村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

木五倍子キブシと大神楽椿

2014-02-14 02:02:08 | 茶の事
白き皿に絵の具を溶けば春浅し 漱石


月に一度の茶の稽古
台子奥伝の稽古だ
床は「関」の大字に
東西南北活路を通ずと小書きがある
花入は龍耳の古銅で中央の真の位置に置き
花は木五倍子キブシと大神楽椿だ

茶花も春の色
黄色い花を咲かす枝物が登場し始めた
土佐水木トサミズキ(マンサク科)、
日向水木ヒュウガミズキ(マンサク科)、
三叉ミツマタ(沈丁花科)、
連翹レンギョウ(モクセイ科)

しかしさて いざとなると
似た花が咲きどれが何か、ハッキリ区別が出来なくなるのだ
特に
山茱萸サンシュユ・別名春黄金花ハルコガネバナ(ミズキ科)、
油瀝青アブラチャン(クスノキ科)、
黒文字クロモジ(クスノキ科)
壇香梅ダンコウバイ・別名 鬱金花ウコンバナ(クスノキ科)、
これらは
割と似た黄色の可愛らしい花をつける
今日も不明の枝物があり
あれやこれやと名前が出るが さて何だったのか・・・

今夜は冬季オリンピック
男子シングルショート フィギュアスケートを観ている
明日も朝から雪らしい



茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

釜の音

2014-02-12 23:52:16 | 村雨庵 稽古 
梅が香や 五右衛門風呂の 釜の音  荷風

今日は水曜稽古
菓子は練りきりの「春告鳥」 鶯の事

点前は大炉 と逆勝手
頭脳をたくさん使わないと出来ない
また寒さも忘れる



茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ことしもここに

2014-02-11 23:19:43 | お勉強
蕗のとう ことしもここに 蕗のとう  山頭火


今日は寒い
午後からバイ様といつもの中華屋で待ち合わせ
ところが店に行くと今日は休み
火曜日が定休日だった事を忘れていた
バイ様は今時珍しく携帯を持っていない
連絡が取れないのでじっと店の前で待つが
その時間は寒いのなんの 寒いのだ 
バイ様の姿が見えた時は ただただ嬉しかった

出かける前にエアコンと
ホットカーペットのスイッチを入れ
手あぶりに炭をついだ
家に戻ると
手あぶりの鉄瓶は湯気を盛んに出し元気に沸いている
それを見ると心も温む

今度の日曜日は
森金さんの大炉の茶事をする
道具が出ているのでバイ様にご覧に入れた
二月の取合せは
春待ちの風情にしたい
棗は幸阿弥ヶ十五代
幸阿弥長周ナガチカ 梅散らしの蒔絵がある棗だ
幸阿弥家は室町時代からの幕府お抱えの蒔絵師である
家光の長女千代姫が,
尾張徳川家2代の光友に嫁いだ際に調えられた
「初音蒔絵婚礼調度」が有名だ
長周はその幸阿弥家の江戸後期の作家である
大棗である それがとても大きい
大棗でも大中小とあるようだが
その大であろう
むかし棗という江戸前期の棗を
S先生の会で拝見したことがあるが
それと同じような大きさだ
バイ様は初めて見ると驚いていた
写真は茶事のあとアップする予定
道具の話で一日は過ぎた

寒い冬の祭日
こうして誰かが訪ね来るも
小さな幸せ
バイ様 感謝



茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴雪や

2014-02-10 23:15:04 | お勉強
晴雪やとろとろ熱きチヨコレート 日野草城

今日は月に一度の研究会
道すがら見つけた雪ダルマ
目はオロナミンCの瓶で口は赤カブだ
目はキラキラ、口は半月の笑顔になっている
晴れれば いずれとろとろチヨコレートか
ありがとう
君に会えて 嬉しかったよ

雪掻きで腰痛になったと里庵さまがお休み
他に二名お休みで今日は六名だった
勉強はとても難しい
その上 教えて頂いた事をすぐ忘れてしまうのだ
ちっとも頭にのこらない
以前にもやりましたね と先生がおっしゃっても
首を傾げたり たぶんその時は休みました という
ハッキリと覚えていないのだ
まあ まず参加する事が重要だろう



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の旦アサ

2014-02-09 23:33:25 | 茶の事
雪の旦アサ母家オモヤのけぶりめでたさよ 蕪村


朝起きると
といっても頗る遅いのだが
昨日あんなに降った雪は
結構解けて
歩くところは雪が消えている
空は晴れ
昨日の空とは大違いだ

雪が降り始めた時に
伸び始めた貝母が折れてしまわないように
回りを囲っておいた
そのかぶせた箱を取り除くと
白い雪の中に若緑が見えた
上から解けた雪が落ちるかもしれないからと
また蓋をしておこう


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪が降っている

2014-02-08 23:14:02 | 茶の事
あすしらぬ こともをかしや 雪つもる 飯田蛇笏


飯田蛇笏イイダダコツ(1885~1962)
俳人。山梨県生まれ。
本名,武治。早大中退。高浜虚子に師事。
「ホトトギス」派の重鎮。
強烈な主観で甲斐の自然と生活をとらえた端厳荘重な調べで知られる。
「雲母」主宰。句集「山廬集」「山響集」など。《大辞林》


雪だ 雪
そのせいか朝早く目が覚めた
鍼治療の予約は8時40分
雪の降る中を
恐る恐る歩く

予定の出光美術館と
東美の公開講座は
電車が止まると帰れなくなるので
行かない事に決定した
テレビで見ると
やはり雪で不通
出かけていたら大変だった
今日は家で確定申告の用意
まだ切羽詰まっていないので
少ししか捗らない
まあいいか 
明日もある


