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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

将軍と姫君の愛した和菓子

2014-07-07 22:09:19 | 菓子
和菓子の話しがあるから来ない、とのお誘いに
夕方、大崎まで出かけた


お話しの題は「将軍と姫君の愛した和菓子」
和菓子研究家の中島久恵先生

七夕と素麺、唐菓子の話しから始まる
奈良時代から近代までの和菓子の歴史

昔の記録にくだものと言えば

久多毛能クダモノ=橘、梅、杏、柿、栗、ザクロ、梨、ビワ
久佐久太毛能クサクダモノ=瓜、あけび、苺

1241年、聖一国師、酒饅頭の製法を伝える
1349年、林浄因、元より帰化して、饅頭の製法を伝える

また将軍家の愛した菓子とは
家康は兜饅頭、吉宗は松風、篤姫はかるかん
ほかの将軍のお話もある

クイズがあった
 
( )に言葉を入れましよう

和菓子は五感の芸術と言われています。
色や姿を目で眺め、
ほのかな香り、やわらかな食感を楽しみ、
耳で(   )を聞き、舌で味わいます。

とあり 考えた
何だろう 全く浮かばない
答えは
「菓名」だそうだ
お茶の人は菓子の銘といえばわかるが
他の人には身近でないかもしれない

和菓子だけ食べているのでは勿体ない
是非とも茶道か煎茶を習って
お菓子を堪能するべきだと
言いたかった

机の上に二種類のお菓子が置いてある
左が塩瀬総本家の「兜饅頭」
今日は七夕なのでと
京都西陣の松屋藤兵衛「珠織姫タマオリヒメ」




聴講の人は40名くらいか
男性も何名もいらした
先生お勧めの
美味しいどら焼きはどこかと質問
日本橋「清寿軒」、
十条の「黒松」とかおっしゃっていたような

講演は二時間
帰りに文庫本を買い
サインを頂いた





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願い笹

2014-06-13 22:23:36 | 菓子
写真は
昨日の稽古の菓子だ
行なので五つの菓子 
銘だけで季節をあらわす

紫陽花きんとん
練りきり 常夏
求肥 鬼ゆり
こなし 願い笹
水菓子は西瓜



菓子は通常は一つだが
伝物になると数が増える
四ヶ伝は三つ
行は五つ
真は七つ

多いほど嬉しい



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打出焼

2014-02-23 23:11:55 | 菓子
今日 和菓子教室で作ったのは
「わらび餅」

そのわらび餅が盛っている雲錦の銘々皿は
「打出焼」だ
うちでと印がある



打出焼は
明治の終わりから昭和にかかり
兵庫県打出村、現芦屋市で焼かれた焼物で
斎藤幾太から初代阪口砂山、二代砂山の60年間、京焼風な陶器を焼いた
以前この小皿を見た時に私が打出焼だと言ったらしい
たまたま家にもあるから印を知っていて分かったのだ
印というものは目がいいから読める訳ではない
その印を知っているから読めるのだとS先生からならった
その為には ものを買う事 
自分のものは良くわかると・・・
今日の午前中、久しぶりにS先生へお電話したところ
大変お元気そうで安心した
この3月でおん年93歳になられる
今日もけっこう長電話をしてしまった
お元気なお声を拝聴し嬉しい
点前だけではなく、茶の湯を深く広く楽しめるのは
只ただ、先生のお陰だと思っているから

鶯の逢ふて帰るや冬の梅 蕪村



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紫深き

2013-09-22 20:16:20 | 菓子
黒きまで 紫深き葡萄かな  子規

まだ日ざしは暑い
帽子か日傘はまだまだ離せないが
吹き抜ける風はすっかり秋模様
顔をあげて暫し 青い空をみあげた
秋である

第四日曜はお菓子の稽古日だ



なでしこの落雁がいっぱい
写真は猫の後ろ姿 餡入りの落雁と麦落雁
福ら雀と葡萄




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菓子は 玉川

2013-06-23 23:22:39 | 菓子
先日むかいの奥さんが
お煎茶に抹茶を入れると美味しいとテレビで見たが
試してみたいので抹茶はどこで買えばいいのかと聞かれ
家のお茶を差し上げた
最近抹茶入りのスイーツが大人気
今朝のテレビ「所さんの目がテン」でも
「抹茶の科学」を特集していた
なぜ抹茶味がこんなに人気があるのか というのだ
ビタミンやミネラルなど茶葉の成分をみな摂取できる
抹茶は煎茶よりカテキンが少なく
渋みが少ないのでひき臼で挽いたそのまま飲める
また茶特有のうま味成分 テアニンが抹茶は多く
他のうま味に加えるとより美味しくなる
スイーツはもちろん スパゲッティ、味噌汁や焼魚 カレーにも入れて見ると
入れないものより美味しいらしい
ただしカレーなど煮込むものはどんどん苦くなる
90度を以上で煮込むと苦みがどんどん増えるらしい
そういう場合は 出来あがった所で抹茶を足せばよいとのこと
お茶漬けのときに 抹茶をいれるくらいしか知らない
こんど試してみよう

