山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

孫、ハイハイを卒業する

2015-04-09 05:19:09 | 宵宵妄話

 今のところ、我が身近な生き物(?)で最愛のものは、同じ屋根の下に棲む孫なのです。勿論、長年の相棒である家内や倅たち、その連れ合いの嫁御たちも疎かにはできず、離れて住む孫娘たちも可愛いのは少しも変わらないのですが、その中で誰が一番?と問われたら、やっぱり孫のケイシだということになります。一体、誰が一番か?などと問うのは、真に愚かな行為であって、序列や順位などというものは、人間に関してはそうそう簡単に決められるものではないのですが、今現在の可愛さという点で言えば、これはもうジサマのアホ丸出しで、少しも億することなく、身近(=2階)に棲む孫なのです。

 本来ここでその孫の姿を掲載すべきなのですが、家内のバサマから堅く肖像権の逸脱を禁止されているため、自慢げに孫の写真を披歴することは出来ません。尤も孫の映像の大半は、この頃は写真ではなく動画で撮っているので、ブログにアップするのはやはり遠慮した方が良いなと思っています。あの世に行った頃の大きくなった孫に、「俺が赤ん坊の頃にジサマはとんでもないことをしてくれたもんだ」などと言われないようにするためにも、これは守らなければならないことだとは思っています。例え身内であっても、赤ん坊であっても個人のプライバシーは大事にしなければならないというのが、当節の世情的な常識のようですから。

 その我が孫は、先月の下旬に満一歳の誕生日を迎えました。そのことは先日書いた通りなのですが、その孫が、餅を担いでデングリ返ったその時から2週間が過ぎて、それまで超スピードでハイハイしていた動きを卒業し、一気に伝え歩きからヨチヨチ歩きに進んだという話です。ま、ヒマな老人の単なる観察記録に過ぎないのですが、様々な思いを巡らしながら、今それを楽しんでいるところです。

 日に1回以上必ず孫が顔を見せてくれます。勿論これは嫁御の配慮の賜物であり、その心遣いをジジババはとても嬉しく思っています。居間に入って来ると、孫はたちまち探検・調査を開始します。先ずはTV台に向かい、ガラスのドアが押して開けられるのを確かめ、次に世界遺産のDVDのセットの入っている箱から、DVDを取り出す作業にチャレンジします。TV台の方はもう卒業していますが、このDVDを取り出す作業はなかなか難しくて、まだ1回しか成功していません。それが偶然だったので、確実に取り出せるまでは、本人は納得できないらしく、毎回諦めるまでチャレンジし、その後は台所の引き出しを開ける楽しみにチャレンジしています。この頃は我が書斎に目をつけているようです。先日は、机に向かって立ち上がり、何かゴソゴソやっているなと思っていたら、黒い欠片(かけら)を取り出したので、何だろうと近づいて見てみたら、何と我がパソコンのキーボードのシフトキーの片割れをつまんでいました。結構握力が強くて、手につかめるものや触れるものは、何でも引っ張りたい様で、それを全力をあげてやるので、シフトキーも堪ったものではありません。何とか元に戻しましたが、その後少し調子が悪いのは我慢することにしました。

 ハイハイを卒業してからは、少し目線が変わったのか、只今は引き戸の開閉に懸命に取り組んでおり、居間の周りにある3カ所の引き戸は、どれも簡単に開けられるようになりました。指を挟んだりしたら大ごとなので、注意深く見ているのですが、今のところ上手に開閉をしているようです。先ずは手前の戸を開けたら、次に向こう側に移って、ガラス越しにこちらを覗きながらその戸を閉めるという手順で、これを何度も繰り返し、満足したらヨチヨチ歩きながら次のドアに向かうといった順番で、いやはや実にエネルギッシュな動きをしてくれています。

 やはり、ハイハイと歩きとは大いに違うものだなと、ジジババはその不思議さを目を細めながら見守っています。「這えば立て、立てば歩めの親心」と言いますが、孫が今丁度その時期を迎えているのを実感しています。生きものとしての人間の人間らしさの原点は、二足歩行にあるのだなと改めて感じ入っています。もし四足歩行だったら、手の器用さは生まれなかったでしょうし、従って脳の発達も獣止まりで終わっていたことでしょう。改めて孫の育って行く過程を見ていて、そのことに気づかされます。ハイハイを卒業するというのは、人間だからこその具えられた力なのだというのが解るのです。二本足で歩くのは当たり前というのは、もしかしたら思い上がりなのかもしれません。この恵みを人間はもっと大切にしなければいけないようにも思いました。

 孫は、まだことばが話せません。時々大声を爆発させたりしていますが、母親と一緒の時は何やらもっとたくさん声を張り上げているようで、時々2階からそれが伝わってきます。今は、気合を入れて目に触れるもの、聞こえるもの、触っての感触、匂い、そして味わい等々の五感を精一杯働かせて、それらを全身、全力を挙げて吸収しようとしているのだなというのが解ります。あまりちょっかいを出さずに、「ジジババ育ちは三百文安」とならぬように、しっかり見守ってゆきたいと思っています。

 生まれた時から始めた「孫貯金」も、自転車の前乗り椅子を買う分には達しています。ことばが少しは話せるようになったら、早速購入して連れ回し、身近な自然の様子を見させてやろうと楽しみにしています。ジジバカの近況報告でした。

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