阿仁川のヌシMr.Kikutiの武者震いが出る本日の情報は、オラをさらに妄想の世界へといざなう。
そうでなくとも近頃は、頭の奥深くまで侵入したアユが、夢になってちょくちょく登場する。
昨日はさてこれから爆釣と言う段になって、惜しくも孫に起こされてしまったが・・・。
さて、北上川水系の天然遡上はどんな塩梅かと、昼飯後に陽光眩い川端に下りてみた。
都南中央橋カミ早瀬に県内水面漁業調整規則を知ってか知らずか、数人のアユ師発見。
おっと、結構掛かっている様子だぞ。
なるほど引き水後の川原には、親指ほどもあろうかと思われる陸バミがびっしり。
オトリカンを覗かしていただくと、この時期としては良型の20センチクラスが数尾。
ちょっとやってみるかい? と、瀬頭を攻めていた顔見知りの方が竿を貸してくれた。
さすがに躊躇するも、誘惑に負けて流れに立ち込むオラ。
数分後、目印が早瀬を駆け下り、そのGS3がとてつもなく大きな弧を描く。
オラは上竿のまま、しばし耐えるが・・・、な、な、なんだぁ、まるで寄らないぞ。
と、と、と、・・・ややあって限界を超えたGS3の#3が、バーンと乾いた音を立てて砕け散った。
大北上川にむかって絶叫するオラ、借り物の超高級竿の先端は得体の知れない獲物と共に、早瀬の中へと呑み込まれて見えなくなった。
流れの中に茫然と佇むオラの耳に、ザァーザァーと流れる瀬音がいつまでも鳴り響く。
居眠りするオラの下敷きになったリモコンが勝手に動作、テレビが砂嵐になっている。
今日もまた爆釣は叶わず・・・、解禁まであと20日。