村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

駒場松籟庵超真夏の茶事

2013-08-17 22:20:41 | 茶の事
久しぶりに山手線に乗った
ホームを歩いたり階段を上がったり降りたり
出かければ すぐそれだけで運動になる
ましてこの暑いのに着物で茶事に向うことは
病み上がりの私めには結構冒険だ

いつものように渋谷で乗換て
緑に包まれた駒場東大前で降りる
青紅葉の覆いかぶさる門の前にはすでに打水あり
半年振りに伺う松籟庵さまの茶事
同行の六名はリラックスした様子
少し緊張していたのは私めだけのようだ

寄付待合の掛物は 高谷篁圃の団扇の図
クーラーに扇風機 軸は揺れて写真が上手く撮れない
ギヤマンの
汲出しは香り高い麦茶
蹲をつかって本席に入ると
窪田空穗の「夏の夜は・・・」の短冊
私と草苑さまが短歌をしているからと
関係のある筆者を掛けて下さったとか 有難い
今回は私めの快気祝いの気持ちで取り合せた道具組とか
申し訳なくもあり また嬉しくもある
香合は色紙重ね、炭道具は時代のもの
松籟庵さまが選ばれてお持ちのものだから悪いはずが無い
点心はお心づくしのもので頭が下がるが
ひと目で良いものだとわかる時代のガラスの向付
目に涼しい 鯛の切り重ねが美味しい
伊万里ですかと聞いた蓋物は清のものだそう
そうかどうりで薄造りのきりりとしたものだった
蓋を開けるとお赤飯 お祝いだ
村瀬治兵衛の煮物椀には冬瓜
菓子は虎屋の「黒梨」




後座は 常のように濃茶を頂戴す
さすが松籟庵さまの目を通したお道具類は
美が研ぎ澄まされ
感心しつつも羨ましくもある
心の籠った時間が過ぎ
ほこほこと気持ちが和んでくる

少し疲れた が

茶事は やはり良い



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芙蓉 不要 

2013-08-17 01:10:54 | 茶の事
何もしない事に飽きたら
専ら
本や書類などの片づけを
取り敢えずの仕事にしている

今日も本棚を整理しようと試みるが
試みる前にうんざりするほどごちゃごちゃに本が積んである
本だけでは無く
昔の手帳やノートまた書類達が山とある
いまだによく解らないが
古文書や崩し字の読み方教室へも何年か行った
一応その当時に勉強した内容が細かく書いてある
ノートや書類は捨てよう 不要なものな破棄だ
手帳には書きとめた重要な事もある
その当時の思い出もギュッと詰まっているはず
パラパラ見るが覚えていない 
昔の事は忘れた
この赤い手帳も破棄だ
ゴミ箱に入れると すっきり 
でもまだまだ 書類も手帳もノートも
たくさんある
ため息をつき 今日はここで取止め
続きはまたあとにしよう

手帳に写真が挟んであった
宗栄先生の新しい茶室での茶事
その露地での写真だ
内容は覚えていないが
ただ花だけは確か 酔芙蓉だった
宗栄先生のお宅には
裏に酔芙蓉の大きな木があり
白から桃色紅色と変わる花に風情があると
お好きだった
水揚げが悪いからと茎を焼いて
繭籠に入れた事をありありと思い出した



枝ぶりの日ごとに替る芙蓉かな 芭蕉


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