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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

人間特有の能力

2012年03月10日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

Vasnetsov_alenushka 明日になったときの自分が置かれるであろう状況を想像すること、昨日までの過去として自分の経験を記憶(自伝的記憶 )していること、他人から見える自分を想像すること、これらは皆、赤ちゃんにはできません。三歳くらいから上の子供と大人、つまり言葉を話す人間にしかできないことのようです。

一言でいえば、客観的に自分を見ることができる、ということでしょう。たしかに人間以外の動物や言葉を使えない赤ちゃんは、明日に向けたこういう想像ができるようには見えません。言語というものが、明日を想像するという人間特有の能力に深く関係していると考えられます。言語が使えるから、こういうふうに自分を客観的にみることができるのか? あるいは逆に、自分を客観視できるから言語が話せるのか? ニワトリが先か、卵が先か、分かりにくい話です。

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言葉の分からない赤ちゃん

2012年03月09日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

子供も幼稚園くらいになると、明日の遠足を想像するのが楽しくて夜寝られなくなったりする。これはなぜなのでしょうか? まず、言葉が分かるようになっているので、言葉で言われたことを素直に想像するからでしょう。お友達とバスに乗って知らない楽しいところに行ってお弁当を食べることを想像すると、楽しそうで身体全体がうきうきする気分になります。実際、身体の自律神経系と内分泌系は興奮状態になってなかなか睡眠状態になれない。つまり身体は明日の予測状況に反応する。子供をその気にさせるのは、言葉だけではふつう不十分で、お弁当の箱を見せたり、親が一緒にバッグや衣服を準備したりしていると、だんだん興奮が高まってきます。

言葉の分からない赤ちゃんにそういうことを話しかけたり、明日の衣服を見せたりしてみても、こういうことは起きませんね。

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明日は今日の現実

2012年03月08日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

Vanetsov_moving_house 私たち大人の人間は、現在の周辺環境に対応して身体の神経系、筋肉、分泌腺などが作動するばかりでなく、明日の自分が置かれると予測される環境にも対応して身体作用が起こる、といえます。このことは、人間にとっては明日の自分、あるいは明日になれば他人に見られる自分、というものが生々しい現実として身体に作用し反射的な身体運動、自律神経の興奮、内分泌外分泌などを引き起こす、といえます。そういう意味で、明日は今日の現実に含まれる、といえるでしょう。

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大人には明日がある

2012年03月07日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

これは(拙稿の見解では)人間特有の身体の仕組みであるようで、人間以外の動物はこれができないようです。動物は明日の自分という想像をしませんから、これができないのは当然でしょう。ふつう動物はそんなことをする必要がありません。動物のおかれたふつうの事情としては、現在の身体が置かれた周辺状況にすばやく対応することのほうがずっと大事です。おいしそうなものがあれば、一秒でも早くそれに食いつくべきです。今感じ取っている匂いとか、目に映る光景に瞬時に反応して身体が動いています。人間の赤ちゃんも同じですね。明日のことを考えて準備したり、目の前のものをすぐ取らないで取っておいたりするようなことはしません。

ところが、私たち大人の人間は(動物あるいは赤ちゃんと違って)、想像できる明日の予想に対応して身体が動く場合が多い。明日、お客さんが来ると思えば、トイレの掃除などします。

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すぐに身体が動いていく

2012年03月06日 | xx8私はなぜ明日を語るのか

The_last_judgement__vasnetsov そういうときの私は明日の私の気持ちになっています。そうであるから自然に身体が動いて明日のために今日すべきことをしてしまいます。特にむずかしく作戦を立てて一日前になすべきことを決めているわけではなく、ごくふつうに明日の自分をばくぜんと思うだけで、私たちはすぐに身体が動いていくようになっています。

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