中唐の詩人 白居易の七言絶句です。
一夜新霜著瓦軽
芭蕉新折敗荷傾
耐寒唯有東籬菊
金粟花開暁更清.
一夜新霜箸瓦ニ著(つ)ヒテ軽ロシ
芭蕉ハ新タニ折れて敗荷ハ傾ク
寒ニ耐ウルハ唯東籬ノ菊ノミ有ツテ
金粟ノ花ハ開イテ暁更ニ清シ
「訳」
夜があけると、初霜がうっすらと降りて瓦が白くなっている。この寒気に耐えず、芭蕉は新たに折れて、やぶれたはすの葉も傾いてしまった。そうした中で寒気に耐えているものは、ただ東のかきねの菊だけであって、その菊の花は美しく咲いて、この暁の風景をいっそう清らかにしている。
「鑑賞」
菊を愛した白楽天は、晩秋のすがすがしい光景をなめらかに臥しています。「東籬の菊」は陶淵明の詩句からの引用ですが、白楽天が陶淵明を欽慕していたことがうかがえます。
「吟剣詩舞道漢詩集 絶句編」 日本吟剣詩舞振興会
一夜新霜著瓦軽
芭蕉新折敗荷傾
耐寒唯有東籬菊
金粟花開暁更清.
一夜新霜箸瓦ニ著(つ)ヒテ軽ロシ
芭蕉ハ新タニ折れて敗荷ハ傾ク
寒ニ耐ウルハ唯東籬ノ菊ノミ有ツテ
金粟ノ花ハ開イテ暁更ニ清シ
「訳」
夜があけると、初霜がうっすらと降りて瓦が白くなっている。この寒気に耐えず、芭蕉は新たに折れて、やぶれたはすの葉も傾いてしまった。そうした中で寒気に耐えているものは、ただ東のかきねの菊だけであって、その菊の花は美しく咲いて、この暁の風景をいっそう清らかにしている。
「鑑賞」
菊を愛した白楽天は、晩秋のすがすがしい光景をなめらかに臥しています。「東籬の菊」は陶淵明の詩句からの引用ですが、白楽天が陶淵明を欽慕していたことがうかがえます。
「吟剣詩舞道漢詩集 絶句編」 日本吟剣詩舞振興会