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は ゆき

2014-02-07 23:29:54 | 懐石・料理
今日はお料理
この日曜日と献立は同じだが
材料の大根は紫大根


未明から雪が降り 大雪になるとのこと
積るのだろうか
電車は遅れず動くだろうか
明日は東美の公開美術講座
そしてその時間の前に出光美術館へ行く 
予定だが
どうだろう 行けるか


しほれふすや 世はさかさまの雪の竹 芭蕉



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好日会茶会

2014-02-06 23:22:56 | 茶事 茶会 
二月好日会茶会
ご縁のあるA先生が濃茶席を担当されたので
今回は七名で参加だ
凛様の券を預り当日お渡しせねばと
受付で待ち合わせの約束
お姿を探しつつ手荷物などの支度をし終え
ふと気が付くと凛様が受付にいらっしゃる
前のめりの何やら必死なお姿である
さて どうされたか
お声をかけると
私めが既に受付を済ませたかどうか
名前を探していらしたそうな
大丈夫でございます
凛様をおいては先へ参りませんから


濃茶席は
寄付床 近衛文麿詠草
本席床は沢庵宗彭一行

薄茶席は
寄付床 森村宜永
本席床 認得斎

茶会は勉強になり 
かつ楽しい
皆さんとご一緒の茶会は 
なおさら 楽しい



茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪のうた

2014-02-05 23:34:30 | 村雨庵 稽古 
二月初めての水曜稽古 
昨日雪が降ったので
雪の歌を掛けた

雪のうた 詠みはべる うちに 
  胤明

くれないに
あさひにほへる富士のねを
のきばの ゆきにつづきてぞみん


筆者は千葉胤明 ちば-たねあき
1864-1953 明治-昭和時代の歌人。
元治元年6月11日生まれ。
高崎正風に和歌を,長三洲に書をまなぶ。
明治40年御歌所常勤寄人,昭和12年御歌会の点者に任じられた。
芸術院会員。
昭和28年6月25日死去。89歳。
肥前佐賀郡出身。書号は春翠。《日本人名大辞典》




椿は「のりこぼし」
毎年隣の庭からチャドクガがやってきて
さんざん憐れな姿の椿が四本ある
のりこぼし はごろも あけぼの あとひとつは不明
一昨年 隣人が引越してそこに建て売りが五軒立った
庭は皆無 チャドクガも来ない
それで今年はようやく糊こぼしが蕾をもった


茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立春

2014-02-04 21:24:34 | 紫廼茶話会
春立つや六枚屏風六歌仙 虚子


今日は立春



玄関には豆と柊が飾ってあり



その下には鬼とお福さん
右の奥の鬼さんはお福のお面をつけている
愛らしい人形たちだ

お菓子は鶴屋吉信のお福さん
菓子器は明の染付の鴬宿梅
幸せである

稽古が終わると 外は雪
牡丹雪が つぎから次と空から落ちてくる
その落ちる間のほどほどの間の見事さで
雪が降っている



茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

節分

2014-02-03 23:16:35 | 茶の事
節分や八百八町月の辻 野村喜舟


今日は節分
コンビニの前に恵方巻を並べて売っていた
行きは通り過ぎたが
帰りには ついつい立ち止まり
健康祈願の巻物と豆を買った
今年は東北東 大口開けて食べた

二月は大炉をあける
その炉縁 さてどこへ閉まったか
記憶では
一番右端の押入れにあった
何の疑いも無くその戸の前にあるものを
せっせと片づけ ようやく戸を開いたが
あると思った場所に無い
代わりに炉開きの時に探しに探した 
ふくべの炭斗が出て来た
まあ炭斗は他のでも良いが
大炉の炉縁は替えが無い
さてどこだろう 
疲れたので明日でもいいかと
いったんは気を抜いたが
いや 今日は暖かいし
今日中に出しておかないと・・・
西側の押入かもしれない
道具の箱を上から順にだしていくうちに
足の踏み場もなくなったが
あった 大炉の炉縁
大きい割にあんがい軽い
見つけた時の 嬉しさ 
でも部屋いっぱいに広がった道具を
もとに戻さなければならないのも辛い
年をとるとお茶をするのも大変だ
愚痴をこぼしつ
ほぼ片づけた
後は
明日の夜にしよう



茶の湯・茶道ランキング




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

驀地 ましぐら 

2014-02-02 21:31:19 | 懐石・料理
おもふこと みなましぐらに 二月来ぬ  
                  三橋鷹女

ましぐら=まっしぐら
激しい勢いで目標に向かって突き進むさま

二月の料理
普通なら極寒の二月
更に着物を着る きさらぎ
しかし今日は暖かい
献立にみぞれ椀がある
最後に下した蕪を入れるのだが忘れた
食べ始めてから 気がついた
写真は風呂吹き大根
久しぶりに食べたが ホッとする 美味だ



茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きさらぎ

2014-02-01 23:35:51 | 植物・茶花
年が変わったばかりで
まだ日付を書こうとすると
25年とついつい書いてしまう
そのうち間違えようがなくなるのだが
今はまだ気をつけて書かないと・・・


もうすぐ立春だが
わが狭い庭にも春を知らせるものがある
それは貝母草だ

土が黒く現れて 
いかにも寒々しい
荒れた風情にひそりと小さな若緑がひと固まり
柔らかな葉が微かに揺れている
玄関から木戸までのわずかの距離
視線の片隅にあっても
それは 愛おしい


きさらぎの口紅すこし濃かりけり 万太郎



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする