村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

破墨山水

2013-08-11 22:39:33 | 茶の事
ぢりぢりと向日葵枯るる残暑かな 龍之介

今日は私めの見舞いにと 
バイ様とミカワ様がお揃いでお越しになる
予定の時間は午後二時とか
取り敢えず畳を拭き
庭から緑を切ろう
水引を20本位と高砂芙蓉の伸びた枝を刈れるだけ切り
時間までたっぷり水を吸わせたあと
大きな壷に投げ込んだ
香を焚き
あとはギリギリに水を撒く
木戸から玄関、中戸を開けて路地まで
今年最高の気温だ すぐに乾いてしまうだろうが
打ち水の後 まもなくにお二人がお越し下さった
ちょうど「桃」と「したたり」も冷えている


このところ暫く素床であったが
今日は山水画
破墨山水の軸を掛けた
落款は無く筆者は不明
破墨とは中国の水墨画の技法である
白描という輪郭線中心の筆法に対する言葉で
「墨点と、墨の濃淡で立体感をあらわすこと」
「淡墨で要所を描き乾かないうちに濃墨を点じる技法」
「濃墨が淡墨を破る」などとある
雪舟の破墨山水図が有名だ



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釜の六音

2013-08-11 00:03:50 | 茶の事
サカチカさんが漫画の本を持ってきてくれた
歴史は漫画で知ろうと言う事で、読み終えたら見せてとおねがいしてあった

里中満智子の「天上の虹」
持統天皇物語とある
21巻と長いが暑い中を届けてくれた
頂戴した「したたり」を大きく切って
お喋りしながら味わう
楽しい時間だった

「釜の六音」というのがある
煮える湯の音の形容だ
魚眼、蚯音、岸波、遠波、松風、無音。

閑坐聴松風 
閑座して松風を聴く

心を静かに茶室に座る
身体は動かさずただただ五感を研ぎすませば
おのずと雑念は消え失せて
釜に湯の沸く音のみが響く



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