Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

NBRフォーラム突然の閉鎖

2013年04月26日 | 

NBRThe National Bureau of Asian Research

http://www.nbr.org/

Japan-U.S. Discussion Forum が今月末で閉鎖が決まったそうです。

http://nbrforums.nbr.org/foraui/message.aspx?LID=5&pg=5&MID=43912

このサイトは25カ国からの知識人たち(日本学者、経済学者、政治学者、ジャーナリスト等々。実際は米国人がメイン)が日本の政治、外交等について議論をするもの。

このフォーラムについては、私のなかでは(フォーラムの目的自体が元はそうだから当たり前ですが)『日米同盟』が軸になっていることにひっかかりがあり、同時に「米国や英国、ドイツの政治や外交について外国人が提言するこうしたフォーラムなどは、まずないだろうな。」「自分の国の問題は棚にあげて!」と違和感や反感を持ったり、そして原発問題、核兵器問題についてのディスカッションでは「この人達は、日本の経産省や防衛省の手先か?」という意見で盛り上がっていることもあって辟易することもあったのは事実です。

しかし一方、『知日家』という高飛車な視線をもたずに貴重な提言をしてくれる人たちも存在しました。

(そうした人たちの多くは、日本の戦後処理(従軍慰安婦、教科書、靖国参拝)については批判的で、ここ最近はとくに領土問題についての日本政府の対応について懐疑的-だからこのフォーラムは一部の人たちから「外国人左翼の集まり」「白人至上主義的」とも言われてもいました。(彼らはこのフォーラムで、左翼系のニューヨークタイムズがたびたび槍玉に上がっていたことはどう思うのでしょう。)特にこのサイトを激しく批判していた人には、サンケイ出身の古森義久氏などがいました。))

それにしても、419日に発表して月末には閉鎖と言うこの突然さ(一応フォーラム運営者は、ソフトウェアのアップグレードにお金が掛かりすぎる問題、ハードワークであることをあげてはいますが、いきなり止めるのは不自然。募金集めの為のストライキでもなければ。)-米国側で、このフォーラムはもう不要(=日本はもはや重要ではない)と思ったのか、それとも日本政府からのなんらかの圧力があったのではないか、と訝ってしまいます。

(日本政府が圧力をかけるのは無理でしょうが、このNBRは実は日本の国際交流基金(外務省管轄)から援助を受けていたことがありました。こうした資金援助を打ち切るくらいのことはできるでしょう。)

しかしともあれ、このメンバーたちは、このディスカッション・フォーラムの存続、それが適わないのであれば、新たな場を探しています。

このメンバーは著名な日本研究者、エコノミスト、ジャーナリスト等々がほとんどで、彼らは無償で意見と同時に情報も発信してくれています。(逆にフォーラム運営のために寄付もしてきています。)

NBRでの存続が無理であれば、どこかでこのディスカッション・フォーラムを引き継いでくれる機関はないものでしょうか。『日米』ではなく、『日本フォーラム』と名を変えて。

(※NBRフォーラムは寄付金が18,000ドルに達したため、2014年末まで運営を伸ばすことを決定したとのこと。突然の閉鎖宣言は寄付金集めの脅しみたいにも思えますね・・・5月8日現在)

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24年ぶりに再会したアンソニー君 / マイケル・プロンコ氏のコラム

2013年04月23日 | 友人・知人

先日は、フランス系ニューカレドニア人のアンソニー君と、24年ぶりに再会しました。

彼は、彼が3歳の頃にシドニー空港で出会った男の子。現在27歳になった彼、今はホテルのセールスマネージャーをしていて、世界各地を飛び回っています。

(『シドニー空港で出会った姉弟』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20090930 参照)

彼が日本に滞在するのは1週間。彼と日程調整をしているとき、せいぜい会えてもランチを一緒にとるくらいかと諦めたこともありましたが、土曜日到着の飛行機にチェンジすることができて、日曜日丸一日を一緒に過ごすことができました。

この日はお昼過ぎまで雨が降りしかもとても寒い日でしたが、その分観光客も少なく、しっとりした風情の古都。

寺院を訪れ、「僕自身は特別な信仰を持っているわけではないけど、なにかしら『神』が存在する気はする。教会でもモスクでも寺院でも、そこにいると何かパワーを貰える気がするんだ」と言ったり、お汁粉を食べに入った趣のある甘味処では、窓から見える雨と池のコントラストに見入りながら、米国で大ヒットしたという、日本の寿司職人のドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』

http://www.youtube.com/watch?v=9h9H26X0O1I

の話をしてくれたりする彼。

(この映画は銀座の名店「すきやばし次郎」の店主・小野二郎さん(87歳)を取材したもの。

この老寿司職人に彼が感銘を受けるのは、アンソニー君自身が自分の仕事に情熱、愛情、誇りを持っているからでしょう。実際彼は、私が『ワーカホリック』と茶化すほど、仕事に入れ込んでいます。)

アンソニー君はかつこさんや私の質問に一つ一つ丁寧に答えてくれ、英語ができない夫に「英語の会話ですまない」と気遣ってくれ-24年前、シドニー空港を走り回っていた男の子が、このように若いのに品格、知性のある魅力的な若者になったこと、これは、彼の資質もありますが、ご両親、そして年の離れた姉であるヴァネッサさんから愛情をいっぱい注がれて育った結果だろうな、と改めて思いました。(オマケに俳優になれるくらい、ハンサムで優雅なんですから・・・まあ。)

