随分しばれた朝だ。
前日までの雪は殆んど融けることなく、表はピカピカの凍結路面。
道の曲がり角では、クルマのシューッと言うスリップ音が絶えない。
軒先にはツララが長く伸びて、これはもう1月の景観に近い。
夜の街に出たのはもう何年ぶりであろうか。
後先を考えずに給料の続く限り繁華街をのし歩いた頃からは、もう半世紀近くも経った。
その頃の夜の街の酸っぱい匂いも、灯りがともる看板にも以前の面影など残ってはいないが、クリスマスの曲が流れる懐かしい大通りはそれなりの賑わいをみせていた。
17:30、旧友と合流。
杯を傾けながらの話題は、次第に青春時代へとタイムスリップ。
若くして旅立った昔の仲間を想い、時に胸の奥が熱くなり必死に涙を堪えるオラ。
美味いものを肴に友の懐かしいエピソードに相槌を打ちながら、下戸のはずのオラの酒量は進む。
時が経つのは早く、気がつけばもう日付が替わる。
表は一段と厳しくなっている冷え込み。
この日、すっかり忘れていた「午前様」の快感を味わったオラであった。
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