遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

スパイスラックの作成

2006-10-09 | 木工の部屋

   会津のアパートには最小限の家具等しかありません。

  スパイスなどはシンクの下などに格納しており、探すのが不便です。

  そんな訳で、スパイスラックを作ることにしました。

  ただ、週末だけの作業ですので、2日間で作成出来る構造にしました。

  以前の記事でご覧頂いた画像です。
  デザインを考えます。

  シェイカースタイルの変形としました。
 


                      6mmの合板でテンプレート(型)を作ります。

                      左右対称な家具では必ずテンプレートを作りま                                         
                                                 す。テンプレートによる倣い加工で左右同形に
                      作るためです。

  ジグソーでテンプレートを切り出します。

    その後ドレッサーで整形します。 

                      側板に棚板のほぞ受ける、溝をトリーマーで掘
                      ります。

                      8mmのストレートビットを使います。 

  テンプレートで墨付けし、側板をジグソーで切り出します。

  ゆっくりと、墨線の外側1mmを切ります。

                        切り出した部材(側板)にテンプレートを取り   
                        付け、フラッシュトリミングビットを用いて、
                       倣い加工します。(倣い加工とはテンプレート
                       に沿って同形に削ること)

                  

  ルーターテーブルで棚板の段欠きをし、
ほぞを作ります。

  一部胴つきですので、余分な部分をバンドソー
で切り取ります。

 

                      棚板、側板にモールディングします。

                      今回は一番簡単な、面取りだけです。

 

  部材が出来上がりました。

  部材をサンダーでサンディング(#240)します。

  

                       仮組みです。ほぞと、ほぞ穴を鑿で調整し、ゴ
                      ムハンマーで叩き込み、仮組みします。

 

  接着剤をつけて本組みです。
  はたがねと、自家製クランプでしっかり締め付けます。

  はみ出た接着剤はすばやくふき取ります。

                       シェーカーのイメージとは少し異なりました。

  シェイカーのデザインはハンギングが基本でしたが、
据え置きでも使えるようにしたためです。

 

                       塗装はオスモのエキストラクリアーとノーマル
                       クリアーです。
 
                       植物性のオイルで、安全性に心配は要りませ  
                       ん。

 

  よく刷り込んでから、耐水ペーパーでオイルサンディング
します。

 

                      オイルをふき取り、よく乾燥させて出来上がりで
                      す。

                      ニスとかウレタン塗装は木を触るのではなく、プ
                      ラスチックの手触りです。

                      オイル塗装は木の感覚がストレートに味わえま           
                      す。