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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

木曜稽古 枝豆・ささげ・露草

2009-07-23 23:43:17 | 茶道具、古美術、骨董
光琳画 枝豆・ささげ・露草

明治時代の版画を額に表装した
夏の画題なのにまわりの地は牡丹唐草の緞子
できることなら夏の文様かまだ無地の方が良かったのに
出来上がってしまったので 残念

琳派の花や植物の図を100図
明治に版画で刷ったものらしい
池袋の骨董屋で昔に買った
色数少なく ほとんど黒かグレーだが
少ない色の水色が利いている

木曜稽古 8名出席 込み合っていた
梶の葉で葉蓋 洗い茶巾 荒磯棚で濃茶
手が空いたら 軸飾りをする
矢智姫が素敵な和服姿 母上の着物とか
夏の着物姿はいい 茶は着物でないと・・・
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やまと絵の譜 最終日

2009-07-20 23:46:29 | 茶道具、古美術、骨董
渋谷エクセル東急ホテルの句彩にて昼食
高層からの明治神宮の緑が心地よい

出光美術館にて
日本の美・発見Ⅱ
やまと絵の譜 今日が最終日
混んでいるかと心配したが 思ったほどでは

冷泉為恭の 双幅の雪月花図とあるを見  満足
出光の窓から皇居前広場を見ていると
近くへ行きたくなる
日比谷通りに出て
東御苑の宮内庁三の丸尚蔵館へ行くことに
緑がきれいだ 空気も涼しい気がする
酒井抱一の花鳥12か月図のはがきを買った



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みみずくの陶板

2009-07-09 23:42:41 | 茶道具、古美術、骨董
買っても
使いこなせないものがある
箱のまま
茶事のたびにあっちへ動かしこっちへ移動し
いつも
邪魔もの扱いをするものがいくつかある
そのひとつに
大きな陶板があった

近頃引越して新築マンションに移った設計室長に
あまりにも大きいし、重いので、
持っていってくれると有難いのだが
新築祝いに
是非とも差し上げますからお願いしますよ
など勝手な事を言えば

大きな木箱を開け現物を手に取り
これは村雨庵のどこにも居場所はなかろうと思ったよし
快く貰ってくれたのだ

その後すぐメールが来た

   「みみずくの陶板」だいじに大事に運びました。
   早速ベランダの植裁の少しかげに置いたら、
   さも以前からそこに居たような存在感で凄くマッチしています。
   新しい我が家を守る「ふくの神」になってくれるような気がします。
   ありがとうございました!

ときた
見事なるメール

それの
わが返事は誠にお粗末ながら

   ありがとう(^-^)
   そうおっしゃて頂き
   失敗も成功のもとですね!
   一番喜んでいるのは
   そのみみずくでしょう♪から
   これからずっと
   設計室長を見守ってくれます!ぞ

なんてね
まずは
美しき師弟関係だ

居場所なき
みみずく君は
設計室長の見事なる解釈にて一件落着
ハッピーエンド
写真を撮っておけば良かったと後から思ったが遅し
いずれ
設計室長の新席披露の際に
登場のはずだ

その時には
忘れずに
写真を載せませうぞ
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見立 薄茶器

2009-07-08 23:16:50 | 茶道具、古美術、骨董
前に
紫兎庵様より
加藤丈佳作の青白磁しのぎ紋のぐいのみを頂戴した

大きな象牙の蓋を合わせて
薄茶器に見立てた

軸は清風動脩竹

 清風 脩竹を動かす

この季節の取り合わせは

たとえ稽古でも
梅雨空にては
すっきりと と 願って・・・











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陶説七月号

2009-07-07 23:14:05 | 茶道具、古美術、骨董
なんとなく具合が悪く
行きつけの病院に行き熱を計ると微熱があった
これは寝るに限る
ひたすら寝た
汗をかいて目を覚ますと
元気になっていた