この「24年」といえば、円覚寺で出会った東洋系アメリカ人の老夫婦にアンソニー君が「僕らは、24年前に空港で知り合ったんだ」と説明したときの話を。

「あなたは日本人のお友達がいてラッキーね」とにっこり微笑んだ老婦人、少したってから引き返し、「24年前って・・・一体あなたはおいくつなの!?」と質問。

アンソニー君が自分の年齢を言って、シドニー空港の話をしたことで、この老夫婦は疑問が解けて気分がすっきりしたように微笑みました。それは同時に、当時3歳と27歳だった私の24年を経ての再会の喜びをシェアしてくれたようなうれしそうな笑み。

そう、この24年間を経ての再会って奇跡に近いのでしょう。

24年前であった3歳の異国のやんちゃ坊主とこうして再会することなど、思ってもいなかったわ」

この日彼と別れて彼に送ったメールに私はこう書き、そして

24年前、ヴァネッサさん、そしてお母さんに大人しくするように怒られて、私と話していたヴァネッサさんのもとに逃げてきたあなた、あなたを追いかけてきたお母様、あなたの家族に会えたことを感謝します。」と結びました。

さて話変わって-

この散策時、私がかつこさんと話していた、欧州と日本の街の景観について-古都はともかく、日本、そして東アジア独特の町並みの雑然とした統一性のなさ。

これはこれで一部の外国人にはそれも一つの魅力と映るようではありますが、以下のようなコラムがちょうどありましたので、これをオマケに貼り付けます。

(観光業に携わるアンソニー君の意見もプロンコ氏の意見に近いようです。)

ニューズウィーク (2013422日)

「世界一見苦しい街」に隠された美を探して by マイケル・プロンコ

http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2013/04/post-662.php

先月、帰りの成田エクスプレスの車内から10日ぶりに東京の街を眺めて、私は思った。「東京はきっと世界一見苦しい街だ!」と。ほかの世界都市から戻ってくるたびに、そうした都市と比べて東京は野蛮で無節操で味気ない感じがする。

 今回はローマから戻ったのだが、何も東京がいきなりローマみたいな街になって、完璧な町並みに噴水やカフェテラスがあるなんて期待していたわけじゃない。それでもごちゃ混ぜに立っているビルを見たら、座席に身を沈めて、東京がルネサンス期に大理石で造られていたら、などと想像してしまった。時差ボケでぼんやりしたまま、東京にもミケランジェロのような人物がいたらよかったのにと考えた。

 例えば東京には街を一望できる場所がない。ローマのような立派な広場もなければ、パリのようなロマンチックな橋もない。ニューヨークやロンドンでは、周囲を見回して「いい眺めだ!」と言えるけれど、東京で同じ気分を味わうにはスカイツリーにでも登るしかない。ひょっとしたら、あの長い行列はそのせいかも。東京を見るためじゃなく見ないためだ。あの高さからなら、どんな都市でもアラが見えないだろうから。 

 東京には「こっちを見て」とアピールしている町並みはほとんどない。「見るな」という町並みだらけだ。東京の象徴的存在でかつてはその中心だった日本橋は、今では首都高速道路のガード下だ。どこも歩道橋やパチンコ店だらけで、昔ながらのいい眺めはほとんどない。

 東京にはヨーロッパの都市のようなアースカラーと高度な職人技の調和がないせいで、商業的な感じがしがちだ。人工的な色が人工的に配置され、まるで安物のバスローブを引っ掛けたかのようだ。もちろんローマにだって商業主義はあふれているが、ビルというビルの外側に塗りたくるんじゃなく、内側に隠してある。

 言ってみれば東京は裏返しの街だ。ローマは見苦しい部分を隠しているが、東京は電線や梁やパイプやエアコンがむき出しでもお構いなし。よその素晴らしい都市から東京に帰ってくるたびに「目障りだよ!」と叫びたくなる。まあ、隠そうにも場所がないのは分かるけど。

 帰ってきて2週間くらいすると東京の魅力をもっと注意深く探すようになるが、簡単には見つからない。東京は自分の魅力を隠しているから。素晴らしい公園、見事なビル、しゃれた通りがあちこちにあるのだが、意識して探すか、運よく出くわすかしない限り見つからない。東京の美に出合うには時間と努力が必要だ。

ミケランジェロも脱帽の美しさ

 東京の魅力は着物を思わせる何層ものベールの奥に隠されている。新しくなった東京駅のロビーは外からは見えず、素晴らしい庭園は寺の裏手にある。東京の美しさはトータルの美しさではなく、そこかしこにちらりと見える個別の美だ。

 しかも東京の美は芸術とは違う。近代都市なので、ローマやパリが誇るようなスケールの大きい芸術的設計や明確な計画には欠ける。東京の芸術的センスはむしろ実用的で機能的な感じで民芸の美に近い。ごちゃ混ぜといってもどこか民主的で、建設者も都市デザイナーもみんな公平にアイデアを表現している。東京ではどの建築家にも発言権がある。

