Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

米国の“ラジウム・ガールズ事件”についてをBuzzFeed(本国版和訳)から

2018年04月23日 | 福祉・医療

米国と英国の人体実験・医療関係者の「安全神話」にご注意を
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/12da9530a0e28ea63b1c746a828516fd
 

のなかで、ラジウム・ガールズに言及しましたが、これについてBuzzFeed(本国版の和訳)の記事を。

(BuzzFeed Japan Medicalは、この記事を当然読んでいますよね?) 

BuzzFeed(2017年7月19日)
たくさんの労働者を救った「ラジウム・ガールズ」、その忘れられた物語
https://www.buzzfeed.com/jp/bfjapannews/the-light-that-does-not-lie-1?utm_term=.qjoWLMKAZ#.oxwJQWqeD
 

抜粋1: 

「最初に私たちが尋ねたのは、『体に害はないのですか?』でした」。グレイスに作業のやり方を教えたメイ・カバリーは、当時を思い出してそう語った。「体に悪いようなものは、当然口に入れたくないですから。(マネージャーの)サヴォイさんは、『危険なものではないから心配しなくていいよ』と言いました」 

だが、それは真実ではなかった。この光る物質が発見されたときから、体に害があることは知られていたのだ。マリー・キュリー自身も、ラジウムを素手で扱ったために放射線熱傷を負った。女工が文字盤を塗る筆を持つ前に、ラジウム中毒で亡くなった人はいたのだ。ラジウム会社の男性たちが、研究所で鉛のエプロンをつけ、ラジウムを扱うときには先端が象牙でできたトングを使ったのはそのためだった。だが、女工たちにはそのような防護は用意されなかったし、そうした防護が必要かもしれないという警告さえなかった。 

なぜなら当時は、女性たちが扱っていたくらいの少量のラジウムは、健康に良いと信じられていたからだ。ラジウム水は強壮剤として飲まれ、この魔法の物質が入った化粧品やバター、牛乳、歯磨き粉などが売られていた。新聞は、ラジウムで「長生きできる」と報じた。 

抜粋2: 

雇い主のUSRCは、彼女たちの死に対する一切の責任を、2年近く否定し続けた。しかし、USRCの言う「ただの噂」はなかなか消えず、業績が悪化した。1924年、ついに同社は専門家に依頼して、噂されている「文字盤を塗る作業」と「女性たちの死」の関連性を調べた。

ラジウムの良さを謳ったUSRC自身による調査報告とは異なり、今回の調査は独立したものだった。そして、専門家がラジウムと女性たちの病気は関係があることを認めると、ラジウム会社の社長は激昂した。調査結果を受け入れる代わりに、社長は新たにいくつかの研究に金を払った。正反対の結果が発表された。社長は、最初の研究報告の結果について調査を始めていた労働省に対しても、嘘の報告をした。社長は、女性たちが病気を「会社のせい」にしようとしているとして公然と非難し、増え続ける医療費に苦しみ、経済的な援助を得ようとする彼女たちを罵倒した。 

HPVワクチン被害も、過去の薬害、公害、同じようなパターンですね。

特に「なぜこうした健康被害がでたか」を研究するのではなく、「因果関係はないことの証明(=新しい被害者が出ることには興味がない、ということ。)」の研究に躍起になる人達がいるところが。

なお、ラジウム・ガールズの事件は、私が米国人の友人とHPVワクチン被害について話していたときに彼から教えてもらいました。
(息子がいる彼はHPVワクチンについて、「我が家に娘がいたらHPVワクチンを接種したが、男の子の場合はリスクとベネフィットの兼ね合いを考えると打たない方が良いと判断し、息子には接種させなかった」と言っていた人です。)

これを教えてくれた友人は、このラジウム事件について、「今でも米国では知らない人が少なくない」と言っていました。

こちらはオマケ: 

エミール・ガレとナンシー
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/a601313110e7ad96159a33a7e424c850 

ウランガラス-「綺麗な花には毒」ではないのか・・・
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/728ef2e32ed39f5d80de12daaf2d86b8
 

“光る石”から“人形峠”まであれこれ
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/3cfd7c155cc46ff2ef7527c12aabe26e  

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県立がんセンター理事長解任劇-『重粒子線治療全量一回照射』の意見対立はなし?

2018年04月22日 | 福祉・医療

県立がんセンターの土屋了介理事長の解任―3月に土屋氏が神奈川県を提訴しています。https://www.asahi.com/articles/ASL3W3S00L3WUBQU009.html 

この解任劇をめぐって、2月のSankei Bizはこう報じています。 

Sankei Biz(2018年2月23日)
深めるがんセンター重粒子線治療騒動 女性医師退職が発端 “泥仕合”の背景とは
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180223/cpd1802231306010-n1.htm?ref_cd=RelatedNews
 

神奈川県が約120億円を投じたがん専門病院「県立がんセンター」に併設する世界初の重粒子線治療施設をめぐって、医師の退職が相次ぎ治療継続の危機が迫るなど混乱に陥った。医師確保にこぎつけて4月以降も治療継続が決まったものの、病院を運営する県立病院機構の土屋了介理事長を解任する方針を示した県に対して、土屋氏は「(解任は)違法だ」と主張するなど“泥仕合”の様相を呈している。背景を探った。(川上朝栄、写真も)

 県によると、県立がんセンターの放射線治療科に長年勤務していた1人の女性医師が昨夏、退職したことが問題の発端だった。 

 医師4人が追随 

 重粒子線治療の施設基準を満たすためには、重粒子線治療について一定期間の研修経験を持つ「責任医師」と常勤医師ら2人以上が必要だが、土屋氏によると、女性医師は研修期間が3カ月間ながらも書類には2年間と記載。このことについて土屋氏は「虚偽記載」と認定し、女性医師に対して1年間の派遣研修を命じた。

 一方、女性医師は「県立がんセンターでの勤務実績も認められる」と主張し、虚偽認定を真っ向から否定。派遣後の待遇などにも不満を抱いた末に退職した。女性医師に師事していた複数の医師も「自分たちが同じ目に遭うかもしれない」と動揺が広がり、同科の医師6人のうち4人が今年1月末までに退職する意向を示したという。 

(続きはリンクからどうぞ。) 

この記事より先に、上昌広氏が、例のごとくこの医師のフルネームを紹介しながら、『計駅詐称』と攻撃。 

プレジデント(2018年2月6日)
神奈川県のがん医療を壊す黒岩知事の暴走
患者よりも「部下の保身」を優先
http://president.jp/articles/-/24376 

(前略) 

昨年12月8日の午前、首藤健治・神奈川県副知事から携帯電話に連絡が入り、その夜、彼は私のオフィスに訪ねて来た。そして、「土屋先生は問題がある。このままではもたない。(土屋降ろしに)自らの進退をかける」と言った。 

首藤氏は灘中学・高校剣道部の2年先輩で、37年のお付き合いだ。嘘は言わないだろう。私は、この時、土屋理事長と神奈川県庁が抜き差しならない関係に陥っていることがわかった。調査は非公開で、8人のメンバーのうち7人は県の役人だ。県の調査が「土屋理事長追い落としの結論ありき」であることが分かる。もちろん、こんなことは許されない。県民視点に立って、公正に評価されなければならない。 

神奈川県は、この点を突かれたくない。1月29日、この問題を県議会で取り上げる予定で、自民党が土屋理事長と大川伸一・神奈川県立がんセンター院長を参考人に招致したが、当日になって招致はキャンセルとなった。土屋理事長にしゃべられると困る人がいたようだ。 

当日、質問に立った小川久仁子県議(自民党)は「(退職した中山)医師のわがままではないか。県民視点で指導してくれたのなら、それは正しいことではないか」と批判した。

彼女が中山医師を批判した理由は、中山医師が「経歴詐称」をしていたからだ。 

経歴を詐称する人物は信用できない 

神奈川県立がんセンターでは「先進医療」である重粒子線治療に取り組んでいる。この治療について、厚労省は施設基準として、施設責任者には1年間の療養経験が必要としている。 

だが中山医師は放射線医学総合研究所(放医研、千葉県)に3カ月出張した経験があるだけだった。中山医師は放医研で2年間、客員研究員を務めているが、大部分の期間を県立がんセンターで勤務しており、これでは基準を満たさない。この点を指摘された中山医師は「当該外部機関に確認した上で記載した」と説明したが、「経歴詐称」であることは明らかだ。だが、神奈川県はこの主張を追認し、申請書類を厚労省に提出した。 

彼らの理屈が通用しないことは誰でもわかる。療養に従事しない客員研究員の期間を臨床経験に加えていいはずがない。それに、「確認」は、共同申請者である「当該外部機関」ではなく、厚労省に対して行うべきだ。 

(後略) 

(上氏のこの手法(さらっと本名まで公開して中傷)、HPVワクチン副反応の研究者たちに対して向けたものとほぼ一緒です。 )

土屋了介氏と黒岩知事側、どちらがより問題があるのか、私には当然わかりません。 

そもそも私が興味があるのは、このN医師が退職した経緯。

「経歴詐称」「パワハラ」の前に、土屋元理事と退職した医師たちの間で何か意見の対立があったのではないか-そんな気がして調べて観て見つけたツイートです。 

大波小波さん
https://twitter.com/nkoike 

3月16日のツイート: 

土屋了介氏は肺癌の重粒子線治療は1回でよいといっているが、間違いである。 一度に治療全量を照射すれば正常組織もダメージ大きく、4-5回に分割して照射するのが常識である。外科医では知らないのが当たり前だが、批判する前に重粒子線について勉強すべきだ。 

このツイートをしている大波小波さんがどういう方かわかりませんが、土屋医師が肺がんの重粒子線治療に全量一回照射」を主張していて、それに退職した医師達が反対していたとしたら・・・
http://president.jp/articles/-/24683

これは私の想像にすぎませんが、実際はどうだったのでしょうか。

参考: 

米国と英国の人体実験・医療関係者の「安全神話」にご注意を
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/12da9530a0e28ea63b1c746a828516fd
 

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米国と英国の人体実験・医療関係者の「安全神話」にご注意を

2018年04月21日 | 福祉・医療

先に書いた記事の「ゴリオトク」について調べていた時に見つけたもの~

Unethical human experimentation in the United States
https://en.wikipedia.org/wiki/Unethical_human_experimentation_in_the_United_States

 Independent
How the British Government subjected thousands of people to chemical and biological warfare trials during Cold War
https://www.independent.co.uk/news/uk/politics/how-the-british-government-subjected-thousands-of-people-to-chemical-and-biological-warfare-trials-10376411.html

こうしたことをしてきている米国、英国が他国を裁くのはおかしい-改めてそう思います。

被曝についてのデータ集めは現在進行形。 

フクシマ原発事故後「放射線被害」を否定する人々がいますが、迷っている人は上記の記事を読んでみるとよいかもしれません。
(英語が苦手な人は、翻訳ソフトでどうぞ。)

ついでに、厚生労働省の資料から見つけた疫学検査。 

 子宮のがんと放射線被ばくに関する医学的知見について
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/130726_3-15.pdf 

抜粋: 

3. 放射線診療を受けた患者を対象とした疫学調査

文献No.633

Inskip PD, Monson RR, Wagoner JK, Stovall M, Davis FG, Kleinerman RA, Boice JD Jr.
Cancer mortality following radium treatment for uterine bleeding
Radiat Res. 1990;123:331-44. 

アメリカMassachusetts州Boston, Worcester, Rhode Island州Providenseの都心部にある10病院での1925-65年に良性の婦人科系出血性疾患の子宮内ラジウムカプセル(または針)による治療を受けた患者で、治療時にMassachusetts州かRhode Island州在住だった者を対象とした。人数は、109,911人年(4,153名)(1984年1月までの記録を使用;うち504名は1967年1月までの記録)で、治療時年齢は13-88歳(76%が40-55歳、84%が閉経前)、追跡期間は平均26.5年(最長59.9年)、追跡率は89.1%(内66.5%が追跡終了前に死亡または90歳になり打切り、22.6%は生存)。 

アメリカ合衆国の女性を基準としたSIRを算出(死因別の解析では一部の死因についてはMassachusettsの女性が基準)。がん死亡増加のほとんどが子宮に近く高線量(>1Gy)の臓器のがんによるものだった。吸収線量が5Gyより大きい臓器のうちSMRが1より有意に大きいのは子宮(SMR=1.8)で、小さいのは子宮頸部(0.6)であった。治療後経過時間によるSMRの推移をみると、子宮がんでは30年以上上昇し続けた。 

この治療が行われたのは1925年〜1965年のことですが、治療を受けた人達はなんと言われてラジウムカプセルや針を使う治療をされたのでしょうか。
(少なくとも1930年代後半には『ラジウムガールズ事件』の裁判が始まっているので、ラジウムの危険の可能性は知られていたでしょうに。)

現在ならば、まだ新しい技術の治療をする場合は、危険性についての説明は行われるとは思いますが、最近の三愚猿-都合の悪いことは観ない、聞かない、言わない-医療関係者が沸いて出てきている事を考えると、患者側に注意が必要と思えます。

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旧ユーゴスラビア、ゴリオトク強制収容所の人体実験・ゴリオトクの囚人だった臨床薬理学者

2018年04月21日 | 社会(歴史・都市計画含む)

2014年06月19日に、 

Making Peace with the Guilty (旧ユーゴスラビア)
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/081801c0dfe0724832528a66400f6b7c 

※2021年3月5日追記:

上記のブログ記事に書いてあるIPSニュースのリンクを開くと、ウクライナの広告(teethart.com.ua/implantacziya-zubov.html)になってしまったので、開かないでください。teethart.com自体は日本支社などもあるようですが、ウクライナのは別物?キエフの歯科関係の広告なので、危険ではないと思いますが、ひょっとしたら開く事に違う広告が出るかもしれません。

という記事を書き、その中で、IPSニュース日本語版の、『名簿公開で蘇るチトー、スターリン時代の埋もれた歴史 』という記事のリンクを紹介しました。 

が、この記事は、IPSニュースが日本語版を廃止した関係でしょうか、もはや記事がみられません。 ※2021年3月5日追記参照

それで、この記事の英文のリンク 

Living Again With the Ways of Tito and Stalin
By Vesna Peric Zimonjic
http://www.ipsnews.net/2014/02/living-ways-tito-stalin/ 

を見つけて読みましたが、記事はどうやら改ざんされているようでした。 

2014年に私がこの記事を読んだときは、ゴリ・オトク強制収容所では、人体実験までもが行われていたことも書かれていましたが、今はそれが消されています。 

(当時の記事のコピーを残しておかなかったので、もしかしたら私の勘違いの可能性もあります。しかし、私は「人体実験」の話に驚いたからこそ、変衝撃を受け、ブログ記事で紹介したわけですので、その可能性は低いと思います。) 

そういうわけで、「ゴリオトク収容所で人体実験(薬の治験の様なレベル)があった」ということの証明はできませんが、記事中のこの文章- 

The recently released list of names provides a figure of 413 dead – either due to illnesses such as typhoid and untreated heart conditions or due to suicide – from 1949 until 1956 when the last political prisoners were transported to the shore and taken to ordinary jails all over former Yugoslavia. 

