藤原敏行
秋の夜の
あくるも知らず
なく虫は
わがごと物や
かなしかるらん
今日は
サカチカさんの茶事
社中の若いお弟子様三名が客に招かれての
風炉の正午茶事
私は三名と一緒に席入し
正客と詰の様子を見守る役
茶事の客は普段の稽古でだいぶ習得できるが
登場する茶道具によっては
それぞれの時代の雰囲気や味わいを感じ
また貴重なものはそれに沿った
道具の扱いをしなければならない
片手でなく左手を添えて
大事に静かに扱う必要がある
古美術商の道具の扱いを見ると
まずは事故の無いように
無駄の無い丁寧な動作
その為にはからだの動きを激しくしない
そろりと動こう
そして
何事も経験を積むことだろう
懐石の客の作法や問答も現場で学習
茶事は何でも楽しい
写真は東博の黒門