吸い込まれるような空の青、さらりとした秋風が心地いい。
我が家の庭先は紅葉にはまだまだ早く、今は夏の残り花と秋のハシリとが混在する端境期。
夏の盛りを象徴するノウゼンカズラを背景に、秋の代表シュウメイギクが花を着けている。
夏の天候不順が影響しているのか、今年は少々季節感が狂っている。
クリの実がはじけて落ちてる傍らに咲き残るアジサイ、紫に色付いたアケビが絡んでいるのは、まだたっぷりの花を咲かせたムクゲだったりする。
季節感が乏しくなってしまった自然界にあっても、決まってここ何10年と阿仁川アユは彼岸の前後に「落ち」にかかっている。
オラたち一般遊漁者の釣りの対象としては極めて難しくなるのである。
当地方では「トロ巻き」と言われるヤツで、この時期の一雨が引き金となって、成熟したアユたちはダンゴ状に群れて下流の産卵場を目指す。
一旦、下流に向いたアユたちは、一晩のうちにかなりの距離を移動すると言う。
竿を出す目の前を高速で下っていったとか、昨日黒光りしていた底石が一夜にしてボケてしまったとかの目撃談が聞こえるのもこの時期だ。
解禁から2ヵ月半、北緯40度のアユ釣りもいよいよ最終段階。
その一雨が来ないうちに、もう一度いい思いをば・・・。
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