山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

06北陸・中四国晩秋の旅(第3日)その2

2008-11-11 03:37:31 | くるま旅くらしの話

R8バイパスで金沢を通過して、間もなく野々市町に入り、R157へ左折して直ぐにMさん宅に到着。Mさんご夫妻は野々市のマンションにお住いだ。以前は金沢郊外に住まわれていて、自然とのふれあいを楽しまれておられたようで、その頃の楽しいお話を幾つか伺っている。加齢につれ、いざというときのためにも都市部のほうが便利というお考えでこちらに移られたのであろう。とても住み易そうなマンションである。

もう7度目のお邪魔ということで、勝手知ったる他人の家のごとく、所定の駐車場にSUN号を入れる。拓は、最早実家に帰ったような気がしているのである。お父さんもお母さんも待ちかねていらっしゃったようで、本当にありがたい。お二人ともお元気そうなので先ずは安心する。でもお父さんは足の膝辺りに昔の古傷から来る痛みを抱えておられるので、それが一番気がかりだ。冬になると古傷が痛むのはよくあることであり要注意である。拓も古傷を一杯抱えているので他人事とは思えない。お父さんはステッキを使われているが、これは良いことだと思う。拓の父親は、わざわざ杖を買って持って行き、使うことが大切さを何度説明しても、その時は聞いたふりだけをしていて、決して使わなかった人だった。お父さんは、膝の負担を軽くするためにも、ステッキを上手く活用されておられる。自分もこれから後は、お父さんのように素直な人間になれるように努めなければならないなと思っている。

さっそく上がり込んでコタツに入り、楽しい歓談のひと時が始まる。お父さんはその膝を庇(かば)いながら、わざわざ旧宅近くにある柿の木に登り、たくさんの柿の実を採って来て、用意してくださっていた。それは格別の味がした。

しばらくしてご近所に住む、これまたくるま旅の大先達のFさんがお見えになられた。Fさんは、お父さんよりも年長で、何と米寿を迎えられているのだ。そのお歳で、今年も北海道を縦横に廻られているのである。驚きと共に大きな励みともなる。自分達も、是非共その歳になっても旅が続けられるようになりたい。拓の大きな目標となっている。期せずしてこのお二人がこの街に住んでいらっしゃるというのも不思議なことだと思う。Fさんは特別な菜食主義の生活をされており、やがて拓もその半分くらいは真似てみたいと思っている。Fさんは所用がおありで、直ぐにお帰りになったが、又々いろいろお土産を頂戴してしまった。ありがとうございました。

その後は、あれこれと楽しい話が尽きない。今年の夏、北海道で会ったばかりなのに、話というのはまあ、いろいろとあるものだ。写真やパソコンの記録などを見たりしながら、あれこれとやっている内に、夕刻が近づき、やがて夕食となる。夕食はお母さん特製のおでんである。拓も邦子どのもおでんは大好物で、旅の途中の車の中でも時々おでんをつくって、つついているほどなのだ。邦子どののおでんの中には、ジャガイモが入ることはなく、何時も不満を覚えているのだが、今日のお母さんのおでんの中には、拓の大好物のジャガイモが入っていた。嬉し~い。自分でも不思議と思うくらい、拓はジャガイモ好きなのである。365日、毎食にジャガイモ料理が出ても、或いは主食を米からジャガイモに切替えたとしても、拓はジャガイモに飽きることは無い。大地の中から転がり出るジャガイモは、大地の恵みの極みのような気がしてならない、というのが拓のジャガイモ観なのである。それなのにわが家の連中は、邦子どのもその息子も、ジャガイモはさっぱりで、相当低い扱いに貶(おとし)められている。彼ら親子は単に美味いとか不味いとかいうレベルでしか、食べ物を扱っていない。情けない奴らだというのが、普段の拓の気持ちなのだ。

お母さんが、拓の偏向的なジャガイモ好きや豆腐好きをしっかりと覚えていてくださることに感謝・感激である。拓は嫌いな食べ物を見つけるのに苦労するほど何でも好きなのだが、昔から特に好きなものはどこへ行っても大声でそれを強調してきた所為か、例えば酒や豆腐、ジャガイモ、魚類などはよく覚えてくださっている人が多くて、思わぬご馳走に与(あずか)ることがある。人間、嫌いなことを主張したりするよりも、好きなことや好きなものを強調した方がずーっと得するなと思う。

余計な話になったが、お母さんの心のこもったおでんは、能登の銘酒「宗玄」と共に拓にとっては、年一度の最高の食卓・ご馳走となった。かなり食べ過ぎたなと思いつつ、この美味しさを半端に味わってはいけないと何度も箸を運んだのであった。本当にご馳走様でした。ありがとうございました。

ご馳走の後は、再び歓談のときが過ぎて、やがて就寝。どう考えても実家に戻った感じである。拓にはもはや実家は無くなっており、本気になってMさんご夫妻に甘え出しているのかもしれない。ありがたいことだと思う。

注:明日(11/12)は所用があるため、ブログは休みます。もしかしたら明後日も。ご容赦下さい。

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