今日は匂える紫陽花の花

飛鳥川あすは知らねど
水色に
今日はにほへる
あぢさゐの花　　樋口一葉

飛鳥川は明日香河
明日という意味も含む

この一葉のうたにも
飛鳥川と今日があるので
すぐに
浮かんでくる和歌がある

「昨日と言ひ
今日とくらして
明日香河
流れて早き
月日なりけり」〈古今集〉

「世の中は
なにか常なる飛鳥川
昨日の淵ぞ
今日は瀬になる」〈古今集〉

一葉もこれらの歌を知ってこその

今日はにほへる
あぢさゐの花

世の常ならぬこと
時の流れの速きこと
だからこそ
今を瑞々しく咲く
紫陽花の水色の美しさよ
と和歌を詠んだのだ



写真は昨日の羊の会の
昼食だ

お弁当があるのだが
クマショウさんの姉さまが
色々おかずも出して下さった
干し大根の煮物
ラッキョウ
香の物
小メロンの漬物

花月の勉強も良いが
着くやいなや食事になる
これが私の楽しみだ

家庭の味の
姉さまの料理が
毎回出てくる
クマ家の
昭和の献立が
嬉しく
懐かしく
泣きたくなるネ


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