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※旧Various Topics(OCN)

グレタさんvsドイツ鉄道-欧州人と日本人の反応は違うのでは?

2019年12月17日 | 異文化

CNN(2019年12月16日)
ドイツ鉄道、グレタさんにツイッターで応酬 「混雑し過ぎ」と形容され
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191216-35146920-cnn-int


スウェーデンの環境活動家で米誌タイムの「今年の人」にも選ばれたグレタ・トゥンベリさん(16)が、ドイツ鉄道の列車について「混雑し過ぎ」と形容したツイートをめぐり、ドイツ鉄道が皮肉で応酬する一幕があった。

トゥンベリさんは第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に参加してスウェーデンに帰国する途中、ドイツ鉄道の列車の中で、たくさんの荷物に囲まれて床に座る自身の写真をツイッターに投稿した。

写真には「混雑し過ぎの列車に乗ってドイツの旅。ようやく帰途につきました!」という一文を添えている。

ドイツ鉄道はここ数年、運行の遅れなどの問題に見舞われており、一部のユーザーはこの投稿を見て同社を批判した。

一方、ドイツ鉄道はまず、トゥンベリさんの投稿に対して「土曜にICE74(同社の特急列車)に乗車いただいたことをうれしく思います」とツイート。続いて「あなたが一等車の座席で我々のチームによってどれほど親切で行き届いたサービスを受けたのかについても伝えてもらえると、なお良かったのですが」とあてこすった。

一部のユーザーはこのツイートを見てすかさずトゥンベリさんを批判。一等車に乗車したことは、トゥンベリさん本人も確認している。

トゥンベリさんは、ドイツ鉄道に問題があるというつもりはなかったと釈明し、「バーゼルからの私たちの列車が運行停止になってしまったので、私たちは2つの違う列車で床の上に座った。ゲッティンゲンからは座席が確保できた」と説明している。

さらに、混雑した列車は発展のシンボルだとも主張、「混雑し過ぎの電車は素晴らしい兆候。なぜなら列車の需要が高いことを意味するから!」とツイートしている。

 

私のブログを読んでいただいている方ならば、私がグレタさんのファンではないことはご存じであるかと思いますが※、このグレタさんに対するドイツ鉄道のツイートのほうが情報操作的であったと私は思います。
(※グレタとONE-
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/107edb7f5716eb119a1c8edff09e4a9f) 

グレタさんのTwitterを私は全く見ていませんが、この問題となったツィートの前に彼女はおそらくドイツ国鉄の運休についてのツイートもしていたことでしょうが、ドイツ鉄道はそれには触れず。

こちら、先日からリンクを使わせていただいているスーツ交通さんの動画をご覧ください。 

彼が2018年の夏に、ドイツハンブルクからデンマークのコペンハーゲンに渡るとき、電車が運休したときのドイツ鉄道の対応が分かると思います。 

(36)【絶望】国際列車に乗ったらぶっ壊れて運転中止【欧州鉄道の旅第25日】ハンブルク中央駅→コペンハーゲン中央駅 8/27-04
https://www.youtube.com/watch?v=w8XCL8buPTU

 

私は幸い、海外で列車の運休や遅れに困らされた経験はしたことがありませんが、海外旅行歴20回以下のうち3回-飛行機では機体故障で成田→パリ便6時間遅れ、シンガポール→成田便1〜2時間遅れ(この2件は機体の問題)、シドニー空港→成田4時間遅れを一度(濃霧)しています。 

国際線飛行機のトラブルがあっても、運が悪くて空港のチェンジを必要とされることはあっても、スーツさんの知り合ったドバイの小父さんのように、「コペンハーゲンにつくのか、それとも月につくのか?」というセリフ(このセリフを言った小父さんは、この時点ではもうトラブルを楽しむまでになっています)が出てくるくらいの経験をすることはありません。 

列車の運行、振替えに対して寛大な欧州人でなければ(日本人の多くは寛大になれない。米国人もそうかな?)、たぶんドイツ国鉄の運休・振替-というより、その後の不親切な対応に対して-罵っていたでしょうが、グレタさんはそれをせず、単に振替での混雑で疲れる様子をツイートしただけだったのでは?

ドイツ鉄道のツイートに「急な運休でご迷惑をかけましたが・・・」の一言があればまだ救われたものの、それがない。

ドイツ鉄道のツイートは、普段は電車の運休に困らされても寛大な欧州人の神経を逆なでし、グレタさん嫌いの人達を味方につけることもできなかったのではないでしょうか。

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