Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

「国よりも自分が好き」と言う賢者・「日本の軍人数約127百万」 by Global Firepower

2017年08月16日 | Nationalism

リテラ
ウーマン村本は“最強反戦芸人”だ!朝生で安部批判連発、終戦記念日に「国よりも自分が好きなので戦争行きません」
http://lite-ra.com/2017/08/post-3391.html 

アンデルセンの『裸の王様』に安倍首相がよく準えられますが、『裸の王様』は安倍のお友達から、もっともらしいことを並べる学識者まで、たくさんいます。 

ウーマン村本さんことお笑い芸人ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏は、「王様は裸だ!」と言った、正直で勇気ある子どものようです。 

彼のツイッター
https://twitter.com/wrhmuramoto

から抜粋:

「国よりも自分が好きなので、戦争に行きません」 

「特攻で死んだのはみんな18歳とか。 戦争の時は国を守れってやつ。お前らは子供の命を犠牲に平和を手に入れようとするクソ野郎って自覚もてよ。な、バカでクソ野郎なんだから行きたかったらお前が行け。悲しすぎる。今日はありがとうございますと同じことを起こさせません、と誓い。おじいさん達へ。」 

「あとおれが戦争行きたくないって意見にコメントに「だったら日本からでていけ!」とか「お前は朝鮮人か!」とか「お前みたいなやつ黙れ!」って意見あったのみて、この声が、戦争漫画でよくみる「この非国民が!」かと。そーいうやつから順番に戦闘機に乗せる法案を提案したい。」 

「ヒトラーを責めるけど、あいつだけじゃなく、昔の日本の政治家もどこかの国の誰かにはヒトラーのように思われてるやつもいるぞ。視野を360度にして、ずっと悩もう。」 

「特定の新聞社とか特定の党とか特定の一般の人が、同じような考えなのかおれに擦り寄りチームにしようとする。お前はお前、おれはおれ。お前らの弱っちいチーム意識が、違う考えを発した時に裏切り者!と叫びだす。クレイジーどもめ、おれにかかわるなよ。」 

「おれ戦争になったら海外に逃げるって。家族つれて。」 

1人1人が自分で考え、自分で「国の前に自分」「国民を大切にしない国になぜ尽くさなきゃならないのか?」「昔の武将は戦場に行ったし、負ければ自分から責任をとった。」「戦争美化論者だけで戦争に行けば、たぶん最強でしょう。」と普通に発信する人が増えるとよいですね。
(共謀罪も形無し。)

戦争美化論者達が何を言っても相手にせず、「貴方のその考えはすばらしい!戦争が起こったら、自分が行くか、自分の子供を戦場にいかせてくださいね、頑張って!」というのも良いかな。

(「過激ナショナリスト」というのは「ナルシスト(実は自分に自身がない人)」なので、彼らを否定するのではなく、励ましてあげると満足するんじゃないかと・・・。)

オマケ: 

先日、世界の国の軍人数を探そうとして見つけたものを見て、驚きました。 

msn
日本もランクイン「世界の最強軍事力ランキング2016年版
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%82%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%9C%80%E5%BC%B7%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%8A%9B%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B02016%E5%B9%B4%E7%89%88%E3%80%8Dtop40%E3%81%8B%E5%9B%BD/ar-BBqgDzV 

日本は第9位。
軍人数は、126,919,659人となっています。
Global Firepowerは総人口数を軍人としているようですが・・。

(2017年のランキングでは、日本は世界7位。http://marugotoranking.hatenablog.jp/entry/2017/05/22/181404 ) 

追記:

物騒なコメントはふつうは表示はしないで削除するのですが、今回はあえて表示しました。

コメント (1)
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「私、日本人でよかった」ポスターのモデルは非日本人というオチ・宗教団体から税徴収を

2017年05月10日 | Nationalism

京都に突然現れた、発行元不明の「私、日本人でよかった」ポスターのことは、連休中の3日にアメリカのティムさんからの連絡でわかりました。(彼は"togetter"はこの情報を得ました。) 

「日本人の人達の多くは、こんなポスターは居心地が悪いだろうね。」と言っていた彼に私は、 

「まったくだわ。先月はベゴーニャさんとPちゃん(ベゴーニャさんのお嬢さん)が京都を訪問していたのだけど、日本語が読めるPちゃんがこのポスターを観ていたら、奇妙に思ったことでしょうね。」 

と返しながら、 

「このポスターの発行は神社関係者が作ったらしいけど、「日本会議」と「神社と宗教関係」は密接。
安倍政権と宗教関係者・・・日本版「ボルジア家」さながらになっていかなきゃよいけどね。」 

と付け加えました。 

このポスターについては、ハフィントンポストが昨日も記事を載せていましたが、 

ハフィントン・ポスト(2017年5月9日)
「日本人でよかった」謎のポスターを制作したのは神社本庁だった。「モデルは中国人?」の声も
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/09/proud-of-japan_n_16501310.html

引き続き今日も。 

『日本人でよかった』神社本庁のポスターのモデルは「中国人で間違いない」 カメラマンが断言
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/10/jinjahoncho_n_16526916.html?utm_hp_ref=japan 

こちらに寄せられているコメント(の皮肉)に、笑いました。 

「神社本庁偉い!
日中友好に一肌脱いでくれたとは
やっぱりお互いの文化理解は大事だよね!」

(デザイン会社の反逆だったのでしょうか。そうだとしたら、よくやった!
モデルの中国人女性は驚いていることでしょう。)


それにしても、神社関係者がポスターに勝手に神社関係者、発行元を書かなかったのはなぜだったんでしょ。
「うしろめたさ」「恥ずかしさ」はまだ感じているのか・・。

ま、こんなポスターを作るのは財政に余裕があると言う事でしょうから、そうした宗教団体からはぜひ税金を徴収してほしいものです。

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日本のナショナリズム-虚しい“優性思想”

2017年03月20日 | Nationalism

経済産業省の日本礼賛パンフと、森友学園についての話を、外国人の友人達としていましたが、日本好きの彼ら、とても失望していました。 

そんなやりとりの最後に、私はこう書きました。 

「日本だけでなく、世界でナショナリストが増えているのだけど、日本は他の国とちょっと違うところがある気がするんです。

それはどういうことかというと、欧米のナショナリストたちは、移民やイスラムを敵視はするけど、「我が国は最高」「我が国民は優れている」というようなことは言わない。 

それに対し、日本のの場合、イスラム教徒に対して敵視するナショナリストは少ないと思うけど(まあ、韓国人、中国人に関しては敵視する人は少なくないようですね。)、「我が国は最高」「わが国民は優れている」という言葉があふれている・・・しかも、これを政府主導でやっているんですから。 

少なくとも、安倍首相やお仲間が「優生思想」の持ち主であることは、疑いようがない気がします。 

ま、皮肉なことに、安倍首相のお義父さんの安部晋太郎元首相は、「安倍家のルーツは朝鮮」と考えていたそうですが。」 

と書きました。 

中央日報(2006年9月30日)
安倍日本首相の父親「私は朝鮮人だ」
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=80386
 

「私は朝鮮(人)だ」--。

  日本の安倍晋三新首相の父親、安倍晋太郎(1991年死亡)元外相が普段からこのように言ったと、世界(セゲ)日報が日本の「週刊朝日」を引用して報道した。

  この週刊誌は10月6日付カバーストーリーで「安倍晋三研究-家政婦が見た安倍、岸3代」という見出しで安倍首相家門の内側を特集報道した。

 (中略) 