 東京の美を味わうには忍耐も必要だ。春になって突然、街が桜の花に覆われると、いつもは東京をやかましく批判している人間でも心が和む。普段は川や歩道や公園沿いにひっそり立っている桜の木が1年のこの時期だけ咲き誇るなんて、噴水のある広場や恋人たちが集う橋に負けないくらい芸術的で計画的だ。

 ともかく2週間くらいは、桜による都市設計が東京に世界のほかの大都市に負けない美しさと見事な一貫性を与える。東京の花見にはかのミケランジェロだって大満足したはずだ。

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grassではなくherb, vegetableではなくsalad

2013年04月18日 | 異文化

ドイツ人のブルクハルトさん、彼はお料理が大好きです。

先日届いたメールでも、

Baked potatoes with butter, cooked eggs with the Frankfurter green sauce.

Frankfurter green sauce is a specialty of Frankfurt.

Made with curdcheese, mayonnaise and 7 selected herbs.

A vegetarian menu we enjoy in spring.

(意訳:

茹でたジャガイモにバターをそえて、調理した玉子にフランクフルター・グリーンソース。

フランクフルター・グリーンソースは、フランクフルト料理に欠かせない。

ゴーダチーズ、マヨネーズ、そして7種類の香草で作るんだよ。

春を楽しむ、ベジタリアンメニューなんだ。)

フランクフルター・グリーンチーズ、私はこれを使った料理を食べたことはありません。

玉子だけでなく、白身魚などにも合いそうです。

さて、ところで、この7つの香草。なぜ7つなんでしょう?

7つ」といえば、思い出すのが、日本(もとは中国から)の「七草」。

ブルクハルトさんに「七草粥」について書こうと思い,最初は” rice porridge with 7 grasses”と書いてみたのですが、念のため調べてみると、七草粥は”rice porridge with 7 herbs”が正しいようです。

「え、七草って、ハーブ(香草)?」

それで調べてみると、

In general use, herbs are any plants used for flavoring, food, medicine, or perfume. Culinary use typically distinguishes herbs as referring to the leafy green parts of a plant (either fresh or dried), from a "spice", a product from another part of the plant (usually dried), including seeds, berries, bark, roots and fruits.

In American botanical English the term "herb" is also used as an abbreviation of "herbaceous plant". This usage is rarely found in British English.

(英語のWikipediaherb”より)

herbは、調味料、食物、医療、香水に使われる植物の総称とのこと。

(米語では、草の植物もherb。)

ハーブって、日本人のほとんどは「香草や薬草」と思っていないでしょうか。

そういえば昨年トリノ旅行の帰り、フランクフルト空港の地下にあるスーパーマーケットに寄り、BIOのハーブティ(ブレンド)を友人達に買ってきました。

このハーブティ、原材料の絵は箱に描かれているのですが、見分けがつくのは生姜くらい。

(このとき、「生姜が入っているなら、ハーブティではなく。ジンジャーティではないか?」と思いました。)

あとは草花が書いてあるものの何の植物なのかわからなかったし、ドイツ語も読めないので、勘をたよりに無難壮なブレンドのものだけセレクト。

今考えるに、ひょっとしたらこのお土産、日本人が考える「ハーブティ」とはまったく別物だった可能性もあります・・・。

余談ですが、昔アメリカ人の英会話の先生から、「レタス等の生野菜(菜系?)は、vegetable ではなくsaladという」と教わりました。

(私はこれはこのとき初めて知ったのですが、学校でも教えてくれていたのでしょうか。)

こうした勘違いで、

アメリカ人「サラダを買いにいってくる」

日本人「サラダ、家で作らないの?」

アメリカ人「虫がでてきそうで嫌だわ」

なんて、トンチンカンな会話もでてきそうです。(日本語の会話)

herb,salad・・・他にも「ああ勘違い」はまだまだありそうです。

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これだけ多発する大地震、人為的側面はないか

2013年04月17日 | 環境・エネルギー

地震は自然災害ですが、近年の大きな地震、「純粋に自然に起こっているだけ」と言い切れるのか、と思えるこのごろです。(一箇所で地震が起こればひずみで他の場所でも起こるでしょうから、『きっかけとなった地震』についてだけの意見です。)

シェールガスの危険は、最近でこそ無視されていますが、これは一部の国では、地震を引き起こす可能性にふれて採掘を禁止しています。(もちろん、そのほか環境保護の問題も勘案。)

シェールガスに限らない資源確保、軍事的なもの(最近は使用済み核燃料を地下深くに埋めるプロジェクトがありますが、この保管場所を掘ること自体が危険に思えます。) - これらの害の研究は単に阻まれているだけかも知れません。

いくら技術が発達しても、人間は自然には勝てないことはわかりきったことなのに、これも無視されてしまいます。

Wired

四川大地震の原因は三峡ダム?――「人為的に地震を起こす方法」5つ(1)~(3)

http://wired.jp/2008/06/11/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AF%E4%B8%89%E5%B3%A1%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%9F%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E4%BA%BA%E7%82%BA%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%9C%B0/

http://wired.jp/2008/06/11/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AF%E4%B8%89%E5%B3%A1%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%9F%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E4%BA%BA%E7%82%BA%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%9C%B0-3/

http://wired.jp/2008/06/11/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AF%E4%B8%89%E5%B3%A1%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%9F%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E4%BA%BA%E7%82%BA%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%9C%B0-2/

