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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夜の雨

2009-05-28 23:36:05 | 茶道具、古美術、骨董
外は雨 
それも大雨だ

木曜稽古は 今日も七事式
今日は七名 
あいてる人は順に香炉をつくる
昨日のブログのように
聞香炉を実際につくる
初めての人は中々イメージが湧かず難しいらしいが
一度でも経験があれば ますます腕を磨いて
灰は形よく綺麗に押す 
又香のかおりが立つように 火を入れる事
銀葉は汚れたら ウーロン茶やハイターで銀葉をあらう 
いつもきれいな銀葉をつかおう

香の焚き方などは 又の日に

雨の中 
みな帰る 
足もとに気をつけて

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明日の掛軸は 何を

2009-05-26 23:10:57 | 茶道具、古美術、骨董
明日は水曜 稽古日だ
さてさて
何を掛けるか
五月か・・・
兜に菖蒲の画賛はとうとう今年はかけず終い
鮎は早いし ひさごももう少し
無季の山水でも掛けるしかないか
と・・・
鳥とある
さあ これならよいか
  柏と小鳥
作者は基之とある
幅もある大きな軸で 
色が美しい 爽やかで良い
これにしよう

本席は一行物
洛陽牡丹新蘂吐
作者は 拙斎 大川宗玄

一口吸盡西江水、洛陽牡丹新吐蘂
西江の水を一口に吸盡すれば、洛陽の牡丹 新に蘂を吐く

明日は七事式の稽古
灰型はかつ殿に頼んだ
社中の誰もが 難なく灰を押せる 
のが 希望だ
今のところは無理だが そのうちになるか・・・
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見跡

2009-05-21 23:52:58 | 茶道具、古美術、骨董
今日は木曜稽古
掛物は
十牛図
徳力富吉郎の版画
富吉郎は本願寺絵所 十二代目
初めは絵画のちに版画
2000年に98歳で没

十牛図はご存じ
宋の時代 廓庵禅師が禅の悟りまでの道程を10枚の図であらわしたもの
悟りを牛にあらわし 
1の尋牛 牛をさがしに行く
2は見跡 牛の足跡を見つける
3 見牛 牛の姿を見つけた
4 得牛 なんとか牛をつかまえた
5 牧牛 つかまえた牛をてなづける
6 騎牛帰家 うしの上にのり 笛など吹いて家に帰る
7 忘牛忘人 うしは自分のものになりすっかりわすれる
8 人牛俱忘 無にかえる
9 返本還源 悟りは自然の中にある
10入鄽垂手 世間に出て人を導く

となるが

今日は十牛図のうち2番目の
見跡 
牛のあしあとが可愛らしい

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乙御前 不立文字

2009-05-10 01:01:24 | 茶道具、古美術、骨董
土曜日
「道にいる」 勉強が 早く終わったので
トウハクへ行くことにした
東京国立博物館である
大江戸線の御徒町から上野公園へ歩いて行く
途中 上野4丁目の交差点で不忍池方向を見ると
骨董市の横幕が見えた
こういうとき
迷わずに行く
スーと並んでる店を眺めてはみたが めぼしいのはなさそう

 東博へ

平成館では 今 阿修羅展を開催
混んでいる
阿修羅のご尊顔は奈良でおめにかかった 
今日は時間もないので
ガゼータ殿の少年のようなお顔を
拝顔すればよしとして・・・
平常展で良し
よし

いつもまず2階 
特別1室に吸い込まれるようにはいる
入って左 見ればなんと
光悦作の赤楽茶碗 
乙御前であるが 
あるのだ
平成21年新指定国宝・重要文化財 とかで
個人蔵で重要文化財に指定されていた
まわりに人も居ず ゆっくりと拝見
良かった 
ふと隣をみると 長次郎だ 二釉獅子
獅子も重要文化財 楽美術館蔵だそう

本館2階3室では 
古鏡をしみじみと拝見 
美麗でほれぼれした
あとでこれまた 重文の線刻十一面観音鏡像(秋草双鳥鏡)だと知った

古筆は
安宅切(和漢朗詠集)・詩書切 伝藤原行成・藤原定信筆
龍田切本(和漢朗詠集) 伝源家長筆
重文の 新撰朗詠集
関戸本和漢朗詠集切 源兼行筆
山城切(春興) 伝藤原定頼筆
下絵和漢朗詠集切 伝藤原公任筆
砂子切(兼輔集) 藤原定信筆
戊辰切(和漢朗詠集) 藤原伊行筆
多賀切(和漢朗詠集) 藤原基俊筆
そして
重文 佐竹本三十六歌仙絵巻断簡(小野小町)があった
上記の古筆 
あったというだけで
網膜には映ったが 脳には入らない
残念だが そんなところだ 
わが古筆の知識は

茶の美術の部屋では
5月24日まで
軸は 松江の殿様 不昧の一行がかかる
その一行は
直指人心見性成仏
ジキシシンジン ケンショウジョウブツ
この言葉は
禅宗の特性のうちの言葉
「不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏」であるが
これらは説明は もちろんわたくしめは出来ない
それでなくても
不立文字なのだから
文字にも言葉にもできない のだ

