今日で、ブログ開設満7年となり、8年目を迎えました。一体どうなるのかとの不安を抱きながら始めたブログでしたが、お読み頂ける皆様に支えられて、お蔭さまでここまで辿り着くことが出来ました。
元々パソコンやネット関係については、無関心というよりは、「あんなものは碌なものではない」という、時代に遅れかかっている者の虚しき強がりがあって、敬遠忌避していたのですが、還暦を迎える頃から、あまりにもそのスピードが速まって来て、このまま強がっていると一気に時代から置き去りにされてしまうのではないかという恐怖にとらわれ、無駄な抵抗を止め、自分なりに活用できる道を探そうと決心したのでした。
ホームページやブログを始めるきっかけとなったのは、十数年前に村山孚(まこと)という方の、ホームページ開設についての記事を、ある機関誌で拝読したことでした。私がまだ還暦を迎える少し前だった頃、そこに掲載されていたのは、村山さんが70代半ばでホームページを開設されたという記事でした。村山さんは出版関係の仕事に従事されておられた方で、中国研究家としても著名な方で、多くの著作を残されていますが、既にお亡くなりになられたようです。その「午後の喫茶店」というタイトルのホームページに、ご自分の心象を長年にわたって綴られました。その記事を読み、そのホームページを拝見して、大変な刺激を受けたのでした。自分よりも遥かにお年を召された方が、斯くも自在に新しいツールにチャレンジされ、それを自在に活用なさっているというのに、ただ徒(いたずら)に忌避しているだけで、何もしない自分の怠慢に気づかされ、冷や汗が出る思いでした。
その当時は、まだブログというものの一般化が始まったばかりで、この種の記事の多くはホームぺ―ジが主体でした。ホームページというのは、内容が固定的で、毎日更新するというのが少ないスタイルが多いようです。一応私もホームページを立ち上げてみましたが、エッセーなどを毎回更新するとなると、その手続きや操作が面倒で、なかなかスムースに行かないことに少しイライラしていました。その時ブログというものがあることを知り、こちらの方が内容の更新が遥かに楽なのを知り、いろいろ調べた後の、恐る恐るの開設となった次第でした。
あれから7年が過ぎて、私も早や村山さんが「午後の喫茶店」を始められた頃の年齢に近づきました。おかげ様で、この7年の先取りは、私をかなり元気づけて下さったと思っています。7年の間に約30万人の方にアクセス頂き、85万件を超えた閲覧を頂戴しているのは、何ともありがたいことです。
当初はくるま旅くらしについての自分の記録や思いをお伝えしようと考えていましたが、それだけでは自分的に満たされないものがあり、「宵宵妄話」と称して私の老人としての繰り言の類を載せさせて頂くことにしました。それから画像を載せるために写真を撮っている内に、写真と短詩形の風刺的表現とを結びつけた形の記事も面白いなと「ホト発句」というのも繰り入れました。そして、最近は歩行鍛錬から始まった筑波登山に絡むあれこれを「筑波登山の記」として載せることにしています。何(いず)れ、これらのカテゴリーについては、整理する必要があるとは思っていますが、もうしばらくはこのまま続けたいと思っています。
ところで、私のブログは文章ばかりで、それがくどく長いので、読みづらいのではないかと思っています。思っていますが、これを改める考えはありません。
今の時代は、映像や音声が中心、そして文章などは殆ど無く、会話を文字変換した程度の、真に視覚的な、刹那的な表現の時代になっており、その利便さには文句のつけようがありませんが、人間の心の深さを表わすにはあまりにも軽すぎる感じがしてなりません。拝見する多くのブログは、解説なしの写真や寸にも満たないことばの羅列で、賑やかに彩られている感じがします。一時の慰めにはそれも必要・大切だとは思いますが、その連続だけでいいのかなと思ってしまいます。
私は、そのような時代の流れには、老人として抵抗感を拭い去ることはできません。だから、これからも頑固に今のスタイルを続けてゆこうと思っています。但し、文章のくどさはやはり何とかしなければいけません。あの世に行くまでには、何回かは安心して読める文章を書いて見たいなと思っています。これが、私の現在のブログにおける課題です。8年目を迎えての所感でした。では。 馬骨拝
山本さんのブログは、日々の生活を、言葉を大切にした文章で綴られていて、いつも安心して読ませていただいています。文章が、くどいと感じた事はありません。丁寧な表現と思うことや、少し言い回しが古臭いと感じる時はありますが、ブログ更新の度に、本当に楽しみにしています。これからも、どうぞこのペースで、頑固で、筋肉質なブログであってほしいです…
コメントありがとうございました。とても心強く思います。反省することを忘れずに、これからも自分の思いをお伝えして行ければと考えています。どうぞよろしくお願い致します。馬骨拝
ご支援ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。