イランを震源とした今回の地震、そしてまたパプアニューギニアでも。

これ以上、地震が続かないと良いのですが。

イランの地震は隣国のパキスタンなどでも被害が大きいですが、募金などはまたやらないのでしょうか。

政治を乗り越えて、昨年同様日本政府は支援をして欲しいと思います。

参考:

『イラン地震、日本政府の支援』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20120831

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Bitcoin-2011年夏の記事から

2013年04月16日 | 経済

2011823に書かれたものですが-

MIT Technology Review

Cryptocurrency

-The bitcoin, a virtual medium of exchange, could be a real alternative to government-issued money?but only if it survives hoarding by speculators.

By James Srouiecki

http://www.technologyreview.com/review/425142/cryptocurrency/

When the virtual currency bitcoin was released, in January 2009, it appeared to be an interesting way for people to trade among themselves in a secure, low-cost, and private fashion. The Bitcoin network, designed by an unknown programmer with the handle “Satoshi ?Nakamoto,” used a decentralized peer-to-peer system to verify transactions, which meant that people could exchange goods and services electronically, and anonymously, without having to rely on third parties like banks. Its medium of exchange, the bitcoin, was an invented currency that people could earn?or, in Bitcoin’s jargon, “mine”?by lending their computers’ resources to service the needs of the Bitcoin network. Once in existence, bitcoins could also be bought and sold for dollars or other currencies on online exchanges. The network seemed like a potentially useful supplement to existing monetary systems: it let people avoid the fees banks charge and take part in noncash transactions anonymously while still guaranteeing that transactions would be secure.

Yet over the past year and a half Bitcoin has become, for some, much more. Instead of a supplement to the dollar economy, it’s been trumpeted as a competitor, and promoters have conjured visions of markets where bitcoins are a dominant medium of exchange. The hyperbole is out of proportion with the more mundane reality. Tens of thousands of bitcoins are traded each day (some for goods and services, others in exchange for other currencies), and several hundred businesses, mostly in the digital world, now take bitcoins as payment. That’s good for a new monetary system, but it’s not disruptive growth. Still, the excitement is perhaps predictable. Setting aside Bitcoin’s cool factor?it might just as well have leapt off the pages of Neal ?Stephenson’s cult science-fiction novel Snow Crash?a peer-to-peer electronic currency uncontrolled by central bankers or politicians is a perfect object for the anxieties and enthusiasms of those frightened by the threats of inflation and currency debasement, concerned about state power and the surveillance state, and fascinated with the possibilities created by distributed, decentralized systems.

(後はリンクからどうぞ)

「ビットコイン自体の実装者が日本人名(中本哲史氏)?」「パイレーツ党は今回痛手を受けただろう」「しかし、「リーマンショック直後にビットコインが作られるなんて・・・」と、読みながら思ってしまいました。

ビットコイン批判は、もう前からポール・クルーグマンなどがニューヨークタイムズの記事で書いているようですが、ケインジアンでなくとも、危惧していた人は少なくなかったでしょう。

(欧州人の友人も日本人の私もビットコインの実態を今回初めて知ったように、批判もなにも、何がなされているのか知らない人がほとんど、というのも怖いです。)

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Bitcoinバブルは誰のせい?

2013年04月14日 | 経済

IMFも何をしていたんでしょうね?

しかし、こういうものを誰が許可して、誰が規制すべきなのか。

Ars Technica (2013.3.29)

Experts pour cold water on claim that Cyprus crisis caused Bitcoin boom

http://arstechnica.com/business/2013/03/experts-pour-cold-water-on-claim-that-cyprus-crisis-caused-bitcoin-boom/

Wired (2013.3.20)

Bitcoin interest spikes in Spain as Cyprus financial crisis grows

http://www.wired.co.uk/news/archive/2013-03/20/bitcoin-spain-currency-run

ギズモード(Wired)(2013413日)

バブルから一転して価値が急落。Bitcoinって何?

http://www.gizmodo.jp/2013/04/bitcoin.html

IBtimes (2013413日)

貨幣が国家を超える

デジタル通貨「ビットコイン」、仮想通貨から世界で通用する代替通貨への道筋

http://jp.ibtimes.com/articles/42830/20130413/780866.htm

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世界が終わるのと”現代のスクルージ”の改心、どちらが先か

2013年04月13日 | 国際・政治

米国のティムさんは大好きなのですが、市場経済原理主義者の彼と私の意見は、正反対なことが多いです。

最近はタックス・ヘイブンの話をしていて、

「タックス・ヘイブンの問題はマネーロンダリングについてだけ。他は違法なことをしているわけではないし、擁護する。」

と言い、自分の意見と同じことがかいてある記事を送ってきたりします。

International Library

A Tax Heaven Primer for the New York Times

http://danieljmitchell.wordpress.com/2013/04/12/a-tax-haven-primer-for-the-new-york-times/

(抜粋)

"Tax havens are very valuable because they discourage anti-growth tax policy. Simply stated, it is very difficult for governments to impose and enforce confiscatory tax rates when investors and entrepreneurs can shift their economic activity to jurisdictions with better tax policy."

