平成28年の台風10号により酷い被災をした小本川、その後の復旧工事は川の原形を留めない凄まじいものがあります。
アイロンでもかけたようにきっちり直線的に仕上げられた護岸、何処までも広く浅く泥と砂と小石底の流れに変わった中流域。
もう半世紀も前になりますが、爺様が見よう見真似でアユ釣りを始めたころの自然豊かな面影など殆ど残ってはおりませぬ。
さらには復旧工事が今後もまだまだ続くようでして、何処も彼処も工事現場なのでブルやクレーン車が行き交っています。
それでも近年はサクラマスの遡上があるようでして、ルアーマンの姿はかなり見られます。
サクラマスが遡るならヒカリが釣れるはずと読んだ爺様ですから、08:00さっそく釣り支度を始めることにします。
桜が終わった周辺の山々は全ての落葉樹の芽吹きの時期、まるで秋を思わせる色合いです。
袰野の堰堤シモ、水位はまだ高めですから安全第一の爺様は岸辺からの釣り。
それでも狙い通りに綺麗なヒカリがポツリポツリと釣れてくれます。
流心からは何度も大物が食ってきますが、何せ小物釣りの仕掛けですから01ハリス切れ多発。
ここは良型レインボウが居付いてたり、この時期はマルタウグイが産卵のため遡上しているはずです。
結構風も出て来ましたから根掛かりはするやら葦絡みは多いやら、一人マツリなども何度かありまして散々な思いをします。
老眼鏡を忘れた爺様は仕掛けの補修など細かい仕事にその都度苦戦、一人大声を上げて短パラを起こしたりしています。
そんな訳でして、今日のところは2時間20匹(全ヒカリ)で納竿となりました。
あと10センチ水位が低下したら、もう一度出かけてみたいと・・・。