所で8日に測定した大気中のセシウム137の値が最大で前日の約9倍に上昇したことを明らかにした。

 この測定結果を受けて、福島県放射線監視室は「測定地点の周辺の土ぼこりや焼却灰の舞い上がりの影響も否定できない」とし、モニタリングの継続と影響評価をこれから行なうという。

 県が今回の山火事で放射性物質が飛散した可能性に初めて言及したことを考えても、紀伊民報のコラムが裏付けのないデマだとする産経側の主張は崩れ落ちる。

 そこで、産経新聞社広報部に問い合わせたところ、「個別の記事や編集に関することにはお答えできない」などとする回答だった。

 肝心の紀伊民報は5月9日付のコラムで『多くの方に心配をかけ、迷惑を与えた』と記事について陳謝したものの『内部被曝のリスクなどを考えると、いまも心配でならない』と記述。記事を訂正する方針もないようで、2日付のコラムは、同紙電子版で現在も閲覧できる状態となっている。

 実際のところ、今回の山火事で放射性物質が飛散するリスクはなかったのだろうか? 長崎大学大学院工学研究科教授の小川進教授は「セシウムは間違いなく飛んでいる」と話す。

「火災現場は人が住めないほどの汚染地帯。樹木の下にある枯れ葉や土壌にはセシウムが大量に吸着していたと思われます。そこで火災が起きれば、融点が摂氏28度のセシウムは熱で気体になり、上空に舞い上がる。すると今度は上空で冷やされて粒子状になりながら花粉のごとく風に飛ばされ、その後、どこまで飛散するかは風向きと風速次第。強い西風が吹いていればそのまま太平洋まで飛んでいくでしょうが、弱い風なら近くの集落が汚染されてしまいます」

 また、早稲田大学理工学術院の大河内博教授はチェルノブイリ原発の例を挙げてこう指摘する。

「2年前の2015年にはチェルノブイリ原発の周辺でも大規模火災が起きて、近くに置かれたモニタリングポストから基準値より10倍高いセシウム137が検出されたことが知られています。詳しく調べてみないことにはわかりませんが、福島でも森林域には放射性物質が溜まっているため、飛散する可能性はあります」

 そう話す大河内教授らのグループは近々、福島県の火災現場周辺で調査を始めるという。大気中から舞い降りたダストを分析し、セシウムと一緒に植物が熱分解する際に生成されるレボブルコサンという粒子が含まれていれば、火災で飛散したことがわかるという。

 セシウムが飛んでいるとすると、懸念されるのは飛散エリアと人体への影響だ。

 福島県は「現場近くの測定で得られたセシウムのダスト量は最大でも1立法メートルあたり7.63ミリベクレル。健康にほぼ影響はないレベル」(放射線管理室)という。ミリベクレルはベクレルの千分の一。微量だから心配いらないとのスタンスだ。そのため、周辺住民への対応も特にしないという。

 一方、前出の小川教授は3ヵ所の測定値だけで判断するのは危険だと指摘する。

「モニタリングポストの数値に変化がないから飛散していないという評価にしてもそうですが、ホットスポット的にセシウムが大量に降り注ぐ時間や場所がある可能性を考えると『被曝の心配がない』とは言い切れません。風下の住民は気をつけるべきです」

 福島県では奥羽山脈を超えて西から東へ強い風が吹くことも多い。十万山から北東方面に5キロ進んだところには避難指示が解除された浪江町エリアがあり、人が住んでいる。

 今後のことを考えたら、検証をせずにデマと片付けることも危険だ。原発事故後の福島を丹念に取材し、ネット上で「民の声新聞」を発行するジャーナリストの鈴木博喜氏は大手メディアの在り方に注文を付ける。

「住民は被曝しないのか心配しています。なんでもデマと決めつけて議論を封じる前にきちんと検証するのが筋。オープンに科学的な議論をするべきでしょう」

 風評被害はなくさなくてはいけないが、議論さえ許さない雰囲気は考え物だ。
(取材・文/桐島瞬)

桐嶋記者の、

「風評被害はなくさなくてはいけないが、議論さえ許さない雰囲気は考え物だ。」

に同感。

(「子宮頸がんワクチン被害者叩き」も似た構図ですね。
一部の“有識者”の意見は100%完全というわけではないのに、彼らの意見を疑う人達を”悪者””愚か者”扱いし、声を封じ込めようとする。

放射能汚染と子宮頸がんワクチン被害を訴える側にも自分達の意見を押し付ける人はいるとは思いますが、信じない人達を非難する人はほとんどいないと思います。)

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福島の森林火災による放射性物質飛散-危険の有無の判断は個々人がするものでは?