もちろん彼も私がまったく反対の意見を持っていて、それを読んで意見を変えるなどとは思ってもいませんし、私自身もそれは同じ事です。

(しかし、正直に言うと「アングロサクソンたちは懲りないな」と思ってしまう。)

「私はこの記事の人の意見は受け入れられないし、私でなくたって、たとえば、ジョージ・ソロスもデイビット・ロックフェラー Sr. なども私と同じでしょうね。」

といいながら、ロイターの記事を送りました。

Global postより(2013.4.11

EU meeting to pile pressure on Austrian bank secrecy

http://www.globalpost.com/dispatch/news/thomson-reuters/130411/eu-meeting-pile-pressure-austrian-bank-secrecy

日本語後版は要約ですが・・・

ロイター(2013412日)

EU財務相理事会、キプロス支援策や脱税対策が焦点に

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93B01Z20130412

タックス・ヘイブンの問題は、もう今までも何度も取り上げられてきても、放置しっぱなしでした。

「2015年から外国口座の詳細を当該EU政府と共有することを決定した。これによりオーストリアを除くすべての加盟国が外国口座の情報を当該国の政府に提供」

だけでも進歩でしたね。

それにしても、社会がどうなろうと、自分の懐を潤すことしか頭にない人達って、まるで『クリスマスキャロル』のスクルージですね。

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リーマンショック、EU金融危機、そして・・・グローバル・ドミノ倒し

2013年04月09日 | 経済

キプロス危機のことではロシアが散々な目に会い、ロシアでは、「これはロシアの足をすくうために、欧米が仕組んだもの」という人さえいるようです。

(リーマンショックの時も似たような声がありました。)

キプロス危機ですが、実はロシアのことばかり注目されていますが、キプロスの預金残高の三分の一が中国のものという話も聞くくらい(これは不確か。米国の投資アナリストの友人とこの話をしましたが、彼は知らず。)なので、中国も苦虫を噛み潰していることでしょう。

(中国の預金残高云々はおいておいて、中国はキプロスに押しかけていたのは事実。

新華社 (201329日)

中国人がキプロスでの住宅購入に注目 EUでの永住権取得可能=英報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130209-00000006-xinhua-cn

Totalseve management (2012.3.)

Cyprus is on its way of becoming China’s preferred business and investments gateway to Europe.

http://www.totalservecy.com/index.php/news/191-march-2012-cyprus-to-become-chinas-bridge-to-europe

グローバル化が進んだ現在-一国になにかがあると、その国だけではなく世界に広まってしまいます。

(グローバル化のなかでマネーゲーム規制、タックス・ヘイブンへの介入があったなら、危険度は低かったのではないかと思います。それにしても、これだけグローバル化が進んだ中で、目先の自国の利益だけを考える国ばかりなのはなぜでしょう?)

現在の日本の日銀の緩和も、これが失敗したとしたら日本だけのことに留まらないのです。

また、日本もキプロスのように、挙句「預金額に課税」なんてことにならないとよいのですが・・・。

ウォールストリートジャーナル (201348日)

[オピニョン] 日銀による危険なかけ by Ken Courtis

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323366004578409891075421384.html?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsFirst

44日、日本銀行は2014年末までにマネタリーベースを倍増させることを目的とした大規模な金融緩和政策を発表した。日銀に紙幣増刷を始めさせるという公約を掲げて昨年与党に返り咲いた自民党の支持者はこのニュースに喝采を送った。しかし、インフレ率を急激に上げ、円の価値を下げ、さらに多くの債務を抱えるという日本政府の景気対策は日本だけでなく、他国にまで波及し得るかなりのリスクを伴っている。

日本政府が宣言している目標通りにインフレ率が相当な幅で上昇した場合、当然ながら金利も上昇することになる。ここで問題となるのは、国家予算の4分の1がすでに債務返済に消えているということ、そして来年末には公的債務残高が対国内総生産(GDP)比で250%に達するということである。ただでさえ膨大な政府債務残高の金利負担が増大すれば、日本の財政にとっては大打撃となるだろう。

次の数字で考えてみてほしい。日本の消費者物価上昇率が、安倍政権が目標に設定した2%という水準に達すると、10年物国債の金利は現在の0.50%から2.5%以上に上昇する可能性がある。5倍になった金利の影響で日本政府の平均資金調達コストが増加し始めると、大蛇のような債務返済が国家予算のほぼすべてを飲み込んでしまうだろう。さらに言えば、金利2.5%の環境下で政府債務残高を対GDP250%という水準を維持しようとするだけでも、日本の名目GDPの年間成長率は6.25%でなければならない。インフレ率2%で調整した実質GDP年間成長率ならば4.25%でなければならない。

 実質GDP成長率4.25%は理論上考えられないこともないが、われわれが生きている間に日本で継続的に実現されることはまずないだろう。

 ところが、日銀の今回の政策がもたらす不安は深刻な財政問題だけではない。高インフレ率、高金利は日本の金融機関にとっても悲惨な状況を生み出すだろう。

 1980年代の資産バブルが崩壊して約20年、日銀は量的緩和の世界チャンピオンとなった。日銀は日本の金融機関に潤沢な超過準備を供給、金融機関はそれで国債を購入した。