そうそう
禅宗のそれには
 以心伝心というのもあったはず

文章力のつたなさは
すべからく よろしゅう
以心伝心にて お許しを
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白雲抱幽石 芳賀幸四郎

2009-05-08 23:37:14 | 茶道具、古美術、骨董
日本画、洋画、書、茶道具
色々 道具の写真をのせたカタログのようなもの
月に一度 郵便で送られてくる

カラーの写真をのせて横に
作者の名前はもちろん経歴や特徴まで書いてあるので
その名を知るも 知らぬも
今後の骨董の買い物の為には
とっても良い勉強になるのだ
まして 金額が書いてあるのだから 
現在の相場がわかる 
自分の道具がいくらくらいかもわかるのだから
これ以上の事はない

いままで何度か ここで
茶道具を買ったこともある
ネットオークションなどでは 金額を競らないと落とせないが
これは 早く電話したものが買える
単純で買いやすい

今回 芳賀洞然の一行があった
「白雲抱幽石」 ハクウンユウセキヲイダク
本名は芳賀幸四郎
平成12年歿 92歳 山形県寒河江 生まれ
禅語の話の本をたくさん書かれた

先生の軸は3本位あるはずなので 買わなくてもいいのだか
金額は30,000円が23,000円と安くなっている 
以前 先生に書き下ろしをお願いしておくと書いて頂けたが
他に表具代も箱代もかかる 
どうしても
この値段では手に入らない
確かに お買い得である 
そう思うと急に欲が出る

が 欲には切りがない
エーイ
今日はやめ
また 機会もあるはずだ・・・
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必携落款字典

2009-05-08 07:50:30 | 茶道具、古美術、骨董
必携落款字典
落款字典編集委員会
柏書房

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織田観潮の みつばつつじ

2009-05-07 22:36:42 | 茶道具、古美術、骨董
今日は雨 ずっと雨だ
ふつう 五月はいつも晴れているイメージだが
これも地球が熱くなりつつあり 梅雨が早くなっているのか

用事がない日なのだが
ずっとゴロゴロばかりして 何も できず
落款字典などなんとなく見ている

織田観潮 オダカンチョウ
日本画家明治22年東京生まれ昭和36年没
名は定次
尾竹国観の門下

観潮の角印が4つ
小印が2つ 小判印が2つ
長四角の大小印 観と潮の小印
丸大印に美志保印と
また 瓢形に為春斎と 楕円形に一字 生
それぞれ 印の横に字が書いてあるから読める 
印はただ見るだけではわからない
知ってないと読めない
それは陶器の印でも 軸の印でも同じだ


もう20年位前である
茶道具の店で少々古い軸を買った 
売ってる人も作者はわからないらしく
机の上に少し広げ私はて軸を見た
白紙が続き 
やがて花が見えはじめる
上品で美しい花だ 
安かったので
迷わず 買った
家で床にかけると
ミツバツツジに小鳥が描かれていた 

まずはゆっくりと軸を眺め それから
落款字典を一頁づつ捲って照らし合わせる
やがて 同じ落款を見つけた
まるっきり 同じだった
それが 織田観潮の長四角の印であった
作者がわかり 
時代がわかった

こういうとき
嬉しいものなのだ
好みの道具をガラス越しに見るだけでも楽しいのに
わが手にしたときの嬉しさ
それが何かを判明した時の嬉しさ
心の底から 至福を味わう


そうそう
五月の森金さんの茶事がある
織田観潮を待合に
掛けることにしようか・・・
久し振りにあの花を見てみたくなったから
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梶田半古の鍾馗様

2009-05-05 23:09:51 | 茶道具、古美術、骨董
梶田半古という画家をご存じだろうか
一度聴いたら耳に残った名前だ
彼は日本美術院で活躍した明治の日本画家だ
明治三年1870年御徒町に生まれ大正6年4月23日48歳で亡くなる
弟子は小林古径、前田青邨ら

むかし友人が梶田半古の軸を待合にかけて茶によんでくれた
雛の節句だった その軸は立ち雛を描く小さな軸だった
誰の作と聞くと 梶田半古だった 
知識不足で知らない名前だったが 
小品でもロマンのある良い絵だった

その何年かあと横浜のそごうで梶田半古の大々的な展覧会があった
その帰りに展覧会場の出口で
便利堂の写しの色紙を買った

友人の持っている掛け軸は
三月上巳の節句の雛の画だが
わたくしめは
五月端午の節句の鍾馗様の画の
写しだ

今日は五月五日
端午の節句だ
その梶田半古の印刷の色紙だが
毎年いちおう取り出して色紙を見る
今日もその色紙の鍾馗さまにお目もじして
菖蒲湯に入り
柏餅を食べた 
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陶説

2009-05-03 23:45:28 | 茶道具、古美術、骨董
毎月届く冊子が何冊かある
その中に
陶説がある

陶説は日本陶磁協会発行
5月号は
三井家伝来茶の湯の名品展
表紙は桃山の備前火だすき

巻頭グラビアには
あの卯花垣の志野茶碗がのっている

他に長次郎の俊寛
のんこうの赤楽茶碗ぬえ
光悦の雨雲
伊賀花入れ業平
大井戸茶碗の上林

これは是非とも見に行かねば
6月28日までだ
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風炉へと 道具替えねばならぬ

2009-04-30 22:07:36 | 茶道具、古美術、骨董
4月の晦日
炉の時の道具を風炉に変えなくてはいけない
いけないと思う気持はあるが
なかなか行動に移せない
なぜか 
これがあんがい大変なのである
まず釜を変える
炉の釜をしまい風炉の釜を出すのだ
2か所で稽古しているから 釜もふたつ風炉もふたついる
ふたつの
風炉を出し使えるようにする

風炉の中に奉書を敷き
底瓦を置いてそれから灰を入れる
次にその風炉にあった五徳を合わせる
釜をのせてみて高さを調整する
灰は細かいふるいで篩っておかなくては
灰型をつくるのだから

次は炭道具
風炉用の炭とりは小さい
炉と比べると二回りくらい小さい
羽、火箸、灰さじ、みな替える
あと香合を焼き物から漆器に替える
お香も練り香から 白檀に 

柄杓、蓋置 炉用を風炉用にする

炭も炉用から風炉用にと置き場所を チェンジ


その他の使う道具は随時替えてはいるが
替えれば 気分が変わる

掛軸 茶碗 菓子器 茶杓 棚 
みな 変えよう

ああ
でも 考えるだけで大変である

今日は
やめやめ
やぁめた 

茶の湯はエネルギーがいるのだ
若き諸君 年齢だけでない
気持の若き君
ぜひとも
茶の道へ入門されたし 
茶の湯は君を待っている・・
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江戸期の茶陶 杉浦澄子先生著

2009-04-29 19:55:01 | 茶道具、古美術、骨董
江戸期の茶陶
杉浦 澄子
淡交社

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卯の花垣の中つ道 仁清と乾山

2009-04-29 18:32:59 | 茶道具、古美術、骨董
今日の掛け物は
冊子本断簡
能筆家の水無瀬氏成筆
母は福島正則の娘
生没・元亀2年(1571)~寛永21年(1644)
正二位権中納言


和歌二行

題は水鶏 クイナ

夏の夜はほどなく明くる朝の戸を待たで水鶏のなお叩くかな

朝の戸をなをや水鶏の叩くらんさも明けやすき夏の空かな

季は早めで良しとする と先生はおっしゃいます



今日のお勉強はは仁清と乾山

江戸期の茶の系統を三つにわけると
宮中の茶
大名の茶
そして町衆の茶であろう

また茶の宗匠を言うに
織理屈 ショクリクツ
きれいきっぱは遠とおみ キレイキッパハトウトウミ
お姫宗和に オヒメソウワニ
むさい宗旦 ムサイソウタン

古田織部は理屈
小堀遠州はきれいさび
金森宗和はお姫様
千宗旦
という

仁清はその宮中の茶
またお姫宗和の部類に入ろうか
仁清の作品については言うまでもないが

何よりもの特質は
ロクロの名人であること
仁清の作品はその姿
ろくろの技をごらんあれ

乾山はなんともセレブな生まれならば
その教養と 環境にて
作品には漢詩を描き
画は兄の尾形光琳か描くという
兄弟合作の作品も多々ある
家が雁金屋という呉服商ゆえ
着物の意匠に通じる
作品は
今の感覚にも新しい
乾山は
デザインが飛びぬけている
芸術家 乾山である


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薫風自南来

2009-04-29 12:32:07 | 茶道具、古美術、骨董
薫風自南来
くんぷうじなんらい

まさに木々を渡りくる風は薫風であるが
ビルの間を練りくる風もまた薫風

卯の花もちょうど盛りで白きかたまりにそのまま揺れている

それも
なんとも心地よい


山里の卯の花垣の中津みち雪踏み分けし心地こそ知れ
片桐石州の歌銘が付く
志野の茶碗がある
三井記念美術館蔵だ

三井家伝来茶の湯の名品
6月28日まで三井記念美術館で展示されている

国宝の茶碗である
因みに

国焼の国宝の茶碗はふたつ
志野卯花垣と
光悦の楽焼不二山である
人の生命は長くともわずか百年
これら国宝の焼物は四百年
未だに美しき姿で我々を魅了す
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緑色

2009-04-28 23:25:05 | 茶道具、古美術、骨董
この一週間くらいで
すっかり庭の緑が多くなった
狭い庭がなおのこと狭い
雨が降れば葉に露がたまり
着物など着ていたら すぐさま濡れてしまう
近いうちに伸びた部分を切らなければならぬが
植木屋の青木さんに頼もうか
自分で切ろうか

考えつつ家の木戸を開ける

あらたふと青葉若葉の日の光
芭蕉の奥の細道での作である

緑色は新鮮で 安心する
心が穏やかになる
 
緑色のやきものと言えば
織部焼である
モダンで力強く 取り合わせに一点入れると
引きしまる  
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やきものの勉強

2009-03-30 01:22:42 | 茶道具、古美術、骨董
茶碗で知るやきものの見方 (淡交ムック)
杉浦 澄子
淡交社

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