2017年05月09日 | 原発・核・311

福島の森林火災による放射性物質飛散(藤原節男さんのメール転載)
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/86febe966490f292ff3dd6c5cc00404a

 で、藤原さんからのメールを紹介しました。 

この警告を「デマだ」「危険煽りだ」という人達がいますが、「北朝鮮からミサイルが飛んでくる」と言って地下鉄が止まる国ですから、これくらい慎重な警告は別に目くじら立てることはないのではないでしょうか、ね。

(「北朝鮮のミサイルと核兵器から国民を守る」という“国民思い”の政府、どうして熊本の大地震のとき、住民が頼んでも川内原発を止めなかったんでしょ。) 

放射線物質が関東や関西まで飛散したかどうかはわかりませんが、「除染されていない森林が燃えること」を危険と感じるか、感じないかは、それぞれ個人が判断することなのではないか、と思います。 

(放射能汚染物質を燃やして処理してよいものであれば、袋詰めにしないで直接燃やしますと思いますが、それをしない。だから、汚染された森林が燃えることは危険だと私は思っています。 

チェルノブイリの森林火災では、こんな記事もありましたし。 

産経新聞(2015年10月12日)
チェルノブイリで第2の放射能汚染の危険 森林火災で大気中に拡散し…
http://www.sankei.com/affairs/news/151012/afr1510120001-n1.html
 )

 私自身は、この警告を受けても、連休中マスクなしに外出もしましたし、洗濯物も外に干しました。
東京では一度だけ家族そろってマスクをしている4人家族を観ましたが、彼ら森林火災の影響を恐れたのか、花粉や黄砂アレルギーがあったのかは不明。

いずれにしても一部の人達がだした「放射性物質飛散警告」で国民がパニックにならなかったのは確かでしょう。 

オマケ: 

Nuclear-news
Namie
https://nuclear-news.net/tag/namie/ 

From Fukushima - Ōkuma & Namie (2017) 日本語字幕入
https://www.youtube.com/watch?v=wHdcnA_yIds 

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福島の森林火災による放射性物質飛散(藤原節男さんのメール転載)

2017年05月01日 | 原発・核・311

2011年7月のブログにコメント頂いた藤原節男さん(元原子力安全基盤機構の技師)から配信メールが時々届きますが、今日届いた分を情報として転載します。

(森林火災で放射性物質飛散については、私は専門家ではないので何とも言えません。)

BCC各位(拡散希望)
from 藤原節男(脱原発公益通報者原子力ドンキホーテ)
件名:【緊急連絡】福島原発事故帰宅困難区域で森林火災。5月1日現在、強風により放射性物質飛散中。

東京電力で賠償を担当していた元東京電力社員の一井唯史さんから、緊急連絡です。
(中略)

 4月29日午後、福島原発事故の帰宅困難区域の森林で火災が起き、強風により山林の7万平方メートル以上が延焼し、燃えています。ほとんどの方が福島で起きたこと、対岸の火事と思っているようですが、風により福島原発事故爆発時は関東甲信越、静岡、愛知の東側まで飛散しています。福島だけが汚染されたわけではないのです。今もなお火災は継続しており、30日の消火活動は日没とともに打ち切られ、5月1日午前5時過ぎから、再び、ヘリコプターで消火が行われる予定です。

 私(一井唯史)は、退職に追い込まれた東京電力で、賠償を担当して色々な事を見てきました。残念ながら森林は除染が出来ていません。帰宅困難になるほど放射能汚染の激しい地域で山火事が起きれば、高濃度の放射性物質を取り込んだ木々が燃え、高濃度の放射性物質が飛散してしまいます。春先は関東にも花粉が飛ぶように飛んできます。3・11の時は、水が汚染されたことも人は、なぜか、すぐに忘れてしまうものです。