 今日、日本の金融機関のバランスシートに計上されている保有国債の総額はGDP(約540兆円)の約80%に上る。自民党のインフレ率引き上げ策がさらなる赤字財政と共に実施されると、日本の国債市場は大幅に下落し、日本の金融機関のバランスシートは急激に悪化するだろう。これは1990年代の二の舞である。その結果、過去数年間の欧州債務危機が軽傷に思えるほど重篤な金融機関の救済や国家債務再編を経験することになるだろう。

 4日の発表では、日銀が数兆円規模の社債購入を続けることも確認された。自民党――日銀の独立性が強すぎると考えてきた人たちだが――は、その金額を拡大したがっているという。さらに自民党内には、日銀が今後最大100兆円の海外資産を買うべきだという議論もある。これは米連邦準備理事会(FRB)の今年の購入予定額とほぼ同額となる。

 そうした資産購入の目的の1つには円の価値の引き下げがある。しかし、世界経済に追加で100兆円の流動性を注入することは、実体経済に吸収されない超低金利マネーのプールが大幅に拡大されることにもなる。そのマネーの多くは最終的に、株式、高利回り債、新興市場の不動産、貴金属といった資産市場にどっと流れ込むだろう。つまり日本は、世界的な資産バブルへの資金供給においてFRB、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BOE)の仲間に加わることになるのだ。

 緩やかなデフレから急激にインフレへ移行することで、日本は広大な金融不安のリスクにさらされることになるだろう。にもかかわらず、日本政府は扉を開いてそのリスクを受け入れようとしている。日本の経済規模や財政赤字の大きさ、日本の金融システムが世界の市場といかに緊密にかかわっているかを思うと、日本政府の戦略は世界中の人々に恐ろしい結果をもたらし得る。

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タックス・ヘイブンという元凶

2013年04月07日 | 経済

44日のブログ記事記事に、スペイン人のベゴーニャさんとジブラルタルの岩の領有権問題の話からタックス・ヘイブンの話になったことをちらりと書きましたが、スペイン人として、領有権問題以前に英国に物申したい部分もあるのかもしれませんね。

田中宇氏の2011419日の記事

タックス・ヘイブンを使った世界支配とその終焉

http://tanakanews.com/110419taxhaven.php

IBtimes (2013.4.6)

タックス・ヘイブンの裏側、世界の調査ジャーナリストたちが暴露

http://jp.ibtimes.com/articles/42587/20130406/875586.htm

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銀行の偽善、政府の洗脳?

2013年04月05日 | 生活・日常

今日は、息子の大学の授業料支払いにM銀行へ。

もう何年も前から、たかだか振込みをするのに窓口に行った人間の本人確認が必要で、その人の名義のその銀行の通帳か、免許証や保険証の提示を求められました。

そして通帳のときは窓口に渡すだけでOKでしたが、免許等の身分証明書の場合は提示+用紙に住所、電話番号等を記入する手間もあり。

しかし、今日もいつもの通り窓口で私の通帳を差し出すと、「本年41日から犯罪による収益の移転防止による法律の改正された」とのことで、記入用紙を渡されました。

それに書くのは『名前、振り仮名、職業』・・・・そこまではまあ仕方がないとしましょう。

ところが、それに続く質問がおかしい。それは『通帳の用途』。

そして、その用途の欄、『給与振込み』だとか、『支払い』だとか細かく項目が分かれています。

私はこの通帳はほとんど使うことがないものなので(つまり、入れっぱなし)、『その他』にチェックをいれると、行員さんは「その他以外を選んでください。」といって、無理やり『生活云々(字が細かくて読めず)』に訂正してしまいました。

こんな形だけの申告(?)がなんに必要になるんでしょう。そして、やはりこの『通帳の用途』の記入は、銀行が顧客の情報を得るだけのものでしかないように思えます。

なので、窓口の女性行員に疑問を投げかけてみました。

私「(そもそも現金で息子の授業料を納めに来た親が、その通帳の提示をしなければならないのもおかしいけど、)なぜ振り込み者が自分の通帳の用途を申請しなければならないんですか?それが身元確認とどう関係があるのでしょう。免許証の提示をした場合は、通帳の用途なんて申請する必要はないですよね?」

行員「(用紙を遠くで見せながら)免許書の場合はこちらの用紙を記入してもらうことになりますので大変です。」

私「でも、それを書いたら自分の通帳の用途を書く必要はない、ってことになりますよね?」

行員「いえ、この用紙は2枚綴りになっていて、下に今お渡ししたのと同じものがついて、同じように書いていただくことになっています。」

私「だって、この銀行に通帳を持っていない人もいるじゃないですか。それなのに、おかしくないですか?」

行員「はい、法律改正でそうなっておりまして・・。他行さんも同じです。」

窓口で粘っても仕方ないので、記入用紙2種を貰おうとしたのですが(記入時も読み上げて記入をせまるだけだったし、その後の質問時も行員の女性はその用紙を窓口の内側の自分の手前にひらひらさせるだけ(つまり、よほどの遠視の人でもなければ見えない)だったので。)、断られ、そのかわりに、以下のことが書かれているチラシをくれました。

