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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

元日や

2021-01-01 23:16:31 | 短歌・俳句の事

元日や都の宿の置き炬燵 子規

正岡子規マサオカシキ
俳人・歌人。
名は常規、別号に獺祭書屋主人・竹乃里人等。
東大国文科中退。
初め政治を志したが、
哲学次いで文学に転じる。
俳諧の新たな史的考察によって
俳句革新を志し、
次いで「歌よみに与ふる書」を発表、
短歌革新にのり出し、
高浜虚子らの「ホトトギス」刊行を支援した。
また写生文の必要を説いて
優れた随筆を発表する。
カリエスによる長い病床生活を送ったが、
その精力的な活動により、
俳句・短歌に近代文学としての位置を確立した。
明治35年(1902)歿、34才。
(美術人名辞典の解説)

今日は年賀状を書いた
元日や都の宿の置炬燵
と書くつもりが
宿を春と書き間違えた
気がついて
ホワイトで消し書き直したが
結果は無残なもの
日付は確かに
令和三年元日だ

写真は
テレビの初日の出

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除夜の鐘

2020-12-31 23:18:13 | 短歌・俳句の事

水甕ミズカメに
水も充ミてけり
除夜の鐘   草田男

中村 草田男ナカムラクサタオ1901年(明治34年) ~ 1983年(昭和58年)
中国アモイ出身の俳人。
本名清一郎(せいいちろう)。
東京帝国大学国文科卒。
高浜虚子に師事、「ホトトギス」で客観写生を学びつつ、
ニーチェなどの西洋思想から影響を受け、
生活や人間性に根ざした句を模索。
石田波郷、加藤楸邨らとともに
人間探求派と呼ばれた。
「萬緑」を創刊・主宰。


紅白を見て大晦日の夜をすごす
今年は
新潟のへぎそばを
年越し蕎麦にした

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年の暮かな

2020-12-28 22:34:29 | 短歌・俳句の事

知る知らず 
みちゆき人の 
けしきにも 
あはれは深き 
年の暮かな   寂蓮

お正月まであと四日
今日はお飾りを飾り
掛け物を変える
茶道具の片づけ整理
木戸のあたりを掃除してると
郵便が来た
17日に行く予定の初釜が取り止め
新型コロナウイルスが
猛威をふるっているせいだ
残念でもあるが
そういう年もあるだろう

写真は最近買った本
短歌も勉強し直しの時だ
中学の国語を勉強してる

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生けるかひ

2020-12-19 23:04:20 | 短歌・俳句の事

蛤の生けるかひあれ年の暮 芭蕉

元禄5年12月。
蛤をユヅリハの上に置いた絵の画讃句。

蓋をかぶって一生を終えた蛤。
明ければ新春のお吸い物になってしまう。
私も世捨て人として、
ハマグリ同様蓋をかぶって生きてきた。
このハマグリに生きた甲斐がありますように。
(ネット芭蕉俳句全集ヨリ)
 

この画賛の掛け軸を持っている出光美術館
写真はそこの一筆箋だ

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八代集ハチダイシュウ

2020-12-14 23:46:04 | 短歌・俳句の事

昨日は大河ドラマ
「麒麟が来る」を観た
正親町オオギマチ天皇を玉三郎が美しく演じていた

正親町天皇を検索すると
正親町天皇 宸翰 オオギマチテンノウシンカン
八代集巻頭歌ハチダイシュウカントウカ
というのがあった

八代集とは
古今集から新古今集までの
勅撰集の八集を言う
古今和歌集
後撰和歌集
拾遺和歌集
後拾遺和歌集
金葉和歌集
詞花和歌集
千載和歌集
新古今和歌集
それぞれの巻頭歌を
正親町天皇が書いたもの
と言うことだろう
重要美術品とあった
テレビドラマも勉強になるね

写真は街灯
気がつくと
クリスマス用の星になってった

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瀬田の月

2020-10-26 23:38:38 | 短歌・俳句の事

名月はふたつ過ぎても瀬田の月  芭蕉

今月の二日が満月
また三十一日にも満月がくる
瀬田というと
瀬田の唐橋
近江八景のひとつだ

利休が瀬田の唐橋の擬宝珠ギボシに
見事なものが二つあると
弟子たちに話したところ
織部はすぐさま早馬で見に行き
見事な擬宝珠の場所を確認しに行ったと
『茶話指月集』にある
織部でなくとも
そんな話しを聞いたらば
実際に見比べて見たい
たとえ違いが
わからなくても
行ってみたい

写真は昨日の
東京駅ステーションギャラリーの階段
階段をひとつずつ降りる
こと
昨年九月に人工膝関節の手術をした
その前は階段は殆どダメ
エレベーターで移動
またはひとつ下りたら
足を揃えて
またひとつ
足を揃える
一年を過ぎてみると
写真のこの階段もゆっくりだったら
互い違いに下りていけるようになった
ひとり喜んでいる

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秋きぬと

2020-08-26 19:46:04 | 短歌・俳句の事

昨日の敏行の歌
秋きぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
 より派生した
 秋きぬとからの和歌