 1日経った4月30日もまだ燃えており、5月1日以降も消火活動が行われる予定です。被曝に晒される期間は、現時点から鎮火後3~4日間程度です。多くの放射性物質が飛散し、より長く被曝にさらされる恐れがあるため、要注意です。3・11の原発事故時は、南関東を汚染し、そして北関東、東北に戻り、途中雨の降った地域は高濃度に汚染されました。東北関東甲信越、静岡、愛知の人は、最低限、以下の対策をオススメします。

○無駄に内部被曝しないように換気はしない
○外出時は2重マスク
○家庭菜園はしばらくビニールシートを被せて対応する(ビニールシートを外す時は完全防備しましょう)
○雨が降った時は必ず傘をさす
○一週間くらい、毎日、朝昼晩、味噌汁を飲む(わかめの味噌汁がベスト、味噌は半年以上熟成されたもの)
○子供のいる家庭は特に、水を買っておく

 仲の良い人、自分の大切な人に知らせてください。話した人に嫌な顔されたら、そうだね、放射能バカが、未だにウザいこと言ってるよね、と同調して嫌な思いをしないようにしてください。話のわかる人は、今出来るベストを尽くして、自分の身は自分で守りましょう。
目に見えませんが油断をしないほうが良いと思います。

【ヤフーニュース】
浪江町で山林火災 人立ち入れず自衛隊出動
日本テレビ系(NNN) 4/30(日) 17:15配信
http://www.news24.jp/articles/2017/04/30/07360283.html?cx_recsclick=0

 福島第一原発の事故で人が立ち入れない福島県浪江町の山林で火災が発生し、自衛隊などが消火活動にあたっている。山林火災が発生したのは、浪江町の十万山。福島第一原発の事故で帰還困難区域に指定される場所で、29日午後に町の防犯見守り隊から通報があった。

 防災ヘリなどが出動して消火活動にあたり、一時、鎮圧状態となったが、強風にあおられて再び燃え広がった。福島県によるとこの火災でけが人はいないが、既に山林の7万平方メートル以上が延焼したという。現場は原発事故後、長期間、人が立ち入っていない場所で、地上からは近づくことができず、県は自衛隊や隣県にも防災ヘリの出動を要請し消火活動を続けている。

【続報】<浪江町帰還困難区域の山火事続く>
(NHK福島 NEWS WEB 福島放送局  04月30日 19時30分)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053055011.html

 原発事故による帰還困難区域となっている浪江町の山林から、4月29日夕方、火が出て、少なくとも10ヘクタールが焼け、丸1日が経った今も燃え続けています。人や建物に被害は出ていませんが、福島県は自衛隊に災害派遣を要請し、5月1日、あらためてヘリコプターでの消火活動が行われる予定です。

 4月29日午後4時半ごろ、浪江町井出の山林から「煙が上がっている」と消防に通報があり、福島県や宮城県などのヘリコプターが4月30日朝早くから、消火にあたりました。火は、30日午前7時半すぎにいったん、ほぼ消し止められたものの、強風で再び勢いを増し、さらに燃え広がったため、福島県は30日正午、自衛隊に災害派遣を要請し、ともにヘリコプターで消火作業にあたりました。

 出火から丸1日余りがたった30日午後5時現在、少なくとも10ヘクタールの山林が焼けたということですが、人や建物への被害は出ていないということです。30日の消火活動は日没とともに打ち切られましたが、福島県などは5月1日午前5時過ぎから、再び、ヘリコプターで消火を行う予定です。現場は、原発事故の影響で放射線量が比較的高い帰還困難区域で、出火した時間帯には、浪江町のほかの場所でも雷によるとみられる火事が起きていたことなどから、警察は、落雷が原因の山火事とみて調べています。

※「福島の森林火災による放射性物質飛散-危険の有無の判断は個々人がするものでは?」http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/f5b17660fa4ee36580829a605555b808
に続く

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岐阜県の核融合科学研究所の実験でトリチウム4か月放出・ヘリコプターとJALの事故