-1949年から1956年の間で自殺や病気で413名の囚人が命を落としている―
強制労働だけをしている収容所で、これだけの人が死ぬものでしょうか? 

ちなみに、このゴリオトク収容所に収容された人物-チトー元大統領のパルチザン仲間でもあり、後年臨床薬理学の第一人者となった、Savo Zlaticがいます。 

彼は1949年にオリゴトク強制収容所に送られ、1951年に開放。
本当に失脚して囚人となったとしても、彼は他の囚人たちと同じような扱いを受けていたのでしょうか?

ゴリオトクから解放後、彼はWHOにも貢献するまでにもなりました。 

Wikipedia
Savo Zlatić
https://en.wikipedia.org/wiki/Savo_Zlati%C4%87 

抜粋: 

In 1946 Zlatić became a Yugoslav envoy to Albania. After the Tito–Stalin split in 1948, in which Albania sided with the Soviet Union and against Yugoslavia, Zlatić was summoned back to the country and named Minister of Industry. On several occasions he openly argued in favor of accepting Stalin's demands. For this, Zlatić was removed from his post. In 1949 he was expelled from the Communist Party, arrested, and sentenced to two years' imprisonment in Goli Otok prison camp. 

In 1951 Zlatić was released, having signed a public statement in which he denounced his views. He became an advisor in the Ministry of Health and, later, the head of the Ministry's newly established Medical Equipment and Drug Department. He was instrumental in advancing the country's production, testing and procurement of modern medical equipment, drugs and vaccines. Still, despite offers, he declined to be readmitted to the Communist Party. 

Zlatić's most important contributions were in the field of clinical pharmacology. He was an editor-in-chief of Pharmaca, a Yugoslav pharmaceutical journal established in 1965, and one of the creators of the Yugoslav Classification of Drugs, a work that predated the World Health Organization's Anatomical Therapeutic Chemical Classification System. 

追記:

それにしてもIPS、残念です。 

Inter Press Service(IPS)の創設者ロベルト・サビオ氏のインタビュー・2014年のインドのワクチン関連記事
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/4f1687397ca5308979865f30bb47f882 

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「女子大生リボンムーブメント」と日本財団

2018年04月20日 | 福祉・医療

先の記事で「ティール&ホワイトリボンプロジェクト」の事を書きましたが、次は女子大生リボンムーブメント- 

女子大生リボンムーブメント
http://www.hpv-test.jp/resource-center/partners-in-hpv-education/ribbon-movement/ribbon-details/ 

リボンムーブメントの理事のインタビュー記事: 

子宮頸ガンワクチンを追う
by 斉藤貴男氏
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html 

抜粋: 

「リボンムーブメント」の與田(よでん)雅晴代表理事(1978~)に会った。2009年6月の創設。女子大生を中心に子宮頸がん予防の啓発活動を行うグループとして幾度も報道されてきた一般社団法人だ。件(くだん)の日本製薬工業会のガイドラインによる情報開示で、2012年度にMSDから100万円の寄付を受けていたことがわかっている。

7月9日午後2時、場所は先方に指定された東京・赤坂の日本財団ビル1階のカフェ&ベーカリー「SWAN」。

──まず、HPVワクチンの現状について、どう思われていますか。

「ああ、これで日本はますますワクチン後進国になっていくんだなあ、と。……あのねえ、こちらはワクチンが承認される前から検診の啓発活動を始めていたんですよ。知った上で聞いているんですか。失礼じゃないですか」 

──ホームページに載ってる程度のことは承知しています。では活動を始めた経緯を教えてください。

「あの頃、六本木に『MUJI STUDIO』というスタジオがあって、もうじき閉鎖するから、それまでの間、誰か有効に活用してくれないかと呼びかけました。そこに集まった若者たちが、平和とか水素エネルギーとかコミュニティの再生とか、いろんな社会的活動に取り組んでいたんです。子宮頸がん予防の啓発もそのひとつで、女子大の子たちが言い出した。そんな病気のことを知ってる人が世の中の5%もいなかった時期に、ですよ。

私の本業はITの、ウェブ会社の経営です。リボンムーブメントに関わったのは、医療の分野だけに大人のサポートが必要だ、面倒を見てやってくれと、あるドクターに言われたから」

──何という会社ですか。できればお医者様のお名前も。

「言いません。
いいですか。MSDからは確かに寄付金をいただきました。でも口出しをされたことはまったくないんです。企業の色は出したくないんで、お金を集める場合も、医薬品とは別の業界を中心に回ったものです」

──ああいうことになって、今はどのような活動を。

「個人的には、子宮がん検診を勧める活動に絞ってでも続けたらいいと思います。でも、あの子たちは、もうどうしていいかわからなくなっている。だって、まじめにやったら叩かれた。もう時代に求められていないってことなんじゃないか。おかしいでしょう。ワクチンと言えばフルボッコだ。また子宮頸がんになって悲しむ人が増えていく。モラルが低いんですよ」

──世間の受け止め方はともかく、與田さんご自身は、HPVワクチンをどう評価されているのですか。被害者だと言っている女の子はたくさんいるが、それでも接種を推進するメリットのほうが大きいということですか。

「それはもちろん、自分の家族だったら、とも考えます。もしも娘がいたとして、副反応が出たら、辛い。でも、そのワクチンで2人が助かるのであれば、(接種を)やるべきだ。それがワクチン政策というものです。 あのね。あんたたちは男で、自分が子宮頸がんになることはあり得ない立場で、カネのために科学的根拠も何もない記事を書く。カネが貰えなかったら書かないでしょう。どうなんですか」

──仕事ですからね。

「こっちは違うんだ。カネなんかもらわない。ボランティアでやってる。少しは恥ずかしいと思えよ!」 

(全文リンクからどうぞ。) 

「私の本業はITの、ウェブ会社の経営」とおっしゃる與田氏。

日本財団の笹川陽平が名誉会長を務める、Stand for mothers という団体の事務局長のようです。

一般社団法人 Stand for mothers 概要. 所 在 地 :. 東京都港区赤坂 1 丁目 2 番 2 号 日本財団ビル 2 階. 組. 織 : 名誉会長. 笹川 陽平 (公益財団法人 日本財団 会長). 代表理事. 掃部 まゆ. 事務局長. 與田 雅晴.

追記:

女子大生リボンムーブメントにしろ、他のHPVワクチン推進グループも、たとえ製薬会社からお金を受け取ってといっても(そもそも100万円くらいでは割に合わない)、それだけで活動しているというには無理があるように思えます。

もっと大きなスポンサー(金銭だけでなく、人脈の紹介もしてくれる大物)がいるということもあるでしょうし、もしかしたら、それこそカルト宗教的正義(本人にとっての正義)からという人もいるかもしれません。

なお、女子大生リボンムーブメントと勝共UNITEには共通点があるように思います。

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子宮頸ガン撲滅運動の河村裕美氏・ティール&ホワイトリボンプロジェクトの受益者

2018年04月20日 | 人物

多くのワクチンがあれど、なぜHPVワクチンは、訪問販売や勧誘電話と同じくらい強引な勧め方をするのでしょう? 

何度も書いていますが、私はHPVワクチンについて、「副反応はそれがごく一部の人であっても重篤なものもあり。HPVワクチンに関して私は娘がいても打たせないけれど、打ちたい人が打つことには反対しない」
というスタンスです。

なので、HPVワクチンを普通に宣伝するひとがいても、それはあまり気になりません。 

しかし、HPVワクチン後に普通の生活を送れなかった少女や親御さんたち及び研究者に対する子宮頸ガンワクチン過激推進派たちによる誹謗中傷、それに加えて、医療とは全く関係のない人々による応援となると違和感(プラス不快感)が沸きます。 

さて、先の記事で、Adingoのプレスリリースを紹介しました。それには、 

PCおよびモバイルメディアの運営社に対し、検索機能やリスティング広告(※1)の導入および運用支援を行なう株式会社adingo(読み:アディンゴ、東京都渋谷区、代表取締役:古谷 和幸)は、子宮頸がんの啓発活動を行う「一般社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト」「一般社団法人リボンムーブメント」の活動に賛同し、大学に設置されている学生が利用するPC向けの「子宮頸がん啓発ツールバー」を開発いたしました 

と書いてありましたが、Adingoは賛同して無料で「子宮頸ガンワクチン啓発ツールバー」を開発したのでしょうか? 