秋来ぬと
荻の葉風に
しられても
春の別れや
おどろかるらむ
 藤原俊成

秋来ぬと
風やつぐらむ
朝まだき
まがきの荻の
そよとこたふる
 平忠盛

秋来ぬと
おどろかれけり
窓ちかく
いささ群竹
かぜそよぐ夜は
 藤原実定

秋来ぬと
荻の葉風の
つげしより
思ひしことの
ただならぬ暮
 式子内親王

秋来ぬと
おどろく風を
たづぬれば
目にさやかなる
萩のうは葉を
 慈円

秋来ぬと
荻の葉風は
名のるなり
人こそとはね
たそかれの空
 藤原定家

秋来ぬと
合点させたる
嚔クサメかな
 与謝蕪村

冬きぬと
時雨の音に
おどろけば
目にもさやかに
はるる木のもと
 藤原定家

今日も友人に電話して
お喋り
みんな毎日ツマラナイって
同感

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大伴旅人

2020-08-24 22:11:53 | 短歌・俳句の事

価アタイなき
宝といふとも
一坏ヒトツキの
濁れる酒に豈アニ勝マサらめや 

『万葉集・巻三・346』 

験シルシなき
物を思はずは
一坏ヒトツキの
濁れる酒を
飲むべくあるらし 

『万葉集・巻三・338』

大伴旅人


写真は大伴旅人の画
筆者は菅楯彦

今日の村雨庵は書道教室だ
四名が来た
みんなはお習字のお稽古をしているが
わたしめは寝てる
会えないから
用事も無い
具合悪ければ寝れるだろうが
そう悪く無い

発熱の15日から10日近く経った
風邪はすっかり治り
食欲はあるのに
気分は暗く
滅入ってる
誰にも会わない
喋らない事が精神衛生に
宜しくないのだろう
愚痴をこぼす弱い心
底無し沼の鬱の気分
それをスッキリ
吹き飛ばすものは

万葉集の昔から
お酒だ
お酒

明日は旧暦の七夕

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短歌八首

2020-08-09 20:19:42 | 短歌・俳句の事
村雨庵最新の短歌八首
 外出の自粛に友は
 「戦争を思い出すわ」
 と声を潜めつ

 戦時下の
 ようなる新型コロナ禍に
 やがて食べ物も
 不足となるや

 人々と会えぬが寂し
 ひっそりと
 とじこもれるは
 隠者のごとし

 あらためて
 読む「方丈記」
 いにしえの
 災禍に向き合う
 人らを思う

 軽やかなライン通知の音のして
 「何しているの」と友も暇なる

 無為無策
 日々を怠惰に過ごさんか
 己が声もて
 われを叱咤す

 従姉とのテレビ電話に顔映り
 爆笑ののち挨拶交わす

 皆慣れぬライン電話にそれぞれの
 声の明るき笑顔を保つ

以上おそまつでした

今日は長崎原爆の日
75年前の悲劇をテレビでみた
日曜美術館では
「無言館の扉 語り続ける戦没画学生」
チラと見るとチャンネルを回せなくなった
哀しいが目を放せない
(再)8月16日(日)午後8:00〜8:45

写真は
自粛中に見つけた
祖母がつくったレース編みの袋
昔は何とも思わなかったが
今見ると可愛らしく見える
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古き軒端ノキバのしのぶにも

2020-06-26 23:36:54 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号百
百敷モモシキや
古き軒端ノキバの
しのぶにも
なほあまりある
昔なりけり
 順徳院ジュントクイン
『続後撰集』雑下・1205

順徳院は
1197~1242
第84代天皇。
在位1210~1221。
後鳥羽天皇の第3皇子。名は守成モリナリ。
承久の乱に敗れて
佐渡に流され、同地で没。
和歌に秀で、歌集「順徳院御集」、
歌学書「八雲御抄」などがある。


写真は
水芭蕉の押し絵
湿地に自生し
発芽直後の葉間中央から
純白の仏炎苞ブツエンホウと
呼ばれる苞を開く。
これが花に見えるが仏炎苞は
葉の変形したものである。
仏炎苞の中央にある円柱状の部分が
小さな花が多数集まった花序である。
開花時期は
低地では4月から5月、
高地では融雪後の
5月から7月にかけて。
葉は花の後に出る。
根出状に出て立ち上がり、
長さ80 cm、幅30 cmに達する。
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人もをし 人も恨めし

2020-06-25 23:33:34 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号九十九
人もをし
人も恨めし
あぢきなく
世を思ふ故に
もの思ふ身は
 後鳥羽院
『続後撰集』雑・1199

今朝地震があった
目が覚めてしまい
テレビをつけた
朝見る番組は
テレビ朝日をいつもつける
林修先生のクイズで
内容は忘れたが
今日の百人一首の
後鳥羽天皇の歌から
人もをし
を説明していた
全く偶然だが
嬉しい気持である
「人もをし」
とは
人も愛アイし
人も愛イトおし
ということらしい