  この雑誌は安倍元外相は生前に安倍家の起源は10世紀くらいまで韓半島北で中国大陸にかけて存在した渤海(パルヘ)国に始まったという考えを持っていたが、日本での安倍家の起源は明らかではないと報道した。 

(後略) 

ところで、『純潔の日本人』って、何をもっていうんでしょうか。 

そういえば、天皇陛下も「天皇家には朝鮮の血が流れております」と発言されていましたね。

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国粋主義者の特徴?・ニューズウィークのパックンのコラム2

2015年09月26日 | Nationalism

9月7日の
国粋主義者の特徴?・ニューズウィークのパックンのコラム1
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/ce64739af6894a38e64bcfb4911d425c
で、8月はじめに放映されたTBSドラマ『レッドクロス』について書いたブログ記事に、放映後一か月たっても「反日」で検索してたどり着く人達がいることを書きました。
(今日もまだ、第四位) 

このブログの中で紹介したパックンのコラムについても、
「さて、このパトリック・ハーランのコラム、これも、国粋主義者たちは反発するかもしれませんが、」
と書いてから紹介しましたが、案の定、パックンの元には、たくさんの反響ー多くの反発の声が届いたようですね。 

ハフィントンポスト(2015年9月24日)
アメリカ人だからか、語りきれなかったみたい
http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/09/post-5_3.php
 

ここで、パックンが最後の項に書いているように、彼は「自分が書いていることが正解」とは思っていません。

パックンのコラムへの反論者のなかでは、「何も知らないくせに!」「アメリカ人のくせに!」と言って、感情的な投書をするような人達もいたことでしょう。しかし、彼らはパックン以上に学んでいるのでしょうか?(彼らは多分、パックンの今回のコラムの中の参考リンクも開かないでしょう。)

「自分が無知である」と思えない人本人は自分に満足しているでしょうが、傍で観ると、滑稽であり、哀れです。

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国粋主義者の特徴?・ニューズウィークのパックンのコラム1

2015年09月07日 | Nationalism

先月から今日までの私のブログの閲覧数は1日800台から1200台PVです。 (Gooブログは検索エンジンの数もカウントするので、実際人に閲覧されるよりだいぶ大目の数。8月以降の訪問者数は大抵1日200弱。)

そして、8月のはじめに書いた記事、
『レッドクロス〜女たちの赤紙〜』を観て「日本軍の描き方がひどいという人の根拠は?」http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/3cd4c1d5c21cd5924b042a94346fc886
が今でもずっと上位に入っています。 

検索ワードはすべて把握できるわけではないですが「レッドクロス 反日」で検索してくる人が、ドラマ放映から1か月以上たった今もいることには驚きます。
ドラマに感激した人が古いドラマをネットで検索するのは、これは理解できますが、嫌いなドラマに固執するのは、私には理解できません。 

仮に私が戦争美化論者で戦争美化のドラマをほめたたえたとして、極左の人でさえも、(それを放映したTV局に文句を言うかもしれませんが、)わざわざ個人のブログにコメントをしたり、放映後一か月たっても、私のブログにたどり着く労力を使う人はいないのではないでしょうか。 

「自分の意見・価値観と違うやつは許せない」とばかりに同調しない人に干渉するのは極右(国粋主義者として)の人に多いのでしょうか。まあ、普通国粋主義者は全体主義ですからね。 

さて、このパトリック・ハーランのコラム、これも、国粋主義者たちは反発するかもしれませんが、貼り付けます。

ニューズウィーク (2015年8月15日)
首相談話についても、アメリカ人なので語りません
http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/08/post-4.php
 

お待たせしました! 大好評の「むかつくアメリカ人シリーズ」第二弾!

 前回は憲法や安保法案をテーマにしたが、今回は首相談話を取り上げようと思っている。また微妙な話題だからまたお断りから:
 
 まず、覚えておいてほしいのは、僕は日本が大好きってこと!

 大人になってこの国を選び、日本に住んでいる。日本人女性と結婚し、日本人の子供が2人いる。そして、日本に骨をうずめる! 

 気持ちの大半は日本人だし、心から日本を愛している。自分でも驚きだが、日本での生活が僕の人生の半分を占める。 

 しかし、僕がアメリカ人であることも忘れてはならない。もちろん、過去の戦争の責任は日本単独のものではない。戦前も、戦時中も、戦後でさえアメリカは山ほど悪いことをしている。この後「お詫び」の話がでるけど、「まずはアメリカからどうぞ」と言われて当然だ。本当にひどかった(今もひどい)と思う。代表として心からお詫びします。 

(中略) 

そこで僕の出番だ! 謝るべきかどうかではなく、何故お詫びを求められ続けるかということだけについて話そう。 

 まず挙げられるのは「各国の政府は、内政が厳しいときに反日感情を煽り、国民の怒りの矛先を外に向けさせる作戦を取る」という説明。これは間違いない。その作戦自体は間違っていると思うけどね。やりすぎてだんだん効果が薄れているみたいだし。 

 その証拠として、反日感情を煽っている国々から来日する観光客数が年々増えていることがあるだろう。2015年上半期には、こうした国々からの来訪者も合わせ、史上最多の訪日外国人数を記録した。煽ることで増えるなんて皮肉なものだ。 

 でもそれだけではないだろう。もう1つの理由として、日本の「反省が伝わっていない可能性」も考えよう。もちろん、これまでに日本政府が謝ってきたのは事実。少なくとも村山首相、中曽根首相、細川首相、小泉首相、安倍首相が謝罪している。 

 しかし、各時代の首相が謝っている傍らで、他の政治家たちによる謝罪とは反対の意に捉えられる発言が目立つ。有名な例だと、中曽根内閣時代、藤尾正行文部大臣の韓国併合についての「韓国側にも責任がある」発言。竹下内閣時代、奥野誠亮国土庁長官の日中戦争についての「侵略の意図は無かった」発言。最近だと、「慰安婦制度は必要だった」という橋本徹大阪府知事(当時)のコメントがある。 

 行動も紛らわしく見える。5名の首相がおわびをしている一方で、靖国神社へ参拝している戦後の首相は14名。国会議員では数百人に上る。靖国神社は、世界のメディアでWar Shrine(戦争神社)と紹介されている。参拝される人の意図とは関係なく、世界が受ける印象は「お詫び」とは反するものになってしまう。 

 今回も謝罪の意をこめた総理談話を発表した翌日に、67名の国会議員が参拝をした。安倍総理は参拝しなかったが玉串料を収めた。こういうことは英語でmixed messageという。その行動により、残念ながら「お詫び」が印象に残らない結果となる。 

(中略) 

そして「意識」の他に、もう一つ理解につながるのが「知識」。

 僕がいつもびっくりすることだけど、日本の皆さんは、戦国時代にはとても詳しいのに70~100年前のことをあまり知らない方が多い。例えば、一番基礎的な質問:第2次大戦で日本の方は何人ぐらい亡くなっているのか。(もちろんこのコラムの読者は天才だから知っているはずだけど)答えられる方は以外と少ない。 

