山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

炎暑地獄の夏に想う

2020-09-12 03:59:06 | 宵宵妄話

炎暑の毎日が続いている。よくもまあ、こんなに暑い日が続くものだと、呆れかえるほどだ。昨年、今年と、この二年は、どこへも出かけることなく家で過ごしているので、2年連続この地の暑さを思い知らされている。というのも、いつもはこの時期は北海道の旅に出かけていて、必ず道東エリアを中心に暮らしていた。北海道も夏は暑いし、日中に木陰のある駐車場所を探すのは結構難しい。唯一安定して涼を求めうる場所といえば、根釧平野の広がる道東エリアなのである。

 勿論道東エリアと雖も暑い日が無いとは言えないのだが、朝夕は間違いなく涼しいし、根室や別海町、標津町、中標津町などでは涼しさを通り過ぎて、寒くて急ぎ冬ものの着衣を必要とする日もあるほどなのである。これらのエリアの中では別海町が一番気に入っており、長い時は1カ月以上滞在することがあった。今、それを懐かしく思い出している。

 結局愚痴となってしまうけど、この暑さはどういうことなのだろうか。ここ2年、夏の北海道行無しの暮らしが続いている。昨年は自治会の仕事に力を入れていたので、暑さを気にすることも少なかったのだが、今年はコロナ禍の中でずっと閉塞感のある毎日が続いており、8月に入って以降、炎暑地獄を味わうのを思い知らされている。

 9月に入ってもこの酷暑は止まることを知らず続いており、改めてこの異常さには不安と恐怖を覚えずにはいられない。これは間違いなく地球環境の問題である。この異常な暑さは、大都市で暮らす人たちには、もしかしたら、解っていないのではないか。ふと思うのは、大都市がこの異常な暑さを生み出す根源となっているのではないかということだ。それは新型コロナの感染者状況が示している感じがする。いずれの地方においても人口の一極集中が続いており、その度合いが酷い場所ほど新型コロナの感染が蔓延っている。そしてそれは日本国のみならず、世界のすべての国において同じ傾向を示しているようだ。

 人々が利便性を求めてメガポリスを指向する背景には、様々な環境破壊が負の遺産として生み出されている。それはもはやグローバルな関係の中でがんじがらめとなっている。国同士の関係が思想や建前とは無関係につながってしまっている。今の世のこのどうしようもない現象が地球環境の破壊をもたらしているのではないか。

 この炎暑を想うと、もはや人類に残された未来は僅かな時間しか用意されていないのではないかと思ってしまう。人類が地球全体を破壊し続けているのは間違いのない現実だ。人類はそのことを知りながら、自縄自縛の状態で更なる利便性を求めて破滅に向かっているのではないか。自分自身も全く同じ状況に居ながら為す術を知らない。

 もはやこのまま流されるだけなのかもしれない。残り少ない人生の今はになって、得体の知れない感染症に脅かされ、不気味な暑さの中で、自然災害の発生に怯えることになるとは、‥‥。思ってもみなかった人生の最終章のシナリオとなっている。只今思考停止の状況だ。

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