村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

不識フシキ

2020-12-20 23:52:57 | 禅語・禅

菩提達磨は6世紀初頭に
禅をインドから中国へ伝えた。
梁リョウの武帝ブテイは
ダルマに
「寺を起タて僧を度ドす。何の功徳かある」と聞くと
達磨は「無功徳ムクドク」と答。
 禅の真髄とはいったいどのようなものか?と聞くと。
達磨の答えは「廓然無聖カクネンムショウ」

「では、私の前にいるお前は何者だか?」と武帝は尋ねる。
達磨は一言。「不識フシキ」と答えた。


写真の掛け軸は
達磨画賛
画は狩野尚信

江戸前期の画家。
木挽町狩野家初代。
京都生。
孝信の次男、探幽の弟、安信の兄。
初名は一信、のち家信、
通称を主馬。
薙髪して自適斎と号し、
幕府の奥絵師となり、
多くの障壁画を描く。
山水画に優れ、情緒ある作品を残した。
慶安3年(1650)歿、43才。
(美術人名辞典ヨリ)

不識の賛は
玉舟宗璠筆
江戸前期の臨済宗の僧。

大徳寺百八十五世。

山城生。姓は伊藤、玉舟は道号、

宗璠は諱、号に青霞山人・春睡・優遊自在・善哉等。

玉室宗珀の法を嗣ぎ、

芳春院二世となる。

武蔵品川東海寺の輪番となり、

大徹明応禅師の号を賜わる。

寛文8年(1668)寂、69才

 

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