お取引時の確認について

・犯罪による収益の移転防止に関する法律』(以下「同法」といいます)が改正されました。これに伴い、平成2541日以降、職業や取引目的も確認させていただくことになりました(これを「お取引時確認といいます」)。

・「お取引確認」ができない場合、お取引をお断りすることがあります。何卒ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

(後略)

このチラシにだって、『通帳の用途』については書いていません。

ちょうどこのチラシにはM銀行のコールセンターのフリーダイアルが載っていたので、家から電話。

電話に出た若い男性に、今日窓口であったことを説明し、「本人確認にどうして、通帳の用途が必要なのか」ということと、「免許証を使った場合も、通帳の用途を申告しなければないらないというのは本当か?」と質問してみました。

その結果は・・・この担当者は先の質問には答えず、

「お名前を頂いた段階で、窓口で当行に通帳をお持ちかどうかわかるので、聞くことがあるかもしれないが・・・直接支店によって違うので聞いてほしい」と言うだけ。

結局のところ、『通帳の用途』の申請は、やはり『身元確認』とは違う目的(=銀行のデータベース)に使われているだけだろう、ということでしょう。

それにしてもこのM銀行のこの支店には、もうはるか昔に2ヶ月分の引き落としをすべきところ、1か月分しか引き落としをしないミスを起こされたことがありました。

このとき私は臨月間際の妊婦であるにもかかわらずもう一度銀行に行き、手数料を払って引き落とされなかった分の振り込みをする羽目になりました。それをこの支店に文句を言ったとき、お客様係りの女性は一言-

「引き落としをミスしたのは東京の支店で、私たちの責任ではありません。」。

(流石に出産後、定期をすべて解約させてもらいました。)

このM銀行のこの支店が代々性質が悪いだけかもしれませんが、銀行って・・・「顧客の安全のため」といって引き出し金額制限、振込み制限を設けていますが、実はこれは銀行にとっては「預金の減少を少なくする」という貢献をしています。

今回の法改正も、良いように利用。

政府も『個人情報保護法』もなんのその、銀行と二人三脚のよう。

実はゆっくり国民が自分の情報を出すことへの抵抗をなくすように改正をしていっているのではないか、とも思えてしまいます。

(銀行の情報も政府に管理される日もくるかもしれませんね。)

コメント (4)
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偽善に満ちた人たちが操る世界、「我輩の辞書に『恥』という文字はない」

2013年04月04日 | 国際・政治

ニューズウィーク (201342日)

相手の国を知らずして攻撃して by 池上彰

http://www.newsweekjapan.jp/column/ikegami/2013/04/post-658.php

アメリカやイギリスがイラクを攻撃してから10年。

 イラク国内では、いまだに爆弾テロが絶えません。米軍は、「イラクの治安はイラクの国軍と警察で維持できるようになった」として撤退しましたが、これが逃げ出す口実であったことは明らかです。

 アメリカによる攻撃で、多数の犠牲者が出て、いまも出続けるイラク。アメリカによる攻撃が間違いだったことは、すでに歴史が証明していると言っていいでしょう。

 ただ、では残虐なフセイン大統領の独裁が続いていてよかったのか、と問われると、なかなか答えにくいものですが。少なくともアメリカの攻撃の前や後にやるべきことがあったことは確かでしょう。

 本誌4月2日号の「予見されていたイラク戦争後」は、そんなアメリカの失敗を改めて整理しています。

 米軍侵攻の3週間前、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、こう講演していたそうです。

「解放されたイラクは近隣諸国の模範となり、自由の持つ力を見せつけ、この死活的に重要な地域を変えていくだろう」

「解放」されたというイラクは、模範ではなく反面教師になっています。

 ブッシュは知らなかったのです。イラクには、2種類のイスラム教徒が存在することすら。

 イラク侵攻の2か月前、亡命イラク人がブッシュに対し、「フセイン後のイラクではスンニ派とシーア派の争いが必ず再燃する、米軍はこの宗派間の緊張を和らげる措置をとるべきだ」と伝えると、「ブッシュは狐につままれたような顔をしていたという。イラクには2種類のイスラム教徒がいて互いに反目し合っていることなど、知らなかったからだ」

 フセイン後のイラクを、アメリカ人の無知が滅茶苦茶にしました。

「暫定統治の任を委ねられたポール・ブレマーはさっさとイラク軍を解体し、旧与党のバース党員が公務員になることを禁じてしまった。これでイラクの秩序は完全に崩壊した」

 相手の国のことを知らないまま攻撃するなど、いまから思えば信じられないことです。まあ。かつての日本も、アメリカのことをよく知らないまま攻撃しましたが。

 この記事は、こう結びます。

「実力で他国の運命を変えようと思うなら、行動を起こす前にその国の政治や歴史、文化を理解しておき、自分の行動がもたらすであろう結果をきちんと考慮しておくべきだ」

 これは、すべてに言えることでしょう。歴史を学ぶ重要性が、ここでもわかります。

今年は、イラク戦争から10年目ということで、米国のマスメディアでは、「あの戦争は間違いだった。ブッシュが悪かった」というものが多く見受けられました。

しかし、「ブッシュが悪い」とブッシュのせいにだけしているのは、まるでドイツが「あれはヒトラーが起こした戦争だった。間違いだった」と言っているようなものではないでしょうか?