 正解は談話にも出た、300万人だ。では、中国ではどれぐらい亡くなっているでしょうか? これが答えられる人はほんの一握りでしょう。正解は1000万〜2000万人。歴史家によって計算法が違ったりするが、一番少ない数字でも日本の3倍以上にあたる。インドネシアでも日本と同じぐらいの300万人以上が死亡しているという。ベトナムでは100万~200万人。フィリピンでは50万人だ。 

 こんな悲惨な数字はほとんどの方の知識にない。敗戦国である日本が甚大な被害を受けたのは事実だが、これらの国々の被害も実に凄まじい。そしてこれらの国々は、日本を「敗戦国」というよりも「開戦国」として見ているのだ。 

 こういった知識を持つと、またお詫びを求められるときの理解度が変わってくるのではないかと思う。歴史認識は日本の皆さんにお任せします。僕が気にしているのは、認識ではなく意識と知識。その2つを胸にぜひ議論を続けてほしいし、次世代に意識と知識を受け継いでいっていただきたいと思う。僕も子供たちにそうしていくつもりだ。 

(後略) 

全文をリンクから読んでほしいです。
なお、パックンが冒頭で書いている「第一弾」はこちらです。 

ニューズウィーク(2015年7月31日)
安保法案については、アメリカ人なので語りません
http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/07/post-3.php

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Empty pride

2014年11月19日 | Nationalism

あるドイツ人に文通申込みをしてもらった返事のなかに、
"What comes into your mind, when you think about Germany?(君、ドイツのことを考えるとき、何を思う?)"
という質問がありました。 

私は、
「ドイツ人の友人がいるせいか、私にとってあなたの国を「特別な国」と感じません。なので、ドイツ云々の話をするつもりもないのです。文通申込みは取り下げます。」
と返事。

この彼は、悪い人ではなかったようで再度返事をくれ、
「いや、僕は君がどういう考えの人か知りたかったから、あの質問をしたんです。そもそも僕は自分のことは、「ドイツ人ではなくてヨーロッパ人」って考えています。」
と書いてきました。

しかし、私がこのあと正直に
「私は欧州の歴史、文化、芸術すべてに興味があるものの、正直にいえば、私はドイツよりもイタリアとフランスに興味があるものが多いです。それでも良かったらまたお返事をください。」
と書いたせいか、彼からの連絡はその後ありませんでした。(私自身も、彼から返事があることは期待せず。)

ところで、最近、ドイツ人のペンフレンドのHさんに、
「日本でここ数年「日本はすごい」「日本人で誇らしい」という自画自賛のTVや雑誌記事が多い事への反発心があって、私は海外のペンフレンドに日本について書くことも控えたい気分なんです。それでも、「日本好きの外国人」から日本のものについて褒められたり、質問されたりすると、うれしいのは変わりませんね。」
と書き、日本に国粋主義的な人が増えている話を少ししました。

それに対してHさんは、
「国粋主義者が増えているのは、日本に限らず、中国、韓国、欧州、米州、アジア・・・皆そうだわ。
まったくもって、「○○人で誇らしい」って私は理解できない。それは、まるで「私の黒髪は誇らしい」と言っているようなもの。その人の能力や実績なら誇ってもよいけど、○○人だからと誇るのはおかしい。」
と書いてきました。

この意見、アメリカ人のティムさんやイタリア人のクラウディアさんにどう思うかと聞いてみたところ、二人ともほぼ同意見。
「彼女に同感。でも、同時に「自分の国を愛する」ということも大切。」
(書いていなかっただけで、Hさんも健全な自国愛を大切に思っていると思います。)

クラウディアさんはさらに、
「残念ながら、今のイタリアではどこに行っても国に対する愚痴ばかり。若い人はイタリアから外国にでて行こうとする人がすごく多い。」
と続けました。 

確かにこのイタリアの状況は悲しいものがあるでしょう。

が、「支持率が高い」というだけの政治家・権力者に甘い国民とマスメディアや、どこぞの独裁国家のような自画自賛番組がある国よりは、「まだ健全」と思えてしまいます。 

しかしまあ、「日本はすごいぞ」「日本人でよかった」と外に向けて言う人達(メディア・政治家・etc)は、本当に日本に自信をもっているのでしょうか?

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アウシュビッツ見学の意味

2014年10月08日 | Nationalism

イタリア人のペンフレンド、クラウディアさんは8月の夏休みに、ボローニャ近郊の家から一家揃って車でスロバキアとポーランドに行ってきました。

彼女は、現在10代後半の息子さん二人には、毎年127日(ホロコースト犠牲者を想起する国際デー)には、ホロコースト関係の映画を見せてきていましたが、今回のアウシュビッツ訪問は、息子さんたち二人にとっても衝撃であり、そしてより深く人権や平和について考えさせてくれたそうです。

クラウディアさんは見学では、フィンランドのオーランド諸島(スウェーデン系住民がほとんどのフィンランドの自治領。新渡戸稲造とも縁があります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E8%AB%B8%E5%B3%B6 )の人達を含む欧州圏の人はもちろん、アメリカ、日本、中国、韓国、インドから来ている人とも会い、そして、いうまでもなく多くのイスラエル人-団体の学生たちとは何度もすれ違ったそうです。

アウシュビッツほか、欧州にはこうした強制収容所が見学施設となっているところはまだ他にもあります。

私は訪問しませんでしたが、たとえばフランスのストラスブールから南西約60kmに、ナッツヴァイラー強制収容所もあり、これも見学施設になっています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%89%80

ホロコースト否定者-「毒ガスでユダヤ人を殺さなかった。ユダヤ人たちはチフスや飢餓で死んだ。ホロコーストは捏造」という意見を言う人もいます。

これについては、ホロコーストを否定することが許されない(ドイツでは逮捕、それ以外でも、シオニスト団体が目を光らせていて、そうした意見を本に書いたりしようものなら、出版社に嫌がらせをして、結局は廃刊においこまれたりします。日本では、雑誌のマルコポーロが廃刊になりました。)ので、100パーセント間違っているとも言い切れないと思いますが、仮に毒ガスでの殺戮がなかったとしても、実際、ユダヤ人たちを強制収容所にいれ、非人間的扱いをしたナチスの罪は帳消しになりません。

ところで、これらの見学施設は何のためにあるのでしょうか?

これらはただ、「昔、ユダヤ人はこんなひどい目にあったのだ。ユダヤ人(実際は非ユダヤ系の犠牲者もいます)に対しての追悼を」というだけではなく、「アウシュビッツ、他の強制収容所はユダヤ人(他の犠牲者)追悼施設でもあるけど、ユダヤ人に限らず、異人種、異教徒に対する蛮行を行わないようにしよう」ということを記憶にとどめるものであると思います。

クラウディアさんの息子さんたちが学んだのはそういうことだと思いますが、アウシュビッツを訪れるイスラエル人やシオニストを筆頭に、こうした施設を訪れる人たちも、同じように感じていってほしいものです。

(悲しいことに、興味本位(怖いもの見たさ)だけでで行く人も多いでしょう。)

ところで、このアウシュビッツの話をクラウディアさんとしているときに、ユダヤ人を助けた人達の話になりました。

以下は英語のウィキペディアですが、オスカー・シンドラー、杉原千畝だけでなく、当時これだけユダヤ人迫害に身をささげた人達がいます。

Wikipedia
Individuals and groups assisting Jews during the Holocaust
http://en.wikipedia.org/wiki/Individuals_and_groups_assisting
_Jews_during_the_Holocaust
 

 ウィキぺディアに名前が載らない多くの人がいたでしょう。 

多くが命を失ったり、失職したり。
 

戦争はこうした『人間性をいかなる時も失わない』『真の正義』を持った人達をも抹殺してしまうということでもあるのです。 

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ファシストの国へ

2014年09月14日 | Nationalism

朝日新聞バッシングが激しいようです。

私は朝日新聞を購読したことはありませんが、「売れるからと言って、一般紙と思えぬ記事も平気で書く」「背後に日本会議の人達がいる(イコール安倍政権のお墨付き)」のような産経新聞はじめ一部のメディアに、マスメディアの論理を説かれる朝日新聞には同情してしまいます。

さて、右翼と言えば、「田母神氏と一緒にイスラエルに防衛(?)を学びに行くツアー」なるもののことは以前書きましたが、
田母神氏と行くイスラエル国防視察団(ガザ殺戮視察団では?)中止を!』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140806
 

このツアー、催行されてしまったようです。

 

(このツアーには、勝間和代の仕事のパートナー、上念司なる経済評論家 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%BF%B5%E5%8F%B8 

も同行しているようです。)
 

このツアーについては、私は東京新聞の記事とニューズウィークの冷泉彰彦氏のコラム 

ニューズウィーク 201487 

『田母神俊雄氏のイスラエル訪問計画、3つの懸念』 

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/08/post-670.php 

以外の報道やコラムは見ていませんが、こうしたこと、安倍政権前だったら大きく騒がれたのではなかったかな、と、不気味さを感じています。
 

今、何か好戦的な人達が増えています。
 

そういえば、NHKの『花子とアン』では実際は戦争推進派であった村岡花子が消極的反戦派として描かれていますが、これについて「史実を捻じ曲げている」という批判のほうがもちろん多いのですが、なかには「日本では、戦争に負けたから反戦派のほうがよいことになっているけど、まだ勝ち負けがわからない頃の反戦派は非国民だ!本当は戦争推進派だった花子を反戦派にしたてるNHKは非国民的」などという意見も一つや二つではなくあります。
 

このような感想を寄せる人の年代はわかりませんが、大抵は、戦争を経験していない人でしょう。

想像力の欠如か、ゲーム脳なのか・・・。
 

想像できない、といえば、私の息子が2歳の頃、一緒に買い物に行くと私の手を振り切ってスーパーの外に出て、駐車場に入ってくる車の前に出て行ってしまうことが再三ありました。

これはいくら叱っても治らず、本気で息子に紐をつけて買い物に行くべきか悩んだものです。
 

(そんなとき、 

「小さい子供は、「危ない」というだけでは、車に轢かれるとどうなるのかがわからない。目の前で車に轢かれてどうなるかを演じて見せるべき」 

ということを言っている人がいて、私は息子を前に、言葉と演技で、車に轢かれるとどんなふうになるかを説明しました。
 

そしてちょうどこんなことをした直後、友人の車で、彼女の娘さん(息子と同年齢)、私と息子で買い物に行った帰り、少し大きめの交差点で車とバイクの事故を目撃。 

それから息子の車の前飛び出しはなくなりました。)
 

大人になっても幼児並に想像力が欠如した人達に対し、少し前まではそれが恥ずべきことと感じる空気がありました。しかし、日本を引っ張るリーダーや代の大人自体が「想像力の欠如した人々」をありがたる昨今、空気がどんどん変わっています。 

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白雪姫王妃症候群

2014年07月24日 | Nationalism

ハフィントンポストに載っていたコラムですが、「アホになるか」どうかはおいておいて、この批判自体には共感を覚えました。

ハフィントンポスト(2014721日)
日本人は凄いという内容の本やテレビ番組をみて喜んでいるとアホになる
By ふとい眼鏡さん
http://www.huffingtonpost.jp/futoimegane/story_b_5604629.html?utm_hp_ref=mostpopular

鏡に「世界で一番うつくしいのはあなたです」と言わせて喜んでいる王妃の姿はおぞましいですが、テレビに「日本人は世界中で尊敬されているんです」と言わせて喜んでいる視聴者の姿も同じくらいおぞましいものです。

世界には様々な意見を持った人がいます。その中から「日本のここが凄い」とか「日本人はこんなに尊敬されている」なんていう、自分達にとって耳当たりの良い話だけを集めてもそれは客観的評価ではありません。自分にとって耳当たりの良い話だけを聞いて喜んでいるというのでは裸の王様と同じです。

テレビ局は視聴率の取りやすい番組を作ろうとします。こういうバカげた番組を作って視聴率を稼ごうとするテレビ局の倫理観の低さにはもちろん問題がありますが、こういうバカげた番組の視聴率を上げてしまう視聴者にこそ最も大きな問題があります。

(後略)

こうした番組が一番多いのはテレビ東京ですが、そのなかで『和風総本家』は日本の職人に焦点を当てていたり、外国人の日本体験の模様を取り上げているだけなのでおぞましさを感じませんし、海外からの旅行者から振り回されたり、利用される場面がある『Youは何しに日本へ』はまだ愛嬌がある(といっても、出国間際の外国人にお土産を取り出して見せてもらう企画は、一寸迷惑かもしれない・・・と思います。)ように思えます。

しかし、テレビ東京にしても他のTV局にしても、「外国人に日本を称賛させて視聴者の自尊心を満足させるのを第一の目的としているような番組」については、今、日本政府主導の「Cool Japan」というネーミング、「おもてなしキャンペーン」に対して持つ違和感と同じようなものが残ります。

「自信やプライドがあれば、外国人に褒めてもらう番組を作ったり、自画自賛みたいなキャンペーンをしなくてもよいはずなのに。」
と。

また、私はたまたま日本好きの外国人の友人達がいて、彼らから日本-とりわけ文化や芸術の魅力についてよく聞かされますが、彼や彼女たちは日本を褒めると同時に、自国の文化や芸術についても誇りを持って話してくれるのです。

番組では外国人やスタジオの出演者に「日本人は凄い」と言わせて終わらせたりしないで、海外の凄いところも、バランスよく取り上げたなら、まだマシになるかもしれないですね。

いずれにしても、ブラウン管を通しての外国人の日本を褒める言葉を聞いて自尊心を満足させるというのは、コラム冒頭の、「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだーれ?」と聞いている王妃(実は魔女)と変わりません。

この王妃には鏡に「この世で一番美しいのは白雪姫」と言われ、「自分を抜いた白雪姫が憎い!」という発想をするわけですが・・・・これって、ちょっと現代の外国人排斥運動をする人達の発想と似ていませんか?