日本陶磁協会に入会し
年会費を払うと
月刊陶説が送ってくる

著名なる先生方の論文、超一流美術商の広告
名品の写真 
今は
時間がなく ほとんど読めない
ただ パラパラ開くと
白黒写真ばかりで わかりにくい
なぜ白黒だと心に訴えてくる力が弱いのだろう
なんとも見にくい
明朝体の活字のせいだろうか
「第431回東茶会拝見記」
目を細めながら見る
やはり自分の老眼のせいか・・・
陶説点滴の山本さんの桂離宮へ行ったという文章を読む
わかりやすくて ホッとした


表紙の題字は  安田靫彦

「陶説」のそのふた文字は 美麗で味わいがある
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竹の絵画賛

2009-07-06 23:26:46 | 茶道具、古美術、骨董
昨日の月々会
掛け軸は 竹の画賛
はたして 七夕の歌かどうかわからない
奉るのは正月かも知れないし
他に地鎮祭とか蹴鞠とか何かあるのかも
今のところ 不明であるが
竹の絵なので 
七夕にちなみこれを掛けた
 
賛は
  ひとふしに萬代 ヨロズヨ
     こめて
      くれ人の
    おくふる竹を
      たてまつりけむ

       八十八媼 志き婦

筆者の高畠式部は幕末京都の歌人
竹の絵が涼やかで
風情がある


明日は七夕
幼き時 
花屋で竹を買ってもらい
家族で短冊を吊り 竹を飾る 
やがて
七夕が終わると 近くの川に流した
我が家だけではなく 他の皆も 七夕の竹を川に流した

今は考えられないが 
それが普通だった
家族がもっと多くいて 親戚も近くにたくさんいて
近所の人たちとも もっと仲良しだった
どの家庭でもその頃は
それが普通だった

なんだか急に 
誰もが元気だった昔が
無性に懐かしい

明日は七夕だ



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行路蛍 阪正臣

2009-06-17 23:45:24 | 茶道具、古美術、骨董
今日の稽古には
掛け物に阪正臣を掛けた
懐紙
題は行路蛍

阪正臣 バンマサオミ は安政二年生まれ
昭和六年没
歌人、書家である
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ユリの香 かほる

2009-06-12 22:34:30 | 茶道具、古美術、骨董
床に掛ける

今日は稽古もないが
これを掛けた
ユリの画の色紙だ
作者は朝井観波
近所の知人の親戚とか
お金を借りてその代わりに置いったと聞く
明治30年か1897年 東京で生まれた
はじめ川端画学校、次は荒井寛方、のち平福百穂に傾倒する
帝展に入選重ね活躍した
昭和60年88歳で歿
まさに まもなく開こうとする白百合の花を
多色の絵具を使い濃厚に描く
ゆりのその香りまで描いたかのよう
思わずその花の香をかぎに行く
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田植の押し絵

2009-06-10 23:32:23 | 茶道具、古美術、骨董
田植の押し絵がある
作者は大田区糀谷のkiyoko様
もう30年近く前に頂戴したものだ

娘さんが三名
笠をかぶり田んぼに苗を植えている
きっと緋色のたすきを掛けているのだろう
茶色い田が 苗を植えると緑の線になってゆく

田植えを近くで見たこともないが
短冊のその細い画面に
田の風景が広がってゆく 

昔 わが師匠へ茶の稽古にいくと
玄関のうち側の右の柱にいつも短冊が掛っていた
六月はいつもこの田植えの短冊だった
とても気に入ってしまい 
先生の友人だったその作者に
思い切って
お願いして作ってもらったのだ
それから はや
30年もになってしまった
田植の風景は今は機械化され見ることは少ないだろう

まさに絵になる風景の一つだった
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夜の雨・・・ 小森松庵の茶杓

2009-06-05 23:55:47 | 茶道具、古美術、骨董
今日は雨
一日中雨だった

駒場の松籟庵様お持ちの茶杓に
「夜の雨」というのがある
作者は 小森松庵
80歳の傘寿の記念に80本の茶杓を発表した
そのうちのひとつ それらは どれもそうだが
筒は銘に ふさわしき様に 松庵が削りて添え
箱も 松庵の作品を入れる箱 なれば
ただの茶杓の箱ではなく 継木などしたる 洒落た箱だ
80の作品が 一つとして同じようなるものはない 

「夜の雨」はやや長めでしっかりした茶杓である
雨は雨でも しとしと小雨、霧雨という風情ではない
夜を籠めて外界を閉ざし雨音高く降り続く夜の雨か
雷を引き連れたスコールのような雨か

など
人の道具を勝手に思いうかべ あれこれ申す
松籟庵さま どうかお許しを

ちょうど
これからの梅雨の頃 よし 
夏の雨よし
秋の長雨 春の菜種つゆ と 一年いつでもよいではないか

ロマン・情趣のある良い銘であることよ

そういう 私めの 
同じく80のうちの松庵の茶杓を持つ
銘は「冬霞」
普通より短めの小さい茶杓である  
やはり
茶杓も持ち主に似るのやも
 わたくしめ
背は短く気は頗る小さいゆえに・・




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色絵金彩茶碗の見かた

2009-06-04 23:58:35 | 茶道具、古美術、骨董
木曜稽古 水無月の宵

今日は
色絵茶碗の金彩のあるものを並べて 比べる

金にも色々あり
厚く塗ってあるもの
なんとなく光が薄いもの
茶碗により金の状態が違うものだ
色絵茶碗を拝見するときは
単に模様ばかりに目を取られぬ事が肝要

拝見するは・・・
茶碗のすがた
大きさ 
絵具の色具合 描き具合
金の使い方
茶碗のつちあじ
高台の様子
高台内
手取り 持った時の重さが見たときより重いと 手取りが重い 軽いと 手取りが軽い
まあそれで
いつ頃どこで (印があれば誰がということもあるが)
作られたものかを 考えるのだが


まず
お茶碗を正面に置き
両手をついて 姿を拝見し
その後
右手で取り
肘を膝につけて 両手で持ち拝見する
いかなる時でも
持つ手には 必要なる力で持つ 
強くもなく 弱くもなく 持つこと
強いと壊れる危険があり 弱いと落とす危険がある
何事も必要なちょうど良い力だけで持つ練習
でないと 時代の継ぎ茶碗などを力を入れて持っては危険だ
1、000円の茶碗でも何千万の茶碗でも危険なく 難なく持てるよう
それも日頃の稽古次第だが
まずは 持つ手に
力を入れすぎないように 

色絵金彩茶碗は
すくなくとも4回は窯に入ってる
素焼き
下絵があれば描いて後うわぐすりを掛けて焼く
上絵を描き 焼く
金にて描き 焼く
と 四回だ

拝見するときには
無事に火を通り目の前にある茶碗ということを意識して
ごらんあれ 
窯の火は きっと邪気や邪念すら焼き尽くす
四回も火をくぐり それでも無事なるその焼き物は 
清浄
そのものであろうゆえ 心してその清浄を味わうが よろし
わがものなれば なおよろし






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千種有任の短冊を掛ける

2009-06-03 22:53:03 | 茶道具、古美術、骨董
新樹

忘られじ水えにかよう朝風ぞ立ちむかうにも清くすがしも

作者は
千種有任 チグサアリトウ

   有功の二男
   正四位掌典子爵
   御歌所参侯。明治5年(1872)歿。
江戸末から明治期の公家である

六月初めての稽古日
外はなんとなく冷たげな風が吹く
部屋は蒸していて
みな正座する足が痛い

足がむくんでいるのらしい
再来週に茶事をひかえる あいてら氏
茶事の道具を覚えなくとはならず
点前は滞りなくせねばならず と
ならず ばかりで足も正座ならずのようだ
取り合わせの道具まだ決定せぬもあり
日曜までには 道具組を完成させますゆえ
あいてら殿 お待ち下され・・・
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京焼とは・・・

