昨日はブログの投稿を休みました。旅は冬眠中なので、なかなか書く材料が見当たりません。昨日は成人の日だったので、何かをと思いましたが、世相に触れると、物事のすべてが批判的となり、どうやら単なる老人の愚痴になってしまうようなので、思い止まりました。今の世を作るのに、知らぬままとは言え、自分たちが大なり小なりに加担してきたことを思えば、今更良い子(=悪ジジイ)になってツベコベ言うのは、天唾だなという思いがあるからです。
冬眠中はブログの方も冬眠するのが健康な生き方だろうと思ったりしますが、眠り呆けているとそのままあの世に行ってしまうかも知れず、なかなか難しいものです。
今日は冬の感想所感です。
寒さが本格化しました。守谷のこの辺りでも、日中の最高気温が冷蔵庫の中並みになり、最低気温は冷凍庫の庫内温度に迫ってきています。おまけに昨日は終日かなりの強風が吹き、体感気温は終日冷凍庫の中並みとなっていたように思います。北国では雪が相当に深くなったとのニュースがしきりですが、この辺りではお天道様は雲一つ無いカンカン照りで、真に皮肉なものです。
北の方には紫色に震え上がった筑波山が脅えるように立って見え、その少し西側には、遠く那須連峰、日光男体山、白根山などがそれぞれ頭に雪を冠して連なっているのが望見出来ます。そして、遙か南西の方角には日本一の名峰富士山が、これ又純白の雪の装いで輝いて見えます。なかなか良い景色です。
本当はそれらの写真を撮って載せたいほどなのですが、守谷という所は、街中の至る所に大型の送電線が張り巡らされているかの如く走っており、加えて電線もやたらに多くて、写真を撮る意欲を減退させてくれます。最近増えてきているマンションの屋上にでも上れば何とかなるのでしょうが、無断で入るわけにも行かず、時々歩道橋などから望見するのみです。
今日はあまりにも寒いので、私一人が犠牲(?)になって買い物に行ってきました。10分ほど歩くと大型のスーパーがあって、何でも揃っているのですが、家内は恐怖を覚えたかの如くに外出を忌避していました。もはやお互い風の子になる元気はなく、無理をしないことにしています。
寒さの中に花を咲かせている植物が幾つかあります。その中で冬を感ずるのは、無表情な花をじっと咲かせている八つ手です。こんなに寒い季節にどうして花を咲かせるのか、八つ手は真に変わり者です。この季節に、あまり日差しの多く無い場所に、何事も無いようにひっそりと咲いている花を見ると、ああ、今は冬なのだなあと実感するのです。
人家の垣根の内側にひっそりと咲く八手の花は、冬を象徴する花の一つのように思える
人の世の暗闇吸うて八つ手咲く 馬骨
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