哺乳動物の脳の運動形成回路には、(拙稿の使う仮説によれば)運動感覚シミュレーションのための神経機構が付随している。哺乳動物の脳神経系では、目や耳や鼻の感覚器で捉えた遠隔的な情報によって環境にある対象を認知すると同時に、それに関連する適当な運動感覚シミュレーションが活性化されて、運動の予測が起こる。
つまり運動と感覚は一体の神経活動として作動し認知される。このとき、いろいろな運動感覚シミュレーションの予測結果の選択が起こっている。多数の運動感覚シミュレーションが試行錯誤され、感情機構によって評価されて適切な運動が選択される。そのときに選ばれた運動の予測結果が運動目的のイメージを作る。
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