村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

檜原図屏風

2013-08-21 23:07:44 | 美術館・博物館
松風様からメールが来た


《今日、「和様の書」を見て来ました。
 そこで何と、またまたイシュタルの世界が。
 じぇじぇじぇ〓です。
 等伯の檜原図に近衛信尹が素性法師の和歌を書いてる。
 暫しその檜原図屏風を見入ってました。
 出光でのお通といい、今回も。
 やぁ~あの漫画は凄いですね
 高野切がかすんでしまって。
 今日は十五夜だけど曇って見えずで残念
 まだ無理をされませんようにね》


同じ漫画を見ていたので
前回は出光でお通の屏風に感激
今回も信尹の渡唐天神の登場に驚いたことだろう

見入ったという屏風は
京都禅林寺の檜原図屏風
賛は近衛信尹
画は長谷川等伯
歌は新古今和歌集の素性法師の歌だが
三輪の檜原に この部分の文字はなく林の絵が書いてある

はつせ山ゆふこえくれて宿とへば〈三輪の檜原に〉秋風ぞふく


郵便を投函しに外へでた
時間は夜十時過ぎ 
交差点で空を見上げると
月は傘をかぶっているものの
美しい満月だった

松風さま
おかげでお月さまも見ることができました
有難うございました







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東博特別展 和様の書

2013-08-21 00:42:21 | 美術館・博物館
東博で開催中の「和様の書」展覧会へ
ようやく行って来た
早めに着いたので鴬谷から歩く
東博入口で想望庵さまと待ち合わせだが
まだ時間は早い 
あと20分や30分は待つだろうと覚悟
入口付近は日陰が無い
信号の反対側の木の下で待つ事にしたが
10分立つと黒い日傘に黒い手袋
それに白いお洋服
スタスタと颯爽と歩くお姿は
まさに想望庵様である
気を遣って早めに来て下さったようだ

展覧会は思ったより人は少なく
名品を拝見するには
非常に恵まれている
今日は入口を入ると信長、秀吉、家康ら天下人達の書が並び
奥の一面には 三色紙があり
進むと手鑑の見ぬ世の友が豪華に広げてある
集中して拝見しつつ特別展を一周する
拝見はいつも早いが
今回も足がもたないのでサッと言う感じ
でも充分満足した
書は人なりというではないか
筆者を思い描き
それらを観たであろう千年前からの大勢のいにしえ人をも思う
妄想の世界を楽しむのだ
文字を読むことよりも絵として感じたほうが理解しやすいともいう
贈答用の古今集などの調度手本
貰ったらさぞ嬉しい事だろう
料紙の美しさも格別で
今回のようにたくさん拝見する事も嬉しい


頭を使うとお腹が減る
東洋館のとなりの「ゆりのき」で
「和様の書」の特別料理とある
洋食セットをたのみ
セットの珈琲とケーキも完食
それから落ち着いて本館二階も一周した

想望庵様と廻ると
百人一首に登場する人物の名前が登場すると
何番の歌で どんな歌だったかと?
確かめ合うが 私めの方が不確かが多い
あまりに声が大きいと注意されるから
少し小さめな声でヒソヒソ

中々思い出さなかったのは
83番 皇太后宮大夫俊成
世の中は道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞなくなる

この世の中にはつらいこと哀しい事、憂しをなくする道などないのだ
世塵をさけて山に逃げても、ほら しかと鹿さえも
ここにもそんな道はないのだろう
ああして 泣いているではないか
だから 今のところで頑張ろう
と 
まあわが解釈はいい加減だ

まだ歩くのもゆっくりですぐに疲れて休んでばかり
今回は想望庵さまがお付合いして頂いたが
まだ以前の状態では無いだろう
9月8日までの会期中に展示替も
あと二回ある 出来たら行きたいが
どうだろう 
わが足の力と相談しつつ行けたら行きたい

その足の力はもとにもどるように
少しずつ鍛錬しないとならないが
今は暑いから 
もう少したったらだが・・・



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コメント (2)
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