ここで重要なことですが、(拙稿の見解では)私たちが自分自身を客観的に感知する場合にも同様の仕組みが使われている。自分自身を意識する場合、拙稿の見解では、私たちは目と耳、つまり視覚と聴覚から来る情報に頼って他の人物を感知する場合と基本的には同じ神経回路を使っている。つまり、まず仮想の仲間集団に乗り移り運動共鳴の神経回路を使って、仮想の群行動として仲間集団の視線で自分自身を注目し、それによって自分自身の身体のイメージを作り上げる。
これにもとづいて、私たちは、自分というものの客観的な存在感を感知している。こうすることで、自分というモデルを作り上げて、それを客観的世界の中におき、まわりの人々とつきあい、同時に自分ともつきあっている。
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