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非グローバルスタンダードの愛国者

2014年04月26日 | Nationalism

先日、イギリス人社会学者のD氏に20代の若者二人が作った日本紹介ウェブサイトのMATCHA http://mcha.jp/ とともに、こうした若者たちについての期待を書いて送ったところ、彼は「今の日本の若者たちに自分は期待できない」と言い、彼のもとに届いた右傾化する学生に頭を悩ます日本の大学関係者の手紙の抜粋のコピーを送ってきてくれました。

『日本に誇りを持つ若者』=『国粋主義の若者』という図式がD氏の頭にあったようだったので、私は、

MATCHAの運営者の若者や、彼らの周りにいる若者たちは、外から日本を見てきた体験を持っている子が多いこともあってか、「日本は美しい」「日本は偉大」と言って、中国や韓国を貶める発言をしている若者とは対極にいます。

彼らは海外に出てきて、自国を愛し自国の文化に自信を持っている外国人に触れたり、外国人から日本のことを訊かれたりしても自分が自国のことをあまり答えられなかったことで反省したり、といういろいろな経験をしてきています。

とにかく、「海外における日本の評価が高さ」を感じてきた彼らには、隣国の悪口を言って貶めることで自国を優位に立たせようとするようなことをする必要がありません。

また、「右だ」「左だ」と騒ぐより、時間を有効に使いたい。

「バカな学生や大人がふえてきたからこそ、そうした本当に軸を持った若者が出現してきた」ともいえるかもしれません。」

というようなことを書きました。

ところでこれを書きながら、私はふと、

「国粋的な言動をする人だったら本来、自国の伝統や文化を愛するものだと思うけど、現代の国粋主義者には自国の伝統文化に対して関心さえない人(ネット右翼含む)が多いのではないか」 

という気がしてきました。

 

以前、『伝統芸能を学校のイベントで鑑賞させてくれたことに感謝』 

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120728 

で、2012年の橋下徹大阪市長の文楽補助金打ち切り騒動について書きましたが、本来自国を愛するという人間がこの程度。

 

橋下氏は異例なのかもしれませんが、勇ましいことを言っている最近のウルトラ国粋主義政治家のなかで「日本の伝統芸能、文化」に興味がありそうな人、私はひとりも見つけられませんでした。

 

さて、伝統云々については、私は学校の授業の一環で歌舞伎と狂言を観、付き合いで落語に行ったことがあるだけなので私も偉そうなことは言えないのですが、それでも、書道、華道(和風会、古流)は習い、伯母の家に行くとせがんでお茶をたててもらったり、俳句の先生もしていた伯父や、川柳の先生をしていた高齢の友人の勧めで俳句や川柳を作ったり・・ということはしていました。

 

興味があって、ふと友人達にも伝統芸能や文化へのかかわりを質問したところ、30代以降の女性の友人達は100パーセントの確率で華道and/or 茶道and/or 書道and/or 和楽器を学んでいます。そして男女含めた友人のなかでは、歌舞伎や能、狂言を観に行ったことがあるのは三分の二。

 

華道や茶道については、私の年代以下78歳くらいまでは、「花嫁修業的要素(女性のたしなみ)」として華道や茶道という習い事をした女性が多かったです。

今も華道や茶道を習う人はいますが、ただ前者に関しては、「カルチャー教室、フラワーアレンジメント」とされたりして、「油絵教室」「編み物教室」と単なる趣味教室になってしまった分、西洋風フラワーアレンジメントを教えるところも少なくないと思います。なので、本来の華道を習う人口は、230年前から激減している気がします。

 

歌舞伎や狂言、能、和太鼓、落語等々・・・現在これらに行ったことがある30代半ば以前の日本人の割合、私の周りの人のなかでもたぶん何十分の一ではないでしょうか。

 

230年前は日本の伝統芸能、文化の敷居は今より低く、そして風習(話は違いますが、息子が子供だった時代、ゴールデンウィーク前になると鯉のぼりが近所をはためいていましたが、今はあまり見ませんね・・・。)も今より残っていましたので、昔と今の若者を取り巻く環境が違います。

 

更に、ネット、SNSの普及、娯楽の多様化、経済的、時間的制約等があって、機会があってもそういうものを観に行ったり、習おうとする若者はそう多くないのが現状だと思います。

 

(例えば、MATCHAに関わっている「単純に日本を好き」という若者たちにしたって、日本の伝統芸能や文化に対して興味を持っている人は多くないと思います。が、深い敬意を持っているようです。(だいたい、このサイトの名前が、マッチャですからね。))

 

若者たちの伝統離れを憂う国粋主義的な政治家たちは、「剣道や柔道を必須科目に」などと言ったりしていますが、強制するというのも、ましてやその対象が武道だけというのもおかしいし、諸外国と比べて劣る文化芸術関連保護、なんとかすべきでしょう。

 

文化庁 

文化芸術関連データ 

http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/50/pdf/shiryo_10.pdf

 

さて、話が脱線してしまいましたが、話を元に戻せば-

 

冒頭に書いた、D氏の『日本に誇りを持つ若者』=『国粋主義の若者』というような発想。

 

D氏は常々「日本人はもっと自信を持って」と発信し続けてきている方なので、おそらく数年前であれば、単純に、MATCHA のようなものを作り上げる若者を称賛してくれたでしょう。

 

D氏に「日本を誇りに思い、海外に日本の情報を海外に発信する若者」を「ナチス政権下のヒトラーユーゲント」と同レベルにまで勘違いされてしまったのは、私の言葉不足のせいでもありましたが、実際、そういう若者たちが日本に増えているからこそ。

 

日本を誇りに思うのであれば、他国の誹謗中傷をネットに書き込んだり、大学などで教授や講師を悩ませたりする時間があるのなら、日本の文化、伝統について体験したり、外国人に説明できるくらいになってほしいです。

 

日本のことに対する知識もなく、知識も増やそうともしない人ほど「日本は偉大」と言い、攻撃的で非建設的。 

ま、これは日本に限らずではあると思いますが・・・。 

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100年前からタイムスリップした極右達

2014年03月07日 | Nationalism

エコノミスト誌の記事、JBpressから;

JBpress (201437)                    日本の右派:任務完了?(エコノミスト)            http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40115

東京のある若い映画ファンは、自分がなぜ3度目の「永遠の0(ゼロ)」鑑賞のために行列に並んでいるか、はっきり分かっていた。第2次世界大戦末期に米国の戦艦を攻撃した「カミカゼ」パイロットの集団に関する映画から彼が感じ取ったメッセージは、当時の若い男性は今日の「草食」男子とは大違いで、男らしく、目的を持っていたということだ。

 「特攻隊」として知られるパイロットらは長年、物議を醸してきたが、彼らの物語が国内でこれほど人気を博したことはなかった。「永遠の0」(神風特攻隊が操縦していた零式戦闘機にちなんで名付けられたもの)は、邦画としては過去最多の観客動員数を誇る映画の1つになりそうだ。

 やはり「永遠の0」を鑑賞した安倍晋三首相は、映画に「感動した」と述べた。映画の原作となったベストセラー小説の著者である百田尚樹氏は、安倍氏と親しい。安倍氏は昨年、日本の公共放送局、日本放送協会(NHK)の経営委員に百田氏を任命した。

 百田氏の意見は保守派にしても右寄りで、2月の東京都知事選でやはり右派の田母神俊雄氏の選挙応援に駆け付けた際、1973年に日本兵が中国民間人を殺した南京大虐殺は「なかった」と言い放った。

南九州市は特攻隊員の遺書を世界記憶遺産に申請

 「永遠の0」が映画館を埋め尽くしている頃、南九州市も近隣諸国を苛立たせることに一役買っていた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界記憶遺産」への登録を目指し、神風特攻隊に関する文書を提出したのだ。