この「ティール&ホワイトリボンプロジェクト」
http://www.sikyukeigan.net/ 

https://www.fundraisingforacause.com/wholesale-merchandise-shop/teal-and-white-ribbon.html 

寄付、グッズを売っての収益で、癌撲滅のキャンペーンをするものです。 

Adingoやオーシャナイズへの報酬がここから出ているとしたら・・結局、寄付もグッズの収益金の直接的受益者は、広報に携わった側だったりしませんか?

この日本でティール&ホワイトプロジェクトを立ち上げた河村裕美さんは、1999年に子宮頸ガン、2013年に甲状腺癌を患った、元静岡市役所勤務の方。

彼女は、子宮頸ガンで子供を産むことができなくなったということで、養子をもらい、日本財団の「ハッピーゆりかごプロジェクト」のサポーターもされています。

http://happy-yurikago.net/2016/11/3645/ 

「自分と同じ思いをさせたくない」という思いで一静岡市役所職員がここまでの活動をするようになった―それ自体は尊敬できることですが、ただ、「番場さち子氏と同じで、後ろ盾がなくてここまでできたのだろうか」という点でひっかかります。

子宮頸癌以外の癌撲滅キャンペーンをする団体はタケノコのように増え続けています。

例として、キャンサーネットジャパン。

こちらのFacebook
http://www.cancernet.jp/facebook/

には、 

進化を続けるインターネット。今や、がん医療情報を入手するためには、不可欠な存在です。しかしその一方で、すべてが科学的根拠に基づいたエビデンスレベルの高い情報とは限らず、玉石混交な状況です。あふれる情報の中、患者・家族、医療者においてさえ、信頼性の高い情報にアクセスすることが、困難になっています。


 科学的根拠に基づく正しいがん医療情報を発信するNPO法人キャンサーネットジャパンが、より手軽に、より多くの方が「がん」に向き合い、集えるように、がん種別にfacebookページを作成致しました。ぜひ、ご活用下さい。

と、何処かで読んだような文章ですが、癌撲滅キャンペーンのみならず、ニセ医学バスターズ団体まで。 

こうした団体のHPを見ていくと、同じ顔触れが並んでいたり、HPにその団体を立ち上げた人の名前さえないものまでがあったりします。
(こうした団体は国から助成金を貰っていたりします。やはりいい加減にこれは問題にしないといけないと思います。)

“がん撲滅キャンペーン”自体には意義がありませんが、そこに集まる人達の目的が、癌撲滅以外になっている気が私にはしてしまいます。

 最期に、河村裕美さんが2014年のAPECで講演を行ったという記事を。 

子宮頸がん予防訴え APEC会議参加 - 熱海拠点NPO河村理事長http://www.shizuokawoman.jp/topics/201409-apec---npo.html 

 熱海市を拠点に全国各地で女性特有のガン患者を支援するNPO法人オレンジティの河村裕美理事長がこのほど、中国・北京で開かれたAPECの会議「子宮頸がんの予防を通じて女性のための経済発展を可能にする作業部会」で基調講演を行った。 

 (後略)

(日本ではHPVワクチン接種奨励が止まっていた関係で、ワクチンの話はしなかったのかもしれませんが、静岡市役所職員の河村氏が自分の力のみで、APECで講演をするまでに・・・うーん。)

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“HPVウィルスちゃん”という2010年10月に作られたツイッターアカウント

2018年04月20日 | メディア・広告業界

Voyage
プレスリリース
adingo、子宮頸がんの正しい情報発信と予防意識の向上を促し、啓発活動を支援する「子宮頸がん啓発ツールバー」を開発
2010年09月02日
https://voyagegroup.com/news/press/277-2/ 

PCおよびモバイルメディアの運営社に対し、検索機能やリスティング広告(※1)の導入および運用支援を行なう株式会社adingo(読み:アディンゴ、東京都渋谷区、代表取締役:古谷 和幸)は、子宮頸がんの啓発活動を行う「一般社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト」「一般社団法人リボンムーブメント」の活動に賛同し、大学に設置されている学生が利用するPC向けの「子宮頸がん啓発ツールバー」を開発いたしました。2010年9月2日より、学生向け無料コピーサービス「タダコピ」などを運営する株式会社オーシャナイズ(東京都渋谷区、代表取締役社長:菅澤 聡)を通じ、北里大学・東京富士大学をはじめ、全国の大学に順次導入いたします。「子宮頸がん啓発ツールバー」を通じて、大学生に対し、子宮頸がんに関する正しい情報の発信と予防意識の向上を促すとともに、ツールバーの検索サービスを通じて発生した広告収益の一部を、一般社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト、一般社団法人リボンムーブメントに寄付し、子宮頸がんの啓発活動に活用いたします。

HPVワクチン推進派がIT関係者に多いですが、電通よりこちらの方が早かったのでしょうか?

(宮澤聡氏は「かぼちゃの馬車」騒動で初めて名前を知りました。)

まあ、それはおいておいて、この記事にある、「一般社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト」「一般社団法人リボンムーブメント」を調べていて見つけたツイッターです。

二回しかツイートされていませんが、そもそもこれはどういう方が作ったのでしょうか? 

HPVウィルスちゃん(子宮頸がんウイルス
@HPVvirus

子宮頸がん原因である子宮頸がんウィルスのHPVウイルスちゃんです。子宮頸がん予防ワクチンのHPVワクチンくんと同居中、ウィルスちゃんとワクチンくんは仲がいいのです。普通とは少し違う側面から子宮頸がん予防の大切さを伝えていきます。/疫学/公衆衛生/感染症/臨床医学/ティールアンドホワイトリボン/子宮頸がん/がん教育/医療

https://twitter.com/hpvvirus 

2010年10月6日 

HPVうぃるすウィ~!でもHPVワクチンと同居ウィ~ 

2010年10月6日 

ゆるふわな子宮頸ガンウィルスうぃ~。

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家の建て替え-小さな家に5つの火災報知器&床から165㎝のレンジフード

2018年04月19日 | 家の建て替え

家の建て替え、基礎工事がほぼ完了。 

ゴールデンウィーク明けに上棟、それ以降だと細かい変更も聞かなくなるので、図面や資料を目の皿のようにしながらチェックし、変更依頼中。 

まず、

①火災報知器の設置場所変更と洋室の天井クロス変更 

20年前に家を建てたときとは違って、現在はキッチン、寝室となる部屋(人が寝る可能性がある部屋)、階段に火災報知器を設置することが義務となっています。

ということで我が家もそうなのですが、我が家は2LDK+WIC+屋根裏小部屋の小さな家。それにもかかわらず、火災報知器を5つもつけなくてはなりません。 

我が家の設置場所はリビングダイニングキッチンに二箇所、二階廊下(階段近く)に一つ、そして二階の洋室と和室それぞれに計2か所。 

二階の廊下と和室に設置する火災報知器との距離は3mもありません。そのため、階段上がり口にある火災報知器の位置を階段上に移動させてもらうようにしました。
(それでも5mくらいしか離れないのではないか、と思います。なお、この移動だけでも建築確認申請の届け出の必要があります(ただし、軽微な変更なので無料)。) 