百人一首もあと一首
時の経つのが早い
想望庵様はスラスラと
番号と歌と作者を言えるが
私は覚えられない
まあ
いいか

写真は頂いたもの
京橋千疋屋のゼリー
嬉しい

見てますよと
コメント頂き
嬉しい

まだ見てないが
例の10万円が入ったらしい
嬉しい

それを当てにして
アマゾンで買ったブラウスが
今日届いた
見るからに細い
試すと
袖付けがきつい
胸回りきつい
なんとXLなのにだ
哀しい
ショックでラインに愚痴ると
返品したらと言われて
初めてやってみた
アマゾンの返品
スマホで「返品する」を次へ
次へと進むと完了
箱に戻しガムテープで閉じた
明日運送会社が来てくれる
送り状も書かなくても良く
代金はあとで戻るらしい
服が入らないのは悲しいが
返品できて
目の前から消えるのは嬉しい

一日の回数をトータルしたら
悲しいより
嬉しいが多い方がいい
数え方でどうにも出来るしね
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みそぎぞ夏のしるしなりける

2020-06-24 22:38:09 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号九十八
風そよぐ
ならの小川の夕暮れは
みそぎぞ夏の
しるしなりける
 従二位家隆
『新勅撰集』夏・192

藤原 家隆フジワラノイエタカ
カリュウとも。
鎌倉時代初期の公卿、歌人。
法名は仏性。
壬生二位ミブニイと号する。
中納言・藤原兼輔カネスケの末裔。
権中納言・藤原光隆の次男。


紹鴎ジョウオウの
わび茶の精神を表現したという和歌は
見渡せば
花も紅葉もなかりけり
浦のとまやの
秋の夕暮れ
 藤原 定家の和歌


利休の
茶の精神を表わすものとしては
花をのみ 
待つらん人に 
山里の 
雪間の草の 
春をみせばや
 藤原家隆フジワラノイエタカの和歌を選んだ
という


写真は
昨日のお茶のお稽古のお菓子
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まつほの浦の夕なぎに

2020-06-22 23:13:55 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号九十七
来ぬ人を
まつほの浦の
夕なぎに
焼くや藻塩モシオの
身もこがれつつ
 権中納言定家ゴンチュウナゴンサダイエ
『新勅撰集』巻13・恋3・849

藤原 定家フジワラノサダイエ、フジワラノテイカ
平安末期から鎌倉初期の公家・歌人。
藤原北家御子左流フジワラホッケミコヒダリリュウ
藤原俊成の二男。
最終官位は正二位・権中納言。


私の藤原定家のメモには
歌道の家
藤原北家・御子左家ミコヒダリケは
道長の六男の長家を祖とし
それから三代目が俊成
俊成の子が定家
定家の子が為家
その
為家の子の
長男為氏タメウジが二条家の祖
三男為教タメノリが京極家の祖
『十六夜日記』作者の
阿仏尼が
母の為相タメスケが冷泉家の祖
と書いてあった

写真は友人の和子さんが書いた葉書
「ドクダミの花を待っていたの
 テニスコートの道端に
 やさしく咲いていた」
和子さんとは病院で知り合った
抗がん剤を拒否し
亡くなった
それからもう30年位経った
生きてる限りは
元気で
面白くいよう
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ふりゆくものは我が身なりけり

2020-06-21 23:18:15 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号九十六
花さそふ
嵐の庭の雪ならで
ふりゆくものは
我が身なりけり
 入道前太政大臣ニュウドウサキノダショウダイジン
『新勅撰集』雑・1054

入道前太政大臣ニュウドウサキノダショウダイジンとは
西園寺 公経サイオンジキンツネ
平安末から鎌倉前期にの公卿・歌人。
内大臣・藤原実宗の子。
官位は従一位・太政大臣。
西園寺家の実質的な祖。
姉は藤原定家の後妻、定家の義弟。


写真はサカチカさんが持ってきてくれた
水羊羹
普通ようかんのカロリーの半分くらいだし
つるっと喉ノドごし良し
金粉が散ってる
茶の湯では常にあった
和菓子で知る季節感が
自粛生活では抜けていた
水羊羹
夏だね
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おほけなく

2020-06-20 21:44:01 | 短歌・俳句の事
 百人一首歌番号九十五
おほけなく
うき世の民に
おほふかな
わがたつ杣ソマに
墨染スミゾメの袖
 前大僧正慈円サキノダイソウジョウジエン
『千載集』雑中・1137

慈円ジエン
平安末期から鎌倉初期の天台宗の僧。
歴史書『愚管抄グカンショウ』を記した。
諡号シゴウ・慈鎮和尚ジチンカショウ、
通称・吉水僧正ヨシミズソウジョウ、
父は摂政関白・藤原忠通、
母は藤原仲光女加賀、
摂政関白・九条兼実は同母兄。


今年は時間の経つのが早い
今日は
取っておいた包装紙
すべて捨てた
するとその中から
レターファイルが出てきた
何これ
お点前それも伝物奥伝のノートだった
お弟子様がずっと探していたものか
何年も探していたので
出てきて良かった
写真は
今は発行してない「季節の味」夏の号
年に四回発行
捨てようと思ったが
結局捨てられなかった
明日は夏至
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