2009-05-31 23:01:25 | 茶道具、古美術、骨董
今日は茶碗研究会
先生はお元気でお出まし
お健やかなるを拝顔
うれしき
今日は京焼
京都は工芸の王地 
意匠や技術も高く又精緻なる地
どのような陶器もいかにも京風につくりえる
京青磁、京唐津、京三島、京瀬戸、京高取
いずれもどこか洒落ている
色絵の美しさ、さび絵の静かなる余白
華やかであり雅びである
茶会や茶事の取り合わせには必ずいれたい焼物である
ただし あれもこれもでは 引き立たぬゆえ
ご注意めされ


さて 仁清、乾山を復習し
奥田頴川と青木木米、仁阿弥道八を勉強する
京焼は
仁清、乾山、木米と言いはやされるが
ほかにも個人の作家が綺羅星のごとくいるのだ
はじめからあげれば
野々村仁清
尾形乾山
奥田頴川
青木木米
高橋道八
仁阿弥道八
尾形周平
永樂保全
永樂和全
一方堂
清水六兵衛
久世久宝
三浦竹泉

また窯元は
粟田口焼
御室焼
御菩薩焼
音羽焼
八坂焼
と・・・思いついたままだが
もっとある

京焼は磁器も陶器もある
煎茶趣味も抹茶趣味もある
高いも安いもある

京都へ行き 
そぞろ道具屋を覗いてみたいね  ね!
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武島羽衣 タケシマハゴロモ

2009-05-30 21:09:03 | 茶道具、古美術、骨董
武島羽衣 タケシマハゴロモ
明治5年生まれ 宮内省御歌所寄人 
美しき天然、滝廉太郎の花などの作詞をした

昨晩
読み下したうちの一つ 
羽衣の条福

まじわりて
うれしきことは
うどの葉の
裏表なき
友にぞありける

伸び伸びとした
わかりやすい字ではあるが
その代りどうにでも読める
短歌として意味が通じるまでに
なかなか ならないが
やっと完成した

いい歌である
友らの集う
春の茶会の待合に掛ける
本席は
もちろん駒場の松籟庵さまの軸をお持ちだし頂きませうぞ
来春を お待ち下されたし


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松屋源三郎を・・・

2009-05-29 23:52:16 | 茶道具、古美術、骨董
文の会
今日は松屋源三郎の消息

松屋は奈良の塗師の家
代々 源三郎を名乗り
松屋久政、久好、久重と
天文2年 1533に会記を書き始め
慶安3年 1650年まで書かれた
その会記 「松屋会記」は
四大茶会記のひとつでもある
他は 「天王寺屋会記」「今井宗久茶湯日記抜書」「宗湛日記」

又 松屋三名物
「徐煕の鷺の絵」「松本肩衝(松屋肩衝)」「在星の長盆」

と茶をするものならば 松屋の名前はくらいは知らずばならぬやも

書けば すっかり勉強したように見えるが
さもあらず

バイ様が見えてずうっと 文までにはたどり着かず
最後お帰りの時間まぢかくなりて 仕方なく読み始め
今日は最短 一、二分で終了いたした
ゆえ
松屋源三郎のお名前は
一晩寝ればうろ覚えの
松屋源三郎は
松屋でなくて高島屋源三郎とか大丸源三郎に
代わってしまうのだろう ことよ

勉強は楽しくせねば 続かぬ つづかぬ
まずお茶をいっぷく そのあとは
しばし 世間の話しをし
終わりて やっと 
一息ついて 
部屋の廻りを見渡し頂き 
かもいに掛ける掛け軸あれこれ
読めぬ軸をば 掛け申して 
どうぞ ご一緒に読み下しあれと・・・
頭を使う 目を使う 2時間以上は 悩み迷い
あれか これよと 互いに言い出し
それでなんとか 
読み下し
えたり まずは 良かった
バイ様のおかげで   感謝 合掌
ちゃんと稽古や茶事にかけらるる
ありがたき バイ様
お帰りの際 駅のホームをするするとお歩きめさるを
上の窓より見守りもうしておりましたぞな お気をつけて

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