今日のロイターのニュースだと、当然オーストリアはワクチン未接種者から罰金を取るのもやめることになるとほっとしていました。
オーストリア、コロナ規制一段と緩和へ ワクチン未接種者も対象(ロイター) - Yahoo!ニュース
[チューリヒ 29日 ロイター] - オーストリアのネハンメル首相は29日の記者会見で、来週から新型コロナウイルス関連規制を一段と緩和すると明らかにした。オミクロン株は感染者は多いものの入院が少ないためで、店舗やレストランの営業時間延長や、ワクチン未接種者に対する規制緩和に踏み切るという。
具体的には、2月5日からレストランと店舗の営業時間を午前0時まで許可するほか、イベント参加可能人数を25人から50人に緩和する。
首相は「不幸中の幸いとして、入院者数が好ましい水準にあり、集中治療病床の使用状況も極めて好ましい水準にあると言って良いと思う」と説明した。
さらに2月12日からは、ワクチン未接種またはコロナ既往歴のない人に対する必需品以外の店舗への利用禁止を解除する。
でもこのニュースに寄せられたオーストリア在住の方のコメントを読むと、違うよう。
オーストリア在住者ですが、この記事は正確にオーストリアの状況を伝えていません。
「コロナ規制一段と緩和へ」というのは、あくまでも2月1日から施行のワクチン接種義務法が前提になっています(未接種者は罰金)。
加えて、ワクチン2回目の有効期間が9か月から6か月に短縮されます。
また、「ワクチン未接種者も対象」とありますが、これは飲食店や小売店へのワクチン接種証明の確認義務を廃止しただけで、ワクチン未接種者も自由に利用できるというわけではありません。
依然として、飲食店の利用には有効なワクチンパスまたは陰性証明が必要であるし、また、当然、未接種者に対してワクチン接種義務法違反の罰金を免除するというわけでもありません。
ちなみに、今回の措置は病床数が安定していることと、冬の観光シーズンに配慮しての措置なので、今後また締め付けが強くなる可能性があります。
そうだとすると、オーストリアは、コロナが収束してもしなくても、今年3月から再来年までコロナワクチン接種をさせ、拒否する人から、罰金最大2400ユーロを支払わせるということでしょうか!?
CNN.co.jp : 18歳以上にワクチン義務化へ、無視は罰金 オーストリア
(前略)
(CNN) オーストリアのネハンメル首相は20日までに、新型コロナウイルスワクチンの未接種者への罰金などを含めた接種の義務化に関する広範な対策を2月1日から実施すると発表した。
低調な接種率を是正する施策で、同国に居住する18歳以上が対象。妊娠中の女性、感染から回復したり、接種で健康状態を損なう危険があったりする人々は対象外となる。
接種の義務化は2024年1月31日まで維持する予定。同国保健省によると、この間は継続的に義務化の現状評価などを実施する。
同首相は公共放送ORFで、この施策は段階的に進められると説明。政府は昨年11月、ワクチン接種の義務化の必要性に言及し、同12月に最初の法案草案を発表。草案の改訂版が17日に公表され、国会審議に付される段階にある。
首相によると、今年3月半ばまで続く新法実施のための初期の段階では罰金を科さない。同月15日から同法の順守状況を見極めるため交通規制などの場を利用して接種の履歴を調べる。
接種や接種除外の証明が出来ない場合、最高600ユーロ(約7万8000円)の罰金に直面する。住民に接種を受けることへの注意を喚起する書簡も送付する。
この書簡送付に次ぐ第3段階では接種を受ける期日を知らせる。受けなかったり、接種除外の承認を取得しなかったりすれば、罰金支払いとなる。接種の期日は毎年2回あり、1人に命じる罰金の頻度は毎年、最多4回で、合計額は2400ユーロとなる。
そうだとしたら、このロイターのニュースは何でしょう。
ナチスのテレジン強制収容所で国際赤十字を欺こうとしたのと重なります。