山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

ブログ再開します

2019-09-14 04:32:06 | その他

 長い夏休みでした。気がつけば9月も半ばを過ぎようとしています。ようやく涼しさを感ずることができる日を二日ほど味わっています。桜の落葉が増え出し、蝉の鳴き声が力を失くして最後のつくつく法師の声もまばらになって、秋の到来を実感するようになってきたなと思っていたら、とんでもない台風がやって来て、千葉県では今までにない新たな大規模被害が発生しています。

 自治会の仕事をすることになって以来、防災と防犯は、くらしの安全と安心を維持するための核となるものだということを改めて実感している毎日なのですが、我が自治会エリアでは、防災に関して自分なりに町内を何度も巡回し、ハザードマップを見ながらあれこれ危険箇所などをチエックしてみて、この地この場所で考えなければならない防災の最大テーマは、大地震だけであり、それ以外は水害も風害も大丈夫。あとは人災だけだなと思っていたのですが、今度の台風15号による災害は、倒木のみならず電柱をなぎ倒され送電の鉄柱すらもへし折られ、人々の住いの屋根を飛ばされ、暮らしの基盤をめちゃくちゃに破壊されて、空間的孤島となっている場所が、この地からそれほど遠くもないところで起こっているのを目の当たりにすると、今後はこのような事態も防災の視野にしっかり入れておかなけらばならないなと、改めて思い知らされています。

 昨年、北海道の旅の中で、羊蹄山麓に滞在中に胆振東部地震に遭遇し、ブラックアウトというものを体験して、その時くらしの中における電気の存在が如何に大きなものかを実感したのですが、現在も混迷の中に生命の危険にさえ晒されている各被災地の方々のことを思うと、今回の災害が今までとは異質であることを感じないわけにはゆきません。

つまり、現代の当たり前の毎日のくらしから突然200年ほども前の暮らし突き落とされるということなのです。電気が来ない環境が突然発生したということで、現代人のくらしは一挙に崩れ去るということなのです。その脆さは、人間が頼るものが何かを如実に教えてくれるようです。現代においては、電力は最早不可欠最大の存在となっているようです。この暮らしの根源が破壊されると、現代人は生命の保持すら困難な時代に入ってしまっていることを思い知らされます。同時に、生き物に戻って生命を確保する術をしっかり身につけておく必要があることを思い知らされます。

結局のところ災害というのは生きるための自助努力の確保が何よりも大切ということを警告してくれるもののようです。現代人の暮らしをそのまま享受するだけの暮らしに浸っていると、いざという時に己の命すらも維持できない惨めな存在になりなり果てるということなのです。

しかし、理窟ではそのようなことが言えても、現実の我が身を己の力で保つことがいかに難しいか。現代人は今大自然に試される時代に入っている感じがしてなりません。とにかく今はもう、思考停止などといって惰眠を貪っている場合ではないようです。それにしても未だ災害の渦中にある皆様には、一日一時でも早く元の暮らしに戻れますよう心から祈念申し上げます。

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