山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

冬の霍乱

2014-01-08 23:19:23 | その他

霍乱(かくらん)ということばがあります。「鬼の霍乱」が最も有名な用語例となっているようです。決して体調など崩さない筈の鬼でさえも、時には突然身体の調子を崩した、という多少のシニカルなコメントを含んだことばの使い方だと思います。霍乱というのは、辞書を見ると、一年中いつでもという訳ではなく、元々は夏の暑気を受けての日射病の症状をいうとのことでした。だから、冬には霍乱という様な病の症状は起こらないし、起こったとしてもそれは霍乱ではないということになるのかもしれません。

しかし、今ごろの時代では、季節は大いに乱れかけていますし、確かにその季節には違いないのに、予期せぬ異常事態が起こったりしていますので、冬の霍乱もあり得るような気がします。ま、幾らなんでも日射病は無いとは思いますが。

ま、グダ、グダのご託はともかくとして、このところ快調だった体調が突然不調を来たし、先日の寒い日に夕刻になって突然発熱し、一昼夜別荘の寝床に厄介になりました。別荘とは庭脇の駐車場に鎮座しているSUN号であり、厄介といっても、他者進入禁止の全てセルフサービスのくらしです。何しろ風邪などひいたら、家内を初め家族に大迷惑をかけることになるので、体調不良になった時は、疲労以外の場合はとにかく別荘に籠ることにしています。

その日は夕刻近くに、少し疲れ気味なので熱燗で一杯やって午睡のつもりで寝床にもぐりこんだのですが、19時過ぎに目覚めたら頭は痛いし寒気はするし、で、久しぶりに体温計で計ってみたら、何と38℃を超えていました。子供の頃から高熱には慣れているので、42℃を超えなければ生命に支障はなかろうという妙な自信があります。しかし、突然の発熱だったので不可解さがあったのは事実でした。ウイルスなどに取り付かれたら厄介だなと思い、直ぐに別荘直行となった次第です。

久しぶりの別荘の一夜は快適だったのですが、何しろ暖房をしたまま寝てしまったり、加湿器を点けたままにしておくわけにもゆかないので、全部スイッチを切って眠ることにしたのですが、4時に目覚めて温湿計を見たら、気温は2℃、湿度は63%となっていました。布団の中は寒いとは思いませんでしたが、トイレのために起き出すのにはかなり勇気が必要でした。冷蔵庫の中の低い温度レベルと同じ室内気温なのですから、せっかく温まって寝ていた身体が逃げ腰になるのは止むをえません。しかし、勇を鼓してお勤めを果たすと、身体はきゅっと締まって、昨日までの不調の源の奴は、何処かへすっ飛んで逃げ去った感じがしました。

これが功を奏したのか、その後もう一度寝床にもぐりこんでぐっすり一眠りして目覚めると、気分は壮快となっていました。家に戻って朝食を済ませ、念のため午前中は寝床で過ごすことにしたのですが、これでもうすっかり霍乱は治まり、午後からはいつものように2時間ほどの歩きに出掛けたのでした。

一昼夜で回復する風邪などがあるとは思えず、これはやはり霍乱の部類に入るものなのだろうと思いました。馬の骨というのは、鬼と同じ遺伝子をかなり多く含んでいるのかもしれないなとも思いました。一晩、眠りから覚めた時に間近な天井を見ながら思ったのは、もう馬の骨になって10年以上が経つけど、そろそろグータラを抜けだして何か生きていた証拠のようなものを遺しておくような仕事しないといけないなということでした。(くらしの近況報告でした)

 

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