内陸部は時ならぬ雪降りとなった。
時折風が強まって横殴りに吹き付けるも、もう充分に温まっている地上に積もることはない。
一瞬樹上を白く染めた湿り雪は、瞬く間に消え失せ雫となって滴り落ちた。
ひとしきり激しく降っては青空が覗き、かと思えば寒風に乗って小雪が舞う。
二十四節気「清明」は、めまぐるしく変わる空模様。
庭先のフクジュソウがほぼ終わり、もうじきカタクリが伏目がちに咲き出す。
クマガイソウが地下茎を伸ばし派手に勢力範囲を広げた。
今年も各種山野草が元気に発芽、次々に花を着けることだろう。
明日からはまた暖かい日が続くらしいし、何かと楽しみの多い季節の到来である。