 世界記憶遺産は重要な文書や原稿を登録するもので、マグナカルタや人権宣言が含まれている。市が提出した遺物の中には、特攻隊パイロットの別れの手紙や日記、詩などが含まれている。いずれも、何百人もの特攻隊員が出撃した旧帝国陸軍基地の跡地に建つ市立知覧特攻平和会館に所蔵されているものだ。

 だが、映画も一連の文書も、神風特攻隊員の姿を正しく伝えていない。右派は彼らのことを、お国のため雄々しく死んでいった意欲的な戦士として描こうとする。「永遠の0」では、最初の方はメッセージがはっきりしない。エリートパイロットの主人公が生き延びようとして軍の名誉を傷つける。ところが、そんな彼が任務を受け入れ、人の言う輝かしい栄光に包まれて死んだ時に本物の英雄になるのだ。

知覧特攻平和会館とその所蔵文書も概ね、この解釈を裏付けている。だが、歴史家の大貫恵美子氏は、大半の兵士は強制的に志願させられたと言う。同氏は南九州市が提出した特攻隊員の手紙は、書かれた時点で上官の検閲を受けたり、強制的に書かされたりしたのではないかと疑問に思っている。

(後略)

これを読んで、ふと、7年前にカナダ人男性と交わしたメールを思い出しました。

彼、Mさんは、当時40代半ば。彼は、高校生のとき、両親がドイツからカナダに移住してきたことを突然知らされ、一家揃ってドイツへ移住。その後、両親はドイツに留まり、弟と妹はそれぞれ近隣国に職を見つけ移住。

Mさん自身は、金細工および古い書物の複製を作る職人となりましたが、結局彼だけがカナダに帰国。しかし、彼にとって、祖国はカナダではなく、もはやドイツとなっているような人でした。(英語が、彼にとって第二国語みたいになってしまっていました。)

その彼がこう書いてきたことがありました。

「第一次世界大戦では、“für Gott, Kaiser und Vaterland(神のため、皇帝のため、祖国のため)”というのがドイツ人のスローガンだった。1918年、君主制が崩壊してからのドイツにはないけどね。

僕は神風特攻隊の遺書をまとめた本を読んだんだ。神風特攻隊には、第一次世界大戦時のドイツ人兵士と同じような人もいただろう。だけど、ほんのわずか。

一方で、「天皇に命をささげる」と書きながら、実は自分の家族を第一に考えた人たちもいただろう。

戦争は不幸なことだ。多くのすばらしい人たち―彼らの才能も―を殺してしまう。」

このMさんが読んだ本がなんであったかは聞かなかったのですが(英語版かドイツ語版かも不明。)、特攻隊の本といえば、私は、

『ホタル帰る―特攻隊員と母トメと娘礼子』(草思社)http://www.soshisha.com/book_wadai/11hotaru/

を読んだことがあります。(この本を元にして作られた映画が、高倉健主演、2001年公開の映画『ホタル』でした。)

この本は、まさしくエコノミストの記事にある知覧特攻隊の話です。

本には、戦争がなければふつうの若者であった特攻隊員たちが、非国民的なことを書くと検閲ではじかれ家族に届かないために、本心を隠して遺書を含む手紙を書かざるを得なかったことなども、書いてあります。

もちろん、特攻隊員のなかには、ゼロ戦の不調で結局生き残ってしまったことを苦悩した人もいたりして、同じ特攻隊員であっても、思いはいろいろだったでしょう。

さて、特攻隊員の日記や遺書等を世界記憶遺産登録申請についてですが、私にはユネスコがこれを認めることはないと思いますし、文書がどういう形で申請されたのかわからないので、何とも言い難いです。が、一つはっきり言えるのは、今のこの日本の状況で、しかも私的なものを世界記憶遺産に申請するというのは、近隣諸国の人たちだけではなく、心ならずも特攻隊で命を落とさなければならなかった若者たちへの冒涜に思えます。

「平和のために特攻隊員の遺書を世界記憶遺産に登録」というのなら、まず、日本が未来ある若者の命を奪ってきたことを悔い改め、国内外に『特攻隊の悲劇』を繰り返さないことを訴えてからでないと、近隣諸国だけでなく、どこにも理解されないでしょう。

さて、話をMさんのコメントに戻しますが、彼の「第一次世界大戦では、“für Gott, Kaiser und Vaterland(神のため、皇帝のため、祖国のため)”というのがドイツ人のスローガンだった。」という言葉で、ふと、「日本の極右およびネット右翼は、第一次世界大戦時のドイツと同じ精神構造を持っているのだ」と思いつきました。

数十年前「中近東を理解するには、『彼らの世界は20世紀ではない』として考える必要もある」なんて意見を言う人もいましたが、現在、「極右達の頭のなかは100年前」と考えて分析するのが妥当なのかもしれません。

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日本と欧米の歴史教育の違いが問題?本当の問題は・・・

2014年02月27日 | Nationalism

 22日に書いた『アンネ・フランクとハアレツの記事』http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140222で紹介したハアレツの記事を、外国の友人数名にも送りましたが、その一人であったアメリカ人のティムさんは、 

“I hadn't heard that, but it is very sad. However, there are crazy and or hateful people all over the world and things like that are not unique to Japan. 

 

I also find the Japanese fascination with Anne Frank very odd.  I agree with the article in Haaretz that it seems Japanese people do not relate to the story in the same way that we in the west do.  In the Haaretz article you linked was the following:

 

Matsui thinks Japan was neutral during World War II. 

“The Germans fought the French and English and the Jews in Europe, and then America and Japan had a war later,” she said hesitantly through a translator..

 

(中略)

 

To me it seems Japan does not teach the history of World War II in the same manner or detail that we do here in the west.  As a result the Japanese view the story of Anne Frank in a completely different context than we do in west.”

 

と書いてきました。

 

彼が記事から引用している部分は、アンネの隠れ家を訪問していた日本の女学生が、「ドイツはフランスと英国と対戦し、そのあと日米で戦争が起こった」とし、第二次世界大戦時、(欧州戦線に関しては)中立だったと考えている、と書いてあります。 

(この女の子が、実際『中立』と言ったのではないと、私は思います。単に、「欧州で日本軍は戦わなかった」と言ったというのが自然かと。)

 

ティムさんはこれから、 「日本人が学んできた歴史が、欧米のマナーや内容と違うように感じる」 と言います。

 

私はこれに対して、

 

「今現在までは、日本人の第二次世界大戦についての歴史教育は大きく西側のものとはかけ離れているとは思わないけど(ただ、第二次世界大戦というくくりより、太平洋戦争というくくりで強調されているとは思う)、マスメディアや平和保護団体のなかには、「戦争被害者としての日本人」に焦点をあてているものが多いのは確かだと思います。

 

また、ドイツと違って日本は軍人以外の被害者に対する賠償をほとんど行ってこなかったり、さらに、カーティス・ルメイのような東京大空襲を指揮した人物の佐藤栄作元首相が勲章を授与しているなど、戦争被害者を馬鹿にした行為までしている、というようなことが、迷惑をかけた他国の被害者に対する反省をゆがめているところもあるかもしれない、とも思います。

 

別の観点で言えば、日本では、歴史の勉強さえ、テストの点をとるための暗記が中心で(しかも現代史にはあまり力を注いでいない)、ディスカッションや深く考えることをさせないという、問題だと感じています。」

 

というような返事をしました。

 

