山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅の区切り

2012-05-22 00:00:21 | くるま旅くらしの話

 九州の旅から戻って早くも1週間が過ぎ去りました。この間にやったことと言えば、庭の除草と医者通いくらいで、あとは旅の間にお世話になった方々へのお礼の便りを書いただけでした。毎度そうなのですが、旅が終わると半ば虚脱状態のようになり、なかなか元のペースを取り戻すのが難しいのです。今でも元に戻ったとは言い難い状況ですが、どこかでしっかり区切りをつけておかないと先に進みにくくなってしまいます。

  その区切りをつける方法ですが、自分的には旅の記録を冊子にまとめることと考えています。その記録を名付けて「でこぼこ日記」と呼んでいます。でこぼこ日記は既に20冊を超えていますから、私どものくるま旅も20回以上になっているということになります。

 さて、そのでこぼこ日記なのですが、今回からは旅から戻ってから改めて筆を起こすのではなく、旅の間に毎日ブログに掲載していた記事を、多少は見直しを加えることにして、そのまま冊子にまとめることにしました。試しにどれくらいのページ数になるのかとまとめて見ましたら、B5判の大きさで160ページほどになりました。今回の旅のブログは、携帯ではなくモバイルPCで作成しましたので、いつもよりは長文となってしまったのです。加筆修正などすると更にページ数が増すことになります。果たしてそんな厚さの印刷物を冊子に出来るのか、製本の技術に不安を抱いています。というのも、全て手製だからです。何ごともチャレンジだと考え、取り敢えず10冊ほど作ってみたいと思っています。

 今回からこのでこぼこ日記だけではなく、長年の宿題にしていた旅のエッセーを書くことにしています。ブログの記事とは違った、旅の中で拾った様々な宝物について、写真なども使ってのエッセー集にまとめたいと思っています。これらのエッセーは、旅での出来事を少し温めてからでないと動き出しませんので、少し時間がかかると思っています。秋ぐらいまで掛かってしまうのではないかと思っています。

 何もこんなことをわざわざここで公言するようなことをしないでもいいとは思うのですが、自分に対してねじを巻くためには、時には言いふらすことも必要なのではないかと思っているものですから。司馬遼太郎先生の本の中に「言い触らし団右衛門」というのがありますが、彼の主人公と同じような心境なのかもしれません。

 ところで、夏の北海道行の凡その日程が決まりつつあります。と言っても、出発の時期と帰宅の時期だけの話で、それ以外で決めているのは、道東に定点を決めてあまり動き回らないで腰を据えて北海道の夏を味わうということです。出発の時期は7月の第1週です。今年はどうしても浜中町の散布(ちりっぷ)という所にある原生花園のハクサンチドリの花を撮りたいと思っているからです。恐らく7月の10日前後辺りが花の最盛期ではないかと予想しています。群れ咲くハクサンチドリの花たちを思い浮かべるだけで、もう胸がドキドキしてきます。富良野などの人工的な花畑も素晴らしいですが、原生花園の花たちには本物を感ずる心の喜びがあります。帰りはリミットを9月の第3週辺りにすることにしました。家内共々医療機関のお世話になっている身なので、これ以上の滞在は何かと支障が出てくることになり、致仕方ありません。

 旅から戻って直ぐに又旅の話をするのは不謹慎なことなのかも知れませんが、私の中では、老人世代には先送りの過ごし方は禁物だという考えが強まってきています。「あとで、その内に、次の機会に」などと言ってやりたいことを先送りしていると、何もせぬままに人生が終わってしまうような気がするのです。老人は何ごとも思い立ったら吉日で臨むべきはないかと思うのです。今できることを今行うことが大切だと思うのです。出来ないことを無理してやるというのではなく、出来ることをやるのです。どう頑張ってみても、或いは運が良かったとしても、自分の思いが思い通りに実現できるのは、せいぜいあと10年くらいのような気がします。それを過ぎれば身体の方が言うことを利かなくなるのは自明のことです。勿論その前にとんでもない病に見舞われるかも知れず、生命の保証など何もないと考えるべきでしょう。そう考えると、今できることをやっておくことの重要性が解るのです。

 ま、このような考え方には全く問題がないというわけにはゆきませんが、残りの人生を考えると、私ども夫婦の考え方は一致しており、やはり旅を優先させたいということなのです。タイトルとは少し違った話となりましたが、九州の旅を終えての現在の状況報告でした。

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