非常に違和感を覚えます。

そして日本の小泉政権もこのイラク侵攻を支持しましたが、日本もそれに対する反省がまったくない。

池上氏が書くように、「歴史を学ぶ重要性」はもちろんですが、「恥」を感じることのない国や人には意味がないかもしれません。

(ただ、この戦争に関して、私は「米国は侵攻前から、大量破壊兵器がないことも、そしてイラク国民の将来などは眼中になかった。フセイン政権を崩壊させてイラクがどうなるかを米政府は予測できていたのに、それをあえて無視して始めた戦争」という捉え方をしているので、「恥を感じるか感じないか」以前の問題とも思えます。)

さて、イラク戦争についてですが、ルモンドディプロマティークの記事を。

ルモンドディプロマティーク (20133月)

バグダード、10年後

イラク石油戦争の挫折 by ジャン=ピエール・セレニ

http://www.diplo.jp/articles13/1303bagdad.html

私はこの記事に書いてあることは的を射ていると思いますが、ただ、フランスで自国のマリ侵攻と照らし合わせて考える人がどれくらいいるのか-、ふと考えてしまいます。

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ベゴーニャさんとのおしゃべりースペインは今も

2013年04月04日 | 友人・知人

来日していたベゴーニャさんは今週初めに帰国の途につきました。

さて、この彼女と皇居の付近を歩いているとき、天皇陛下の話になり、

「あなたにとっての天皇陛下は何?」との質問がありました。

これに対する私の答えは、

「国のシンボル云々に関係なく、平成天皇や皇后は、その人格がすばらしいこともあって、私は尊敬している」。

その流れから国旗の話にもなり、

「ところで、あなたの国の国旗の赤い色と黄色い色はどういう意味?

あれは、太陽をイメージしているの?」

と彼女に質問してみると、

「よく知らないわ。おそらく、赤は血を意味して、Passion(情熱)を現しているんじゃないかしら。」

(スペイン国旗について家に帰ってから調べてみたところ、「赤は、外敵を撃退したときに流された血を意味する」という説が有力のよう。黄色は豊かな国土の意味。ついでにいえば、紋章入りを使うのは王室や公式行事用。一般的な使用は紋章なしのもの。)

今まで、彼女とはあまりメールで政治の話をしたことがなかったのですが、これがもとで少し政治の話になり、私が少し気にしていたフォークランドについてのスペイン人の彼女の意見を聞こうと、

「あなた、もしくはスペイン人は一般的にフォークランドのことはどう思っています?」

と質問。が、彼女は「フォークランド」という言葉が通じません。

1982年に英国、スペインで戦争があったでしょう。」と私が言って、やっと、

「あ、マルビナス(アルゼンチン名)のことね。」と納得。

この諸島についての意見を彼女ははっきり言わなかったにしても、フォークランド(マルビナス)諸島に英国人がたくさん住んでいるという事実を彼女はフェアと思っていない様子感じとれました。

そして、「英国とスペインだと、ジブラルタルの岩の問題もあるけど、英国は絶対にそれを手放すことはないでしょうね。」と言い、そこに“タックス・ヘイブン”として英国が重要としていることを説明し、不満そう。

(領土問題というところでは、スペインはモロッコとセウタとメリリャ(モロッコ沿岸)の問題を抱えているようです。)

さて、今年は日本とスペインは交流400周年。

これは、仙台藩主の伊達政宗の命を受け、メキシコとの交易を目指して支倉常長、慶長遣唐欧使節団がサン・ファン・バウディスタ号でスペイン・イタリアへ向かった1613年から400年ということです。

(この2年前の161112月には、慶長三陸地震による大津波で大きな被害があり、これはその復興の最中の旅立ちでした。)

400年前栄華を誇っていたスペインは、今やEUのお荷物扱いをされるまでになってしまいました。

嘗ては植民地だった国(アルゼンチン)に自国の石油会社を実質アルゼンチンの国有化されるようになったりもするほど。

しかし、この国の誇りは消して消えることもなく、卑屈になることもない。

(上のアルゼンチンでの国有化の問題は、スペインだけでなく、欧州全体が問題視しました。誇り云々だけではないにしろ、「誇りを傷つけられた」という部分は間違いなくあったと思います。)

400年前のこの通商実現は結局は適わなかったものの、この使節団が果たした役割は大きく、そして学んだことも多かったと思います。それは今も。

そして400年後、こうして当時のことを日本で熱をこめて語ってくれるスペインの一般女性がいること-支倉常長は、思いもしなかったことでしょう。

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新開発・・・!?

2013年04月02日 | 

アメリカ人のティムさんから今朝送られてきたリンク。

Google 日本語入力パタパタバージョン』

http://www.google.co.jp/ime/patapata/

説明動画はこちらを。

http://www.youtube.com/watch?v=HzUDAaYMNsA

彼は言います。

「日本語のコンピューター入力方法を学ぶときにこれがあったなら・・」と。

※私の元に届いたのは42日朝ですが、アメリカ時間だと前日は何の日だったでしょうか?

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