朝は雨が降り、日中薄曇りで寒い!「寒の戻り」まさに花冷えです。
各地で桜の便りが真っ盛り!
地元の石津西公園には「神代曙(じんだいあけぼの)」があります。
そこでは見ず知らずの人たちと自然に出る言葉が「桜が綺麗ですね」。
お互い笑顔が生まれます。
さてあまり聞きなれない「神代曙」について少し学びました。
日本の桜の7割~8割を占めるソメイヨシノですが、カビの一種が原因のてんぐ巣病と呼ばれる伝染病に脅かされています。
寿命も60年~80年程度と、その時代を終えようとしているそうです。
そこで代替種に選ばれた桜が「神代曙」。
1912年に日本からソメイヨシノがアメリカに送られました。
そのソメイヨシノと別種の桜を交雑してできたのが、アメリカで「Akebono(アケボノ)」と呼ばれている品種です。
そのアケボノを日本の神代植物公園に逆輸入し、接ぎ木して育てたところ、1本がアケボノとは違う花を咲かせたというのです。
そしてそれは、Akebono(アケボノ)とは違う品種であることが確認され、1991年に「神代曙」が新品種として登録されました。
原木は東京都調布市の神代植物園にあるそうです。
花色は、ソメイヨシノよりも濃いめのピンク色で、グラデーションがかかっているのが大きな特徴です。
このためとても華やかに見えます。
樹形も似ていますが、神代曙のほうが小ぶりです。
小ぶりな樹形には狭い場所に植えても邪魔にならないという利点があります。
また、華やかな花色のおかげで、木が小さくても豪華な雰囲気を出すことが可能だそうです。
ソメイヨシノは花弁に部分的に濃いピンク色がのこる姿が素敵です。
しかし戦後や東京オリンピック前後にたくさん植えられ、そろそろ寿命を迎えて、倒木の危険に瀕している木も多くあるそうですので仕方ないですね。
ソメイヨシノよりも丈夫で病気にも強い、白っぽい幹と、若い木ならではの滑らかな質感が印象的です。
新芽も多く見られ、これからの成長が楽しみです。