2011年のブログ『高い報酬を得ながら国会を内輪もめ大会にしてしまう政治家が許される国』http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/b708d8c6563d44fc95693ba30b6ced88
に、
「報酬や待遇のレベルを半分以下に下げ、そして議員全体の半分を選挙でなく裁判員制度方式で無差別抽出するなどの大きな改革でもしないと、まともな政治は期待できないでしょう。」と、ため息交じりに書きましたが、参議院議員の方が、(参議院議員の定数の半分をということですが)同じ意見を書いてくれています。
ハフィントンポスト(2015年6月27日)
参議院は無用!?国会会期の延長に思う。【第51回山田太郎ボイス】
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/b708d8c6563d44fc95693ba30b6ced88
(抜粋)
今、議論されている集団的自衛権、安保法制等について、与党の中にも「賛成」「反対」の人がいます。しかしながら、党議拘束がある中では、賛否は参議院に来る前に事実上確定しています。もし、党議拘束がなくなれば、参議院では違った結論になるかも知れません。与党であれ野党であれ、「党議拘束なし」という形で、個々の議員の賛成、反対それぞれの意見を闘わせれば、参議院の意味も出てくるのではないでしょうか。
また、前項で書いた参政員制度(裁判員裁判制度の政治版)もその一つの考え方です。例えば、定数の半分を一般国民から抽選で選ばれた国民で構成する院とすれば、市民の一般感覚を政治に持ち込むことが可能になるでしょう。政治家が市民感覚といっても、それはあくまでも政治家ですが、本当に一般の市民の方が国会議員になれば、それは本当の市民議員で、一般の感覚を政治にもたらすことができるのです。
裁判員制度と言えば、私の友人に前年娘、翌年本人という順で裁判員に抽出された親子がいます。
(これは、友人が裁判員の役目を終えてから「人に言わないでね」と教えてくれました。これをブログに書いて良いものかどうか悩んだのですが、匿名なので許してもらいましょう。)
この友人はごく普通の家の普通の主婦で、お嬢さんも普通のOL。なので、彼女親子を狙って選ぶ必要もありません。つまり、ものすごく確立の低い偶然だったのですが、これこそ「無作為抽出ならでこその偶然」でしょう。
私は、「議員、もしくは参議院のある定数を国民から抽選で選んでほしい」と同時に、「それは正真正銘の無作為抽出でああるべき」と今も思います。
ただ、安倍政権になって、庶民の暮らしは厳しくなっているし、教育への政府の介入、既存のシステムを無理やり改定(たとえば、ゆうちょ貯金限度額引き上げは、ゆうちょ側は求めていないのに、政府が勝手に決めているようだということなど。)、マイナンバー制度で個人情報集約、まだ提言の段階ですが、高齢者を地域に移住させるようなことを言い出したり、意見が分かれる改憲や安保以外のところで好き勝手やっても、それをおかしいとさえも思わぬ国民が増えている現状、無作為に抽出したところで、「長いものに撒かれろ」というような集団ができるのではないか・・・という懸念が今はでてきてしまっています。
また、実質一院制の様になっている上、それはまるで貴族院(1890年から1947年。非公選の皇族議員・華族議員・勅任議員によって構成され、解散はなく、議員の多くが終身任期であった。)だけの様になっている日本。しかも“現代の貴族院”は、予算先議件まで持ってしまって、怖いものなし。
それに対し、デジタル脳を持った若者から中高年、自分と自分の子孫がよければそれでよいという貴族気分の人間や、(生活に困らない)高齢者が国民に増えてしまった今、もう疑問を持つ人の方が少数派になってしまっています。
もう軌道修正できないのではないか・・・と暗澹たる気持ちになります。
ところで、NHK朝のドラマ『まれ』、私は視聴者を馬鹿にした古いギャグマンガ並のストーリー、主役の女優のプロモーションとしか思えないようなドラマに見切りをつけてとっくに観るのを止めていますが、それでも家族が時々観るため、横眼で観ることがあります。
このドラマは、当初の発表では「主人公がパティシエになっていく話」ということでしたがこれは偽り。下品な赤い部屋に住み、キスの後幼馴染を部屋に誘う主人公は学校で学ぶことなく(世界一の!)パティシェを目指す。学ぶことも社会に出ることもなく、デイトレードで身を立てるという高校生(のちのニート)の弟、この就職もしない高校生と、「子供をたくさん産みたいから」とこの弟と結婚を決めるまれの同級生、一攫千金を目指す父親、仕事を年半分しかしないオーナーの息子、勉強をしてる様子もなく、血のつながりがないこの兄を愛するという大学生等々。出演人物は現実感0、ストーリー、演出はパクリもある上、支離滅裂。(炎上狙い?)
これを観ながら「国民の受信料で、よく恥ずかしげもなく、こんな番組を作るな・・。受信料を返還してほしい」と思いますが、一方、「いや、これはすべてが安倍首相やお仲間とリンクしている。看板に偽りありから、品がない、「自分が自分が」、ギャンブル頼み、「産めよ増やせよ」(安倍首相と親しいNHK経営委員の長谷川美千子氏の主張は「女性の一番の仕事は子供を産み育てること」)、知性軽視。そして口では伝統文化や日本の美を叫びながら、これはポーズだけ、というところも。この脚本や演出は確信犯?」と、穿った考えさえ浮かぶようになりました。
いずれにしても、「「受信料を払っている人達から苦情が出ても、何も変えないNHK」と「国民が払う税金で給料をもらって好き勝手できる政治家たち」が同じ」というのは、間違いないですね。