2017年03月30日 | 原発・核・311

2015年3月のジャーマンウィングス墜落事件があり、証拠もそろわない事故直後すぐに、「亡くなった副操縦士が乗客乗員を道連れに自殺した」ということになりました。

実はあのとき、墜落原因として、「ジュネーブ近郊にあるCERN(欧州原子核研究機構)が23日から始めたLHC(巨大粒子加速器)再始動テストで発生した磁場の影響ではないか?」という説もでていましたが、当然ながらその関連を調べることはありませんでした。
(後から、「実験は延期でやっていなかった」というようなニュースがあったかも。)。 

こういうことがあったので、実は、今月3月5日午後3時に長野県の松本市との境の山中で県防災ヘリが墜落、3月6日午前9時には、松本市上空で、JALのパイロット席窓にひびが入る事故があった時、ふとこのジャーマンウィングスのことが頭をよぎりました。 

実は3月7日からお隣岐阜県の核融合科学研究所では「核融合発電の実験」が行われようとしているところだったのです。 

もちろん事故が5日と6日であり、実験が7日からなので、全く関係はないでしょうが、2日連続で松本上空で事故っていうのは、何かひっかかります。 

ジャーマンウィングスもヘリコプターの事故もJALの機長席の窓が割れたのも、たとえ実験(またはプレ実験)が行われていたとしても、「他の航空機に異常がないのだから関係ない」といえるかもしれません。

でも、「同じ時間帯に同じ場所を他の飛行機が飛んでいる」ということがない限りは、限りなく0に近くても、可能性としてはあると思うので、疑いを晴らすためにも、その時の現場の時磁気を発表して証明すればよいのに・・と思います。
(アラスカとオーストリアで世界の磁場を観測しているところがあったと思いますので、データは出せるのではないかと思います。)

しかし、航空機の事故の話から入りましたが、・・どれくらいの人が、トリチウムをばらまかれていることを知っているのでしょうか・・・3月7日〜7月7日の4か月も!
(トリチウム放出だけの問題?中性子の影響は?) 

参考: 

核融合科学研究所
ビゴITER機構長が核融合科学研究所を視察
http://www.nifs.ac.jp/press/161016.html
 

みんなが知るべき情報・今日の情報
岐阜・危険な実験【核融合発電】
岐阜・日本が危うい!
2017年3月7日から!
http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/e0d20d9f73e5a2dd45088a4b3035baba

関連: 

ジャーマンウィングス航空機事故-「CERN犯人説」さえ信じたくなる当局とメディアのいい加減さ
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/12835cd335b998573ae13d38053cdf5c 

ITERと第4世代核兵器開発
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/3f64f92aee3fcddc73fb15e1a33822ec 

ITERも不透明
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/1bcf81011a6deb269a913d3d34cb2811 

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東日本大震災から6年

2017年03月11日 | 原発・核・311

東日本大震災からもう6年経ちました。
東北の復興は進んでも、今も故郷に帰れない人、帰らない福島の人々がいます。 

しかし、今ではもう「あの東日本大震災、福島原発のことはもう遠い過去の出来事の一つ」事のように思っている(被災者以外の)人は案外多いことでしょう。 

そういう人はどうやら日本の政治家には少なくないようで、「オリンピックだ!」「カジノだ!」「共謀罪だ!」「改憲だ!」「武器輸出だ!」「日本の躾、教育を」という、福島のことなど頭にないような(むしろ、福島の事実を隠蔽するようなところも)声ばかり聴こえてきます。 

(「311の時の政権、民主党(現民進党)」が今も政権を担っていたとしても、現在と結局同じ路線を歩んでいたのだと思います。) 

やれやれ、です。 

さて、6年前、あの時政治家たちが何を言っていたかを観ようと、地震、福島原発事故後のブログ記事を読んでいました。 

2011年3月
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/m/201103

2011年4月
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/m/201104

どれだけ実行されたのか、どれだけ反省があったのか。
(ところで、東電の上層部は、結局どうなりました?) 

オマケ:

この時期のブログを読み返していましたが、政治家関連ではないもので改めて伝えたい記事のリンクを二本-

『反原発』の前に考えなくてはいけないこと
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/719ede7b770b5679745a764d054f3302 

『反原発』の前に考えなくてはいけないこと2
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/e55e7bce7fe7e26ee21cfb0a1956fcac 

政治家だけでなく、私たちもしっかりしなくては。

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