しかし、そもそも本当にこんなに火災報知器が必要でしょうか?
5つ設置するにしても、それならむしろ、分電盤がある洗面所やWICにつければよいと思うのにそれは対象外。 

結果、すべての居室に美観を損ねる火災報知器が設置。
(狭い部屋でも寝室にした場合は火災報知器をつけることになりますが、照明にシーリングライトを使う場合、火災報知器とぶつからないように注意が必要です。)

板張り風の和室の天井のみならず、白以外の天井クロスを選んでいた洋室にも火災報知器が設置されることに気が付いて、あわてて天井クロスを白に変更しました。 

この火災報知器設置義務化、ここまで細かく設置させるのは、「あなたのため」ではなく、「火災報知器メーカーの為」なのではないか、と勘繰ってしまいます。 

我が家のようなせいぜい一階と二階に火災報知器があれば足りるような家にも、6LDKの大きな家と同じ条件でつけさせ、そして10年後とにつけ直させる。 

この法令が決まった時、メーカーはうれしい悲鳴をあげたことでしょう。 

そしてもう一点の変更は、

②システムキッチンのレンジフード(および隣の吊り棚)の高さ変更 

システムキッチンの高さは一般的なものを頼んでいたので安心してチェックをしていませんでした。
ところが、ふと図面の展開図をみたところ、キッチンフード(スリム型)の設置位置がとても低く見え、改めてシステムキッチンメーカーが作ってきた図面を確認。 

我が家が依頼しているキッチンカウンターの高さは85㎝で現在の標準、カウンターから80㎝上にキッチンフード一番下。床からキッチンフードの下までの高さは165㎝となっています。 

この高さ、身長約150㎝の私には問題はないですが、身長170㎝の夫と息子が調理するときには目障り、下手をすればレンジフードが頭にぶつかります。

ということで、(床上170㎝でも夫たちにはギリギリにはなりますが、)バランスを考えて5センチ上げてもらうことをお願いしました。 

このレンジフードの高さ、私が小さいからキッチンメーカ―の担当者かF林業の設計師が気を利かせたのかと思いきや、そうではではなくて、大抵のキッチンメーカーの標準がこれ-床からキッチンカウンターまで85㎝、そこからレンジフード下まで80㎝-のようです。

ブーツ型のレンジフードの場合は、前の部分だけ長さが短くなっているものもあるので問題がないでしょうが、スリム型の場合、165㎝以上の身長の人には不便。 

この高さが標準であるのは、「食事を作るのは女性なので、女性が使いやすい高さを」ということなのでしょうか? 

今どきの女性は長身ですし、男性だって料理をするようになっています。
キッチンメーカーが特別保守的というわけではなかろうに・・・謎です。

ともかくも、家を新築したり、リフォームする人は、キッチンカウンターの高さのみならず(この高さはキッチンメーカーにまず確認されます。)、レンジフードの高さも確認した方がよいと思います。 

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Social Justice Warrior〜正義の名の元に断罪する人たち

2018年04月19日 | 

2010年に書いた、 

ラルフ・ローレンス・カー
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/7c4ffac5f401026f017d273c3cf3c334

 では、山田太一原作の『あめりか物語』のワンシーンについてこう書きました。 

さて、アメリカのこの時代の日本人を扱ったドラマでは、山田太一の『あめりか物語』がありました。

このドラマのストーリーはもうほとんど覚えていませんが、酒場の乱闘のシーンだけは今でも印象に残っています。 

そのシーン-日本人の主人公はアメリカ人経営の酒場に出かけてテーブルに着きます。一瞬酒場に緊張が走り、客のアメリカ人が「JAPは出て行け」とどなります。それで立ち上がろうとする主人公に、今度は他のアメリカ人客が、「奴はただ酒を飲みにきただけだ。出て行く必要がない」と言い出して、そこから他の客も混じって大乱闘。 

結果、主人公は酒場の店主から「二度と来るんじゃない!」とつまみ出されるのですが、酒場を出た主人公は、「それでも俺はいやな気持ちがしなかった。日本人だったら、こんなに他人のことで喧嘩をすることもなかった」とすがすがしい顔で立ち去る場面です。 

実はこの『あめりか物語』のワンシーン、あまりに印象的だったので、私は倫理のレポートに、このドラマのワンシーンを紹介して、「日本人は、自分や自分の身内、仲間に降りかからない「理不尽」なことに対して鈍感」というような事を書きました。
(とても良い評価をいただきました。)

その後数年してからの海外旅行では、私自身がこの『あめりか物語』の主人公と似たような体験をしています。

それは初の海外旅行のロンドンでのこと- 

ガラガラの店内に入り、注文をしようとカウンターに行くも、カウンターにいた白人女性の店員は無視。厨房の人達も私たちが見えているだろうに無視。
その店員、私たちのあとに、白人女性がお店に入ってくると、店員の女性はその客の注文を受けようとしました。 

その時、客の女性はごくごく自然な感じで、
「彼女たちが先に並んでいるけど?彼女たちの注文が先だわ」
と店員に言い、私たちに「おさきにどうぞ。」とにっこり。 

(こうした経験をさせてくれた、ロンドンの人種差別者の店員女性に感謝です。) 

あれから36年の日本、(さすがにアメリカ物語やロンドンのマクドナルドでのようなことは日本ではないと信じていますが)理不尽な行為を受けている人がいても、「傍観者」の人が多いのではないでしょうか。 

それに対し、ネット、メディアの住人達には、「正義感」溢れる人達がなんと多いこと。 

「これはおかしいからやめよう」という意見、告発だけならまだしも、「正義の名の元に断罪」する人達までする人達がわんさか。 

おもしろいコラムがあったので、貼り付けます。 

安藤俊介のアンガーマネジメント
正義の名の下に断罪する人たちの声をどう扱うか
http://www.asahi.com/and_M/living/SDI2016051363971.html
 

ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー(social justice warrior、以下SJWと略します)という言葉があります。直訳すれば、社会正義の戦士という感じです。正義という名の下に、様々なことをする人たちのことです。 

(中略) 

本人たちは正義感の下に発言をしていると思っているので、それが悪いことだとは考えていません。むしろ、社会に代わり制裁をしているという責任感すら感じています。

しかし、このSJWという言葉は海外では侮蔑的な意味で使われています。匿名で遠くの安全地帯から石を投げているような行為として考えられ、言葉は悪いですが、馬鹿にされているのです。 

(中略) 

正義感が高いことはとても良いことですが、強すぎる正義感は怒りの感情のコントロールにおいて非常に大きな障害となります。正義感の高い人は何でも裁こうとします。例えば、電車の中でのマナー違反、歩きスマホなどを見ると注意せずには気が済みません。実際に注意までする人は少数派ですが、気になって仕方ありません。単純にそういう人を見なければいいのですが、正義感の高い人は見ないということができません。ずっと見ながらイライラしています。 

(後略) 

私のブログ-特に東日本大震災-後の記事は、「怒り」が原動力になっているものが多いですし、理不尽と思える場面に遭遇したとき、(それをすることが解決にならないことを除いて)は口を出します。 

正義の人
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/2b96053c927d369e39f800e4e5e223c1  

気が付いたら“Social Justice Warrior”になっていた、なんてことにならないよう気を付けまなければ・・・。

(ま、私は人や何かを『断罪』する程の人間でもないし、『正義』は「人、ケースによって違ってくる複雑なもの」思っているので、なりたくてもSJW にはなれないでしょう。)

追記: 

“ニセ医学バスター(ズ)”と自らを称している人達と応援隊の知識人たちのほとんどは、“Social Justice Warrior”と呼ばれたら喜びそうです。

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731部隊の科学者&731部隊研究の意味〜常石敬一氏の言葉から

