村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

雨中天

2018-08-08 15:45:11 | Weblog
七夕の逢はぬ心や雨中天 芭蕉

雨どころでない暴風雨
台風が来るらしい
ここにいると
季節も気候も世間の事は
わからない
リハビリの時にチラッと外を見るだけだ

水のペットボトルを切り
頂いたお見舞いの絵葉書を差し込み
病室の壁に立て掛けてある

「那智の滝」だ
根津美術館所蔵の国宝・那智瀧図
美術館の説明によると
鎌倉時代 の作で宋元画の影響あり
絹本着色
熊野三所権現のひとつ
飛瀧権現ヒロウゴンゲン表すとのこと
奥の峰に月がのぞくのが見える
「下方には、
杉の樹幹が屋根を貫く拝殿、
その傍らに大きな卒塔婆が表される。」
とあるが
絵葉書ではわからない
また
「神体である滝のみを描いた唯一の垂迹画」ともある

垂迹スイジャク又はスイシャクとは辞書によると
仏語。仏・菩薩 が人々を救うため、
仮に日本の神の姿をとって現れること。
「本地 垂迹ホンヂスイジャク」
だそうだ
昔は神様だけだったが
538仏教が入ってきたときに
辻褄を合わせたのだろうか

ネットで見つけたゴロ合わせ
552年説もあるようだが
仏教伝来、
ご参拝ゴサンパイ 538
   
まあ滝は神様
早く退院できるように
台風でもみな無事でと
お祈りした
コメント
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