yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

キスカ 木村昌福提督

2016-09-15 05:57:51 | 文化
昭和18年7月に北太平洋のキスカ島から将兵5200名を無傷で撤兵させた太平洋戦争における最大の奇跡と言われた作戦がありました。
これを指揮したのが木村昌福(まさとみ)提督です。この話は長い間知られていませんでしたが、1965年には映画にもなり、三船敏郎が木村を演じました。
この作戦の成功は木村提督のリーダーシップによる所が大きかったのですが、木村には豊富な戦場経験に基づいた冷徹な判断力、強烈な責任感、そして稀に見る強運がありました。
至難な大仕事をやり遂げたにもかかわらず、戦後、みずから功を語ることなく昭和35年に他界しました。驚くべきことですが、家族にも手柄話はしなかったようです。何と奥床しい人柄ではないでしょうか。いつも「こっぱずかしい」と言っていたそうです。
美髭を蓄えた木村は海軍では目立たない存在でしたが、このような地味な作戦をやり抜けるのは木村以外に居ないと期待されていました。
木村は兵学校当時は118人中107番であったとのことですが、学校の成績と軍人としての実績は無関係であることを示しています。木村の兄も弟も兵学校に入学したのですが、当時日本中の俊秀を集めた兵学校に兄弟3人が合格していることから見て木村の家系は優れた家系だと言えます。
映画「キスカ」を再度、見ました。三船が好演している木村提督は何と格好いい男でしょう。無口で無私な武人、日本の古武士を彷彿とさせてくれました。
木村昌福少将は海軍では「髭の木村」で通っていました。映画「キスカ」で演奏されるキスカマーチもいいです。
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