さて、ドイツの国民の補償について調べているときに見つけたウィキペディアに、こんなものがありました。

(ウィキペディアは、必ず詩も正しいことが書いてあるわけではないので、注意は必要です。)

 

ドイツの歴史認識 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%AA%8D%E8%AD%98

 

このなかに、

 

1970年に西ドイツのヴィリー・ブラント首相がポーランドを訪問し、ワルシャワ・ゲットーの前でひざまずきナチスの犯罪に対して深い謝罪の姿勢を示したが、その一方で帰国後に「戦後のドイツ人の旧東部ドイツ領からの追放という不正はいかなる理由があろうとも正当化されることはない」とテレビで演説し、ポーランド側の加害行為をも批判している。ブラントはあくまでも「ユダヤ人迫害」について謝罪したのであって、第二次大戦やポーランドへの侵攻を謝罪したのではない。ブラントのポーランドに対する態度は、ナチスがポーランドに被害を与えたことは認めつつも、それは東部ドイツ領の併合とドイツ人に対する迫害により相殺されるというものであった。」

 

とありました。 

前者はよく知られていますが、後者は知られていませんね。

また、


「ドイツでは1956年に、ナチスの迫害の犠牲者のための補償についての連邦法として「連邦補償法」が制定された。これは国家賠償とは異なり、ナチスの犯罪被害者に対するいわば個人補償である戦後補償として位置づけられている。ただし対象の大部分はドイツ国民か、当時ドイツ国民で後にドイツ国籍を離れた人間である。」
 

 
とあります。

 

日本人は「兵士以外の国民に対する補償をしてこなかった」「原爆について、口をつぐんできた」ということに対し文句を言ってきませんでしたが、本来はおかしなことだったと思います。(ただし、アジアに対する戦争責任逃れに使うのは異常。)

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『未来世紀ジパング』はプロパガンダ番組?

2013年11月05日 | Nationalism

昨日、テレビ東京の『未来世紀ジパング・パラオ』を夫が観ていました。別のことをしていた私もそれをちらちら観ていましたが、後半は思わず手を止めて見入ってしまいました。

あれはいったいなんだったのでしょうか?

ちょうど、この番組のHPに内容が書いてありましたので貼り付けます。

未来世紀ジパング 【沸騰!太平洋の親日国パラオ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/21888_201311042200.html

日本から約4時間半、太平洋の楽園パラオに日本人観光客が殺到しているという。人気の秘密は、昨年世界遺産に登録された海や不思議な形をした島々だ。ツアーでは、天然の泥パックや多様な生物に触れる体験などアクティビティも豊富。また、「ダイバーの聖地」と呼ばれる美しい海を一般の観光客でも気軽に楽しめる仕掛けも用意されている。

つづき

また、あまり知られていないが、実はパラオは親日国。島と島を結ぶ全長413メートルの「日本・パラオ友好橋」は日本の無償支援で作られ、パラオでは一つの象徴となっている。さらに、1994年にアメリカから独立した当時のパラオ大統領は、日系パラオ人のナカムラ・クニオ氏。築き上げてきた親日国パラオとの関係から、未来の日本の役割が見えてくる。

つづき2

【親日パラオに忍び寄る大国の影!?】

初の中国本土からの資本によるリゾートホテルが建設されたりと、これまで中国本土と一線を画してきたパラオに変化が起き始めている。そんななか昨年、中国本土からの密漁船にパラオの海上警察が発砲し、中国人の船員一人が死亡する事件が発生。ジパング取材班は、これまで公開されなかった事件当日の証拠写真の撮影に成功した。忍び寄る大国・中国に、親日国パラオは

この後半部分ですが、

①「このパラオにあの国が忍び寄る」とおどろおどろしくナレーターが言った直後に"その国”が「中国だ」と明かし、スタジオの皆が頷きながらため息をつく。

②パラオに建設中の中国リゾートの現場近くまで行き、中国人の建築関係者たちを撮影をしながら、「大陸から来ている男達が集まる」と、あたかも彼らを犯罪者かのように言う。

③「証拠写真の撮影に成功」というか紹介ですね。その後取材班は密漁船を監視する船に乗り込み、監視員達から中国密漁船に対する悪口を聞きだします。そして、取材中、中国密漁船を見つけたような緊迫感を演出したものの、フタを開ければ巡視船が見つけた船は台湾の、密漁ではない船。

④ミクロネシアの、中国と国交を結んでいる国と、台湾と国交を結んでいる国を色分けした地図を示し、「中国が札束で、この地図を塗り替えていく」というようなことを言う。

(パラオは現在台湾と国交を結んでいる。)

パラオは確かに親日国かもしれませんが、日本の持ち物ではないのでこの国が自国をどうしようと勝手。中国がパラオにリゾートを建設しているのもパラオと中国が正式に契約を結んでやっているもので、日本のTVでこれをあたかも犯罪のように扱うのはおかしい。

中国の密漁船の事件についての扱いも、当日見つけた船が中国の密漁船でもないのに、それを期待する(期待させる)扱い方。

ドナルド・キーン氏の本なかに、戦前だったか戦中のアメリカの雑誌だったか、日本人の顔と中国人の顔の見分け方を扱った記事に触れているのを読んだことがあります。

それによると、簡単に言えば「中国人は優しげな顔つき、日本人は陰険な顔つき」というような分類であったと思います。

キーン氏はこんな記事を書いた当時のアメリカを恥じていますが、私も、視聴者に他国に反感を持たせようとする演出をしている番組およびそれを許す風潮を(別に相手が中国であろうと、どこの国であろうと、)恥ずかしく思います。

テレビ東京は、最近、外国人や外国で活躍する日本人、日本の技術を紹介する番組をよくやっていて、そのなかでも『ガイアの夜明け』、『和風総本家』等、興味がある番組もあるのですが、今回の放送を局が奨励しているのであれば、今後他の番組も様子が変わってしまうのでしょうか。

残念です。

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故近藤紘一氏は産経新聞の今をどう思うか

2013年10月06日 | Nationalism

私が好きだった作家に、近藤紘一さんがいます。

(ウィキペディア

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E7%B4%98%E4%B8%80 )

彼は、産経新聞の記者でもありました。

記者としては、静岡支局勤務を経てフランス留学、サイゴン支局、バンコク支局、外信部特派員と記者人生の多くを外国で過ごし、プライベートではフランス留学中に愛妻を失い、心に深い傷を負いながら、サイゴンでであった子連れのベトナム人女性と結婚。

彼が仕事やプライベートで体験したこと、家族や友人達の話のエッセイ、インドシナの戦争関係の記録もの、小説-いくつかの賞も受賞し、人気もあった方でしたが、悲しいことに、1986年、45歳に胃がんで亡くなってしまいました。

(私が彼を知ったのは『サイゴンから来た妻と娘』からですが、一番好きな本は、彼の死後に出版された短編集『目撃者』(編集:沢木耕太郎)。なかでもフランス留学中に死別した前妻の想い出を書いた『夏の海』は秀逸です。)

