山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

ICレコーダーを買う

2015-04-18 03:57:39 | 宵宵妄話

 どうってことない、ヒマつぶしの話です。先日何年かぶりにICレコーダーというのを買いました。この用具は20年ほど前にも一度購入したことがあり、活用を図ろうとしたのですが、どうも使い勝手が悪く、大して使わないままに何処かに消えてしまいました。ICレコーダーというのは、あまり老人には関わりの無い電気器具だと思います。これはテープレコーダーの進化版のようなもので、録音機器なのは言うまでもありません。

 従来(自分が現役だった15年以上前)は、小型化されたテープレコーダーなどを活用して会議録などを作成したものでした。それでも録音できる時間は、最高機種でもテープの両面往復で120分ほどが限度だったような気がします。会議などの人の動きの少ない場面での録音には好都合なのですが、動きのある場面や持ち歩きながらの録音となると、小型化されたとはいえポケットなどが不自然に膨らみ使いにくいものでした。

 最初にICレコーダーを買ったのは、往時から自分がものを考えたりするのは概ね歩いている時でしたので、思いついたアイデアなどを記録するのに便利ではないかと思ったからなのです。歩きながら一々メモを取るのは結構面倒なことで、歩きには邪魔なことでした。それで新兵器の用具として、売り出され始めた頃に飛びついたというわけです。

 その頃のICデコーダーは記録時間が短くて、せいぜい15分ぐらいではなかったかと思います。それでもちょっとした思いつきを歩きながら録音するには、さほど支障は無かったのですが、歩きから戻ってその録音を聴きメモを作る際には、再生の音が判りにくいことが多く、使い勝手が思ったほどではなかったのです。何度か使っている内に飽きてしまって、そのまま忘れ消え去ったという次第です。

 ところが、最近久しぶりに家電店のそのコーナーを覗いて見たら、相当に進歩しているのに気づかされました。先ず、録音時間が飛躍的に延びており、何と連続20時間以上もOKなのです。そして何よりもこれは使えるなと思ったのは、記録したデータをそのままパソコンにつないで、音として記録できるということでした。これならば、音を再生して聞く場合に、スピーカーを通して拡大することができ、聞き洩らすことは無くなります。又、その音をパソコン内に日時別に記録保存しておくことができますので、写真同様の活用が可能となります。それに価格も以前は3万円くらいしていたものが、1万円以下でも手に入れることができるのです。これなら大丈夫だと思いました。早速買うことにしました。

 私は現在写真に関しては、パソコンの中に「デジカメ日記」という記録保存のためのアイテムを設けており、日々の写真記録をその中に取り込んでいます。この方法だと、日付ごとに簡単な見出しをつけておけば、その写真をいつ・どこで、どのような状況で撮ったのかを思い出すことができるのです。特に旅の期間中は、この記録方法は有効で、旅から戻った後の振り返り時には、それらの写真を見れば、その場の状況、流れなどを明確に思い出せるのです。このやり方だと、10年前のことでも決して忘れることはありません。旅以外でも、写真を撮った時は、必ずその日にデジカメ日記に取り込むことにしており、最近では孫の動画なども増えて来ており、あと何年か後にはそれらの記録が役立つこともあるように思っています。

 で、ICレコーダーを購入したのを機に、せっかくの録音データを使い捨てにしないことに決め、パソコンの中に新たに「音の記録日記」のアイテムを付加しました。そして、毎日の歩きの中で拾った思い付きのテーマやアイデアの口頭記録を、写真と同じように保存しておくことにしました。

 私は普段の暮らしの中で、起きている時間の内2~3時間を歩きに使うことにしています。これは勿論運動のためということがありますが、最大の目的は「考えること」にあります。「歩くことは考えることである」という箴言(しんげん)めいたことばがありますが、私はこれを本当だと思っています。京都には有名な「哲学の道」というのがありますが、京都ならずともどのような場所であっても、何も考えずに歩くなどということはあり得ず、人は誰でも何かを考えながら歩いているのだと思います。

 この歩いている時の思い付きの中には、結構使えるものがあることに、かなり前から気づいていたのですが、特に大きな思い付き以外はその殆どを忘れ、流し去っており、考えてみれば随分と勿体ないことをして来たものです。今ごろになって、改めてICレコーダーを再発見し、思いつきを拾って行こうというのですが、これはもはや遅きに失すということなのかも知れません。でも、念願の「PPK(ピン・ピン・コロリ)」の実現のためのボケ防止には、結構役立つに違いないと思ったのでした。

 さて、そのICレコーダーですが、少しずつ慣れて来て、今度は大丈夫のように思います。今までの歩きの際には、必ずカメラと携帯電話を持参していましたが、これからは、ICレコーダーを加えて、3種の神器として常時の活用を図ってゆこうと思っています。筑波登山の際には、コースの要所で通過時刻や付近の様子を吹き込んだりして、至極便利に使っていますし、歩きながらの思い付きの拾い上げにも力を発揮しつつあり、このブログテーマもその一つなのです。人は歩きながら、不断思っている以上の様々な物事を考えており、その内にもしかしたらお墓の仕様のことまでもあれこれ思いつくのかもしれません。この3種の神器は、どうやらこれからの私の人生の不可欠の道づれとなりそうです。

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