哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

我思う

2010年10月09日 | xx3人類最大の謎

私たちは一緒に同じものを感じ合う。ゆえにすべては存在する。

彼はこう言いたかったのではないでしょうか? それをあの啓蒙時代の雰囲気の中で言おうとしたために、彼は、その後の混乱を招いたあの悪名高いフレーズを書き残してしまったのかもしれません。

(23 人類最大の謎 end)

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矛盾に寛容な進化

2010年10月08日 | xx3人類最大の謎

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この現実世界も、この私も、私の自意識も、私たちの身体が(集団としての運動共鳴によって)それをそうあると感じとるからそうある。そうであれば、この世界それ自身も、世界を表現している言語も、科学も、哲学も宗教も、すべては進化の産物である私たちの身体がそれを受け入れることで成り立っている、といえる。そうであるとすれば、存在の謎という神秘的なものは存在しません。存在するものはすべて、人類の(集団として運動共鳴する)身体が作りだしたものであるからです。存在するものたちの間で互いに矛盾が起きるとしても、それは、それらの矛盾があっても困らないように私たちの身体ができているからです。

それらの矛盾も含んで、すべての存在は、集団として(運動共鳴によって)それらを作り出すように私たちの身体ができているから存在する、といってよいでしょう。

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謎を作る人体

2010年10月07日 | xx3人類最大の謎

それにもかかわらず、現実は現実としてはっきりとここに存在している。そうとしか思えませんね。それは、私たちの身体が、人類の生存環境の中でうまく生存し繁殖し、その身体を子孫に伝えるという実用的な目的のために必要かつ十分なものとして作られているからです。存在の謎(世界と私が同時に存在することの矛盾)はそこから来る。これは私たちの身体のこのような造りからくるものであって、この世の神秘というものではありません。この謎はたしかに底知れない神秘と感じられる。しかしその神秘感も含めて(拙稿の見解では)、この現実世界も、この私も、すべて存在するものは私たちの身体で作られている。

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量子力学方程式の解

2010年10月06日 | xx3人類最大の謎

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拙稿がここで提唱するこのような存在に関する考え方には、なじめない人が多いでしょう。これは直感に反する考え方です。私たちは、日常生活でいつも、目の前に見えるこの現実を唯一の本当の現実と認めて行動しているわけですから、これが私たち人類の身体に特有の神経系の仕組みによって作られたものであるとは思えません。

地面は不動で堅固なものであるように見えるけれども実は不動でも堅固でもないと思ってしまったら、一歩も歩けないでしょう。もちろん歩くときは、地面は不動で堅固なものであるという体感を持たなければなりません。地球が宇宙空間に浮かんでいるとか、量子力学方程式の解の安定性によって物質の形状は維持されているとか思う必要はありません。

地面は堅いものであるという直感を信じて、私たちは地面を歩いています。ふつうそれで問題はない。ただ、直感による素朴な体感を別の場面で固執すると話が混乱する。宇宙ステーションや太陽や電子がどう動くかを考えるときは、足元の地面の体感に固執すると、物理学に慣れていない人は混乱するでしょう。おなじように、私たちが体感で感じるこの世界の客観的現実は、ふつうの日常生活での行動の基準としては完璧に頼りになりますが、自我意識など内面の感覚と組み合わせると、論理的には成り立たない。これは、直感によって現実を感じとる私たちの身体システムの限界といえます。

拝読ブログ:『文系バカと理系バカ』③

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謎は消滅する

2010年10月05日 | xx3人類最大の謎

このようにして世界の存在と私の存在が導かれるとすれば、存在というものがこうして作られる、あるいはこれが存在の起源である、という言い方ができることになります。ここからさらに話を進めて、このような存在の作られ方以外に世界が存在していることの意味はないしまた私が存在していることの意味もない、という考え方を取ることもできます。この考え方を採用するとすれば、拙稿本章のテーマとして取り上げた存在の謎(世界と私が同時に存在することの矛盾)は、消滅してしまいます。

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