村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

まだねぬ人を空にしるかな

2023-08-28 22:28:21 | Weblog

 紀貫之
からごろも
打つこゑきけば
月きよみ
まだねぬ人を
空にしるかな 


友人からのメールに
砧の絵は秋に掛けますか
砧って何かしら
という質問だ

調べたウィキペディアの説明をメールした

砧とは、洗濯した布を
生乾きの状態で台にのせ
棒や槌でたたいて
柔らかくしたり
皺をのばすための道具。
また、この道具を用いた布打ちの作業を指す。

古代から伝承された民具であり、
古くは
夜になるとあちこちの家で砧の音がした。
その印象的な音は
多くの和歌にも詠まれ、
また数多くの浮世絵の題材とされてきた。
日本の家庭では、
炭を使うアイロンが普及した明治時代には廃れたが、
朝鮮では1970年代まで使われていた。
現在では完全に廃れている。

厚布を棒に巻き付け、
その上に織物の表を内側にして巻き付け、
さらに外側を厚手の綿布で包み、
これを木や石の台に乗せ、
平均するように槌(つち)で打つのである。
上記の用法の他、
装束に使う絹布などは
糊がついておりこれを柔らかくし、
光沢を出すために砧で打つことが行われる。
こうしてできた衣を
打衣といい、
女房装束に用いられる。
古来は
単衣のすぐ上五衣の上、
中古以来は
順番が異なり
表着のすぐ下に着られるものになる。

和語の語源は
「キヌイタ(衣板)」に由来するといわれる。

台のほうが「きぬた」であり
棒のことではない。
叩く棒が「きぬた」とされがちだが、
これは「杵:きね」との混同であり、
棒は「砧杵(チンショ):きぬたのきね」である。


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