yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

古代のナデシコ

2012-06-14 06:08:48 | 文化
シベリアの永久凍土地帯で発掘された3万2000年前の種子から、このほど真っ白なナデシコの花が咲きました。(写真 下)
永久凍土が冷凍庫の役割を果たしていたのです。 かつて日本でも千葉市の縄文遺跡で見つかった約2000年前の種子が発芽し、古代ハス(オオガハス)を咲かせて世界中を驚かせましたが、今回のナデシコは遙かに古く、まだマンモスが地上をのし歩いていた時代の遺物です。
小動物のリスには、木の実や草を冬眠用の巣穴に貯蔵する習性があります。このナデシコの種子は北東シベリアのコリマ川下流域の発掘現場で、地下38メートルのリスの巣穴から見つかったということです。種子をまいても発芽しなかったので、ロシア科学アカデミー細胞生物物理学研究所のバイオテクノロジーの研究者たちは、雌しべの根元にある胚珠を解凍して細胞を取り出し、クローン技術を使って培養したところ、1年後にスガワラビランジという種類のナデシコがよみがえったということです。
         (米科学アカデミー紀要)


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