岩洞湖3回目は小石川Pからの出陣である。
これまで単独行が殆どだった爺様、しかし本日はお仲間に同行させて頂いた。
07:00、奥地へと続くよく締まった踏み跡を辿ること15分、柴沢入り口付近で穿孔探索開始。
主要道を外れた釣り座予定エリアは、この時期とすればあり得ない驚くほどのズボベチャの世界。
ドリルが雪氷の層を突き抜けた先の真氷は極めて薄く恐怖すら覚える。
魚影は多くはないが、水深9m~10mの底のしっかりした一角にテントを設営することにした。
本日密かに目的としていたのは、出陣するたびに抜群の釣果が聞こえてくる相方の釣技をしかと拝見し、ガラパゴス状態にあった爺様の釣りを見直すことだった。
足元を均し釣り座を整え、道具を並べて08:00ようやく釣りがスタートした。
相変わらず魚影は薄いままで、向こうアワセで爺様にでも容易く釣れる状況ではなかった。
上手な誘いから誘発される食いアタリと的確なアワセがなければ釣れない2月のワカサギだった。
爺様の場合は誘って誘ってやっとポツリとくる毎度馴染んだ時間帯が続いた。
しかし60センチ離れているだけの相方は、同じ状況下でほぼ5倍の速度で釣果を上積みしている。
この状況はいったい何なのか、爺様は相方の解説を得ながら次第に理解できるようになっていた。
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