2018年04月18日 | 戦争・紛争

先の

731部隊『名簿公開』の影に隠れる事実-731部隊の上層部とGHQの取引
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/7caa64f5aba46fd6fd7fcbb5f4dac88f

 末尾で紹介したニューヨークタイムズの記事にも登場している731研究の第一人者、常石敬一教授は731部隊研究、731部隊についてこうおっしゃっています。 

マナナビ
731部隊は果たして悪魔集団だったのか?
https://mananavi.com/731%E9%83%A8%E9%9A%8A%E3%81%AF%E6%9E%9C%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%A6%E6%82%AA%E9%AD%94%E9%9B%86%E5%9B%A3%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F/ 

(前略) 

「731部隊は人体実験が好きな悪魔集団だった、という人がいるけれど、彼らはけっして人体実験が好きなわけではなかった。だからこそ、徹底的な分業にして、それぞれの隊員が何の作業を行っているのか見えなくした(「なぜ731部隊は罪悪感なく人体実験ができたのか」参照)。また、第2代部隊長で人体実験を数多く行った北野政次も、流行性出血熱の実験はわずか50人の規模でした。 

石井の上にいたのが、東条英機、石原莞爾、永田鉄山などの軍部重鎮。彼らは生物兵器は必要だと思っていたけれども、人体実験には興味はなかったんです。東条英機も最初のうちは人体実験の映像を見ていたが、そのうち見るのも嫌になって見なくなった。でも予算はつけた。役に立つと思ったんでしょう、実際、日本兵の流行病の原因をすぐ突き止めてくれるわけですし。

人体実験が悪魔の所業なら、種痘を開発したエドワード・ジェンナーも悪魔かもしれない。自分の子供を使って実験したという美談になっているけど、本当は孤児院の子を使ってやった人体実験だった。つまり、“悪魔”なんて簡単に決めつけることなどできないのです」

科学者に悪魔も神もいない

科学者というのは必ずしも善人である必要はないんです。必要なのは有能である、ということだけ。神のように善人で無能な科学者は存在しないし、悪魔のように邪悪で無能な科学者は存在しない。有能で神のように善人な科学者、有能で悪魔も驚く邪悪な科学者。これを両極端として、その間に多数の科学者がいる。

石井は徹底的な分業と巧みな人事で、そういった科学者たちをうまく使いこなした。それがオーガナイザーとしての石井のすごいところ(「なぜ731部隊は罪悪感なく人体実験ができたのか」)。そして、そうした石井を東条英機は使いこなしたんです。そこに人体実験が是か非か、とか、好きか嫌いか、など入り込む余地はないんです。

731部隊を“悪魔”とレッテル貼りすることは、731部隊とは何だったのかを解明する目を曇らせてしまうのです 

戦争犯罪の研究は「同じことを繰り返さない」為のメカニズムの解明が第一だと私は思っています。それは、個々人に責任を押し付けることではない、そう思っています。

文中のアンダーラインは私がひいたものですが、731部隊を長年研究してきている常石氏の言葉に、唸らされます。

追記:

731部隊で保健婦をしていたという私の年の離れた友人は、731部隊では隊員の健康管理、および注射の打ち方を教えていました。

彼女たち末端は、そこで起きているのかは噂レベルでは聞いていたけど、実体を知ったのは戦後だそうです。

彼女から聞いた731部隊の様子は、戦時と思えないほど平和的-敷地に映画館があったり、甘いものも食べられる、運動会の類等々-でした。

彼女の、

「部隊にやってきた少年兵たちはまだ子供で、彼女に母親か姉を重ねて何か口実を付けては私と話をしたり、相手をしてもらいたがった」

「食事係の人が私たち(女性)におやつを届けてくれることもあった」

「上司の軍医はとても思慮深く、尊敬をしていた。彼は終戦近くなって、731部隊から南方に転任。戦死した」

(「この軍医は731部隊に所属はしたものの人体実験に関わることを拒否し、保健部(+教育部?)に配属されたのではないか。そして不要とみなされ南方に送られたのではないか。」という私の質問は、彼女にとっては考えたこともない質問だったようで答えは貰えませんでした。
彼女は戦後もずっと軍医の写真を大切に保管しているほど、近かったのだと思いますが。)

と、非常下でありながら、彼女にとって、部隊での日常や触れ合う人々はそれこそ普通の会社の“上司、同僚、新人”と変わりがないように感じました。

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731部隊『名簿公開』の影に隠れる事実-731部隊の上層部とGHQの取引

2018年04月18日 | 戦争・紛争

米国人の友人からのEmail 

Hi Yukari,

I hope you had a nice weekend!  I was pleasantly surprised to see this article in the English language news. 

Nothing we haven’t discussed, just glad the information is finally available. 

https://www.japantimes.co.jp/news/2018/04/16/national/history/names-3607-members-imperial-japanese-armys-unit-731-released/ 

(こちら、日本での記事。 

読売新聞
731部隊3600人実名開示、黒塗りから変更
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180416-00050045-yom-soci

太平洋戦争時、中国人捕虜らに人体実験を行い、細菌兵器などを開発した旧日本軍の「731部隊」の隊員ら約3600人分の名前や住所が記された名簿を国立公文書館が開示したと、西山勝夫・滋賀医科大名誉教授が明らかにした。

 西山氏は「公文書でこれほどの規模の実名が明らかになるのは初めて。部隊の実態を解明する重要な資料になる」としており、今後、インターネット上で開示情報を公開する方針。

 開示されたのは、満州(現中国東北部)に拠点を置き、731部隊が所属していた関東軍防疫給水部の「留守名簿」(1945年1月1日付)。軍医52人、技師49人、看護婦38人、衛生兵1117人など計3607人分の名前や階級、親族関係、日本の住所などが記載されている。)

これに対し私は、 

「末端までの名前を公表するなんてナンセンス。
隊員のほとんどは生きていないし、その家族に罪はないです。
だいたい彼らは731部隊に配属されることや、そこでする仕事を拒否することは事実上不可能だったのですから。」 

感想を言い、 

「731部隊の問題は、現代まで続いています。(HPVワクチン問題も無関係ではないです。) 

731部隊の上層部の人達、その関係者が今なお医学界、政財界に影響を与えていることの追及をすることをしないまま、「名前の公表」をセンセーショナルに取り上げていることについて、違和感しかないです。 

そう思うのは、私が731部隊に所属していた友人がいたからこそかもしれない-いや、いなくてもそう思ったと思います。」 

と付け加え、彼にミドリ十字と薬害エイズ他のリンクとともに、(内藤良一とGHQ関係の)以下のリンクを送りました。 

https://44479808.weebly.com/lieutenant-colonel-ryoichi-naito.html 

When Sanders was interrogating Unit 731 members, Naito served as his translator (Sanders was unaware that he was connected to Unit 731). Naito informed Colonel Sanders that Unit 731 members would only speak to him if they were granted immunity. Sanders agreed to comply, and told General MacArthur, "My recommendation is that we promise Naito that no one involved in BW will be prosecuted as war criminal."

