村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

葛の葉の

2018-08-30 23:31:24 | 村雨庵 稽古 
葛の葉の面見せけり今朝の霜 芭蕉

八月の最後の稽古日
葛の絵の平棗
と思っていたが
萩の絵かもしれない
花は葛みたいだが
葉はどう見ても萩
そこで萩の句も
一家に遊女もねたり萩と月 芭蕉

茶杓の銘は「籬」
作者は円覚寺前管長足立慈雲
菓子の銘は「玉川」

玉川と聞くと
六玉川ムタマガワを思い浮かべる

世界大百科事典 第2版の解説によると

むたまがわ【六玉川】
古歌に詠まれた六つの玉川の総称。
またこの六玉川の歌を題材とした邦楽の曲名。
(1)古歌による六玉川。
弘法大師(空海),
藤原俊成(としなり),
藤原定家(さだいえ),
能因らの歌に詠まれた
六つの玉川を総称したもので,
山城(京都)の井出,
紀伊(和歌山)の高野山,
摂津(大阪)の三島,
近江(滋賀)の野路(のじ),
武蔵(東京)の調布,
陸奥(宮城)の野田の玉川を指す。
弘法大師は
〈忘れても汲みやしつらむ旅人の
高野のおくの玉川のみづ〉
(《風雅集》),

俊成は
〈駒とめてなほ水かはむ山ぶきの
花の露そふ井出の玉川〉
(《新古今集》)と詠んでいる

六玉川
何度聞いても
忘れてしまう
コメント
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