残雪が消えた後の黒々とした大地、今朝は深々と降る雪がそれを覆い隠す。
津波被災地の瓦礫の山にも、湿った冷たい雪が・・・。
これは三陸沿岸にドカ雪をもたらす「沖あげ」ってヤツに違いない。
この雪が消えると季節は一気に春めいてくる。
それまでの数日間、厳しい寒さを辛抱しなければならない彼らを思うとき、自らの無力さに怒りすらこみ上げる。
復旧作業は24時間体制。
瓦礫を片付ける重機のエンジン音と共に仮設住宅建設の槌音が聞こえ始めた。
道が崩壊、通信も途絶え、未だ充分な手当てが出来ていない地域にも、もうじき日本全国の熱い思いが届く。
負けて堪るか岩手県、総力戦だ復興遂げるその日まで。