今日は菓子教室
石ころを下に敷き 錦玉を流す
単純だが 情緒のあるお菓子
銘は「玉川」

時知らぬ里は玉川いつとてか 夏の垣ねをうづむ白雪 定家


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あぢさゐの きんとん

2013-06-09 21:54:52 | 菓子
予定では懐石料理の稽古日だった日曜日
腰痛の後 大事を取って取止めた

いつもの中華屋で集合 昼食を食べゆっくりおしゃべりをしてから
予定の仕事をしよう
今日はサカチカさんと菓子作り
飛び姫は自分の袋物の紐をつくる事にして
案外 充実した一日を過ごせた

作った菓子は
紫陽花のきんとん
案外 色具合が難しい
松風庵様と買った籐のきんとん漉しを
今日の菓子作りで初めてつかった
初めて道具を使うのも案外 嬉しいもの

夏もなほ 心はつきぬ あぢさゐの よひらの露に 月もすみけり 藤原俊成


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紫陽花きんとん

2013-05-26 23:05:48 | 菓子
朝はつらい
辛いが今日は楽しい和菓子教室
エプロンをつけて作業テーブルの前に立ち
粉と水を混ぜる
これが案外疲れる作業だ 
朝ごはんを食べたのだが
力は出ない
時々先生に手伝ってもらいながら
適当に力を抜いて何とか出来た
上がり羊羹 試食はまだだ
それと紫陽花きんとん 
形はともあれ綺麗だ
もったいなくて食べられないと言いつつ
だいたい三口でなくなる
明日たべようっと


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柏餅

2013-04-28 23:17:44 | 菓子
水筒に新茶あふるる柏餅 秋櫻子


月に一度の和菓子のお稽古
今日は柏餅
こし餡と味噌餡を作った
その半分は明日伺うS先生へ持っていこう





以前 五月五日に茶会があり
端午の節句を取合せていらした
菓子は何だったか覚えていないが
お話しの中に「くつげん」という言葉が良く登場した

横山大観の「屈原」と言う人物を書いた絵は知っていたが
その人物の事は知らなかった
憂国の詩人 屈原
屈原は中国楚の時代の政治家、詩人
楚の将来に絶望し入水自殺した
それを悼み 命日の5月5日に粽を川に投げ入れたのだと 
かつて教えて頂いた事がある

まだまだ
知らない事がたくさんある事
知らない事を知りたい
そして覚えて 忘れないと良いのだが


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おぼろなり とも

2013-03-24 21:02:48 | 菓子
案外 外は寒い
薄着で出かけた事を後悔したが
しかたない我慢 少しがまん


雲なくて おぼろなりとも見ゆるかな 霞かかれる 春の夜の月     西行



菓子教室で作った菓子は おぼろ饅頭
まず饅頭の生地をつくる
粉の入ったボールに山芋と砂糖の合わせたものを静かに落とし
粉をまぶし 左手で畳んでは右手でギュッと押しつける
粉をまぶしては拳でギュッと押す
これを何度も繰り返すと
段々 からだが温かくなってきた
だが
繰り返すと 段々 
飽きても 来る
これも修行 修行なのだが 私めは途中でくじけて
後はサカチカさんに修行してもらった
とほほ


写真の
「見たら四団子」はわれらクラスの後輩お二人が
心を込めて作ってくれた 有難や



箱入りは今日習ったおぼろ饅頭 
これも心が籠っているし 力も籠っている
明日は久しぶりのS先生の研究会だ
お土産にしよう


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むめ一輪

2013-01-27 22:07:44 | 菓子
今日は和菓子教室のお稽古へと出かけ
うぐひす餅を作った
私めのうぐいすは餡を包むのが下手なので
象か犀のように肌が荒れてしまったが
それでも うぐひす色はしているし味はよい
お稽古も終わり頃、他のクラスの和菓子の生徒さまがお越しになる
yosie先生曰く
以前よりずっと
私めの つたないブログをご覧頂いているとの
又そのご縁で和菓子教室へ参加なさったよし 

素敵な笑顔でご挨拶頂いたが
さぞ現実はかくも風情なく
隠元豆のようかとガッカリなさったであろうが
憐れとて 続けてご覧いただければ 幸いである
今後とも何卒ご贔屓宜しくお願い申しあげまする
さて鴬と言えば梅
うめは むめ 

むめ一輪一りんほどのあたたかさ 嵐雪
有名な句だ
服部嵐雪は宝永四年1707湯島の生まれ 別号は色々あるが雪中庵ともある
松尾芭蕉の門人である
芭蕉の門人を蕉門というが
蕉門十哲
宝井其角、服部嵐雪、森川許六、向井去来、各務支考、内藤丈草、杉山杉風、立花北枝、志太野坡、越智越人