Unit 731: One of the Most Terrifying Secrets of the 20th Century
https://www.mtholyoke.edu/~kann20c/classweb/dw2/page4.html 

米国人の友人は、私に同意してくれました。

オマケ: 

ニューヨークタイムズの731部隊の隊員のインタビュー記事 

NYT
Unmasking Horror -- A special report.; Japan Confronting Gruesome War Atrocity
https://www.nytimes.com/1995/03/17/world/unmasking-horror-a-special-report-japan-confronting-gruesome-war-atrocity.html 

「731部隊が中国で何をしてきたか」という証言してきた元隊員の人達がいます。
731部隊の行為を否定する人達がいる限り731部隊の残虐行為は後世にも伝えていくべきだと思います。 

が、それと同時に、日本も米国も、その実験データがどうなったか、どうして731部隊の上層部が釈放され、戦後も力を持っていけたのかと言うことを公にしていくことは必要です-医学者、科学者の中で倫理観が731部隊並の人もいるようですので、そういう意味でも早急に。 

参考: 

731部隊将校の学位取り消しを求めるだけでは「偽善」・ヨーゼフ・メンゲレの研究の受益者
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/b0b3bd8a19dedd33eb024a54d11e65f8
 

NHKスペシャル「731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験」-科学者が戦争を残酷化した面もあった
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/dafe28ad6d2dc38e4d156e6144baab4e 

731部隊の医師たちと村中璃子氏とお仲間医師たちへの疑問
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/4d2d376da0d80e6a8b4fbd7ea38f36a0 

※次回に続く

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科学兵器攻撃から逃げてきたというシリアの少女の映像・“ホワイトヘルメット”はプロパガンダ制作団体?

2018年04月17日 | 戦争・紛争

こちら、Save the Childrenが2014年に制作(少女は子役)したもの。 

Most Shocking Second a Day Video
https://www.youtube.com/watch?v=RBQ-IoHfimQ 

こちら、昨日BBCが流した、科学兵器攻撃から逃げてきたとされるシリアの少女のニュース映像。

ドゥーマの少女が証言 シリア化学兵器疑惑
https://www.youtube.com/watch?v=FaBjX65EDKw 

Save the Childrenで演技している少女に比べ、この少女の不自然さはなんでしょう?

普通、命からがら逃げてきた小さな子が、こんなに幸せそうに笑顔を見せながら、欧米メディアの語りますか?

(子供たちに目薬をさしている映像がありますが、大人は?また、これは彼らが浴びた科学兵器って、催涙弾かなにかでしょうか?)

シリア内戦については、前に役者を使ったという疑惑がありました。 

CNNがシリアのニュースに使った画像の少女は“crisis actress ”?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/3da3287a716248a27714239dbadb092c
 

この時、この少女を救出している White Helmetsを「プロパガンダ制作団体」とする声があります。 

昨日ピンクフロイドのロジャー・ウォルターズがバロセロナでファンに向かってこの疑惑について語りました。 

Daily Mail 
Pink Floyd legend Roger Waters condemns Syrian air strikes and denounces White Helmets as 'a fake organisation creating propaganda for jihadists' in front of cheering Spanish fans
http://www.dailymail.co.uk/news/article-5621847/Roger-Waters-condemns-Syrian-air-strikes-denounces-White-Helmets-fake.html 

イスラエルのリベラル紙、Haarezの記事もついでに。 

(※Haarezのこの記事を今日開いたところ、「コンピューターのセキュリティドライバーが壊れている」という詐欺ウィンドウが出ました。

もしこのウィンドウが出た場合は、CTRLキー、ALTキー、Deleteキーを同時に押して、すべてのタブを閉じる操作を行ってください。)

Haarez
Roger Waters Slams Syria's White Helmets: 'A Fake Organization Fronting for Terrorists'
https://www.haaretz.com/middle-east-news/syria/roger-waters-slams-fake-white-helmets-as-a-terrorist-front-1.6007488 

参考: 

タイム誌「影響力のある25人」に選ばれたバナちゃん-シリアアレッポで3回救出されたcrisis actressとの関連
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/68940a099969b5c2d4802b02c751e7cb 

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笹川記念保健協力財団会長も村中璃子氏の著書を宣伝・岩田健太郎氏について

2018年04月16日 | 福祉・医療

笹川財団(日本財団、東京財団ほか笹川家系列の財団)が、チェルノブイリやフクシマ原発とのかかわりについては、先に何本か書いてきました。 

そして笹川陽平氏同様、原発事故、その汚染を過小評価しながら、フクシマの人達のデータを集めている人達には、村中璃子氏応援組(HPVワクチン後の副反応を訴える人達、研究をしようとする人達を排除して半強制接種を推し進めようとしている医療関係者および“自称知識人。)がいることも。 

この笹川陽平氏とビル・ゲイツ財団の関係からおそらく彼らがHPVワクチンを推進したい立場であろうことは想像できても、実際に笹川系の財団が村中璃子氏を応援したているのかどうかはわかりませんでした。 

しかし、村中璃子氏の著書の宣伝を笹川記念保健協力財団の会長がしていたということを知りました。 

笹川記念保健協力財団
会長ブログ
ネコの目
三冊の本-その2
http://www.smhf.or.jp/blog_smhf/blog_chair/7441/ 

2冊目は、=あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか=という、ちょっとドッキリする副題の付いた「10万個の子宮」村中璃子氏の著書です。知る人ぞ知るではありますが、2017年のジョン・マドックス賞の受賞者です。 

(中略) 

村中本も、やはり、evidence証拠とは何か、ある事象を、科学的にどう評価するかという、根幹の問題を冷静にご覧になっているのでしょう。けど、子宮頸がんワクチンそのものを含め、賛否両論、色々な意見があることは事実。マドックス賞にも、ワクチンにも、その予防接種にも、そしてこの書籍にも反論がある!!誰もが、何に対しても、自由に発言できることは大いに是とすべきですが、その中で、正しいあるいは適切な科学的根拠に基づいた自分の意見を持つことの難しさ、そしてさらにそれを適正に発信することの難しさをつくづく感じさせられる、しかし興味深い科学書です。 

全文リンクから読んでいただけばこれが中立的に書かれているのはわかりますが、本当に中立であるとは思えない内容。
(ついでにいえば、会長が「村中本」と書いていることに、ちょっと違和感があります。有名な作家や関係者が書いた本でないと、あまりこういう言い方はしない気がします。)

まあ、ワクチンを推進するWHOやビル・ゲイツ、CSISと親しい笹川財団上層部が、本当に「中立」になる事は期待していませんが。

ところで、この笹川財団といえば資金面で医療団体や医療関係者に対し支援をしています。
岩田健太郎氏も、恩恵を受けているようです。

ドクタラーゼ
先輩医師たちの選択
世界のどこへ行っても通用する人間でありたい
岩田健太郎先生
https://www.med.or.jp/doctor-ase/vol3/3page_06.html 

島根という場所で育ったせいか、僕は小さい頃から「世界で通用する人間になりたい」と思っていました。大学生時代は基礎医学者になりたくて、解剖学や微生物学の教室にもよく出入りしていました。そんな5年生の頃に笹川平和財団主催の「フィリピンで国際保健を学ぶ」というツアーに参加し、国際保健や貧困地域の医療・感染症対策に触れる機会がありました。基礎研究もしたいし、公衆衛生や行政に関わるのも面白いなと思っていましたが、臨床感染症の専門家という選択肢は持っていませんでしたね。 

卒後は、研究の道に進むために1~2年で手っ取り早く臨床を学ぼうと考え、当時は研修病院として日本一厳しいと言われていた沖縄県立中部病院で研修を受けました。もちろん、実際に1~2年勉強したくらいでモノになるはずもなく、そのまま臨床を続けることになったのですが(笑)。この中部病院には当時では珍しく感染症科があり、優れた医療を行っていて、ここで感染症の臨床の基本を叩きこまれました。その後アメリカに留学する機会があり、アメリカで感染症医療のトレーニングを受けました。アメリカや中国で感染症科医として働いた後日本に戻り、今は大学で感染症科の教授をやっています。 

(後略) 

笹川平和財団主催のツアーに参加しただけでは彼が財団に忠実になる事はないでしょうが、その後も何かとお世話になることもあったとしたらどうでしょう(助成金等の支援だけでなく人脈つくりにおいても恩恵は受けるはず。)。