私は作家としての彼に魅力を感じるだけでなく、記者としての彼も尊敬していました。

そんな近藤氏が現在もまだ生きていたとして、「現在の産経新聞を見ていたらどう思うのだろう」とため息をつくことが多くなりました。

たとえば、先日は、ある産経の記者が中国のレストランで韓国人の男性といざこざがあったあった話を書いていました。

確か、韓国人の女性と自分がビュッフェで鉢合わせをして、この女性が自分に対して順番を譲ってくれたが、そのあとこの女性の連れの男性がこの記者に向かって非常に感情的に抗議をしてきたと言うもの、です。

表題は『「日本人」を目の敵に・・・韓国人の迷惑なパフォーマンス』でしたが、たかが1人の韓国人に自分がイチャモンをつけられたことをプロの記者が記事にし、それが新聞にそのまま載ってしまうことには大呆れ。

しかもこの韓国人の男性の“鼻毛”をバカにしたりと、いくら韓国人男性が非常識であったとしても、むしろ記者の方を下げずみたくなります。

(だいたい海外ではレディファーストが今でも基本ではないでしょうか?この記者は、海外で日本人の評判を下げている可能性もあり。)

そしてまた、この記事に付いたコメントも、記事同様、品のないものばかりでした。

記事は記者の名前がわかるから(これでも)制御できていたのだと思いますが、コメントは匿名なのでさらにエスカレート。(件数も800件以上)

右寄りであろうとそれは構いませんが、産経新聞には『全国紙のプライド』はないのでしょうか。

インターネットで見る普通の社会面の記事も、産経の記事は週刊誌並みの表題が付き、書き方も「小学生には読ませたくないな」と思うことも。

その産経新聞も、もちろんまともな記事は健在です。たとえば今日はこんな記事が。

産経新聞(20131061423分配信)

「匿名コメント」廃止に踏み切った米メディア 「暗黒面」の誘惑

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131006-00000522-san-n_ame

【岡田敏一のエンタメよもやま話】

 さて、今週の本コラムは“インターネット先進国”である米国のネットをめぐる興味深い動きをご紹介いたします。

 インターネットの功罪についてはいろいろ言われていますが、最大の暗黒面は何と言っても「匿名コメント」に代表される無責任な投稿コメントでしょう。悪意に満ちたあらゆる罵詈(ばり)雑言が並び、人間の暗黒面をこれほど明確かつ露骨にさらすものは他にありません。人はなぜかネットの前ではいとも簡単に暗黒面に落ちてしまいます。「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーの誘いより、ネットの暗黒面の誘惑の方が数百倍威力がありますね。

 しかし米国では、そんな悪意に満ちた投稿を野放しにしておいてはいけないという機運がいよいよ高まってきたようです。

(中略)

9月25日付フランス通信(AFP)は、ユーチューブのコメント投稿者について、昨年、米IT系専門誌ワイアードが評したこんな一文を引用しました。

 「ネット上における最悪の投稿者-人種差別的で、残酷で、愚かで、無意味で、かろうじて読み書きができる人々」

 さらに、ツイッターといった交流サイト(SNS)での話題を紹介する米人気サイト「バズフィード」も昨年実施したオンライン上の最悪コメント調査の結果として、ユーチューブについて「空前の規模でのコメント災害を引き起こしている。コメントは意味不明で他人と交流し合えているとは思えない。内容も、やかましいうえにナンセンスで、人種差別的で同性愛者を誹謗(ひぼう)するようなものだ」と、こちらもボロクソです。

(後略)

この記事に対するコメント、楽しみにしているのですが、18時現在でも6件しかありません。

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ヘイトスピーチ騒動の正体は・・・

2013年09月24日 | Nationalism

922日、ヘイトスピーチをはじめ、人種、国籍などあらゆる差別に反対するデモ「差別撤廃 東京大行進」が、東京・新宿で開かれました。約2000人が参加。

このデモに参加した『ヘイトスピーチに反対する会』がこのように書いています。

ヘイトスピーチに反対する会

922日『差別撤廃東京大行進』での宣伝妨害への抗議行動

http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-120.html

(前略)

正午、新宿中央公園の入り口にある歩道橋の近辺で、私たちはビラ配布を開始しました。在特会の暴力に徹底的に反対すること、それと同時に在特会を生み出している歴史的・社会的背景を問題にし、とりわけ日本に植民地支配や侵略戦争の責任を果たさせることの必要性を参加者に訴えたのです。

開始10分ほど経つと、運営スタッフの一人が「ヘイトスピーチに反対する会ですね?何をしているんですか?」と声をかけてきました。「ここでビラをまいています」と答えると、「ここでする分には構わない」とのことだったので、私たちは運営側の了解のもとにビラまきを続けました。

その時、5,6名のスーツ姿の男たちが突然乱入してきたのです。彼らは、口々に「うるせーんだよバカ!」「カス」「許可証出せ」などと叫び、マイクを奪い取いとろうとし、メガホンのコードを引き抜こうとしたばかりか、参加者の腕につかみかかるなどしたのです。あなたたちは誰ですか?と問いかけたところ、男たちは「おれたちはレイシストをしばき隊・男組だ」と答えたのです。私たちは運営の了解をとっていることを彼らに伝え、ビラまきの何が問題なのかと問いました。ところが彼らは大声で「やめろやめろ」「オイオイオイ!」などと罵倒や脅迫を続けるだけで話を聞きません。

これに対して運営側は「男組」らの暴行を止めようともせず、あろうことか「もめ事になっているんだからやめてくれ」と、こちらに責任転嫁をする始末です。あまつさえ会場外で行っていた私たちのビラ配りを「主催とは関係のないビラです、受け取らないでください」と妨害まで始めたのです。

「会場外でビラを配布することに関知しない」とウェブサイトで周知していたのは主催者です。だから私たちは、その条件にのっとってビラ配りをしていました。にもかかわらず、「男組」からの暴行と運営側からの妨害を受けるいわれは微塵もありません。とはいえ、理を尽くした私たちの説明をまったく受け入れない状態になったので、私たちは集会そのものを混乱させるよりはと思い、その場を離れました。

私たちのビラまきに暴力的に介入して妨害行為を働いた「レイシストをしばき隊・男組」は、815日の靖国神社に反対するデモに対して、在特会とともに妨害の先頭に立っていた集団です。そのような集団がこの大行進の運営に深く入り込んでいることが、今回の混乱を引き起こした原因なのです。

私たちは、このような集団を集会の運営に関わらせている理由について、集会の実行委員会に説明を求めたいと考えています。さらに、この集会の賛同者のみなさんには、今回の暴行、ビラまきの妨害についてどのように考えるのかを明らかにしてもらいたいと考えています。そして差別と暴力に反対する立場から、この集会に参加したみなさんには、「レイシストをしばき隊・男組」を用いた暴力を容認したまま反差別運動の将来がありうるのか、考え議論していただきたいと思います。

2013922日 ヘイトスピーチに反対する会

今まで、新大久保でヘイトスピーチをする嫌韓の人たちだけを『悪玉』扱いしてきましたが、実はこの『悪玉』を退治しようとするグループの中にも、『善玉』だけではなく、『悪玉』がいるようです。

この団体は、『レイシストしばき隊・男組』。

確かにこの中には在日の韓国人の人もいるようではありますが、実は『ヘイトスピーチ組の在特会』とこのグループ、根が同じで、ともに暴力団や右翼が絡んでいると言う話も。

新大久保でのヘイトスピーチ騒動で一番困るのは新大久保の住人達となりますが、この騒動をありがたがる黒幕がいるのかもしれません。



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