昼食は
飛び姫が探した近くのイタリアン
入ってみると昭和の香り
それも浅草風な洋食屋だった
ハーフ&ハーフのピザ
店特製のピラフ
スパゲティ
それにサラダと飲み物がつく
飲み物一覧ににワインもあり
体調がもどったかどうか試しに赤ワインを頼んだ
美味しく感じるから
体調検査の結果は良好
茶事の話しですっかり長居した
珈琲も追加
また寄ろう


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星洗わるる

2012-12-10 21:45:23 | 菓子
それぞれの星あらはるゝさむさ哉 炭太祇

炭太祇タンタイギは
江戸中期の俳人、蕪村とも交流があったという

晴れてはいたが今日はホントに寒かった
取りたてて用事の無い月曜日
することは散歩や体操ストレッチ掃除でもよし洗濯もあるのだが
結局いずれもせず
傍らの本を読み葉書を書きテレビ見ながら眠っていた
もっと体を動かさないとね 自分に言い聞かすが
はて さて

やっとも姫からお菓子が届いた
冷凍で到着したのは
大分の菓子屋
ゆふいん花麹菊屋の
ぷりんどらのセット
どらやきの中にプリンが入っている
プリン大好き それにプラスどら焼きだもの
凄い取り合わせだ
大きな口をあけて 三口で頂いた
ほんとに美味しい
ご馳走さまでした

糖質制限ダイエットは
絶対できないね
ふふ ふ


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兎角美味

2012-07-09 01:27:29 | 菓子
京乃ぴょんや
たぶん店の名前だ
律義にやっとも姫が送ってきてくれたお菓子



パッケージはうさぎで
中身はどら焼きである
初めから半分に切ってあり挟んだ餡が見える
中のしおりに兎角美味とあった
洒落ている
みんなで食べるのが楽しみだ


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牛にひかれて

2012-04-22 23:52:20 | 菓子
春風や牛に引かれて善光寺 一茶

有名な句だが
一茶のだとは知らなかった
春風と牛がよく合っている


四月というのに今日は寒かった
かといってダウンコートではどうかと
フリースを重ねて着たが
それでも寒かった
四月の天気は不安定だ
昨日今日と低気圧のせいで何だか具合が悪い
それが天気が変われば不思議と元気になる
今は元気だから 大丈夫
第四日曜日は菓子を習っている
作った物とは異なるが
先生が作られた桜の菓子を頂戴した

今週は毎日用事が入っている
忙しい事は嬉しくもあるが
ますます家が片づかない
本当はかたづけをしたくないから
用事を入れてしまうのかも

明日は久し振りの文の会
バイ様と会うのが楽しみだ




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練りきり菓子 ひとひらの 

2012-03-25 23:50:57 | 菓子
雨過ぎて
艶めく椿の葉を揺らし
宅配便の荷物が届く
    村雨庵

今日は菓子教室
写真は今日のカリキュラムではないが
練りきり製 桜の花びら
生徒は私も入れて五名 五弁の花びらは
それぞれ個性的 みれば自分の分は すぐわかる

味はyosie先生のお手造りの餡だ
美味いに
決まっている



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大安好日

2012-02-19 23:04:51 | 菓子
第三日曜日 菓子教室へいく
いつもは第四なのだが・・・
第四は茶会なので第三に変更して頂いた

午後の教室は二時から
朝もゆっくりと
朝ごはんもゆっくり
お風呂に入ってのんびりとした気分
午後のお菓子ものんびりと楽しもう

今日は私めの大好きなわらび餅

わらび餅はわらび粉からつくる
わらび粉は
奈良が名産、蕨の根からつくる澱粉で
葛粉より黒くプルっとした弾力がある
わらび餅は日持ちせず
冷蔵庫に入れない 入れると白濁すると習った
ネットで見ると
わらび餅は室町時代から食され当時から高級品だったようだ
実際 本わらび粉は高価で
クオカでも100g 1、449円
半鐘屋では200g 4,460円・100gだと2.230円
都フーヅガーデンの黒本蕨粉は 100g 2,100円
無添加オーサワの本蕨粉は50gで970円・100gでは1、940円

ところがわらび餅粉 わらびの入っていない場合は
半鐘屋で500g 390円・・100gは58円
かねさき わらび餅粉 150g 189円・・100g 126円

本物とそうでないものとは10倍以上も違う
今日はその本蕨粉で本わらび餅を作った

写真は先生作の餡入りのもの
初瀬川柳庵の大安好日の弁当箱に盛られる
たっぷりと 
香ばしいきな粉がかけられる
少し渋めの
煎茶とともに頂く

今日は・・・大安好日



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