もちろん、笹川財団に助成金を受けて学んだり研究したりする人達すべてが財団の意向に従って動くということはないとは思います。

しかし彼の場合、ご自分のブログで、

http://georgebest1969.typepad.jp/blog/%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%81%AE%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB/page/4/ 

「 みんなが学校で学ぶことはたいてい「正しいと分かっていること、正しいと決まっていること」だ。だから、教わったことをそのまま受け入れ、記憶し、飲み込めばいい。 

 でも、勉強科目の全てが「正しいと分かっていること、正しいと決まっていること」とは限らない。「それが正しいんですね」と素直に受け入れる勉強もあるけれど、「それは本当に正しいんだろうか」と疑ったり、悩んだりする勉強もあるんだ。 

 日本ではこういう「疑う」「問う」「悩む」タイプの勉強が少なすぎるとぼくは思っている。性教育にもそういう「疑う」「問う」「悩む」部分を残しておきたい。否定したり、ひっくり返したりしながら「グズグズと悩む、考える」弁証法的な議論をしたい。」

とまで書くような方。
それなのに、HPVワクチン被害や村中璃子氏に関しては、「疑う」「問う」「悩む」ということが一切ない彼。不自然です。

単に「言うは易し、行うは難し」ということなのでしょうか?

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イスラエルのイラク原子炉爆破(1981年)とシリア原子炉空爆(2007年)-国際社会の偽善

2018年04月14日 | 戦争・紛争

米英仏でシリアを攻撃し、それを日本政府も支持。 

日本テレビ
安倍首相「米英仏の決意支持」 シリア攻撃
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180414-00000035-nnn-pol
 

最近夫に

「「内戦、内戦」っていうけど、これはほとんど米英仏など一部の国が作り上げているようなもの。その国の人達は「内戦」とは呼んでいないでしょうね。」

と言いましたけど、他国に対して正義ヅラして、武器を供与したり、爆撃するのは止めていただきたいです。 

それでなくても米国の言いなりの日本ですが、シリアも「改憲をして、自衛隊(その頃は名称も変更することでしょう。)を海外で戦わせようとする」のには好都合、内心はほくそ笑んでいる人もいるかもしれません。 

ところで、先月、イスラエルが2007年にシリアの『原子炉』を攻撃したことを認めました。 

AFP
シリア「原子炉」空爆、イスラエルが認める 北の支援で建設か
http://www.afpbb.com/articles/-/3168219
 

「国際社会は我が国の味方」と確信してイスラエルは認めたのでしょう。 

考えてみれば、湾岸戦争後、中東での戦争や爆撃はほとんどイスラエル(&サウジアラビア)の敵攻撃。

核兵器を持っている国イスラエル、そしてその国が他国を先制攻撃しても誰も文句を言わないで、むしろ応援。 

1980年代初頭、イスラエルがイラクの原子炉を攻撃したときの国際社会はまともでした。 

ウィキぺデイア
イラク原子炉爆撃事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89%E7%88%86%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6 

イラク原子炉爆撃事件(イラクげんしろばくげきじけん)は、イスラエル空軍機がイラク、タムーズの原子力施設を、バビロン作戦(別名オペラ作戦)の作戦名で1981年6月7日に攻撃した武力行使事件。これはイラクが核兵器を持つ危険性があるとして、イスラエルが「先制的自衛」目的を理由にイラクに先制攻撃を行ったものである。この攻撃に対して国際連合安全保障理事会決議487(英語版)がなされ、イスラエルは非難された。 

イラクの核開発 

(中略) 

1960年代始め、ソビエトから5Mwクラス原子炉を導入したが、この原子炉にはフセイン大統領が必要としていた兵器グレードのプルトニウム製造能力は無い上、不要な機材を含めたトン当たり幾ら方式の金額算定や、専門知識をもたず作業も行わない窓際族的な人員も含めた給料の請求、原子炉運用に必要なメンテナンスは行わないといった技術を持たない衛星国相手の不誠実な取引を行った。この時期の具体的な成果の有ったイラク原子力エネルギー機構の仕事と言える物は、フセインの食事に使用される食材の毒味であった。イラクは1970年代から核技術研究を独自に行なっていたが、原子炉を建設するほどの工業力がなかったため、フランスから核燃料と技術者の提供を受け7万キロワットの原子力発電所を建設していた。 

イスラエルの暗躍 

当初、イスラエルは外交手段によって事態を収拾しようと、フランス政府に技術供与を取りやめるように要請するが、 当時のフランス・ジスカール・デスタン大統領は平和利用のためとし断る。そのため、イスラエル諜報特務庁(モサド)と国防軍の情報機関イスラエル参謀本部諜報局(アマーン)を使い、以下のような阻止工作をしたといわれている。 

国防軍の情報機関イスラエル参謀本部諜報局(アマーン)を使い、以下のような阻止工作をしたといわれている。

1979年4月、フランスのラ・セーヌ・シュルメール港の倉庫に格納されていたイラク向け原子炉格納容器を爆破(犯行声明はフランスの過激派名義だった)。つぎに1980年6月には、イラクの核開発の責任者がフランスのホテルで撲殺され、8月には原子炉開発の契約企業のローマ事務所と重役の私邸が爆破され(イスラム革命保障委員会から犯行声明があった)、イラクの核開発に関係するフランスとイタリアの科学者宛にイラク差出の脅迫状が送付された。しかし、それらの妨害活動にくじけることなく原子力発電所の完成が近づいたため、イスラエルはあえて国際法に抵触する危険がある武力攻撃を決意。 

(後略) 

オマケ: 

ウィキペディアにも書いてありますが、このイラク原子炉爆破事件を元に、マルタ在住だった英国人クイネルが『スナップ・ショット』という小説を書きました。

はるか昔に読んだので内容は覚えていませんが、読み応えがあったことを覚えています。
興味があれば、読んでみてください。 

彼の『メッカを撃て』もお奨め。 

(クイネルが『覆面作家』として身元を明かさなかったのは、この小説を書いたせいでしょうか。

クイネルが存命の時に、マルタの友人に「クイネル」という作家について訊いてみましたが、ハードボイルドやスパイ小説を読まない彼は、そうした作家がマルタに住んでいることを知りませんでした。) 

ウィキペディア
A.J.クィネル
https://ja.wikipedia.org/wiki/A%E3%83%BBJ%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%83%AB 

それにしても、そろそろ、「イスラエル」を悪者にする小説はお目にかかれなくなりますか・・・。 

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スモン原因解明に取り組んだと半世紀前の医学者達・「キノホルム」と「サリドマイド」の今

2018年04月13日 | 福祉・医療

半世紀前の医学者たちの知識量は今の医学者たちよりも少ないかもしれません。 スモンの「ウィルス感染説」をマスメディアが報じても、医学者たちは真実を追い求めました-

健康文化
出生時体質と生活環境(3)
 薬害、スモン病(SMON)を例として
青木 國雄 氏
http://www.kenkobunka.jp/kenbun/kb47/aoki47.pdf

ところで今、キノホルムを「有害ではない」と言い出す医学者がでてきているようです。

これは、「キノホルム」をアルツハイマーやパーキンソン病の薬として売るのに、「スモン-キノホルム薬害」は都合が悪いからでしょうか。 

同じく薬害を出したサリドマイドですが、こちらは「薬害」は否定されていないでしょうが、ハンセン病やHIVに効果があるとされ、ブラジルなどで無料配布されたりしています。 

ブラジルの小頭症とサリドマイド・サリドマイド被害を最小限に食い止めたフランシス・ケルシー
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/eda9e5fbf413394a13fa3acc89ca8f63

キノホルムも、どこかの国で無料配布(「イコール人体実験」とも言える)となってはいませんかね? 

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